季節の暦の読み方に七十二候というものがあります。
日本の風土や気候に合わせた暦なので季節の旬を感じることができるでしょう。
その七十二候の玄鳥去(つばめさる)の時期は、ツバメも暖かい方へ去っていきそろそろ冬が見えてくる時期です。
秋から冬への変化についていくことができる戸惑ってしまうタイミングでもありますよね。そんな時期の過ごし方を考えてみましょう。
目次
玄鳥去(つばめさる)の意味
玄鳥去の時期は、文字通りツバメが去っていく時期です。ツバメは温かい方向に移動していく鳥なので南の方へ向かっていきます。
この時期に南へ向かうツバメのことを秋燕と呼びます。ツバメは、夏の間に巣立つので素だってすぐのツバメが長旅にでるということでもありますね。
成長は早いという言葉が浮かびます。ツバメは、巣立った後は河原などにたくさん集まるので親近感を覚えている人も多いかもしれませんね。
だから、ツバメが去っていく姿に寂しさを感じてしまう人も多いと思います。あと、この時期は秋も深まっているので蚊も減ってくる頃です。
蚊と言えば、好きじゃない人も多く夏は蚊取り線香を使ったり退治することみ躍起になっていた人も多いでしょう。
そんな蚊との闘いにも終止符が打たれる時期とも言えます。ただし、この時期は遅れ蚊という季節外れの蚊が出没する時期です。
今の時代なら風情を感じるのでなく、容赦なく叩きつけますが昔の人が違ったそうです。季節外れの蚊にも風情を感じ色々な呼び方をしていたようです。
でも、迷惑をかけてくる蚊に対してそんな優しく向き合うことは難しいですよね。
玄鳥去(つばめさる)の時期は「9月18日~9月22日頃」
2021年 | 9月18日~9月22日 |
2022年 | 9月18日~9月22日 |
2023年 | 9月18日~9月22日 |
2024年 | 9月18日~9月21日 |
2025年 | 9月18日~9月22日 |
2026年 | 9月18日~9月22日 |
2027年 | 9月18日~9月22日 |
2028年 | 9月17日~9月21日 |
2029年 | 9月17日~9月22日 |
2030年 | 9月18日~9月22日 |
玄鳥去(つばめさる)の時期は、干満の差が大きくなります。半年前の春と夏の間においても干満の差が大きくなります。
その半年後が秋ですが、春と違い最も潮が引く時間が夜になってしまうので潮干狩りを楽しむことはできません。
秋の夜に潮が引いた海を眺めるのは少し寂しいものがありますよね。夏場に海水浴を楽しむ人がたくさんいたこともあり落差を感じているのかもしれません。
秋は、過ごしやすさを感じる時期かもしれませんが海に限らずどこかもの悲しさを覚えますよね。
厳しい冬に向けて命が尽きていく生き物や植物も多いかもしれません。ふと、空を眺めた時に夏よりも低くなってしまったことを感じることもあるでしょう。
秋は、春と比べて日本の行事としては別れが少ない時期でもありますよね。春は脳裏に卒業式などの行事がインプットされているから、ふと寂しさを覚える人もいるでしょう。
秋はどうでしょう?誰かと別れるような行事がほぼないのに寂しさを覚えるのは季節なのかもしれませんね。
そんな秋のもの悲しさを心に留めて、毎日を過ごしてみましょう。夏が賑やかだったこともあり余計に寂しさが強くなってしまうのかもしれませんね。
その寂しさは現代人にとっては寂しさでしかないかもしれません。だけど、昔の人はそれさえも風情を覚えて芸術や文学に昇華していたのでしょう。
玄鳥去(つばめさる)の旬の果物は「ぶどう」
「ぶどう」の基本情報
栄養 | ぶどうは、水分が多い果物です。ポリフェノール、カリウム、炭水化物、マグネシウムなどです。ポリフェノールは活性炭素を取り除いて老化を防ぐことができると言われている栄養素です。 |
選び方 | ぶどうには白い粉が浮いていることも多いですが、実はすごく大事なものなのです。この白い粉がぶどうを保護しているので、避けるのでなく均等についているものを選びましょう。実の上の部分の方が甘いと言われているので下から食べることがおすすめです。 |
保存方法 | ぶどうは、ビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜室に入れてください。冷やし過ぎると甘くなくなってしまうので注意しましょう。皮も食べることができるタイプであれば、冷凍もおすすめです。スムージーにしたり、ストレートの紅茶に入れたりと食べ方の幅が広がります。 |
その他、お役立ち情報 | ぶどうは、そのまま食べるたけでなくワインに加工されることも多い果物です。日本では生で食べることが多いですが、ワインの産地と言われる多くの外国ではほぼ生で食べません。 |
「ぶどう」の特徴
ぶどうは、8月から9月が旬の果物です。巨峰やピオーネなどが主流かもしれませんが、最近では色々な品種のものが増えています。食べ方に合わせて選ぶこともできるでしょう。最近では、ふるさと納税の返礼品にも増えているのでお得に手に入れることも可能です。
