季節の暦の読み方に七十二候というものがあります。
日本の風土や気候に合わせた暦なので季節の旬を感じることができるでしょう。
その七十二候の草露白(くさのつゆしろし)の時期はお米の収穫も終わり月を眺めて風情を楽しむ時期です。
秋も深まり、心にも余裕が出てくるでしょう。秋の夜が長くなってくる時期の過ごし方を少し考えてみましょう。
目次
草露白(くさのつゆしろし)の意味
この時期は、草に付いた梅雨が白く光って見えるタイミングです。朝夕の温度差を感じるようになり、暑さを感じなくなるタイミングです。
秋の季語には月露というものがあります。これは、草に付いた露に月の光が映ったものを指します。
もう、言葉だけでロマンティックですよね。月の夜と言っても露を照らすための月はすごく明るい月だと言えます。
こんな月であれば、句を読みたくなるのもわかりますよね。この時期は、月がとても美しい時期です。
月といえば、権力の象徴として例えられることもあれば愛を伝える時のオシャレな言い回しとして使われることもあります。
世界中のどこにいてみ見ることができるからこそ、色々な場面に登場するのかもしれません。
意外と歴史の大きな転換期も普通の人の人生の節目においても月は全てを見ているのかもしれませんね。
月はとても美しいです。だけど、自分で輝くことはできないのです。太陽の輝きを反射させて美しく輝くのです。
秋の夜長に月を見ながら物思いにふけるという時間も大切です。
草露白(くさのつゆしろし)の時期は「9月7日~9月11日頃」
2021年 | 9月7日~9月11日 |
2022年 | 9月8日~9月12日 |
2023年 | 9月8日~9月12日 |
2024年 | 9月7日~9月11日 |
2025年 | 9月7日~9月12日 |
2026年 | 9月8日~9月12日 |
2027年 | 9月7日~9月11日 |
2028年 | 9月7日~9月11日 |
2029年 | 9月7日~9月11日 |
2030年 | 9月7日~9月12日 |
草露白(くさのつゆしろし)の時期は、月がとても美しい時期です。なので、お月見を行うことも多いでしょう。
この時期は、夏も過ぎ去り気温も低くなってきているので夜に外に出る機会がぐんと減る時期でもあるでしょう。
でも、ふとした時に空を見上げると月の美しさに心惹かれることも多いでしょう。そんな月を眺めているのは人間だけではありません。
露草という植物がありますが、別名を月草と言います。実は、布に対して色を付けることができるから着き草という名前だったそうです。
その響きから月と名付けられましたが、夜に咲くわけじゃないので徐々に露草という名前に変化してきました。
でも、草花につく露のことを月の雫と呼びます。まるで月の雫が花になったようだと言われていますよ。
また、真ん丸月が美しいことでそれを自分のものにしたいとさえ思っている人も古くから一定数存在しました。
でも、手を伸ばしたところで掴むことはできません。今と違い、カメラのシャッターに収めることもできません。
そこで、生み出されたのが盃にお酒を注ぎ、水面に月を浮かべてそれを飲むということです。月を飲むとはすごく風流ですよね。
昔の人は月を飲むことで見えないパワーを取り入れていたのかもしれません。月は数々の名作に登場するモチーフです。
それは、今も昔も変わらないのかもしれませんね。そんな月のパワーを頂くということはすごいことなのかもしれません。
草露白(くさのつゆしろし)の旬の野菜は「栗」
「栗」の基本情報
栄養 | 栗は、炭水化物、マンガン、ナイアシン、ビタミンなどを含んでいます。炭水化物を含む高カロリー食です。 |
選び方 | 皮にツヤとハリがあって重みがあるものを選びましょう。火を入れる前には、虫が中にいることもあるので注意してください。 |
保存方法 | 栗をそのまま保存すると植え付けられた虫の卵が孵ってしまうので食べることができません。なので、冷蔵庫の中など5度以下になる場所で保存をするようにしましょう。また、塩水に一晩程度つけてから乾かして保存することもおすすめです。栗は、虫の卵が植え付けられており虫がわくことも多いので注意してください。なるべく早く食べるようにしましょう。虫を気にするのであれば一気に火を通す方が賢明です。 |
