88星座のさいだん座「Ara(アラ)」の特徴や探し方、神話やさいだん座「Ara(アラ)」の誕生日星の人が何月何日生まれなのか?
星言葉や特徴や運勢まで完全紹介します!
目次
さいだん座「Ara(アラ)」の基本情報と特徴
星座名 | さいだん座 |
略符 | Ara |
ラテン語(英語・読み方) | Ara(アラ) |
意味 | 祭壇 |
季節 | 南天 |
最も明るい恒星 | さいだん座β(ベータ)星 |
さいだん座「Ara(アラ)」の探し方
さいだん座「Ara(アラ)」は、さそり座の南、おおかみ座の東にある小さな星座です。
さいだんとは神々にいけにえを捧げる時に使われる大きな火を炊く台のことをさしています。
日本からは南中高度が低いために少し見づらい星座で奄美大島や沖縄でないと完全に見ることが難しいでしょう。
形は少しゆがんだひし形と台形がくっついており、星図では供物を燃やす炎を敷いた祭壇の姿で描かれています。
さいだん座はおおかみ座よりもさらに南に位置し、明るい星はまったくなく、小さな星座なので見つけるのは難しいでしょう。
またさいだん座は天の川に位置していることもあり、いくつかの散開星団と散光星団があります。
構成される星には4つの3等星がありますが、星座を形づくる星と星の間の距離が少し離れているので全体の形をたどるのはむずかしいかもしれません。
その中でも目印になるのはさいだん座β(ベータ)星で、オレンジ色に光っており、太陽よりもはるかに大きな超巨星でさいだん座の中心に位置し、星図では祭壇の上の火が出る部分にあたります。
しかしギリシアでは古くからよく知られている星座で、プトレマイオスの48星座の一つにもなっています。
南天の星座なのでその当時は暴風雨を予知する「航海の星座」とされていました。
紀元前2〜3世紀の詩人アラトスが天文詩「ファイノメイア(星空)」のなかで「犠牲をささげるもの」としてこの星座のことに触れています。
星図では神々にいけにえを捧げる祭壇の形が描かれています。
中世から近世にかけては「トゥリブルム(香炉)」とも呼ばれていました。
探し方は、さいだん座はさそり座の尾がS字カーブを描いている場所のすぐ南に位置しています。
さそり座の1等星アンタレスとケンタウルス座のリギル・ケンタウルスの間の南側の空を探すといいでしょう。星が整った形で並んでいます。
さいだん座「Ara(アラ)」の神話
アルカディア地方にリュカオーンという王様がいました。
リュカオーンは数多くの女性たちと50人の息子と一人の娘をもうけていましたが、50人の息子たちは皆、高慢で意地が悪くアルカディアの人々を苦しめていました。
その悪評を耳にした大神ゼウスは彼らがどれほどの悪人かを試すために、旅人の姿に化けて、リュカオーンの宮殿を訪れました。
するとリュカオーンの息子たちはリュカオーンの孫のアルカス(こぐま座)を殺し、その贓物を抜き取って、それを料理に混ぜて大神ゼウスをもてなしました。
このあまりに非道な行いに激怒した大神ゼウスは正体を表し、驚いて逃げまどうリュカオーンの息子たちを、最も幼かったニュクティモスをのぞいて、全て雷を投げつけて殺してしまいました。
大神ゼウスはリュカオーンをとらえて、この行いの共犯者として罰を与えました。
リュカオーンの姿をその残虐で非道な性質にふさわしい生き物、つまりオオカミに変えてしまったのです。
のちにこのオオカミが天に上っておおかみ座になったのだと言われています。
なお、この時死んだはずのアルカスは大神ゼウスの恩恵によりよみがえりました。
この事件以後リュカオーンの一族は深く神を崇めるようになり、リュカイオス山に大神ゼウスのための祭壇(ゼウス・リュカイオス)が作られました。
これがさいだん座の由来です。
アルカディアの民はここで生贄となる人間を殺し、その肉を食らったものはオオカミになってしまうと言われていました(8年間、1回も人間の肉を口にしなければ9年後には人間に戻れるとされています)。
この祭壇は実際に存在しており、さらに古代においては人身供養を捧げる習慣も本当にあったとされています。
あるいはそこで行われていた野蛮な祭儀から、このリュカオーンの悲劇も生まれてきたのかもしれません。
さて余談ですが、リュカオーンのたった一人の娘とは月の処女神アルテミスの不興を買って、おおぐま座になったカリストーです。
またその末裔に当たるアタランテはアフロディーテによってライオンの姿に変えられてしまいました。リュカオーンの一族は獣に変化させられてしまう運命にあったようです。
さいだん座「Ara(アラ)」の誕生日星の人が何月何日生まれなのか?星言葉や特徴は?