「ぶどう」のおすすめの食べ方・調理法
ぶどうは、日本ではそのまま食べるということが主流になっています。ですが、ジュースや果物に加工して取り入れてみても美味しいです。ほかには、煮物に加えてみたりと料理として食べることもできます。果物を料理に取り入れるのは複雑かもしれませんが意外と美味しいです。ぶどうにワインを合わせてみても良いですよね。
またクックパッドの「ぶどう」に関連するレシピも参考になるので是非ご覧ください。
玄鳥去(つばめさる)の旬の魚介類は「昆布」
「昆布」の基本情報
栄養 | 昆布にはビタミン、ミネラル、食物繊維、フコイダン、アルギン酸などが含まれています。カロリーも低いことからダイエット食にも良いとされています。 |
選び方 | 昆布は種類によって選び方が少しずつ違いますが、共通するのは乾燥していて色が黒く濃いものを選ぶことをおすすめします。色が薄いと悪くなっているので注意しましょう。利尻昆布は幅が広く厚いものを選んでください。 |
保存方法 | 昆布は水に弱いので、乾燥させた状態で保存させましょう。瓶に詰めて乾燥剤をさらに加えるのも良いですが、一般的に冷蔵庫の中は乾燥している場所なのでおすすめです。 |
その他、お役立ち情報 | 日本で主に食べられている昆布は、日高昆布、羅臼昆布、利尻昆布、長昆布です。羅臼昆布と利尻昆布は食べるというよりは出汁を取る方が向いているでしょう。 |
「昆布」の特徴
日本において昆布は東北から北で獲ることができます。特に北海道が産地なので名前も北海道の地名がついているものが多いです。実は、昆布は獲ってからすぐに出荷させているのでなく味が良くなると言われている数年間乾燥させて出荷しています。
「昆布」のおすすめの食べ方・調理法
昆布の最もメジャーな食べ方は、直接食べるより出汁を取るために使っていることの方が多いかもしれません。ただ、日高昆布や長昆布は柔らかく仕上がるので煮物などとして食べることもできます。意外なことに日本一昆布を食べる地域は沖縄でその沖縄の家庭料理に「くんぶいりちー」というものがあります。
またクックパッドの「昆布」に関連するレシピも参考になるので是非ご覧ください。
玄鳥去(つばめさる)の旬の草花は「けいとう」
「けいとう」の基本情報
学名 | けいとう |
科・属 | ヒユ科 |
原産国 | アジア・アフリカ・北、中央、南アメリカ |
別名 | コックス コーム |
「けいとう」の特徴
けいとうは、漢字で書くと鶏頭です。インパクトの強い字面ですよね。名前の由来は、ニワトリのトサカらしいです。
見た目をそのまま名付けていたようです。花の色は鶏の頭が燃えさかっているような色です。
赤やピンクのような色なので眺めるのも美しい花でしょう。そんなけいとうは、日本には中国から入ってきたと言われています。
けいとうは、茎も長く大きく育つので切り花として人気がありました。5月から9月と長期にわたって咲く花です。
さらに暑さに強く、花持ちも良いので観賞用としても重宝されているでしょう。逆に水はけが悪い場所や日当たりが良くない場所は苦手なので、まさに夏の花であると言えます。
元々、和な雰囲気が漂う花ですが最近では洋風な雰囲気を持つ花が開発され洋風ガーデンに植えられることも増えてきました。
「けいとう」の花言葉
けいとうの花言葉は、「色あせぬ恋」です。けいとうの花は、燃え盛るような赤い色をしています。
そういった花の様子が色あせない恋を表しているのかもしれません。燃え盛る恋もいつか消えゆく運命にあります。
そんな恋も消えることがないというのを表しているのかもしれません。そう考えるとプレゼントにも使ってみたいですよね。
赤く鶏の頭のような姿がどこか不思議な存在感を感じさせます。今では、燃さかる恋よりは少し落ち着いた色合いのけいとうもあるので雰囲気に合わせることができます。
誰もが常に燃えるような想いを秘めている訳ではないですよね。静かに燃える恋だって素敵なことです。
玄鳥去(つばめさる)の旬の行事は「お彼岸」
この時期の終わりごろにお彼岸があります。今の暦であれば、お彼岸よりも動きやすい日程を優先するのでシルバーウィークにお墓参りに出かける家庭も多いでしょう。
お彼岸は日本のみの習慣です。秋分の日や春分の日を真ん中として7日間をお彼岸の期間としています。
お彼岸は、先祖や自然に感謝をする行事ということもありお墓参りに行くことも多いのでしょう。
昔は、家の近くに先祖の墓がある人も多かったので日程は問題なかったかもしれません。けど、今は自分の予定との兼ね合いもあり少し外れた日程でお墓参りをする人も多いです。
でも、その心が大切ということもあり日程は大した問題でもないと思います。お彼岸と言えば、お墓参りの次におはぎを想像する人も多いのではないでしょうか?
