季節の暦の読み方に七十二候というものがあります。
日本の風土や気候に合わせた暦なので季節の旬を感じることができるでしょう。
その七十二候の梅子黄(うめのみきばむ)の時期は、梅の実が熟し始める時期となります。
梅の実が色づき始めるともう梅雨は終わりです。
梅雨の終わりが見えてきたからこその過ごし方を考えてみましょう。
長く続く梅雨だと思っていたら意外と短かったですよね。
目次
梅子黄(うめのみきばむ)の意味
梅の実は熟すと黄色になります。その黄色に梅の実が熟す季節となります。熟す前の梅は青いです。
青と言っても現代の言葉で表現すると緑色ですね。だけど、熟す前の梅は昔から青梅と呼ばれています。
青梅の時期は、ごくわずかに有毒な成分が含まれているそうです。特に種に毒が入っており、たまに食中毒になってしまう人もいますよね。
昔の人もそれがよくわかっていたこともあり、梅干しや梅酒などの食物に加工して食べていたそうです。
梅干しが登場したのは平安時代と言われていますが、実はそれより前から食べられていたそうです。
青梅は梅シロップにしても美味しいです。お酒などと違い、老若男女問わず楽しむことが可能な上に疲労回復などの効果もありますよ。
そして、梅を塩につけた時にできる梅酢は調味料としても使われてきました。また、その様子を表す言葉としていい塩梅というものがあります。
塩梅は塩と梅酢で味加減をちょうどにしたことから、ちょうど良いという意味あいを持つようになったそうです。
梅という梅雨の言葉にも入っているし、日本人には欠かすことができない食べ物ですよね。梅仕事を毎年同じ時期に行うことで季節を感じるという人もいるくらいです。
梅子黄(うめのみきばむ)の時期は「6月16日~6月21日頃」
2021年 | 6月16日~6月20日 |
2022年 | 6月16日~6月21日 |
2023年 | 6月16日~6月21日 |
2024年 | 6月15日~6月20日 |
2025年 | 6月16日~6月20日 |
2026年 | 6月16日~6月21日 |
2027年 | 6月16日~6月20日 |
2028年 | 6月15日~6月20日 |
2029年 | 6月16日~6月20日 |
2030年 | 6月16日~6月20日 |
梅子黄(うめのみきばむ)の時期は、梅が黄色く熟してくる時期です。この時期は、梅雨と言われる時期ですよね。
この言葉は、昔は梅という文字は使われていなかったそうです。カビを感じさせるほその雨という意味あいがある黴雨という漢字が使われていました。
音が同じなので少しでも印象の良い梅という漢字が選ばれたという説もあります。また、梅雨の雨のことを青梅雨とも呼びます。
それくらいこの時期と梅というものは切り離すことができないものであるとも言えますよね。
青色と言えばどんな色をイメージしますか?空の青や信号の青など色々なニュアンスの青がありますよね。
今の青と昔の青は少しニュアンスが違っており、当時の青は明るくも暗くもなく中間の色を表していました。
そういったこともあり、雨がしとしとと降り続ける梅雨の時期というニュアンスで使われていたのです。
でも、今ではどちらかというと梅雨の薄暗い時期よりも青葉の頃の雨という意味あいの方が強くなっていますよね。
季節としても昔よりは早くなっているということもあるかもしれませんね。
また、梅雨の合間にうっすらと太陽が差し込むことを梅雨明りと言います。気づけば梅雨も終わりかけて日も長くなっていることでしょう。
その雨の合間に見える太陽の色こそ、黄色く熟した梅の実と同じであると言えるかもしれません。
梅雨の雨の中の黄色い梅の実は太陽の光のようでしょう。
梅子黄(うめのみきばむ)の旬の果物は「梅」
「梅」の基本情報
栄養 | 梅は、水分の多い果物です。栄養素は、カリウム、鉄、胴、ビタミンなどが含まれています。主成分はクエン酸となっており、そのクエン酸などの有機物が疲労物質である乳酸を代謝分解し疲労回復効果があります。 |
選び方 | 梅は用途によって選び方が少しずつ違うと言えます。梅酒には青梅、梅干しには黄色い完熟した梅を選びましょう。
梅酒には熟してすぐの固い青梅がおすすめです。そして、梅干しや梅ジャムには完熟して黄色を帯び始めているものが良いです。 共通して果皮が鮮やかな緑色をしている上に傷のないものをえらんでください。 |
保存方法 | 梅は、なるべく早く使うようにしましょう。難しい場合は冷暗所で保存するのがおすすめです。
