
「千手観音がついているよ」と言われたり「千手観音がついている人ってどんな人だろう」と疑問を抱いたりしているのは、スピリチュアルなサインかもしれません。
多くの手であらゆる人々を救う慈悲の仏が千手観音です。
古くから信仰されている千手観音がついている人の性格的な特徴、そしてスピリチュアルな12の共通点とあわせてご利益や真言の意味もご紹介します。
さらに千手観音を祀る有名な寺院も詳しく解説しますので、守られているのか気になる方や精神的な導きが欲しい方な最後までお付き合いください。
目次
千手観音とはどんな仏様?
千手観音は千の手だけでなく、千の目も持つ観音菩薩です。
人々の苦しみや悩みを千の手と目で逃すことなく見つけ出し、救いを差し伸べます。
千手観音が体現しているのは、救いたいという観音様の慈悲の心が変化したものです。
自らの姿が千の手と目を持つようになった観音様だということ。
また、千手観音の象徴は以下となります。
- 無限の慈悲
- 救済の力
- 観察力
体現しているもの、象徴するものからも分かるように、千手観音はあらゆる人々の苦しみに気づいて解決するための姿をしているのです。
通常は千本の手を持ち、そこに掌が描かれていますが、実際の仏像には象徴的に42本の手が表現されている場合があります。
1手で25の世界を救いということ、そしてそれが40本あり、合計で1000ということになります。
また、千手観音はねずみ年の守り本尊でもあります。
「ह्रीः(フリー)」は、観音菩薩共通の神聖文字だといわれています。
千手観音がついている人が持つ9つの特徴
千手観音がついている人には共通する特徴があります。
どんな人なのか、どんな性格をしている人なのか、千手観音がついている人について細かく確認していきましょう。
千手観音がついている人は「呼ばれる人」「守られている人」という見方もあります。
思いやりの心を持っている
千手観音がついている人は似た特徴を持ちます。
千手観音のようにあらゆる人の苦しみに手を差し伸べられるような思いやりの心を持っているはずです。
加護を受けていれば、自然と「優しくしたい」「あの人のために何が出来るだろう」と思うもの。
条件など持つことなく人を想う力の持ち主で、損得勘定もありません。
そのため、思いやりによって相手の立場に立って考えられる人でもあります。
人のために行動できる
自分のためよりも人のために動くことを自然と選ぶ特徴もあります。
千手観音と縁が深いからこそ、常に「誰かを助けたり人のためになることをしたい」と考えています。
これは決して自己犠牲ではありません。
深い慈悲の心からの行動が人のためにできます。
困っている人がいれば自分のことは後回しにしてでも助ける、人の喜ぶ顔を見ると自分も嬉しいなどの状況は、まさしく千手観音の波動と共鳴しているのだといえます。
困難に打ち勝つ強い心を持っている
あらゆる人を救うためには、それだけ多くの問題やトラブルを乗り越える力を必要とします。
千手観音がついている人は、その困難に打ち勝つ強い心を持っているのです。
どんな困難に直面しても逃げない、諦めない、解決策を探し続けます。
その時に困っている人の苦しみや痛みも引き受けるようにして支えます。
「問題を解決するんだ」という折れない心の持ち主だともいえます。
多彩な才能を持っている
千本の手は無数の人を救う菩薩の象徴ですが、と同時に多方面に手を伸ばせる能力とも捉えられます。
結果的に多彩な才能を持っている人です。
スピリチュアルな見方をすると、「たくさんの役割を持っていたり能力を使いこなしたりする人」という特徴です。
常に複数の分野に興味を持つだけでなく、そのどれもがレベルの高い才能になります。
普段の生活の中での特徴は、「なんでもできる人」という立ち位置になっている点です。
自分に厳しく努力を惜しまない
人に対しては優しいのですが自分には厳しいのも千手観音がついている人の特徴です。
とてもストイックで努力を惜しみません。
相手に対して寛容な態度を示す一方で、自分に妥協を許さず、失敗にも厳しい傾向があります。
