まん丸の風船みたいな袋の中に実が入っているホオズキ。
このホオズキは7月8日の誕生花とされています。
子供の頃に、このホオズキで遊んだ経験がある人もいるかもしれません。
ホオズキは、その実のなりかたから「偽り」というあまり良い響きではない花言葉がつけられています。
しかしそれ以外にも、「自然美」であったり「私を誘って」というメッセージ性が強い花言葉も存在しているのです。
様々な意味合いの花言葉を持っているホオズキについて、今回は紹介していきたいと思います。
一見嫌な印象を受ける花言葉でも、意味を知れば納得し、理解することができることでしょう。
目次
7月8日生まれの誕生花「ホオズキ」の基本情報
英名Winter Cherry・Chinese lantern plant・Ground cherry
花言葉 | 偽り・ごまかし・欺瞞・自然美・心の平安・浮気・私を誘って・不思議・半信半疑 |
科・属名 | ナス科ホオズキ属 |
分類 | 一年草または多年草 |
原産地 | 東アジア |
開花期 | 6~7月 |
別名 | フィサリス・ホオヅキ・カガチ・ヌカヅキ・サンショウ |
7月8日以外の誕生花の月日 | 7月7日 7月9日 8月12日 8月14日 8月27日 11月12日 12月22日 12月29日 |
7月8日生まれの誕生花「ホオズキ」の花の名前の由来や種類
「ホオズキ」の花の名前の由来
ホオズキの名前の由来としては、いくつかの説が存在しています。
そのうち、一番有名とされているのは、ホオズキの実が人の頬に似ているということが名前の由来となっているというものです。
“顔つき”だったり、“目つき”だったりという言葉と同じで、そこから“ホオヅキ”という言葉が生まれ、その結果、現在では“ホオズキ”でも“ホオヅキ”でも良いと言われているのです。
また、他にもホオズキの実で遊んでいる様子が、頬を膨らませるために“ホオヅキ”となったとか、「ホホ」と呼ばれるカメムシがホオズキに近寄ってくることで、“ホホヅキ”と呼ばれるようになったなどといった説があります。
ただ、実の様が人の頬に似ているという説以外は、少し無理やり感があるため、やはり赤い実が人の頬を連想させるため…という説が一番濃厚だと言われているのです。
「ホオズキ」の種類
ホオズキには100種類以上あると言われており、現在では原産地とされている東南アジア以外でも、自生するホオズキが見つかっています。
ホオズキには大きく分けて2種類あり、一つは観賞するためのもの、そしてもう一つは実を食べることができるものです。
シマホオズキやショクヨウホオズキ、オオブドウホオズキなどは実を食べることができるホオズキであり、ホオズキの実は甘酸っぱい味がします。
実によってはトマトに似ている味がしたり、フルーツよりの甘酸っぱい味がするなど、種類によって若干味も違うと言われます。
ヨウラクホオズキやタンバホオズキ、サンズンホオズキは観賞用であり、実を食べることはできません。
小さな実をいくつもつける種類があったり、開花時期が長く花を長い時間楽しむことができたりなど、観賞用というだけあって、比較的長い時間見て楽しむことができるのが観賞用ホオズキの特徴でもあります。
7月8日生まれのその他の誕生花
ハス
仏教において、極楽に咲いている花とされているハスの花言葉は「清らかな心」「神聖」で、7月8日の誕生花です。
ハスの花は見ているととても清々しい、心を洗われるような気持ちになるということで、神聖な花として「清らかな心」「神聖」という花言葉や、それ以外にも「救済」や「休養」、雄弁」「沈着」「離れゆく愛」などの花言葉を持っています。
カンパニュラ
「感謝」「誠実な愛」「節操」「思いを告げる」などといった、優しい愛情のこもった花言葉を持っているカンパニュラですが、その花言葉の種類と意味から、大切な人や感謝を伝えたい人へのプレゼントに最適な花とされています。
ラッパのような、風鈴のような形をしている花で、青紫やピンクが入った白などの可愛らしい花を咲かせます。
古くからヨーロッパで栽培されてきたこのカンパニュラも、7月8日の誕生花です。
グァバ
7月8日の誕生花であるグァバの花言葉は「剛健」です。
白い小さな花に一見、この花言葉は不釣り合いに感じられるかもしれませんが、グァバというのは虫が寄り付かず、虫食いされることがないために、この花言葉がついたと言われています。
グァバといえばフルーツのほうが知名度が高いかもしれませんが、花には相手の健康を願ったり、いつまでも健やかにいてほしいという気持ちを込めることができるので、プレゼントに最適な植物でもあるのです。
ニチニチソウ(白)
「生涯の友情」という花言葉を持っている7月8日の誕生花ニチニチソウの白色は、ピンクや濃い紫、青色などと比較すると少し地味な印象を受けてしまう顔mしれませんが、中心がポッと赤い種類もあったり、真っ白いものもあったりと、他のニチニチソウと一緒に咲いていると、反対に白色が目立つこともあります。
毎年花を咲かせてくれる多年草なので、季節になれば毎年のように花を楽しむことができます。
ミヤコグサ
「また逢う日まで」「気まぐれな心」というどんな受け取り方もできてしまいそうな花言葉を持っているミヤコグサも、7月8日の誕生花です。
黄色の明るく可憐な花なので、気まぐれさを表現するには確かに最適な見た目をしていると言えるかもしれません。
可愛らしい花の姿をしている一方で、「復讐」「恨みを晴らす」という怖い花言葉を持っているという一面もあります。
7月8日生まれの誕生花「ホオズキ」の代表的な花言葉「偽り」の意味
