88星座のケフェウス座「Cepheus(ケフェウス)」の特徴や探し方、神話やケフェウス座「Cepheus(ケフェウス)」の誕生日星の人が何月何日生まれなのか?
星言葉や特徴や運勢まで完全紹介します!
目次
ケフェウス座「Cepheus(ケフェウス)」の基本情報と特徴
星座名 | ケフェウス座 |
略符 | Cep |
ラテン語(英語・読み方) | Cepheus(ケフェウス) |
意味 | ケーペウス(神話の人物) |
季節 | 秋 |
最も明るい恒星 | ケフェウス座α星 |
ケフェウス座「Cepheus(ケフェウス)」の探し方
ケフェウス座はアンドロメダ座、カシオペア座、くじら座と合わせて夜空でもっとも壮大な神話のドラマを形成する星座群です。
ケフェウス座は秋に、北極星とカシオペア座の中間あたりに長細い五角形の形を見ることができます。
3等星が3つ、あとは4等星以下の星ばかりで比較的に目立ちにくい星座です。
星図では、ヒゲを生やした立派な王様の横顔とされていますが、妻のカシオペア、娘のアンドロメダに比べると地味な印象を与えています。
ただこの星座のμ(ミュー)ガーネットスターはその名の通りに美しく赤色に輝く、全天でも珍しい星です。
この星の名付け親は天王星の発見で有名なウィリアム・ハーシェルで、彼はのちにイタリアの天文学者のジュゼッペ・ピアッツイによって『パレルモ星表』にこの名前が記載されました。
このケフェウス座の首星であるα(アルファ)星アルデミランは西暦7500年ごろには肉眼で見える星の中では最も天の北極に近い星になり、その前後の千数百年の間には北極星になることが予測されています。
探し方ははくちょう座の十字とカシオペア座の間に浮かぶ五角形を探しましょう。
北極星の近くにあり、一年中北の空で見ることができる星座です。
このケフェウス座にある変光星のδ(デルタ)星は宇宙の彼方までの距離を測る物差しの役割をしています。
変光星とは明るさが変化する星のことをさし、ちょうどケフェウス座の顔のあたりにこのデルタ星が位置しています。
このデルタ星は星自体がふくらんだり縮んだりし3.5等から4.5等まで明るさが変化すると言われています。
明るさを変える変光星には大まかに分けて規則正しく変化するものと不規則に変化するものの2種類があると言われています。
ケフェウス座のデルタ星は5・366日周期で規則正しく変光を繰り返していてデルタ星と同じタイプの変光星には変光周期が同じなら本当の明るさも同じという性質があります。
これを利用すると、その星の本来の明るさと実測した変光星の見かけの明るさを比べて、その変光星と太陽系までの正確な距離を割り出すことができます。
ケフェウス座デルタ星にはその変光の具合を観察することによって、わたしたちの銀河系の外側、はるか遠くにあることが判明しています。
ちなみにケフェウス座デルタ星と地球との距離は982光年で、同じタイプの変光星としてはこぐま座のポラリス(北極星)がよく知られています。
ケフェウス座「Cepheus(ケフェウス)」の神話
伝説上の古代エチオピア王にしてカシオペアの夫、そしてアンドロメダの父であるケフェウスがこの星座になったのが、このケフェウス座です。
妻や娘に比べると星座において目立たないのはもちろん、神話上における役割もどちらかというと地味目です。
ただ地味ながらも神話を面白くするのにある意味欠かせないものになっています。
エチオピア(現在のアフリカ東部のエチオピアではなく、ギリシャ人が漠然と思っていたアフリカの国ではないかと言われている)の王ケフェウスには、美しい妻のカシオペアと、さらに美しい娘のアンドロメダがいました。