日頃から「手を抜かない」「中途半端なことをしない」という言動をみることができるでしょう。
また、努力家なので限界まで頑張ってしまうところもあり、周囲の人に心配をかけることもあるようです。
それは責任感から来るものであり、使命感に沿っての行動です。
心が広く感謝の気持ちを忘れない
千手観音がついている人、呼ばれる人というのは心が広く器が大きな人が多いようです。
相手の失敗や欠点などを簡単に責めるようなことはしませんし、目の前の人を不用意に否定したりもしません。
「何かあったのだろう」「何か事情があるのだろう」と考えるからです。
また、小さなことにでも感謝する心を持っています。
手助けされたらすぐに「ありがとう」と伝え、普段の生活の中でも「嬉しい、ありがたい」と感じているのです。
調和を大切にしている
千手観音がついている人は自然に周囲との調和がとれます。
無意識のうちに「調和を大切にしたい」と思っているからです。
たくさんの人を救って支える存在がついているのですから、身勝手なことはしません。
意見の対立があっても冷静にまとめ、人間関係の調整役を引き受けます。
決して無理をしてそんな役回りを受けているわけではないのです。
自然に調和をとる人という立場となり、困っている人をすぐに救い出せる環境を作り上げています。
常に奢らず謙虚な心を持っている
才能を発揮して努力の結果が現れたとしても、見せびらかしたり自慢したりしないのも大きな特徴です。
「これはみんながいてくれたから」「いつも支えて応援してくれた人のおかげ」と自然に思えます。
誇示するどころか感謝を忘れません。
自慢のためでなく、成果や能力を人のために活かす人だともいえます。
また、謙虚なので常に学び続ける姿勢も見せますから、千手観音がついている人は日々の積み重ねを大切にしています。
質実な資質をしている
千手観音と縁が深い人は、質実の姿勢が身に付きます。
質実とは、誠実で内面がしっかりしていること。
自分を着飾る、嘘をつく、中途半端なことをするなんてことはありません。
真面目に、信頼性を高めるために実力を大切にしています。
決して目立つことはありません。
しかし、表舞台に立つ人を支えて、自分の行う役割を大切にこなしていきます。
実直な姿勢からは欲は考えられず、千手観音の姿のような美しさを感じるでしょう。
千手観音がついている人のスピリチュアルな3つの特徴
千手観音がついている人にはスピリチュアルな特徴もあるといわれています。
どんなスピリチュアルな特徴なのか、その理由や役割についてご紹介します。
高い波動に満ちている
無限の手で無数の人を救う化身である千手観音と繋がりが深い人は、周囲に癒しと安心感を与える存在でもあります。
癒しや安心を与える存在は、高い波動を自然と放っているのです。
魂レベルでの波動によって、澄んだエネルギーが広がり、善意の循環を生み出すこともあります。
見返りを求めずに力を作る千手観音の波動と似ているからこそ、役割として癒しを与えています。
高次の使命と繋がっていることもあり、人の心に光を灯します。
人々を導くことができる
千手観音がついている人のスピリチュアルな特徴は、導きという点にあります。
人々の苦しみに触れる際、その感情を理解して寄り添うのが千手観音です。
その加護を受けている人も、悩みなどに深く共感する力を持っています。
困っている人と同じ目線で光を照らす存在だからです。
その結果、深い信頼を得ることとなります。
信頼を得ることこそが役割であり、千手観音がついている人の言葉や行動や存在によって導きが行われるのです。
直感力が優れている
スピリチュアルな特徴として、インスピレーションと呼ばれる直観力が非常に優れているという点を挙げられます。
「何となく当たった」「勘が鋭い」というレベルではありません。
もっと深いレベルで直観力が鋭くなるので、真実を知ったり、大切な人を救うための選択を確実に導いたりするのです。
答えを知るのではなく、感じ取るという感覚だといわれています。
理屈は関係なく、本質的なものを見抜く傾向にあります。
千手観音がついている人に起きること