その他、お役立ち情報 | 栗の皮は向くのが面倒ですよね。最初に沸騰したお湯に入れて3分くらいゆでてください。栗の皮は冷めると剥きにくくなるので、温めながら剥くようにしましょう。お湯につけながら剥くと剥きやすいと思います。底の丸い部分にナイフで切れ目を入れると簡単に剥くことができます。火を入れると虫や卵も死滅するので一石二鳥です。 |
「栗」の特徴
栗は、日本だけでなくヨーロッパやアメリカ、中国などにも自生しています。古くから各地で食用として食べられてきたようです。炭水化物を多く含み、タンパク質やビタミンなども含んでいるのでエネルギー補給として利用することもおすすめです。日本では、茨城、熊本、愛媛が主な産地です。
「栗」のおすすめの食べ方・調理法
栗は意外と幅広い方法で食べられています。甘栗のように湯がいて食べても美味しいでしょう。
また、栗をペースト状にしてモンブランとして食べても美味しいですよね。ほかにも栗ご飯や甘露煮などご飯として食べることもおすすめです。
おこわや中華料理には比較的栗が使われていることが多いですよね。
またクックパッドの「栗」に関連するレシピも参考になるので是非ご覧ください。
草露白(くさのつゆしろし)の旬の魚介類は「島鯵」
「島鯵」の基本情報
栄養 | 島鯵にはタンパク質、DHA、EPA、カルシウム、ビタミンB1が含まれています。 |
選び方 | 表面に傷がなく、目が濁っていないものを選びましょう。 |
保存方法 | 内臓を取り除いてから、キッチンペーパーで水分を吸い取りましょう。その後、1枚ずつラップに包んで冷蔵庫保存をしましょう。 |
その他、お役立ち情報 | 島鯵は伊豆で獲れることから島というのがついたという説やまた身に黄色い縞が入っているから縞鯵からつけられた名前ということ説もあります。 |
「島鯵」の特徴
島鯵の旬は、夏から秋にかけてなので鯵とは少し時期がずれています。身がしまっており、食感もよく旨味もあるので美味しい魚です。高級魚としても知られている魚です。
「島鯵」のおすすめの食べ方・調理法
島鯵は、鯵と同じように開きにして焼いて食べると美味しいです。夏よりも秋の方が脂がのっており美味しいと言われています。鮮度が良ければ刺身や寿司にしましょう。また、煮つけも美味しいですよ。
またクックパッドの「島鯵」に関連するレシピも参考になるので是非ご覧ください。
草露白(くさのつゆしろし)の旬の草花は「露草」
「露草」の基本情報
学名 | ツユクサ |
科・属 | ツユクサ科 |
原産国 | アジア・アメリカ北東部 |
別名 | 月草 |
「ツユクサ」の特徴
ツユクサは、秋に咲く植物です。元々は、洋服などの布地に色を付けるという意味あいを持つ「着き草」という意味でした。
でも、着き草よりも月草の方が美しいということもあり、しばらくそう呼ばれていたみたいです。
でも、実は月の下では花を咲かせません。朝に花を咲かせて、夕方にはしぼむのでしっくりこないということでそんな露草になりました。
ツユクサは、草という名前がついていますが花を咲かせます。字だけ見ていると水がついた草みたいですよね。
ツユクサの花は、青い色をしているので水のようだと言えばそうかもしれません。涼し気な様子の花ですよね。花の大きさも小さく小ぶりでかわいらしい花です。
3枚の花びらの内、2枚は青ですが1枚だけ白色があります。白い花びらはよく見えません。その奥ゆかしさがまた良いのですよね。
旬の時期は7月から9月と割と長い時間花が咲いているでしょう。小さな花は可愛いので良いですよね。
月の下では眺めることができない花ですが、心の中でツユクサを想いながらお月見をしてみましょう。
なんだかその場にツユクサがあるような気がしませんか?この儚いからの美しさは月と同じくらい美しいと言えます。
「ツユクサ」の花言葉
ツユクサの花言葉は、「変わらぬ想い」です。ツユクサは、太陽が出ている間のみに花を咲かせる花です。
1日花を咲かせるとしぼみますが、また新しい花が翌日咲くでしょう。今日は、その日で完結すると思いがちです。
でも、意外と今日は明日につながっています。むしろ、ゲームソフトのようにセーブできるものなのかもしれません。
ツユクサは、夜には1度お別れしないといけませんが再び変わらぬ美しさを見せてくれるでしょう。
それと同じく、人の心も意外と変わりません。そんな一途な思いをのせているのがツユクサなのかもしれません。
ツユクサが花を咲かせている控えめな様子は、存在を感じないかもしれませんがいつでも変わらぬ場所に存在しています。
草露白(くさのつゆしろし)の旬の行事は「十五夜」
