つい勢いでケンカ別れしてしまったけれど、今は後悔している。
仕事ばかりで休日も構ってくれない。不満と不安で疲れてしまったから、自分から別れを切り出したのに考えるのは彼の事ばかり。やっぱり彼の傍にいたい。
浮気がどうしても許せなくて別れたはずなのに、結局彼しか好きになれない。
自分が悪かったんだって今は素直に思えるから、もう一度やり直したい。何とか元に戻れないかな。謝って許してくれるかな?
「復縁したい」と思う理由も、そもそも別れることになった経緯も人さまざまです。それこそ100組のカップルにそれぞれ一つずつのストーリーがあることでしょう。よくある話というものがある一方で、やはり少しずつみんな違っているのも事実ですね。
「もう一度やり直せないかな?」「やっぱりあなたが好きなの。」そう言ってすんなり元のさやに戻れるのなら、こんなうれしい事はありません。思いきって連絡を取ってみたら、彼の方でも同じことを考えていたなんてことも、案ずるより産むがやすしで意外にあるものです。そうであれば、それはとても素敵なことですね。復縁してからは以前よりも一層親密でお互いに分かり合える関係になった、なんていうカップルもきっといる事でしょう。
恋にマニュアルも、これが絶対!という王道も本来ありません。貴方の人生が貴女だけのものであるように、貴女の恋も本来貴女だけものです。
でもやっぱり不安もあるし、何か参考になるなら知りたいですよね。ちょっとした発見や気づきで劇的に事態や二人の関係が変わる、という事もやはり確かにあるものですから。
此処では復縁したい貴女に、冷却期間を取った方がいいのか、悪いのか。取るのならどれくらいの期間が望ましいのかを、いくつかのポイントにまとめてご紹介するとともに、タロットカードで占ってみましょう。
目次
冷却期間が必要かどうか占う
そもそも冷却期間って?なぜ必要なの?
恋愛における冷却期間。読んで字の如くですが、破局、お別れをした直後は互いに気持ちが高ぶっています。思いつめている感情と思考をクールダウンし、冷静に自分と相手の事を見つめなおす期間と考えてください。でもこれは何も恋愛に限った事ではありません。
友人知人や親などと口論になってしまった、仕事の進め方などで意見が合わなくてついムキになってなってしまった等という時、何日か経ってからとんでもない暴言をぶつけてしまった、ちょっと興奮してたな、言い過ぎたかも、なんて反省したことはありませんか?
冷却期間とは、貴女と彼、二人の関係性やそれまでの経過について客観的に見直すための期間です。衝突の原因はそもそも何だったのでしょうか?別れようと思った直接・間接の原因は?お互いに何が悪かったと思いますか?ギクシャクしてきたなと思った時に本当はどうするのが良かったのでしょうか?そしてもし復縁する、出来たとして、今後何に気を付けて、何を改善していけば前よりもいい関係を築いていけるのでしょうか・・・?
恋愛における冷却期間とは「次のもっと良い関係、素敵な関係を築いていくための反省と改善、準備の期間」なのです。勿論、ただ時間と距離をあけて、ほとぼりを覚ますという側面もあります。時間の経過には怒りや悲しみの感情を癒して記憶の一つとして平静に受け止められるようにするという作用が確かにありますから。
もちろん、ケンカもコミュニケーションのうち。お互い潔く謝りあえて、わだかまりなくやり直せるカップルや、お互い好きなことははっきりしているのに、色々とすれ違いがあって、その原因も解ってる、解決済み、なんていうカップルならば必要ないものですね。
そうした事例を覗けば復縁には多少なりとも冷却期間を入れる方が、入れない場合よりもメリットは大きいものです。むしろ復縁には冷却期間は積極的にとる方が望ましいと言えるかもしれません。
何故でしょう?復縁を視野に入れた冷却期間という事になると、やはりそこには次へのステップの為の準備や努力という、前向きで有意義な要素を持たせることが出来るからなのです。それも運任せではなく、貴女の意志で積極的に、です。
考えてみてください。以前のままの何も変わっていない貴女とやはり何も変わっていない彼とでは、将来同じ原因や内容でケンカしてしまう、トラブルとなる不安や可能性は否定できないと思いませんか?逆に貴女が一つでも以前と変わった、スキルアップした、精神的に余裕が出来たとしたら、同じ問題に直面しても対応が変わってきます。冷却期間は恋愛力とスキルを上げるための大きなチャンスの期間なのです。
恋は焦らず。冷却期間は女を磨く素晴らしいチャンスでいっぱい!