千手観音がついている人へのご利益やどんなタイミングで守ってもらえるのかなど気になりますね。
千手観音がついている人や守られているに起きることをまとめましたので参考にしてください。
さまざまなご利益で守ってもらえる
千手観音には様々なご利益があり、ご縁が深い人はそれらで守ってもらえます。
- 勢至菩薩について
- 災難除け・厄除け
- 現世利益
- 病気平癒・健康長寿
- 人間関係の調和
- 守護や導きや心の平安
普段の生活の中で上記のご利益を授かることが可能なのです。
現世利益とは、現世における幸せな成功を助けるもので、金運や恋愛運や勝負運が上昇したり、良縁成就、安産、子宝などにも影響を与えます。
病気や事故からの守護も期待できます。
また、千手観音は観音菩薩の化身でもあり、医薬の仏としての役割も担っています。
そのため、心身の回復や病気平癒のご利益があると信仰されているのです。
守護や導きや心の平安というのは、スピリチュアルなご利益だといえます。
目覚めや自己成長、直観力の向上、使命への気づきなどが挙げられます。
困難が立ちはだかることも多い
千手観音がついている人に起こることはご利益を得て良いことばかりではありません。
困難が立ちはだかることも多いのです。
千手観音がついている人は加護を受けていることで、他者の痛みに敏感です。
そのため、感情的に傷つきやすく、他者の苦しみに感情移入して疲弊します。
また、千手観音は他者のために行動する使命型の魂だといわれています。
魂の器を広げるための試練に遭いやすく、経験を積んでいくのです。
千手観音の真言と効果
千手観音の真言
千手観音の真言は「オン バザラ タラマ キリク ソワカ」(漢字表記:唵 跋折羅 多羅摩 訶哩曩 娑縛訶)です。
- 災難除け・厄除け
- 病気平癒・健康成就
- 心の調和と平安
- 人間関係の改善
- 願望成就
千手観音の真言による効果は上記の通りで、ご利益を受けられます。
真言を唱える場合は、静かな場所を選び、背筋を伸ばして座ります。
呼吸を整えて、心を落ち着かせて、心を込めて唱えましょう。
回数は7回、あるいは21回、108回です。
真言の意味は以下となります。
- オン:神聖な始まりの音。「全ての祈りの始まり」
- バザラ:金剛、「壊れない力」=仏の智慧
- タラマ:慈悲の行いを意味し、救済する力
- キリク:観音菩薩の徳の象徴
- ソワカ:成就
千手観音をより知りたい方はこちらの記事もご参照ください。
千手観音の手印①「千手根本印」
千手根本印は、千手観音の本質的な慈悲と智慧を象徴する印です。
真言を唱える時に印を結ぶと、より深く千手観音と繋がります。
両手の中指を立てて合わせ、他の指は組んで親指を交差させます。
組んだ印は胸の前で結います。
千手観音の手印②「八葉印」
八枚の蓮華の花びら(八葉の蓮華)を象徴した形で手を組む印です。
両手の指先をすべて立てて、手のひらを合わせ、中指・薬指・小指を軽く交差させるように重ねます。
両方の親指と人差し指で輪を作るようにし、蓮華の中央を表現します。
千手観音をお祀りしている有名な寺社
- 三十三間堂 (京都府)
- 葛井寺 (大阪府)
- 唐招提寺 (奈良県)
- 興福寺 (奈良県)
- 観音寺(奈良県)
- 大賀島寺(岡山県)
- 岩間山正法寺(京都府)
- 道成寺(和歌山県)
千手観音を祀る寺社は全国各地に存在します。
それぞれの寺社によって特徴があります。
1041本の手を持つ日本一の千手観音を祀るのは葛井寺で、本堂に千体以上の像が並んでいるのは三十三間堂です。
興福寺には、珍しい木造の千手観音を拝観することができます。
多くの寺社で祀っていますので、気になる方はお近くのスポットを調べてみてくださいね。
占い師sakuraのワンポイントアドバイス「千手観音に見守ってもらえる人になろう!」

そんな千手観音に見守ってもらえる人を目指しましょう。
千手観音がついている人のスピリチュアルな特徴やご利益、真言の意味も理解して唱えてください。
きっとあなたも千手観音からの素晴らしいご利益を受けられる性格や特徴を身に付けられるはずですよ。