季節の暦の読み方に七十二候というものがあります。
日本の風土や気候に合わせた暦なので季節の旬を感じることができるでしょう。
その七十二候の鶺鴒鳴(せきれいなく)の時期は秋も深まり少しずつ冬が見えてくる時期です。
このタイミングは、稲刈りも終わり少しゆっくりする時間とされてきました。現代人は忙しい時期かもしれませんが、心を休めてみませんか?
そんな時期の過ごし方を考えてみましょう。この時期は自分メインで考えてみても良いのかもしれません。
目次
鶺鴒鳴(せきれいなく)の意味
鶺鴒という鳥が鳴く季節を指しています。現代では、そこまでなじみがない鳥かもしれませんが日本で最も古いと言われている「日本書紀」には既に登場しています。
日本で最初の夫婦と言われる伊弉諾と伊邪那美は、鶺鴒が首を振る姿を見て結ばれたそうです。
そこから縁結びにご利益がある鳥と呼ばれることも増えてきたそうです。鶺鴒は、長い尾をしきりに上下に動かす姿は特徴的です。
今では、1年中見ることができる鳥なのでそこまで季節感がないような気もしますが、昔は寒くなると九州よりも南へと移動していたそうです。
この時期は飽きも深まり吹く風の印象も変わってきます。夏の生温かい空気から徐々に頬を刺すような冷たい風に変化をしていくことでしょう。
その秋風を色がない風と表現することもあります。これは、寒くて寂しいという意味だけではないそうです。
中国では四柱推命の元になっている五行説での秋は白色らしいです。白と言えば無色ですよね。
だから色がないと表現するみたいです。でも、秋の風と言えば夏や春よりは色やにぎやかさを感じることが少ないのは確かだと思います。
白というよりも色がないと言った表現の方が秋の透き通った風を表現することができているような気がしますよね。
鶺鴒鳴(せきれいなく)の時期は「9月12日~9月17日頃」
2021年 | 9月12日~9月17日 |
2022年 | 9月13日~9月17日 |
2023年 | 9月13日~9月17日 |
2024年 | 9月12日~9月17日 |
2025年 | 9月13日~9月17日 |
2026年 | 9月13日~9月17日 |
2027年 | 9月12日~9月17日 |
2028年 | 9月12日~9月16日 |
2029年 | 9月12日~9月16日 |
2030年 | 9月13日~9月17日 |
鶺鴒鳴(せきれいなく)の時期は、秋真っ盛りという時期です。今の暦であれば、まだ半袖を着ることもあり秋という実感は少ないかもしれません。
稲刈りも終わり、一息つくことができるタイミングなのでゆっくりと過ごすことも多いでしょう。
実りの季節ということもあり植物などを見るついでに散歩をすることもあるかもしれません。
季節が良いので多くの種類の命を見ることができるでしょう。体調の方も落ち着いてくるかもしれません。
この時期は食欲の秋と言われることもあり、食べ物を美味しく食べることができるので気づくと食べ過ぎていることもあるでしょう。
梨やあわびなど秋の味覚と言われるものは少し高級感があるものが多いですよね。そして、そろそろ冬の足音が聞こえてくるかもしれません。
季節は、毎日進んだり戻ったりするので今は秋という季節を楽しむようにしてください。秋のうちに外での楽しみは済ませておきましょう。
再び厳しく辛い冬がやってきます。その冬を乗り切るには秋の楽しい思い出も必要なはずです。
鶺鴒鳴(せきれいなく)の旬の果物は「梨」
「梨」の基本情報
栄養 | 梨は、炭水化物、カリウム、クエン酸などを含んでいます。タンパク質分解酵素も含んでおり、お肉を柔らかくする効果を求めて料理に使うこともあります。 |
選び方 | 横に大きくどっしりとしたものを選んでください。果肉が見れる場合は、針があり色が均一のものがおすすめです。 |
保存方法 | 日本の梨は、ラフランスと違い追熟させる必要はありません。なので、りんごのように早く食べた方が良いでしょう。乾燥が天敵なのでビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜室に入れておいてください。 |
その他、お役立ち情報 | 梨のシャリシャリした食感は、難消化性の食物繊維です。なので、腸の動きを良くしてくれる効果があります。また、果糖やクエン酸などが含まれるので疲労回復効果もありますよ。 |
「梨」の特徴
梨は9月から10月が旬です。最近では新しい品種が増えてきていることもあり、選ぶ楽しみもあるでしょう。
