季節の暦の読み方に七十二候というものがあります。
日本の風土や気候に合わせた暦なので季節の旬を感じることができるでしょう。
その七十二候の菖蒲華(あやめはなさく)の時期は、1年で最も雨が降る時期となっています。
なので、いっそ割り切って雨を楽しみながら生活をするという方向に舵を切る方が良いかもしれません。
そんな時期の過ごし方について考えていきましょう。
目次
菖蒲華(あやめはなさく)の意味
菖蒲華は、文字の通り華菖蒲の花が咲く頃の季節をさします。古くであれば「菖蒲」は、あやめともしょうぶとも呼ばれていました。
菖蒲と言えば、端午の節句ですよね。1年で1番有名な時期である端午の節句においてはしょうぶの葉っぱを使います。
しょうぶの葉っぱは緑で美しいですが花は薄黄色の蒲の穂のような形をしており観賞用になりません。
意外と花を見たことがない人もいるかもしれません。それに対し、華菖蒲を菖蒲の花であると思っている人も多いでしょう。
華菖蒲は、菖蒲の花でなく菖蒲の葉っぱに似ている植物なのです。花は菖蒲の花より断然美しく観賞用にも愛されている花です。
青い花は雰囲気があって良いでしょう。
江戸時代までは、わざわざ頭に華という言葉を付けて区別をつけていたのですが現代では華という言葉が取れ菖蒲と呼ばれています。
そして、「いずれは、あやめかかきつばたか」という言葉もありますよね。その頃菖蒲とカキツバタが似ているとも言われ始めました。
花の付け根が網模様になっているのがあやめで白いのがかきつばたです。
そして、黄色いのが華菖蒲です。実にややこしいですよね。後は、咲く場所にも違いがあり水辺に咲くのがかきつばたか華菖蒲です。
咲く順番はしょうぶ、かきつばた、華菖蒲の順なのでこの時期に咲いているのは華菖蒲です。知っていると思っていた花が奥深いと意外なことを知った気分になりますよね。
菖蒲華(あやめはなさく)の時期は「6月26日~7月1日頃」
2021年 | 6月26日~7月1日 |
2022年 | 6月26日~7月1日 |
2023年 | 6月27日~7月1日 |
2024年 | 6月26日~6月30日 |
2025年 | 6月26日~6月30日 |
2026年 | 6月26日~7月1日 |
2027年 | 6月27日~7月1日 |
2028年 | 6月26日~6月30日 |
2029年 | 6月26日~6月30日 |
2030年 | 6月26日~7月1日 |
菖蒲華(あやめはなさく)の時期は、梅雨のさなかの時期ということもあり「晴耕雨読」という言葉がぴったりな時期です。
洗濯物は乾かないし、空気もどんよりとして微妙な雰囲気になってしまうことも多いでしょう。
気分もどちらかというと鬱々としてしまい良くありません。この時期は1年で最も雨が降る時期らしいので雨が降る前提での生活がおすすめです。
雨を憂いてしまうのでなく、受け入れて生活の一部として扱うようにしましょう。お気に入りの傘を集めてみたり、雨の日グッズに力を入れてみてください。
お気に入りの傘を使うと思えば外出も楽しくなってきますよね。そのように普段なら憂鬱になりがちな雨を楽しむということがおすすめです。
雨の日に使うレイングッズを工夫するだけで楽しい気持ちになってきませんか?そして、休日は敢えて出かけずに家の中にこもると言うのも悪くありません。
普段は、忙しさにかまけて本などをじっくり味わう時間がないかもしれません。だから、雨の日こそ自分の中身を充実させる時間に当ててみましょう。
最初は、そんなことをしていられないという複雑な気持ちになるかもしれません。でも、徐々に悪くない気がしてくるはずです。
菖蒲華(あやめはなさく)の旬の野菜は「みょうが」
「みょうが」の基本情報
栄養 | みょうがの主な成分は、水分、タンパク質、炭水化物、ビタミン類などです。また、独特の香りを生み出す成分は食欲増進、消化を助ける働きがあります。 |
選び方 | 色艶がよく、ずんぐりとした丸みを持っているものを選びましょう。さらに中身がぎっしりとつまっていて、つぼみが見えないものがベストです。花が咲いてしまったものは、ふかふかになってしまい食べごろは過ぎてしまっています。 |
保存方法 | みょうがは、しめらせたキッチンペーパーで包んでからビニール袋に入れて冷蔵庫に入れておきましょう。
冷蔵庫は10日くらいが目安ですが丸ごと冷凍することも可能です。 |
その他、お役立ち情報 | みょうがは、眠気を覚ます効果や熱さましの効果があるので夏場にぴったりな野菜です。また、血行をよくしてくれるので冷房で夏場も冷えに悩む人にもぴったりでしょう。 |