ホオズキの花言葉の中でも最も代表的だとされている「偽り」ですが、これはホオズキの実の形に由来していると言われています。
ホオズキの実の周りには、風船のような真っ赤な袋ができます。
しかし、その袋は実に対してかなり大きく、袋を破ると袋のサイズとは不釣り合いなほど小さい赤い実が出てきます。
袋と実の大きさのギャップというのが、この「偽り」という花言葉の由来となったのです。
7月8日生まれの誕生花「ホオズキ」のその他の花言葉の意味
自然美
「自然美」という花言葉も、ホオズキの姿形からきていると考えることができます。
ホオズキは、もとは自生していた植物であり、人が作ったものではありません。
それでも、実がつく時にはあんなに大きな袋の中に赤い実ができて、また実は中をくりぬいて鳴らして遊ぶことができるだけでなく、毒があったり、薬として使われることがあったりと、さまざまな表情を見せてくれます。
自然の中で生まれた植物が、人々の生活の中で癒しを与えたり、治す力を与えてくれたり、いろいろなことを与えてくれることに自然の驚異や優しさ、美しさを感じることができるということから、「自然美」という花言葉が生まれたのです。
心の平安
「心の平安」というのは、2つの理由から生まれた花言葉だと言われています。
一つは、ホオズキが薬として使われていたという歴史の中で、このホオズキの茎根の効能に頼っていた人の気持ちを表したものだという説。
そしてもう一つは、食用のホオズキを食べた人の気持ちを表しているという説です。
甘酸っぱいフルーツのような、トマトのような味がするホオズキの実を食べてほっとしたり、幸せな気持ちになったりという、おいしいものを食べたときに感じる幸福感が、「心の平安」という花言葉の由来となっているというわけです。
私を誘って
「私を誘って」という花言葉は一見、魅惑的で小悪魔的な印象を受けるかもしれませんが、実際にはそのような意味ではなく、ホホと呼ばれるカメムシがホオズキを目指して集まってくる様子が由来となっていると言われています。
またもう一つの説としては、ホオズキの実が人の頬に似ているということで、好きな男性に対して自分の気持ちを伝えようとしている女性の赤らめた頬をイメージして生まれた花言葉だと言われています。
いずれにしても妖艶な意味というのは一切ないと言っていいでしょう。
不思議
「不思議」という花言葉は、ホオズキの実が食べられるということや、毒を持っている一方で茎根が薬として使うことができるという相反する特徴を持っているところなどが由来となっているのです。
確かに、あんな袋の中に入っている赤い実が食べられるとは思えませんし、フルーツのような甘酸っぱいおいしい実であると想像することもできないでしょう。
毒がある植物が薬になるというのも、どこか不思議な感じがします。
そんなホオズキの特徴が、この花言葉の由来となっているわけです。
7月8日生まれの誕生花「ホオズキ」の怖い花言葉と意味
ごまかし
「ごまかし」という花言葉は、ホオズキの袋の大きさと、その中に入っている赤い実の大きさのギャップから生まれた花言葉だと言われています。
当然、ホオズキは人を騙すつもりでそのような姿になったわけではないでしょう。
自分自身を虫などから守るためにそのような姿になったわけですが、人からすれば、どうしてもあの袋のサイズならもっと大きい実が入っているだろうと思ってしまうので、騙された、ごまかされたという気持ちになってしまうのかもしれません。
欺瞞
「欺瞞」も、ホオズキの袋と実のサイズにがっかりした人の経験から生まれた花言葉だと考えることができます。
見かけはとても大きくて立派なのに、いざ袋を開けてみると、実は小さい…という、そんなギャップが由来となって生まれた花言葉ではありますが、「欺瞞」とは少し、言い過ぎな気もしますね。
浮気
ホオズキには毒があります。
食用のホオズキには一切毒はないのですが、観賞用のホオズキには毒があるのです。
そのため、観賞用のホオズキは決して間違って食べてしまうことがないように気を付けないといけません。
その毒はとても強力で、江戸時代には堕胎薬として使われていました。
江戸時代に、浮気をした女性は、浮気相手の子供ができてしまった際にホオズキの実を食べて堕胎したと言われているため、「浮気」という花言葉がついたのだと言われているのです。
半信半疑
「半信半疑」という花言葉は、ホオズキが毒でもあり、薬でもあるという特徴を持っているところからきていると言われています。
一体どちらを信じれば良いのか…という気持ちであったり、毒でもあり薬でもあるという、相反する特徴を持っているホオズキへの不信感や、頼りたい気持ちなどが入り混じっている、そんな意味が込められています。
7月8日生まれの性格や恋愛傾向や運勢・有名人はコチラ
占い師CRISSのワンポイントアドバイス
ホオズキは、あの赤い実がとても可愛らしいわよね。
花のイメージよりも、あの赤い実のイメージ、袋のイメージのほうがずっと強いんじゃないかと思うわ。
花言葉には、見掛け倒しをイメージさせるあまりいい言葉がない感じもしますが、薬として人の役に立ってきたり、子供たちの遊び道具となってきた歴史があったりと、私たちの生活には古くから浸透してきた存在でもあるのよね。
一辺倒の表情じゃつまらないじゃない?
人としていろいろな表情を持っていると、ミステリアスだって人に興味を持たれたり、いろいろな場所で活躍できたりするんだから、ホオズキのように色んな表情を持って生きてみるのも楽しいかもしれないわね。