基本的には梅干しや梅酒など何か加工品に形を変える方が良いと思います。最近は減塩が言われていますが、調味料をしっかり加えた方が腐りにくいです。 |
その他、お役立ち情報 | 梅は食べるだけでなく、そうじにも使うことができます。水垢や石鹸カスなどのアルカリ性の汚れを楽に落としてくれるのです。
そして、殺菌効果もあるので菌の繁殖を抑える効果もあります。何よりも食べ物なので体には良いですよね。 |
「梅」の特徴
梅は、すっぱい果物です。この酸っぱさが疲労回復や殺菌力などの梅の良さの要なのです。ただし、青梅には毒があるので生食はやめておいてください。
日本の主な産地は和歌山と群馬で旬の時期は6月となっています。和歌山ではブランド梅も多く色々な味わいを食べ比べることもできるでしょう。
「梅」のおすすめの食べ方・調理法
梅は、梅シロップ、梅酒、梅干しなどに加工して食べることがおすすめです。梅シロップに関しては氷砂糖を用意して煮沸消毒した瓶で漬けるだけなので簡単です。
何でも生の果物を食べたくなりますが、青梅だけが中毒を起こしてしまうので食べないようにしてください。
またクックパッドの「梅」に関連するレシピも参考になるので是非ご覧ください。
梅子黄(うめのみきばむ)の旬の魚介類は「すずき」
「すずき」の基本情報
栄養 | すずきにはタンパク質、DHA、EPA、ビタミンA、ビタミンDが含まれています。
その上低カロリーなので人気があります。 |
選び方 | えらが鮮紅色のものを選んでください。そして、体の銀色が輝いているものがおすすめです。
できれば活けを選ぶようにしてください。野締めは身がしっかり堅いものを選んでください。 |
保存方法 | 切り身の場合は、1枚ずつラップに包んでからジップロックなどに入れて冷凍しましょう。
1尾の場合は、内臓を全て取り除いてから冷凍するようにしてください。どちらも解凍する場合は、冷蔵庫内で自然内解凍をしてみてください。 |
その他、お役立ち情報 | すずきは一般的に高級魚と言われていますが、実は夏以外は手に入りやすい魚です、そして、関東よりも関西で人気がある魚となっています。
東京湾でも獲ることができるのですが、関東では不人気で全て関西に回してしまうのです。 |
「すずき」の特徴
すずきの旬は6月から8月です。西日本では秋から冬にかけて海からやってくる子持ちも西日本では人気があります。
主な産地は千葉、兵庫、福岡、愛知、大阪です。
「すずき」のおすすめの食べ方・調理法
すずきは刺身などが有名かもしれませんが、ムニエルなどもおすすめです。白身魚なのであっさり食べることができ、飽きない味わいでしょう。
またクックパッドの「すずき」に関連するレシピも参考になるので是非ご覧ください。
梅子黄(うめのみきばむ)の旬の草花は「スイカズラ」
「スイカズラ」の基本情報
学名 | スイカズラ |
科・属 | スイカズラ科 |
原産国 | 東アジア |
別名 | ロニセラ |
「スイカズラ」の特徴
スイカズラは、漢字で吸い葛と書きます。昔は花を口にくわえて吸っていたことから、そんな感じが当てられていたようです。
花を吸うと蜜を吸うことができたそうです。半常緑のつる性植物です。花は、白やオレンジの花火のような花を咲かせます。
つるバラと同じ5月から7月頃に花が開花するので一緒に庭で這わせてみても素敵な庭を作ることができるでしょう。
咲き始めは白い花ですが徐々に家男が変化していきます。受粉すると白から黄色に変わるのです。
すいかずらのつぼみは、白と黄色の花が入り混じる様子が金と銀に見えることから金銀花という生薬として親しまれていました。
アメリカでは、スイカズラの仲間を全てハニーサックルと呼びますがラッパ型の花を持つものは日本でも愛されています。
組み合わせて自分だけの素敵な庭造りを楽しんでみてはいかがでしょうか?
「スイカズラ」の花言葉
チューリップの花言葉は、「献身的な愛」です。スイカズラは、つるを伸ばしながら成長していきます。
つるを伸ばしていくので庭の花として植えるとすごく美しいと言えます。ほかの花と絡めても相性は良いでしょう。
そういったことから献身的な愛という花言葉が名づけられたのかもしれません。つるが巻かれている様子を見ていると何となく献身的なイメージがありますよね。
自分のことは後回しで他のことに力を入れたいという様子が感じられる可愛い花だと思います。
また、花の蜜を吸うことができたりと人のために尽くしてくれる花でもあると言えるでしょう。
このかわいらしい花で献身的に素敵な庭を作ってみませんか?