「誕生日星」とは誕生日に太陽と一緒にのぼってくる星のことを指します。
365日それぞれに誕生日星があります。
誕生日星はその日に生まれた人の守護星でその人の人生を象徴すると言われています。
誕生日星の持つ意味を知ることで自分の本心を読み解くことができるようになります。
12月14日の誕生日星はベータ・アーラェ(βArae)で、誕生星の星座は、さいだん座β(ベータ)星、星言葉は「危険に遊ぶ楽天主義」、特徴は、スリルを好む、あまり深く物事を考えない、破滅主義的な思考になりやすいという傾向があります。
さいだん座「Ara(アラ)」の運勢
さいだん座「Ara(アラ)」は、36星座によるとさそり座の第2デークに当たり、この時期に最もさいだん座のエネルギーが強くなるので運勢に生かすと良いでしょう。
「36星座」とは12星座をそれぞれ3つのデーク期間に分けたものです。
デークとは一つの星座宮につき3つ存在します。
一つの星座宮は30度の角度で構成されていますが、さらにその30度を10度づつ区切ったものになります。
1デークは1〜9度、2デークは10〜19度、3デークは20〜29度になります。
さいだん座はさそり座の第2デークにあたり、期間は11月2日〜11月11日でさらにうお座の影響と、惑星では海王星の影響が最も強いとされています。
この期間に生まれている人は、少し奥深さを持っていて、少しわかりにくい性格をしているかもしれません。
一見するととても誠実で真面目な雰囲気を持っていて人当たりも良く、個性もありますが、そもそもが表と裏の両極面を持つさそり座に、うお座の神秘性、さらにそこしれない力を秘めているとされる海王星の影響を受けているからです。
しかしうお座の影響が入ることで人間的な優しさが加わるので、ソフトで付き合いやすい印象を人には与えるでしょう。
プラスの面としては出しゃばることなく控えめですが決して人に嫌われることはありません。
どちらかといえば脇役のような印象があります。
嫌なことがあっても顔や態度に出したり、感情的に振る舞うこともありません。
しかし、見た目は冷静でスマートさを持っていたとしてもその内面には燃えたぎるようなまるで祭壇の火のような激しさを秘めているのです。
内面には嫉妬心や反発心、闘志や執着心などありとあらゆる気持ちが混ざって、それが原動力になっている場合もあるでしょう。
それを仕事などに生かすことで素晴らしい成果を発揮することもあります。
また基本的には優等生タイプで真面目で何事も一生懸命に取り組みます。
コツコツと努力を積み重ねることも好きで、真面目さと努力の結果、自分のスキルを鍛え上げて行くので非常に優秀な能力を持っていますが、決してそれをひけらかすことはなく実力をどちらかといえば隠してしまいます。
探究心そのものが強いので、細かなことも気になると調べたり、徹底的に探求するので、好きなものがあれば、自然とその道のプロとして活躍することもできるでしょう。
マイナス面としては、環境や状況の変化が苦手で、変化よりも安定を求めます。
そのために何らかのきっかけで急な変化を強いられると途端に尻込みしたり、逃げ出してしまい責任を放棄してしまうということもあります。
また秘密主義で自分のことを話したがりません。
恋愛関係になったとしてもこれまでの過去などのことを話すことが少なく、相手に不安感を抱かせてしまう場合もしばしばあるでしょう。
会話では聞き役に徹することが多く、質問されたら答えるものの、あまり深く話が進まないところもあります。
しかしさいだん座にとってコミュニケーションするのはある意味で相手の力なり、能力などを冷静に分析しています。