特に妻カシオペアは娘アンドロメダの美しさが誇らしく、ことあるごとに自慢をしていました。
ついに妻カシオペアは「娘のアンドロメダの美しさは、ネーレイデス(海神ネーレウスの五十人の娘たち)ですら及ぶことはない」と言いふらしてしまっていました。
これを耳にしたネーレイデスは激しく怒り、海神ポセイドンに頼んでエチオピアに洪水と大津波を起こしてもらいました。
これは海神ポセイドンの妻のアンフィトリテがネーレイデスの一人だったことも関係しています。
慌てたエチオピアの王ケフェウスは、神々の怒りを鎮めるにはどうしたらいいか神託を求めました。
そして返ってきた答えは、アンドロメダを海の怪獣へ生け贄に捧げなさいというものでした。
可愛い娘を生け贄に差し出すことのないエチオピアの王ケフェウスには何よりも辛いことでしたが、王として国を守るためにはそうするより他はありません。
アンドロメダは海岸の岩に鎖で繋がれてしまい、あとは海の怪獣が食するのを待つばかりでした。
ちょうどその時、天の馬ペガスス(ペガスス座)に乗った英雄ペルセウス(ペルセウス座)がエチオピア上空を通りがかりました。
英雄ペルセウスはセリーポス島の王ポリュデクテースの命令で、視線を合わせただけで相手を石に変えてしまうバケモノのメデューサを退治してきた帰りでした。
海岸の岩に鎖で繋がれたアンドロメダを見た英雄ペルセウスは、何としても彼女を救いたいと思いました。
英雄ペルセウスはエチオピアの王ケフェウスの宮殿へと赴き、事情を聞くと、「わたしが海の怪獣を倒しましょう、その報酬としてアンドロメダ姫をわたしにくださいませんか?」と言いました。
海の怪獣に食われてしまうよりははるかに良いと思った王ケフェウスは喜んで英雄ケフェウスの提案を受け入れました。
英雄ペルセウスはさっそく岩陰に隠れ、海の怪獣を待ち受けました。
やがて海が割かれ、そこから巨大な海の怪獣が現れました。
英雄ペルセウスは馬にまたがり、岩陰から飛び出すと、袋に隠し持っていたメデューサの首を怪獣の鼻先へと突きつけました。
死んでもなお魔力を保っているバケモノメデューサの首は、たちまち海の怪獣を石の塊へと変えてしまいました。
エチオピアの海岸には今でも怪獣の形をした巨大な岩がそびえているという伝説があります。
さて、海の怪獣を倒すという約束を果たした英雄ペルセウスは、アンドロメダ姫を連れてエチオピアの王ケフェウスの宮殿へと戻りました。
愛しい娘が戻ったことを王ケフェウスと妻のカシオペアは大層喜びました。
しかし一人面白くなかったのは王ケフェウスの弟でアンドロメダの婚約者だったピーネウスです。
ピーネウスにしてみれば、国を救うためと思ってあきらめたアンドロメダ姫を、彼女を救った功績があるとはいえ、どこの馬の骨かわからない若者に渡すなど許しがたいことでした。
ピーネウスは仲間を集め、英雄ペルセウスを殺すための策略を練り、彼に襲いかかりました。
しかし英雄ペルセウスは少しもあわてませんでした。
アンドロメダ姫たちを部屋の外へ退かせると、またもやメデューサの首を取り出してピーネウス一派をことごとく石へ変えてしまいました。
その後、英雄ペルセウスはアンドロメダ姫と結婚し、一年ほどエチオピアにとどまりました。
やがて生まれた息子ペルセースをエチオピアの王ケフェウスの後継として残し、英雄ペルセウスはアンドロメダ姫とともに天の馬ペガススに乗って、母のダナエーが待つ故郷のセリーポス島へと帰っていきました。
ケフェウス座「Cepheus(ケフェウス)」の誕生日星の人が何月何日生まれなのか?星言葉や特徴は?