「みょうが」の特徴
みょうがは、3世紀の書物にも登場するくらい古い野菜です。旬の時期は、6月から10月の暑い時期となっています。主な産地は、高知、秋田、奈良です。
「みょうが」のおすすめの食べ方・調理法
みょうがの食べ方としえてゃ、夏場にそうめんや冷やしうどんの薬味として食べることが多いかもしれません。
でも、味噌漬けにして食べても美味しいです。みりんで伸ばしたみそにみょうがを漬け込むだけなので簡単です。
疲労を取り除いて気分を高めてくれますよ。
またクックパッドの「みょうが」に関連するレシピも参考になるので是非ご覧ください。
菖蒲華(あやめはなさく)の旬の魚介類は「かんぱち」
「かんぱち」の基本情報
栄養 | 味にはタンパク質、DHA、ビタミン類などが含まれています。 |
選び方 | 表面に傷がなく、目が濁っていないものを選びましょう。かんぱちに関しては、小さいサイズでも味は変わりません。 |
保存方法 | まずは、内臓を取り除いてください。それから、キッチンペーパーで水分を吸い取って1枚ずつキッチンペーパーで包んでからラップに包んで冷蔵庫保存をしましょう。また、切り身の状態にしてから1枚ずつラップで包み、ジップロックなどの袋に入れてから冷凍することも良いでしょう。 |
その他、お役立ち情報 | かんぱちは、昔から値が張る魚とされていましたが最近では養殖が増えて手が届きやすい価格の魚になりつつあります。
養殖の産地は、鹿児島が日本一で九州と四国に多くなっています。 白身の刺身と言えばかんぱちという人も多いでしょう。刺身に関しては旨味がギュッと閉じ込められており、脂ものっているということで王様レベルと言われています。 |
「かんぱち」の特徴
かんぱちは、夏が旬の魚ですが1年を通して常に美味しい魚です。市場には、天然物と養殖物を合わせるとかなりの量が入荷されます。
天然物の方が高価ですが、養殖物もかんぱちらしい堅い食感を味わうことができるようになっています。
「かんぱち」のおすすめの食べ方・調理法
かんぱちの最も人気がある食べ方は、刺身です。刺身の王様とさえ言われているくらい質が良い刺身を食べることができるでしょう。
他には薄く切った鮮魚にオリーブオイルや塩を加えてカルパッチョにして食べることもおすすめです。
かんぱちと言えば和風なイメージがありますが、洋風にして食べることもできるもできるのです。
またクックパッドの「かんぱち」に関連するレシピも参考になるので是非ご覧ください。
菖蒲華(あやめはなさく)の旬の草花は「くちなし」
「くちなし」の基本情報
学名 | クチナシ |
科・属 | アカネ科 |
原産国 | 東アジア |
別名 | ガーデニア |
「くちなし」の特徴
くちなしは、雨が似合う花です。雨の中、甘い良い香りをはなちながら白くて美しい花を咲かせるので人気がある花でもあります。
花は、一重咲きと八重咲があります。園芸店に出回っているのは大輪の八重咲の方です。そして、乾燥させた種は生薬として扱われてきたそうです。
今は、花に注目が集まっていますが昔の人は花より実に注目をしていたそうです。じつは、くちなしの名前の由来は実が熟しても割れないことからきています。
和歌などであれば、口が無いという意味とかけて何も言わないという意味として用いられたりしていたようです。
まさに、口が無いということです。その実は、無毒で体に害がないということもありお料理の色付けや染料として使われていることも多いです。
染められる色は、赤みを帯びた黄色です。鮮やかな色なので素敵な仕上がりになるでしょう。多くを口にしないことを表現する花だからこそ鮮やかな発色ができるのかもしれません。
「くちなし」の花言葉
くちなしの花言葉は、「幸せでとても嬉しい」です。くちなしの花は、アメリカでは初恋の花と呼ばれています。
アメリカの男の子は、初めてのダンスパーティでガールフレンドを誘い出す時に胸に飾る花として知られています。
これは、まさにドキドキの瞬間ですよね。誘われる方も誘いに応じてくれた方も幸せでとても嬉しい気分になること間違いないはずです。
初夏の甘酸っぱい思い出の花と言えますよね。甘い香りがする花なので初恋の思い出にもぴったりでしょう。
白い上品な花は、幸せの象徴としてもぴったりだと思います。幸せをイメージする花なので贈り物にもなるでしょう。
初恋の頃を彷彿とさせるくちなしの花は、それぞれの甘酸っぱい記憶を思い起こさせる花でもあります。
菖蒲華(あやめはなさく)の旬の行事は「夏越の祓」