日本での主な産地は、千葉、茨城、鳥取、福島になっています。意外と低カロリーなのでダイエットのお供にも悪くありません。
「梨」のおすすめの食べ方・調理法
梨は、剝いてそのまま食べる食べ方が1番おすすめです。また、お肉を柔らかくする効果があるので、お肉の下味の調味料にすりおろした梨を加えるのがおすすめです。スーパーの安いお肉でも驚くほど柔らかくなります。
またクックパッドの「梨」に関連するレシピも参考になるので是非ご覧ください。
鶺鴒鳴(せきれいなく)の旬の魚介類は「あわび」
「あわび」の基本情報
栄養 | 味にはタンパク質、コラーゲン、カルシウム、脂質などが含まれています。コラーゲンを含むので血管や皮膚にも良いそうです。 |
選び方 | 殻が深いものを選びましょう。身が太っており殻から盛り上がっているものがおすすめです。 |
保存方法 | あわびは冷蔵庫の野菜室で保存することがおすすめです。海水と同じ濃度のり塩水で濡らしたキッチンペーパーや新聞紙で包むと良いでしょう。実は、あわびは夏より冬の方が日持ちしません。冷凍をする場合は、殻を外して生きているまま行いましょう。死んでしまうと悪臭がすることもあります。 |
その他、お役立ち情報 | 妊婦さんがあわびを食べると目が美しい子供が生まれるという言い伝えがあります。あわびは高級な貝とされており、日本では結婚などのお祝い事で食べられることも多いでしょう。マダカワアワビという1kg越えのあわびがあるのですが今では幻のアワビとなってしまいました。 |
「あわび」の特徴
あわびの中でも日本で食べることができるのは4種類ほどです。その中でもクロアワビが生で食べても美味しいと言われていますが、最近は漁獲量が減っています。代替品としてエゾアワビが養殖されるようになりました。
「あわび」のおすすめの食べ方・調理法
新鮮なあわびは、刺身にして食べることができます。ナイフで身を取り出して、薄く切るだけなのでほかの魚と違い簡単に作ることができます。付け合わせの醤油に肝を溶かしても美味しいでしょう。ほかには焼いて食べることもおすすめです。
またクックパッドの「あわび」に関連するレシピも参考になるので是非ご覧ください。
鶺鴒鳴(せきれいなく)の旬の草花は「風船葛」
「風船葛」の基本情報
学名 | 風船葛 |
科・属 | ムクロジ科 |
原産国 | アジア・アフリカ |
別名 | ラーレ |
「風船葛」の特徴
風船葛は、名前の通り風船のような花です。風船と言っても現代人が思い浮かべるようなバルーンでなく、紙風船のことです。
縦に筋が入っているのも紙風船っぽさを増していますよね。
紙風船のようなかわいらしい袋をぶらさげています。実は、袋をぶらさげる前に小さくて可愛い白い花を咲かせます。
花はすごく小さいので気づかない人も多いでしょう。また、こちらの花は英語ではハートの種と呼ばれています。
ハートの種と聞くとハート形を想像しますが、実は種に白いハートマークがついているのです。
自然の状態でハートマークを見つけると楽しい気分になりますよね。お寺や観光地の石畳でハートを探す感覚にも似ているでしょう。
風船葛の実は緑色をしていますが、その緑の時に破いてもハートが描かれている種は出てきません。
緑から枯れたような色合いになるまで待ちましょう。自然と風船葛の実が破れるとハートの種が出てきます。
風船葛は、比較的育てやすい花ですが乾燥に弱いのでしっかりと水やりを行うようにしましょう。
「風船葛」の花言葉
風船葛の花言葉は、「一緒に飛びたい」です。風船という名前がついているだけある花言葉ですよね。
風船がプカプカと浮かんでいる姿は空想的で美しいです。
ふわふわと飛んで行ってしまいそうな紙風船のような花です。種にハートが描かれていたり最後まで夢いっぱいのお花になっています。
幼い頃に風船は、人間をどこか素敵なところへ連れて行ってくれるかもしれないと思ったこともあるかもしれません。
風船葛は、そんな幼き頃の夢を思い出してくれるような花です。咲かせる花も小さくて可愛いことからどこか幼き頃を思い出させてくれるでしょう。
風船葛に自分の夢を託してみても良いかもしれません。幼少期の頃を思い出しながら改めて自分に自分の夢は何か?ということを問うてみたいですね。
小さい頃と同じ夢をまだ胸に抱いている人は少ないかもしれませんが、今の夢があるはずです。
風船葛と一緒に夢に飛び立ちませんか?
