88星座のおおいぬ座「Canis Major(カニス・マヨル)」の特徴や探し方、神話やおおいぬ座「Canis Major(カニス・マヨル)」の誕生日星の人が何月何日生まれなのか?
星言葉や特徴や運勢まで完全紹介いたします!
目次
おおいぬ座「Canis Major(カニス・マヨル)」の基本情報と特徴
星座名 | おおいぬ座 |
略符 | CMa |
ラテン語(英語・読み方) | Canis Major (カニス・マヨル) |
意味 | 大きいイヌ |
季節 | 冬 |
最も明るい恒星 | シリウス |
おおいぬ座「Canis Major(カニス・マヨル)」の探し方
おおいぬ座は真冬に南東の空に見られる星座です。
星座の形は、α(アルファ)星シリウスを口とした三角形の頭部に鼓型の胴体を持ち、尾と4本の足が今にも歩き出すような格好で並んでいます。
非常にうまく犬の姿を表しており、星の並びから犬の姿を思い浮かべるのは容易でしょう。
おおいぬ座は太陽を除けば全天でもっとも明るい恒星シリウス(「輝くもの」、「焼き焦がすもの」の意味)を主星に持つことで有名です。
シリウスは「冬の大三角」を形作る星の一つで、標準的な1等星の13倍もの明るさを持つシリウスは、ときとしておおいぬ座そのものよりも重要視されてきました。
古代エジプトでは、夏至(古代のエジプトでは元旦に当たります)のころに夜明けの直前にシリウスが昇るのを見て、ナイル川が氾濫する時期を知りました。
このことからシリウスを「ソティス(水の上の星)」と呼び、肥沃な土と恵みをもたらすものとして崇拝されていました。
まだエジプトの陰府の神である犬頭の神アヌビスとされることもあり、ナイル川の増水による被害を警告する役目を持っていました。
さらに元旦の夜明けに昇る星であることから、愛と生命の象徴として女神イシスと見ることもありました。
中国ではシリウスを「天狼星」と呼び、その輝きから狼の目を連想したのです。
またβ(ベータ)星ミルザムを「野鶏」と呼び、天狼はその星を狙っているとされていました。
英語圏ではシリウスを「Dog Star(犬の星)」と呼び、7月初旬から8月中旬ごろの非常に暑い時期を「Dog days(犬の日)」ということがありますが、これはシリウスが太陽とともに昇る時期を指しています。
ローマ時代のギリシアでもほぼ同じ時期を「犬の日」と言い、草木が炎暑によって枯れるのは太陽とシリウスが引き起こしていると考えられていました。
そして厄払いのために赤犬を生贄に捧げていたほどです。
探し方は夜空にひときわ明るく輝くシリウスを見つけましょう。
オリオン座の南東に位置しているので見つけやすいでしょう。
シリウスはおおいぬ座の口の部分に当たります。
シリウスの南寄りには「へ」の字に輝く3つの星の並びがあり、犬の腰から尾までを描いているのを見ることができるでしょう。
おおいぬ座「Canis Major(カニス・マヨル)」の神話
ケパロスはポーキス王デーイオーンの息子で、とても美しい青年でした。
ケパロスの妻プロクリスも素晴らしく美しい女性で、二人はとても愛し合っていました。
ところがケパロスの美しさに横恋慕した女神がいました。
曙の女神エーオースです。
エーオースは嫌がるケパロスを無理やりさらって恋人にしましたが、ケパロスがいつまでも妻のことを口にするので、とうとうあきらめて故郷に返すことにしました。
しかしケパロスを帰す際にエーオースはいたずら心が生まれ、「プロクリスはあんなに美しいのだから、お前のいない間に浮気をしているに違いない」と言いました。
妻の美しさを誰よりも知っているケパロスは、このエーオースの言葉に大いに不安を掻き立てられました。
そこでケパロスは、妻が心変わりをしていないかどうか確かめるため、エーオースの力を借りて別の男に姿を変えると、旅人を装ってプロクリスのもとを訪れました。
ケパロスは言葉巧みにプロクリスを誘惑し、そして金銀財宝の贈り物を見せました。
初めは夫のケパロスに貞操を守っていたプロクリスでしたが、男の執拗な口説きについに折れて身体を許してしまいました。