それに対し、春のお彼岸で供えるものは牡丹餅と呼ぶ場合が多いですよね。それは、その時期の花の牡丹と萩にかけているという説もあります。
実は、名前が違うだけで同じで物自体は同じものなのです。昔は、秋に収穫した小豆をそのまま調理したものがおはぎで春を越して少し固くなったものを調理したのが牡丹餅だったそうです。
どちらであっても美味しく食べることができるので今となってはどっちでも良いですよね。おはぎと言えば、餅を餡で包んだものが主流になっているかもしれません。
餅の中に餡を入れるタイプもあり、1番外側のトッピングは地域によって違っています。関東・東北では黒ゴマ、関西では青のりが有名ですよね。
地域によって違うおはぎを調べてみても面白いかもしれません。先祖と一緒におはぎを食べていると思えばお彼岸も少し身近に感じませんか?
小さい頃は、みんなで集まっておはぎを食べる日くらいの感覚でも良いのかもしれませんね。
大人になれば自然とお彼岸が何の日かということもよくわかってくるでしょう。本当のお彼岸の行事を行うのは大人になってからでも遅くないかもしれません。
玄鳥去(つばめさる)の運気アップの方法は「寂しさを昇華する」
玄鳥去の時期は、ツバメも南の方へ去っていく時期ということもあり何かもの悲しさを感じるタイミングとなっています。
理由もないのに少し寂しさを感じてしまうことも多いかもしれませんね。卒業式などの明確な理由がないからこそ余計に不安が増してくるのかもしれません。
でも、昔の人はそのもの悲しさを風情を文学やアートなどの芸術に昇華したりしていました。
今の時代も通ずる何かがあると思います。寂しさがあなたを強くしてくれる要素にもなるでしょう。
あえて、その寂しさを正面から受け入れてみるようにしましょう。寂しさもまっすぐ受け入れると意外と大したことがないような気がしますよね。
一人の時間や孤独が意外と数多くの文学作品を生み出してきたという経緯もあります。文学や芸術じゃなくても良いでしょう。
何か仕事におけるアイデアが思い浮かぶこともあると思いますよ。一人が嫌だから誰かと過ごす時間を無意識に増やしてしまうことも多いかもしれません。
でも、あえて一人を楽しんでみても良いでしょう。また、誰とも予定が合わないこともありますよね。
そんなときは残念に思うのでなく、一人の時間を楽しむチャンスだと捉えてみましょう。一人を楽しむことができればまた一歩大人になったと言えます。
お酒やスイーツなどを楽しむ時間としても活用できるはずです。誰かと一緒だと選ぶものも人の好みも考えないといけませんよね。
だけど、そんなことも考えずに自分の好みのものを自分のペースで進めていくことができるのです。
気付いたら寝落ちしていたという結果になっても悪くないでしょう。ほかにも一人でジグソーパズルにハマってみるということも悪くないと思います。
一人だからこそ誰にも気兼ねしないで何かに夢中になるということを意識してみましょう。そうやって過ごせば秋の夜長も寂しくないはずです。
他の七十二候の意味や時期の一覧
占い師秋桜のワンポイントアドバイス「孤独を力に変えてみて」
誰かと一緒にいても満たされない。恋人が約束をキャンセルしたら普段なら何も思わないのに妙に勘ぐってしまうということも多くなると思うのよね。
だけど、だいたいが心配しすぎなのよ。あえて、その孤独な時間を活用してみるというのも悪くないと思うわよ。
孤独って人の命を奪うこともあるけど、何かすごいものを生み出すこともあるから一概に悪いとは言えないわね。
むしろ、程よい孤独は最高のスパイスとさえなることもあるわ。だから、孤独を活かしてみると良いわよ。