「誕生日星」とは誕生日に太陽と一緒にのぼってくる星のことを指します。
365日それぞれに誕生日星があります。
誕生日星はその日に生まれた人の守護星でその人の人生を象徴すると言われています。
誕生日星の持つ意味を知ることで自分の本心を読み解くことができるようになります。
1月26日の誕生日星はシータ・ケーぺィ(θ Cephei)で、誕生星の星座はケフェウス座θ(シータ)星、星言葉は「幸運と崇高な精神」、特徴は、良運をつかみやすい、理想が高いほど情熱が燃える、強い精神力を持っているという傾向があります。
2月7日の誕生日星はアルデラミン(Alderamin)で、誕生星の星座はケフェウス座α(アルファ)星、星言葉は「自立した一匹狼」、特徴は、人に迷惑かけるのを嫌う、しっかりと自分を持つ、個性を尊重するという傾向があります。
2月9日の誕生日星はアルフィルク(Alphirk)で、誕生星の星座はケフェウス座β(ベータ)星、星言葉は「慈しみと同情、使命感」、特徴は、根っからの優しさがあり人の痛みが理解できる、世のため人のために自分を捧げる、共感能力が異常に強いという傾向があります。
2月20日の誕生日星はゼータ・ケーぺィ(ζ Cephei)で、誕生星の星座はケフェウス座ζ(ゼータ)星、星言葉は「感覚的センス」、特徴は、感性が鋭い、独自のオリジナリティを余すところなく発揮する、唯一無二の個性を持つという傾向があります。
2月21日の誕生日星はイプシロン・ケーぺィ(ε Cephei)で、誕生星の星座はケフェウス座ε(イプシロン)星、星言葉は「プラス思考の寛容さ」、特徴は、何事もポジティブに考える、人に対して寛容でおおらか、あまり物事に深く入り込まないという傾向があります。
3月1日の誕生日星はイオタ・ケーぺィ(ι Cephei)で、誕生星の星座はケフェウス座ι(イオタ)星、星言葉は「上昇志向の理想」、特徴は、成功することに特別なこだわりを見せる、少し見栄っ張りなところがある、目的意識が強いものほど達成できるという傾向があります。
3月15日の誕生日星はエルライ(Alrai)で、誕生星の星座はケフェウス座γ(ガンマ)星、星言葉は「高い理想を目指す強さ」、特徴は、完璧主義なところがある、時として自分を追い込んでしまう、罪悪感が強いという傾向があります。
ケフェウス座「Cepheus(ケフェウス)」の運勢
ケフェウス座は36星座によるとうお座の第1テークに当たり、この時期に最もケフェウス座のエネルギーが強くなるので運勢に生かすと良いでしょう。
「36星座」とは12星座をそれぞれ3つのデーク期間に分けたものです。
デークとは一つの星座宮につき3つ存在します。
一つの星座宮は30度の角度で構成されていますが、さらにその30度を10度づつ区切ったものになります。
1デークは1〜9度、2デークは10〜19度、3デークは20〜29度になります。
ケフェウス座はうお座の第1デークにあたり、2月20日〜2月29日で海王星の影響が最も強いとされています。
この期間に生まれている人は、かなり情緒的で物事を感覚的に捉えます。
その場の感覚やその時の自分がどう思うかで物事を判断するので感情的な部分が大部分を占めます。
しかしなかなかその分人にはその場しのぎに見えてしまったり、前に言っていたことと正反対のことを言うので、信用を失ってしまうところもあるかもしれません。
ケフェウス座としては、自分の気持ちに正直なので違和感はあまり感じないのですが、人の感覚とはかなり違うということを意識したほうが世の中を渡りやすくなるかもしれません。
感情ではなく理性で判断することが一般的だということを忘れずにいた方がいいでしょう。
またかなり感情のアップダウンがあるので落ち込んでしまうと、どんどんその気持ちが膨らんでしまい、大ごとになってしまうことも。
マイナス思考になりすぎないように気をつけることも大切です。
ケフェウス座のキーワードは「austerity」で,厳格さ、緊縮、質素な生活という働きが強くなります。これは星座のケフェウス王に影響を受けていると言ってもいいでしょう。
運勢的に良いものとしては、きちんと規則やルールを守ること、堂々と振る舞うこと、尊敬される存在になろうとすること、無駄使いを避けること、あれこれと考えすぎずにいることなどが挙げられます。
マイナス面としては、感情に左右されて気持ちがコロコロと変わりやすいこと、人の気持ちがわからずにいること、空気が読めないこと、自己肯定感の低さをエキセントリックな行動でカバーしようとすることなどが挙げられます。
恋愛面でケフェウス座を活用する方法は、きちんと尊重できる相手を選ぶこと、社会的な感性が鋭い相手との恋愛をすること、ある程度緊張感がある関係の方がうまく行くことなどが挙げられます。
逆に恋愛面でのマイナスは、ダラダラとして境界線が曖昧な関係になること、お金の問題が前面に出やすいことなどが挙げられます。
このうお座の第1テーク以外の生まれの人でも、これらのことに注目していれば自然とケフェウス座のエネルギーを得ることになります。
このデークの時期にはこのような側面の影響を受けることもあるので、良い部分は伸ばし、気をつけるべきところには気をつけるようにするといいでしょう。
占い師 聖子からのワンポイントアドバイス
人よりも能力も高いのでそれを良い方向に成長させていけば運気も開けてくるはずよ。