88星座のこぐま座「Ursa Mijor(ウルサ・ミノル)」の特徴や探し方、神話やこぐま座「Ursa Mijor(ウルサ・ミノル)」の誕生日星の人が何月何日生まれなのか?
星言葉や特徴や運勢まで完全紹介いたします!
目次
こぐま座「Ursa Mijor(ウルサ・ミノル)」の基本情報と特徴
星座名 | こぐま座 |
略符 | UMi |
ラテン語(英語・読み方) | Ursa Mijor (ウルサ・ミノル) |
意味 | こぐま |
季節 | 春 |
最も明るい恒星 | ポラリス |
こぐま座「Ursa Mijor(ウルサ・ミノル)」の探し方
こぐま座は、北極星を含む、おおぐま座とともにかなり有名な星座です。
形は北斗七星をそのままそっくり小さくしたような、7つの星がひしゃくの形に並んでいます。
そのため、こぐま座を北斗七星に対して「小北斗」、あるいは「小柄杓」と呼ぶこともあります。
古代バビロニアでは北斗七星に対し、「マルギッタ・アンナ(小さい車)」という名前で呼ばれていました。
探し方は、北極星を探しましょう。
こぐま座のひしゃくの柄の一番はしっこが北極星の2等星ボラリスに当たります。
北極星は太古の昔から方角を知るためには重要な星でした。
1年中、真北の空に輝いている2等星で、私たちに北の方角を教えてくれています。
ただこぐま座は北斗七星と比べると明るさが少ない星なので、夜空でも暗い場所でないとその形を見極めるのは少し難しいかもしれません。
こぐま座「Ursa Mijor(ウルサ・ミノル)」の二等星「ポラリス」について
有名な北極星は正式には「ポラリス」という名前の二等星で、この星がこぐま座の一部になっています。
ポラリスは三重連星で、私たちが知っている北極星を「ポラリスA」といい、その近くに薄くぼんやりしている星があり、それを「ポラリスB」といいます。
しかし1929年にポラリスAの至近距離にある「ポラリスAb」が発見されました。
しかしポラリスBとこの新しく発見されたポラリスAbは肉眼では見ることができず、中口径の望遠鏡でなんとか存在を確認できるほどの大きさです。
北極星であるポラリスAとすぐ近くのポラリスAbはあまりに近いために通常では北極星のポラリスAの光に紛れてしまい見ることができないのです。
日本では北極星を指して「北辰」、「妙見」と呼ぶことがあります。
これはどちらも日本の仏教に由来する言葉です。
この二つの言葉はどちらも日蓮宗や真言宗の妙見信仰に基づくものです。
「妙見(みょうけん)」とは菩薩のことで北極星の菩薩で人々を災害から守ってくれる役目を持っている星とされていました。
また別の呼び方として12干支の「子(ね)の星」とも言われます。
これは12干支でいうと子(ね)は北の方角にあたる事に由来します。
こぐま座「Ursa Mijor(ウルサ・ミノル)」の神話
おおぐま座とこぐま座は親子の星座であり、神話も連動しているので、ここでは両者のエピソードを合わせたものをご紹介いたします。
月の処女神アルテミスの侍女の中に、ニンフ(妖精)のカリストーという娘がいました。
カリストーはお化粧もせず、野山で走り回りながら狩りをするのが大好きでしたが、とても快活でまるで野生の鹿のように美しい娘でした。
ある日、カリストーの美しさを見初めた大神ゼウスは月の処女神アルテミスそっくりに姿を変え、カリストーに近づき、力ずくで彼女を捕らえてしまいました。
大神ゼウスは自らの欲望を満たすと、涙に濡れるカリストーを置いて1人で帰ってしまいました。
やがてカリストーは赤ちゃんを身ごもり、時満ちて息子アルカスを産みました。
ところが月の処女神アルテミスは処女(おとめ)の神だったので、自分の侍女の中に処女ではない者がいることに激怒し、カリストーに呪いをかけて、一頭の熊の姿に姿を変えてしまいました。この話には諸説あり、大神ゼウスの妻であるへーラーが嫉妬してカリストーを熊に変えたというものもあります。