この時期は、十五夜という行事があります。いわゆる、お月見です。この時期は、空が高くなり空気が澄んできます。
それによって、月もキレイに見えます。十五夜という言葉があるように旧暦では、中秋の名月にお月見をおこなっていました。
現代では、満月の日は毎年少しずつ違ってきますが旧暦では常に十五夜は満月なのです。また、今はお月見の日に月を眺めながらお団子を食べたりする日になっていますよね。
主にお供えするものは、すすきと団子です。どちらも魔よけの意味も持っています。お団子は東西で形状が違います。
関東方面では、丸い団子を十五夜で15個並べます。関西では、満月をまるで模したかのような形の餡ころ餅です。
餡子でくるんだお団子を並べます。狭い日本なのに風習がガラッと違うのは面白いですよね。
そして、やっと収穫できたお米に感謝するという儀式の1つでもあります。今年の実りに感謝して、来年の五穀豊穣を願う儀式でもあるのです。
また、平安時代などは前日から数日間もの時間に月を眺める楽しみがありました。待宵、十六夜、立ち待、など色々な言葉もあります。
特に十六夜というのは文学の題名にもなっているくらい有名ですよね。月は、明るく美しいですが実は自ら光を出すことはできません。
それでもなお美しいというのはすごいことですよね。月は、美しさの代名詞でもあります。だけど、一人で輝くことができないというのは驚きです。
でも、太陽のように常に自ら輝いている必要がないということを教えてくれているかのようですよね。
人間にもいろいろな人がいます。太陽のような人もいれば、月のような人もあります。どんな人でも大丈夫ということを伝えてくれているようですよね。
お月見では、ひっそりと上品に輝く月の美しさを味わってみましょう。昔の人たちのように盃に注いだお酒に月の姿を映し飲んでみてください。
歴史を感じることもできるはずです。
草露白(くさのつゆしろし)の運気アップの方法は「感謝を大切に」
草露白の時期は、季節が秋めいてくる時期です。もう、秋になったと言っても良い時期と言えるでしょう。
お月見があったり、稲刈りがあったりとたくさんの秋らしいイベントがある時期でもあります。
この時期は、今ある自分に感謝をしましょう。本来、この時期は農業で収穫した実りに感謝する時期です。
だけど、最近では農業を行っている人は少ないですよね。さらに、農業のように仕事の成果が出る日程が決まっている仕事も少なくなってきています。
だからこそ、今の自分が幸せに過ごせていることに感謝をする機会にしてみると良いでしょう。
お月見も元は収穫に感謝して来年の五穀豊穣を願うイベントでもありました。あなたもこの1年で得た何かがありますよね。
自分が1人でそこに立っているという訳でないことを改めて振り返る時間を持ってください。
自分のことを振り返れば自然と感謝の気持ちも育ってくるはずです。何かに行き詰った時や不安があるときは月を見てみましょう。
真ん丸になった月を見ると余計に不安を感じるという人もいますが、目線を少し変えてみませんか?
確かに月は太陽よりも光が弱く、控えめです。その様子が不安を増長させることもあるかもしれません。
でも、その月が自分の力で光っている訳でないことを知ると少し見方が変わりませんか?自分で出していると思えば弱弱しく不安を誘うかもしれません。
けど、頑張り過ぎないでも良いよ、と言われているような気もしませんか?世の中には自己主張がしっかりできる人もいます。
でも、上手く自分の気持ちを表現することを苦手としている人も多いと思います。逆に言えば、誰もが激しく自己主張をしてしまうとそれはそれで何か違いますよね。
まとまる案件もまとまらなくなってしまいます。
美しさの基準が違うように人の個性も違って良いのです。月の美しさも個性の1つです。そんな風に自分の中の迷いや違和感も受け入れてみましょう。
月の美しさがわかる人は、人の美しさの多様性も受け入れることができるでしょう。
他の七十二候の意味や時期の一覧
占い師秋桜のワンポイントアドバイス「素直に受け入れて」
それだけでなく、千年以上も前の平安時代の人たちと同じように感じていると思えばすごいことよね。
時代によって空気の澄み具合なども違うから、同じものを見ているとは言い切れないかもしれないわ。
だけど、同じものを同じように美しいと感じるのは奇跡みたいなことよ。そんな月を美しいと感じることができる気持ちを大切にして欲しいわ。
大切な人と月を眺めて「月が美しいですね」と言ってみるのも風情があって素敵よね。