決して態度に出すことはありませんが、「この程度の人間なんだな」と値踏みしている場合はよくあります。
また非常に頑固で固執しやすいところがあり、自分が「こう」と決めたらそれを誰が何と言おうと変えることはしません。
執着心が強く、そこに頑固になってしまうところもあります。
しかしそれを人から指摘されたり、逃げ場がなくなってしまうと、スパッと人間関係を切ってしまうような冷酷さも持ち合わせています。
そしてページが変われば全てを忘れてしまうというように、自分を変化させてしまうこともできます。
その背景にはたとえどんなに親しい人、それが友人であれ恋人であれ家族であれ、用心深く信用しないという面を持っています。
信じられるのは自分だけというものが根本にありますが、決して孤独ではありません。
プライドが高く、心の何処かでは自分が一番であるということに誇りを持っているのです。
そのために侮辱や批評、否定されることに敏感で、それをされると大きな怒りを感じますがそれを表情や態度で表すことはほとんどなく、静かに相手に見切りをつけ、冷たく距離をおかれるでしょう。
また野心も強いので虎視眈々と成功のチャンスを狙っていることも。
一見するとソフトで敵を作らないのですが、策略家でもあるので、敵に回すとかなり怖いタイプです。
さいだん座のキーワードは「worship」で礼拝する、崇拝する、信仰するという働きが強くなります。
人生において自分が何を信じるのか、誰とどう生きるのかということが明確なテーマになると言えるでしょう。
信じるということは基本的に目には見えないものです。
また不確かだからこそ、信じるということと繋がっています。
運勢的に良いものとしては、哲学や宗教などを勉強すること、お墓参りをすること、自分が安心できるカラーを身につけること、好きなものを追求すること、何かを集めることなどが挙げられます。
逆に、マイナス面としては、人でも物でも過剰にのめり込みやすいこと、プライドが高いこと、他者への心からの感謝ができないこと、他者を犠牲にして自分がのし上がろうとすること、共感能力が欠如してしまうことなどが挙げられます。
恋愛面でさいだん座を活用する方法は、お互いの意見を尊重すること、相手の趣味を自分もやってみること、相手の良いところを十分に褒めることなどが挙げられます。
逆に恋愛面でのマイナスは、愛されたいと願いすぎること、冷たく接すること、信頼できないこと、相手にライバル心を抱くことなどが挙げられます。
このさそり座の第2デーク以外の生まれの人でも、これらのことに注目していれば自然とさいだん座のエネルギーを得ることになります。
このデークの時期にはこのような側面の影響を受けることもあるので、良い部分は伸ばし、気をつけるべきところには気をつけるようにするといいでしょう。
占い師 聖子からのワンポイントアドバイス
神々の怒りを鎮めるための炎を炊くものだし、古代だから生贄もそこに入れられるの。
その煙を天まで届くように燃やして、神々はその匂いを楽しんでいたとされているわ。
さいだん座の性格は一概には香とは言いにくいの。
複合星座といってあらゆる影響を受けているから、その時々によって違う側面が見られる。
だから自分とは全く違う顔を他の人にも見せている場合もあるのよ。
心の奥深くまではその人でない限りは誰もわからない。
さいだん座の人は本当にそれが上手にできる人だし、誰にもわからせない。
だからこそ魅力もあるんだけどね。
わかりにくいってことはミステリアスで魅力に繋がってるということを本質的に理解しているんだと思うわ。