醜い熊になってしまったカリストーは、月の処女神アルテミスのそばを離れ、また赤ちゃんの息子アルカスを置いて1人で森の奥に消えて行きました。
それから幾数年がたち、息子アルカスはすくすくと育っていきました。
やがて少年へと成長する頃には、息子アルカスはりりしく一人前の立派な狩人になっていました。
さて息子アルカスが獲物を求めて森を歩いていた時のことです。
熊に姿を変えられて森の奥で孤独に暮らしていたカリストーは偶然、茂みの向こうからやってくる息子のアルカスを見つけました。カリストーにはその狩人がすぐに自分の息子だとわかったのです。
熊に姿を変えられてしまったからといって、カリストーは自分の生んだ子どもを忘れたことがありませんでした。
息子に会えた嬉しさでカリストーはつい我を忘れてしまい、茂みを飛び出してしまいました。
ところが息子のアルカスには茂みから突然飛び出してきた一匹のクマが自分の母親だということを知りません。
息子アルカスは慌てて持っていた弓に矢をセットし、熊の心臓めがけて狙いを定めて矢を引き絞りました。
矢が放たれようとする瞬間、この一部始終を天上から見ていた大神ゼウスは、自分の息子であるアルカスに母殺しの罪を負わせてはいけないと思い、つむじ風を起こし、熊になってしまったカリストーと息子アルカスを天に巻き上げてしまいました。
そして大神ゼウスは息子アルカスを子熊に変え、母親であるカリストー共々に天上に輝く星座にしてしまいました。
こうしてカリストーはおおぐま座、息子アルカスはこぐま座になったのです。
しかし大神ゼウスの浮気を常に腹立たしく思っていた妻のへーラーは、河神オケアノスと海の老神ネーレウスの娘テティスのもとへ赴き、2人に頼んで母カリストーと息子アルカスが他の星々のように日に一度、海の中に入って休むことができないようにしてしまいました。
このため、おおぐま座とこぐま座は一年中休むことなく北の空を回り続けることになってしまったのです。
このお話はギリシャ・ローマ地方では北斗七星は地平線上に吸い込まれることがないことから生まれた諸説であると言われています。
なお木星は大神ゼウスのローマ名であるジュピター(Jupiter)の名前が与えられていますが、木星の第4衛星の名前がカリストーというのはこの神話が元になっているとされています。
こぐま座「Ursa Mijor(ウルサ・ミノル)」の誕生日星の人が何月何日生まれなのか?星言葉や特徴は?
「誕生日星」とは誕生日に太陽と一緒にのぼってくる星のことを指します。
365日それぞれに誕生日星があります。
誕生日星はその日に生まれた人の守護星でその人の人生を象徴すると言われています。
誕生日星の持つ意味を知ることで自分の本心を読み解くことができるようになります。
4月30日の誕生日星はポラリス(Polaris)で誕生星の星座はこぐま座α(アルファ)星、
星言葉は「人に尽くす誠意と同情」、特徴は、誠意を持って人に接する、同情心が強く時に自己犠牲になってしまうという傾向があります。
11月17日の誕生日星はシータ・ウルサェ・ミノリス(θ Uesae Minoris)で誕生星の星座はこぐま座θ(シータ)星、星言葉は「鋭い頭脳と自信」、特徴は、自己主張が強い、揺るぎない自信を持っている、征服欲が強いという傾向があります。
11月28日の誕生日星はエータ・ウルサェ・ミノリス(η Uesae Minoris)で誕生星の星座はこぐま座η(エータ)星、星言葉は「挑戦する進取」自ら進んで物事にする進取の精神がある、力ずくで奪い取ろうとする、欲望が強い、野心があるという傾向があります。
こぐま座「Ursa Mijor(ウルサ・ミノル)」の運勢
こぐま座は36星座によるとふたご座の第1テークに当たり、この時期に最もこぐま座のエネルギーが強くなるので運勢に生かすと良いでしょう。
「36星座」とは12星座をそれぞれ3つのデーク期間に分けたものです。