竹笋生(たけのこしょうず)の旬の行事は「敬老の日」
この時期は、敬老の日というお年寄りを敬うイベントがあります。ほのぼのとするイベントですよね。
小売り店で敬老の日ギフトが多く売られていることからバレンタインのような行事と思い勝ちですが、実は日本の祝日なのです。
母の日、父の日、子供の日があったらお年寄りの日があっても良いですよね。母の日や父の日のように外国から入ってきたものでなく日本独自の行事となっています。
こちらも古くからありそうなイベントと見せかけて意外と最近できあがった行事なのです。諸説ありますが、昭和22年に兵庫県で農業の閑散期の9月15日を「としよりの日」と決めたのが始まりらしいです。
こんな最近に決められたとは驚きですよね。当時、そのイベントに招待された人の年齢が55才以上だったことからお年寄りの定義が55才になっていたみたいですよ。
今は、高齢者も前期と後期に分けられている上に55才なんて現役世代ですよね。だから、老人と呼ばれる人の層は少し変わってきているでしょう。
呼ぶ方もおじいさん、おばあさんと呼んで良いのか?少し気を使ってしまいますよね。なので、地域の人というよりは自らの祖父母に当たる人に対してしかアプローチできなくなりつつあるかもしれません。
最近は、核家族化も進みお年寄りとコミュニケーションを取る機会も減っている人も多いですよね。
なので、この敬老の日を良い機会にお年寄りに日頃の感謝の気持ちを伝えてみましょう。人間の寿命において確実なことは言えませんが普通に考えるとあなたや両親よりも先が短いことが多いですよね。
いつまでも祖父母がいると思っていたら、あっという間にお別れになってしまったという人もよく聞くはずです。
後で後悔することがないように想いを伝えておきましょう。相手のことを考える必要はありますが、自分のためでも良いと思います。
結局、それから長く生きていかないといけないのはあなたです。そう考えると自分の気持ちを伝えられなかったという自責の念を持ち続けるのは辛くないですか?
少し暗い話になってしまいましたが、本来は申す濃い明るい気持ちで向き合う日です。難しいことを考えずに祖父母と楽しむ日くらいの位置づけで良いと思います。
鶺鴒鳴(せきれいなく)の運気アップの方法は「休息をとること」
鶺鴒鳴の時期は、夏も終わり秋が深まってくる頃です。そろそろ冬の足音も聞こえ、冬支度も頭をよぎる頃ですよね。
稲刈りなども終えて、農業の閑散期にもなるでしょう。今の時代は農業のみを行っている人は少ない上に農家であっても複数の作物を育てている方が多いので休みとは言えないかもしれません。
でも、少し休息を意識してみても良い頃かもしれませんね。秋は、食欲の秋、読書の秋などゆっくりしたイベントが多い時期です。
秋の実りを頂く時間を持っても悪くないですよね。これから、寒く厳しい冬に入っていくからこそ、今は自由に好きなことを楽しみましょう。
今の時代は、防寒着や空調なども発達しているのでそこまで秋と冬の生活に違いはないかもしれません。
でも、気持ちの面で少し違いますよね。秋の今にできることは自分の中を充実させることです。
この季節の間で自分が興味を持ったことに挑戦してみましょう。テレビや雑誌を読んでいて気になったことを深めてみても良いと思います。
大人になると徐々に新しいことを始める気力がわいてこないですよね。今の生活で手一杯という人も多いかもしれません。
だからこそ、新しい何かを始めるタイミングを意識して設けておく方が良いでしょう。人間は、何才になっても可能性を持っていますよ。
人生なんて自分で思っているよりもあっという間に過ぎてゆきます。敬老の日を企画する側もすぐに招待される側になってしまいます。
だからこそ、二の足を踏むのでなく何でもフットワーク軽く挑みましょう。
他の七十二候の意味や時期の一覧
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だから、今でいう大型連休みたいな過ごし方をしていた人も多いわよ。今もシルバーウイークという大型連休があるけどね。
大人になると自分を中心に考えることって減らない?あえて、自分を中心に考える時間を作るべきタイミングだと思うわ。
もしかしたら仕事が忙しい人もいるかもしれないけど、気候的に落ち着いている時期だから何か新しいことを始めてみても良いと思うのよね。
何か成果を得ないと新しいことに取り組んではいけないと思っていませんか?意外とそんなことはないわよ。
まずは、成果より自分が楽しいか否かということで選んでみることもおすすめよ。