古くから日本では6月と12月の末日に祓の儀式が行われてきました。6月は、夏なので夏の祓です。
厄を落とすだけでなく、罪や穢れを落とすという意味も持っています。夏は、疫病が流行りやすい時期ということもあり、6月です。
「夏越し」と「和やし」をかけて夏を和やかに過ごすことができるように、という意味もあります。
ちなみに、12月の祓は年越祓と呼びます。今でも神社などに6月頃に行くと夏越の祓が行われているのを見たことがありませんか?人形と茅の輪が置いてあるはずです。
人型は、人の形に切った白い紙を依り代とし名前や満年齢を記載します。その依り代で体をなでて息を吹きかけます。
それを6月末の夏越祓の儀式のときに燃やすのです。神社によっては川に流すこともあります。
そして、茅の輪は、茅で作った大きな輪です。この時期に神社に足を踏み入れるとすぐに気づくくらいインパクトがあるでしょう。
輪を通る順番があるので気を付けましょう。基本は、八の字にくぐっていきます。
誰もが6月の末日に神社に来ることができるとは限らないので事前に依り代を作り、輪をくぐっておくということができるので誰でも参加することができるでしょう。
また、京都では同じ日に水無月という和菓子を食べて魔よけを行います。水無月という名前だと6月に食べるとわかりやすいですよね。
水無月は、白いういろうの上に小豆がトッピングされている三角の形をしている和菓子です。
京都の夏の風物詩ですね。形が三角形の和菓子は珍しいかもしれません。この三角の形は、氷をイメージしています。
小豆は魔よけの意味がある食物です。なので、この時期の魔を払うという意味愛は悪くないと言えます。
最近では、水無月も京都以外の場所でも食べられるようになってきましたよね。
オンラインショップでも販売されているので気になる方はチェックしてください。お店によっては、抹茶や黒糖などのフレーバーもあり迷ってしまうくらいです。
菖蒲華(あやめはなさく)の運気アップの方法は「自分と向き合う」
この時期は、1年のうちの半分が終わろうとしている時期です。そして、これからどんどん暑くなっていく夏が迫ってきます。
なので、この時期の行事の夏越祓のように年明けからの半年間の自分を振り返って厄を払いましょう。
特に梅雨の時期なので自分と向き合うことができる時間はたっぷりとあるでしょう。だからこそ、この半年の間の自分を見つめるようにしましょう。
何もかもうまく進んでいた人もいるかもしれませんが、失敗をしてしまった人もいると思います。
失敗をウジウジと悩んでしまうこともあるかもしれませんが、人間は誰しも失敗をする生き物なので気にしないで良いでしょう。
失敗をしてしまったという事実でなく、その後にどうするか?ということの方が大切なのです。
自分で自分と向き合い、自分の長所や短所と向き合った上で次にどうすべきかということを考えましょう。
物事の中心や本質が見えていないということで失敗してしまうこともあるでしょう。だから、自分の心の中にあるものを片付けることを意識してみましょう。
人生の中において、半年といえばかなり短い期間です。だけど、短いからこそ簡単に修正をすることもできるのです。
そして、意外と半年でも罪や厄などが溜まってしまうのです。厄を落とすと言えば、大げさに見えるかもしれません。
けど、好きなことをして気持ちを喜ばせるだけで大きく変化してくるはずです。厄を払うと言ってもそこまで難しく考えなくても良いでしょう。
心のデトックスという意味では思っていることをノートに書き記すだけで変わってくるはずです。
梅雨の長い雨のように心の中のモヤモヤを洗い流してみましょう。雨は、悪いことばかりではありません。
普段、向き合うことがなかった物事に目を向けるチャンスにもなります。雨の日は、不思議と部屋の掃除をしたくなってしまうこともありますよね。
それと同じように自分の心の中もデトックスしたいと思い始めるのです。
他の七十二候の意味や時期の一覧
占い師秋桜のワンポイントアドバイス「雨と一緒に洗い流す」
でも、雨だからこそ本来のスケジュールが中止になって自分と向き合う時間ができたかもしれないわね。
雨の日は、晴れの日よりも鬱々としてくることが多いわ。だから、普段なら気にならないような些細なことが気になって滅入ってしまうのよね。
そんなマイナスな気持ちは雨と一緒に流してしまうと良いわ。雨が降っていれば、泣いていてもバレないわよ。
あなたの中の嫌な物全て雨と一緒に吐き出しましょう。雨は嫌なものでもあり、意外とあなたを助けてくれる優しいものでもあります。
そして、明日からのカラッとした夏に向けて頑張ってください。