するとケパロスは正体を表し、妻の不貞を大いに詰りはじめたのです。
プロクリスは恥ずかしさと怒りでそのまま家を飛び出してしまいました。
プロクリスはその後にクレタ島にたどり着き、ミノス王の愛人になりました。
ミノス王はプロクリスに狙った獲物を必ず捕らえる猟犬ライラプス(「台風」の意味)と、狙った獲物を必ず射止める槍を送りました。
しかしプロクリスはミノス王の妻パシパエの嫉妬を恐れ、王と別れてクレタ島を離れました。
そしてケパロスと再会し、和解の印にケパロスに猟犬ライラプスと槍を渡しました。
ケパロスはライラプスと槍を持ち、国中を荒らしている狐を退治しに出かけました。
しかし狐のあまりにもすばしこさにライラプスの足でもなかなか追いつけず、業を煮やしたケパロスが槍を投げようとした時、この素晴らしい狐と犬が傷つくことを恐れた大神ゼウスがライラプスを天に上げて星座にしてしまいました。
それからしばらくの間、ケパロスとプロクリスは平穏に暮らしていました。
ケパロスは狩をした後に汗をかいた身体を冷やす時「アウラ(微風)よ、私の胸の火照りを鎮めておくれ」と口にしていました。
これを聞いたプロクリスはアウラを女性と勘違いし、ほかの女に夫を取られてしまうのではないかと思い、こっそりと狩りに出かけたケパロスの後をついていきました。
ところが薮の中に隠れて様子を伺っていたプロクリスをケパロスは獲物と間違えて槍で彼女を殺してしまったのです。
過ちに気づいたケパロスに向かってプロクリスは「どうかアウラという女を私の代わりにしないで」と言い残し息を引き取りました。
この後、ケパロスは妻を殺した罪で終身追放を言い渡されてしまったのです。
おおいぬ座「Canis Major(カニス・マヨル)」の誕生日星の人が何月何日生まれなのか?星言葉や特徴は?
「誕生日星」とは誕生日に太陽と一緒にのぼってくる星のことを指します。
365日それぞれに誕生日星があります。
誕生日星はその日に生まれた人の守護星でその人の人生を象徴すると言われています。
誕生日星の持つ意味を知ることで自分の本心を読み解くことができるようになります。
6月26日の誕生日星はムルジム(Murzim)で、誕生星の星座はおおいぬ座β(ベータ)星、星言葉は「他人に親身なる使命感」、特徴は、人のために尽くすことに喜びを覚える、自己犠牲になりやすい、大きな使命感があるという傾向があります。
6月29日の誕生日星はクサイ・カニス・マーイョリス(ξCanis Majoris)で、誕生星の星座はおおいぬ座ξ(クサイ)星、星言葉は「優しく穏やかな純粋さ」、特徴は、物事を達観して見つめる、心根が優しく温かい、素直な気持ちを持つという傾向があります。
7月2日の誕生日星はメブスタ(Mebsuta)で、誕生星の星座はおおいぬ座α(アルファ)星、星言葉は「完成された精神のリアリスト」、特徴は、成功を手に入れやすい、強い精神力がある、現実思考で対応するという傾向があります。
7月4日の誕生日星はオミクロン1・カニス・マーイョリス(ο1Canis Majoris)で、誕生星の星座はおおいぬ座ο(オミクロン)1星、星言葉は「ロマンへのあくなき追求」、特徴は、思い込みに近いほどの情熱を持つ、熱し易く冷め易い、こだわりが強いという傾向があります。
7月5日の誕生日星はアダーラ(Adhara)で、誕生星の星座はおおいぬ座ε(イプシロン)星、星言葉は「恋にのめり込むロマンティスト」、特徴は、恋愛が原動力になる、いつも恋愛をしていないと気が済まない、失恋すると老け込むという傾向があります。
7月6日の誕生日星はオミクロン2・カニス・マーイョリス(ο2Canis Majoris)で、誕生星の星座はおおいぬ座ο(オミクロン)2星、星言葉は「客観的な目を持つリアリズム」、特徴は、合理的な思考を持つ、協調性がある、現実主義という傾向があります。
7月7日の誕生日星はウェズン(Wezen)で、誕生星の星座はおおいぬ座δ(デルタ)星、星言葉は「信念と完成の芸術」、特徴は、人を説得させる力がある、完璧さを求める、芸術思考があるという傾向があります。