ただぼーっと寂しさを紛らわすだけの冷却期間なんて勿体ない!冷却期間の長短や内容はカップルの性格や別れる事になった理由によっても色々ですから検討が必要です。当然短い方が寂しい期間が少ないですし、長くなると耐えられない!なんて思う方も多いでしょう。
でもちょっと待ってください。
冷却期間は女性を磨き、恋愛力を磨く素晴らしいチャンス期間と先程お伝えしました。冷却期間をとること、冷却期間をいかに過ごすかは貴女にとって、とても価値あるものとなる時間です。長短をどうするのかという事は一概に決められるものではありません。
まずは自分について、冷静に見つめなおして。
まずは一番考えやすい自分から。破局の原因は何でしたか?貴女に非はなかったでしょうか?貴女に不足していたものは何でしょう?
彼にうるさく干渉しすぎたのでしょうか?それとも逆で貴女の方が忙しかったパターンですか?おねだりや我儘が多すぎたのかもしれませんし、ちょっとした趣味の違いなどで、きつい言葉を言い過ぎたのかもしれませんね。或いは貴女の方が彼の言葉や態度に耳を傾けていなかった、というケースもあるかもしれません。
思い当たる節や、自分でも反省だな、と思う点が見つかればしめたものです!だって次はその欠点や反省点に対して傾向と対策を考えればいいのです。ついでに家事スキルを磨いたり、思い切ってイメチェンやダイエット、プチエステなどで外面も内面もここぞとばかり磨いてみるのも素敵です。
「あれ、変わったな。」「何か前よりもイイ感じになったかも。」そんな風に彼に思われれば
復縁はもちろんのこと、その後の二人の関係もフレッシュさを取り戻して前よりもよい関係になるチャンスと可能性が広がります。
彼についても冷静な気持ちでもう一度。
別れた直後は不満や怒り、彼を非難したり失望を覚えるようなことばかり考えてしまいがちなものです。でも少し気持ちが落ち着いてきたら、もう一度客観的に見つめなおしてみましょう。彼の何が貴女を本当に失望させたのでしょう?もしかしたら一時的な環境や事情によるもので、今後は起こらないような事柄かもしれません。きちんと伝えれば、彼の方でも気を付けてもらえる、改善される内容かもしれません。
人間同士の関係なのですから、お互いに欠点もあって当然。寛容に受け入れあうと共に、改善しあえることは何か、どうしたらよいのかを具体的に想像、考えてみることは、復縁に限らず長い人生をパートナーと生きる結婚においてもとても大切なスキルです。
占い師 遙のワンポイントアドバイス
そして人には必ず独りになって、静かに自分や周りの事について思いを巡らす時間というものは実は必要です。幼児教育などでもよく言われることですが、人には「群れる心」と「孤独を好む心」の二つが同時に存在するからです。この二つがあることで、人は客観性や多種多様な環境を受け入れ検討し、より逞しく生きるサバイバル能力を培うことが出来るといわれています。
特定の対象との深い心身の結びつきを作る恋愛では、この「孤独を好む心」のウェイトが小さく、人は常に他者(つまり彼、恋人)と群れている状態が続いています。言い換えるなら独りになって落ち着く時間がとても少ない状態なのです。恋愛で満たされている時はとても幸せです。でも人には何もかも忘れて自分の事だけをする時間や。一人になってゆっくり思考する時間も必ず少しは必要なのです。彼と二人、或いは集団の中にいる時のあなたは、やはりあなた以外の周囲と波長やペースを合わせて思考し動いています。個人差はありますが周囲に合わせて生きているのです。自分本来の一番落ち着くペースや環境に身を置くこと、一人になることには心身の調子を整える大切な時間なのです。
恋人がいないと寂しい。自分だけお付き合いしてる人がいないのは恥ずかしい。そんな気持ちはもちろんわかります。仲のいい幸せそうなカップルを見ると羨ましいですよね。
でも誰かと一緒、カップルでいることだけが絶対正しい、幸福な状態ではないのだという事は心にとめておきましょう。私の経験上から言えば、シングル・カップルの状態に関係なく自分を充実させて生活を楽しんでいる人は男女問わず魅力的でやはりモテます。自分を自分で楽しめる人は自然と恋愛も友人も集まってくるのです。「幸福は寂しがり」という言葉もあります。幸福や恋愛が寄ってくる人になるためのパワーアップ期間と冷却期間を捉えてみてはどうでしょう?
復縁は元の関係?いいえ、恋は何時も違うストーリーです。
復縁といえば漢字の意味からして、元通りに戻ると考えがちです。でも恋はいつだって本来新鮮で違うものです。お別れした時と、今ではまず時間が流れています。昨日と今日はあきらかに別の日です。好むと好まざるとにかかわらず、人も少しずつ、少しずつ、何もしなくとも変わっていきます。むしろ変わりたくない、と過去にしがみついてこだわっている人の方が現実には多いのです。
たとえ復縁でも恋はいつも違うもの。折角の新しいストーリーを、より楽しく幸せなものにするために、冷却期間を活用しましょう。