デークとは一つの星座宮につき3つ存在します。一つの星座宮は30度の角度で構成されていますが、さらにその30度を10度づつ区切ったものになります。
1デークは1〜9度、2デークは10〜19度、3デークは20〜29度になります。
こぐま座はふたご座の第1デークにあたり、5月22日〜5月31日で水星の影響が最も強いとされています。
この期間に生まれている人はこぐま座の影響を強く受けていて、純粋にふたご座の性質が強調されており、好奇心旺盛で社交的、手先が器用で世間の波風を上手に乗り越えていくことができるでしょう。
あらゆる経験から知恵を積み重ねていき、それが人生のあらゆる出来事を乗り越えるための力となります。
フットワークも軽く、人付き合いも無理なく上手にできるのでどのような場でも人に好かれます。
知識を吸収し自分のものにすることや新しいことでもすぐに適応できる力がありますが、器用貧乏になってしまい中途半端になってしまったり、少し物事に対して飽きっぽく、興味がすぐに移り変わってしまうことも。
また人間関係でもかなり広く浅くという付き合いになり、時には深みがないと感じさせてしまう場合もありそうです。
また何事も深く関わることに関しては少し苦手です。
深みがあるのは真面目で真剣さが元になっていますが、そのようなところではどうしたらいいのかわからないということや自分の浅はかさが露呈する前に逃げてしまう傾向もあるでしょう。
物事の一つに集中するよりも最初から力をあらゆる方向に分散させる能力があるので、あらゆることに興味が湧きますが、長続きしない傾向もあります。
あれもこれも手がけることができますが、次第に自分がいっぱいいっぱいになってしまうこともありますが、その場合は上手に言い訳をして切り抜けることも得意です。
しかし、その裏を読み人がいたら簡単に見抜いてしまい、信用や信頼を失ってしまうこともありそうです。
とはいうものの人から助けられることが多い星座ですので、どん底に落ちる経験はほとんどないでしょう。
こぐま座のキーワードは「Form」で形式にこだわる、お作法を大切にするという働きが強くなります。
自由奔放なこぐま座ですが、創造性という面では少し独創性には欠けてしまう部分があるので、何事も形式に則ったり、お作法を優先する方がうまくいくでしょう。
運勢的に良いものとしては、お茶やお花などの「道」と付くものを習う、日本文化を学ぶ、言葉使いを丁寧にする、好奇心が赴くものに関しては飽きるまで続ける、白い服を着るなどが良いでしょう。
逆に、マイナス面としては、ノリに流されてしまうことで大きな失敗をしやすい、人に影響をされやすく真似てしまうこともある、言い訳をする、責任を取ろうとしないことなどが挙げられます。
恋愛面でこぐま座を活用する方法は、好きな人の興味を自分も同じように調べること、趣味などを一致させること、相手の懐に入ることで学ぶ姿勢を持つこと、デートはではフットワーク軽くあらゆるところに出かけて驚きを味わうことなどです。
逆に恋愛面でのマイナスは、ライバル関係にならないこと、相手と張り合わないこと、良い部分だけを見せようとしないことなどが挙げられます。
このふたご座の第1テーク以外の生まれの人でも、これらのことに注目していれば自然とこぐま座のエネルギーを得ることになります。
占い師 聖子からのワンポイントアドバイス
自分自身も人生の美味しいところだけすくい取りたいっていう意識が強いかもしれないわね。
また不思議とあまり人生での苦労が少ない特徴もあるの。
他の人ならどん底の経験でも、そこまで感情が強く働かないということもあるので、不思議な感覚を持っている人なのよね。
変な話、近しい人が亡くなっても悲しいという感覚がなかったりすることもあるの。
もっと深い意味で死を捉えているからなのか、それとも大切な感情が欠落しているのか周りの人にはそれが理解できないこともあるわ?
でもそんな軽めのスタンスが人との付き合いではよい距離を保てるし、チャンスも多いので実はとても恵まれている星座だと言えるわね。