7月11日の誕生日星はアルドラ(Aludra)で、誕生星の星座はおおいぬ座η(エータ)星、
星言葉は「理想の高い芸術的センス」、特徴は、感性が鋭い、自分なりの表現能力を持つ、芸事で成功を収めやすいという傾向があります。
おおいぬ座「Canis Major(カニス・マヨル)」の運勢
おおいぬ座は36星座によると、ふたご子座の第2デークに当たり、この時期に最もおおいぬ座のエネルギーが強くなるので運勢に生かすと良いでしょう。
「36星座」とは12星座をそれぞれ3つのデーク期間に分けたものです。
デークとは一つの星座宮につき3つ存在します。
一つの星座宮は30度の角度で構成されていますが、さらにその30度を10度づつ区切ったものになります。
1デークは1〜9度、2デークは10〜19度、3デークは20〜29度になります。
おおいぬ座はふたご座の第2デークにあたり、6月1日〜6月10日でてんびん座と惑星だと金星の影響が最も強いとされています。
この期間に生まれている人は、おおいぬ座を代表するシリウスのように明るく、目立ち、そして行動力があります。
またコミュニケーション能力にも長けていて、自然にしていて好感を高めてしまうほどです。
また自分から積極的に他者に関わっていくことが好きで、アクティブな性格をしています。
また知識を吸収するスピードも早く、さらに情報に左右されない見極める目を持っていて、どこか愛される人の代表的な要素を兼ね備えているために人生では様々なチャンスが与えられるでしょう。
また実際の犬の性質に見られるように、仲間との調和を大切にします。
いわゆる群れの中にいてこそ輝く性質があり、他者との関わりややりとりが生きる原動力になっています。
反面、孤独には弱く、自分で選んでゼロから判断することも苦手です。
他者があってこそ自分が輝くことができるので、その分、個としての自分というあり方は確率しにくい面もあります。
また自分と同じように輝いている人がいると、極端に嫉妬したり、自信がなくなってしまうので、少し女王さまな気質もあり、自分が中心にいないと感情が顔に出てしまうところも。
それも含めておおいぬ座の愛らしさとも言えるのですが、総合的なレベルの高さを天性的に兼ね備えていますので、あとはそれをどのように揺るぎない自信につなげるかが課題になります。
おおいぬ座のキーワードは「Dominance」で、支配、優位性、優勢という働きが強くなります。人より優れた資質をどのように生かすのかが人生の課題になります。
運勢的に良いものとしては、人から求められたものを提供すること、人の目を引くような行動をすること、自分らしくいるために努力すること、自分の魅力を研究すること、人のために尽力すること、素直さを尊重することなどが挙げられます。
逆に、マイナス面としては、人と比べてマウントをとってしまうこと、女王様的に振る舞うこと、人をいじめること、自信のあるふりをしてしまうこと、自分の味方をハッキリとさせ、敵を作り排除すること、感情的に物事を見つめることなどが挙げられます。
恋愛面でおおいぬ座を活用する方法は、純粋な恋愛感情を大切にすること、年齢にふさわしい恋愛をすること、告白することなどが挙げられます。
逆に恋愛面でのマイナスは、支配したりされたりすること、相手の気持ちにとらわれてしまい合わせてしまうこと、恋に恋してしまうこと、高望みの恋愛を求めすぎることなどが挙げられます。
このふたご座の第2デーク以外の生まれの人でも、これらのことに注目していれば自然とおおいぬ座のエネルギーを得ることになります。
このデークの時期にはこのような側面の影響を受けることもあるので、良い部分は伸ばし、気をつけるべきところには気をつけるようにするといいでしょう。
占い師 聖子からのワンポイントアドバイス
でもそれに甘んじてしまうと、一気に転落する可能性もあるから、才能を輝かせるために努力を怠らないことも大切ね。
あとは自分の魅力を大切にね。自分を愛さなければ他の人も愛せないのよ。