梅子黄(うめのみきばむ)の旬の行事は「父の日」
この時期の行事は父の日です。父の日は、昔からある行事ではありませんが今の日本ではかなり浸透していますよね。
こちらもアメリカの行事が日本に入ってきたという形の行事になっています。なので、最初は少し違和感があったことでしょう。
母の日はカーネーション、父の日の花はバラです。日本では男性にバラを渡す週刊がないので少し意外に感じてしまうかもしれません。
これは、アメリカのドット夫人が男手ひとつで育ててくれた父のお墓に白いバラを捧げたことが始まりとなっています。
カーネーションの時もお墓に白い花でしたよね。日本ではアメリカのように花を贈るという習慣は弱いので父の日に花を贈るという習慣は根付かなかったのでしょう。
でも、実は6月は日本におけるバラの時期だったのです。また、ほかにはユリの花を贈るというものもありますがそちらも微妙な感じですよね。
日本では、花よりもお酒などお父さんが好きそうなものを贈るという習慣になっているでしょう。
でも、元々のイベントがその土地に根差す形で変化をしていくというのは日本人にとってはよくある話でもあります。
お父さんに面と向かって、何かを伝える機会が少ないと思います。だからこそ、父の日をチャンスに日頃言えない気持ちを伝えてみるというのも悪くないでしょう。
結局は、人と人の心を通じ合わせるためのイベントです。だからこそ、形式などに縛られずお父さんの好きなものを渡すという日本式の父の日も悪くないと思います。
それでも旬を感じるために花を贈るということも悪くないと思います。忙しければ忙しいほど季節感がおざなりになるので、何か季節を感じるものを贈ってみましょう。
お酒であっても好きなものでなく季節を感じるものにすると会話も弾むはずです。
特に父の日の場合は、母の日の亡くなったお母さんにカーネーションを贈るような花の色にルールはなさそうです。
梅子黄(うめのみきばむ)の運気アップの方法は「大人しく過ごすこと」
この時期は、いわゆる梅雨の時期です。なので、雨が降ったりジメジメと今にも雨が降りそうな日が多いでしょう。
晴れた日なんてたまにはしかないような時期ですよね。曇り空に黄色くなった梅が太陽のように映えるということもあるでしょう。
そんな日は自分の中での気持ちが落ち着かないということも多いですよね。やる気が起きないときも季節のせいにしてみましょう。
自分のせいでなく雨のせいにしてしまう方が気持ちもすっきりしませんか?何となく上手くいかないことが増えてくると、余計に気持ちも落ち込んできますよね。
それを真剣に考えると余計にストレスが溜まってしまうことも増えてくるので注意してください。
雨も含めて自分の中で煩わしいと思っていることを全て手放してみると見えてくることもあるでしょう。
雨だからという先入観が自分の考え方に色をつけてしまっているようなこともあるでしょう。
雨って活動的な人から見ると鬱陶しい物でしかありません。元々、引きこもり気味でも鬱へと引っ張り込まれてしまうものでもあるでしょう。
また、普通の会社員だけでなく仕事にも密接に関わりがある農業などに従事している人にとっても塩梅が大事だったりもします。
けど、人間が生きていく上では外すことができない出来事なのです。雨は鬱陶しいけどないと困るものでもありますよね。
だからこそ、付き合い方が肝心になってくるのです。
だから、思い切って雨を受け入れてみましょう。雨が憂鬱なことだからこそ、その雨を見る視点を変えてみると良いのです。
雨もアートな世界から見ると違って見えてきませんか?自分で雨のアートを作っていたら梅雨なんてすぐに過ぎ去るはずです。
この辛く思い空気を超えることができれば、すぐにカラッとした夏になります。夏まで自分の力を溜める時期かもしれませんね。
家の中で外を見た時と会社に行かないといけないときに嫌な思いをしながら歩く頭の上も同じ雨です。
向き合い方によって感じ方も大きく違ってくるなんて不思議ですよね。
他の七十二候の意味や時期の一覧
占い師秋桜のワンポイントアドバイス「雨も楽しもう」
雨が降っても降らなくても仕事には行かないといけないわよね。だから、どうせなら降っていない方が傘も持たなくても良いとも言えるわよ。
でも、せっかくなら雨の日も楽しみたいと思わない?雨の日も同じ1日よ。そう考えると悪くないわよね。
雨の日のどんよりした空も悪くないと思うわ。雨音さえも心地よいと感じたこともあるとおもうわ。
その心地よい時間を大切にすると良いわ。もうすぐ梅雨明けも迫っているわ。その梅雨明けまでの短い梅雨の期間を大切にすると人生に張り合いも出てくると思うわよ。