88星座のおおぐま座「Ursa Major (ウルサ・マヨル)」の特徴や探し方、神話やおおぐま座「Ursa Major (ウルサ・マヨル)」の誕生日星の人が何月何日生まれなのか?星言葉や特徴や運勢まで完全紹介いたします!
目次
おおぐま座「Ursa Major (ウルサ・マヨル)」の基本情報と特徴
星座名 | おおぐま座 |
略符 | Uma |
ラテン語(英語・読み方) | Ursa Major(ウルサ・マヨル) |
意味 | おおぐま |
季節 | 春 |
最も明るい恒星 | おおぐま座ε星 |
おおぐま座「Ursa Major (ウルサ・マヨル)」の探し方
おおぐま座は一年中夜空を見上げれば北の空に確認することができます。
しかし1番の見頃は春の時期で、代表的な春の星座になります。
星座としては「大熊」というだけありかなり大きなもので、星の並びはのっそりと歩く尻尾の眺めのクマの姿を描いています。
探し方としては、多くの人に知られている「北斗七星」を探すといいでしょう。
このおおぐま座の背中から尻尾にあたる部分がちょうど北斗七星に当たります。
おおぐま座全体からすると、北斗七星の受け皿の部分がちょうど熊の背に付けられた鞍のように見ることもできるでしょう。
おおぐま座が現在のような形になったのは古代ギリシャですが、不思議なことに他の地方でもこの星座を熊として見ていたことがあります。
インドでもこの星座を熊として見ており、アイヌの伝説でも神に逆らって殺されたクマが北斗七星になったという伝説があります。
さらに近世になってアメリカ大陸が発見された頃、昔から住んでいたネイティブ・アメリカンまでもが「その星々はクマだ」と北斗七星をさして言ったという記述があります。
古代ギリシャだけではなく、それまでアジアやヨーロッパとは関わりがなかった土地でも同じように北斗七星を熊として認識していたということは、とても深い神秘性や象徴性を感じさせます。
北の空にあるおおぐま座は天の川から遠く離れているために、私たちの銀河系以外にある星雲を多く確認することもできます。
中には変わったものもあり、地球から約2600光年も離れている「フクロウ星雲」は丸い星雲の中にやや暗い部分が2箇所並んでいるので、まるでフクロウの顔のように見えたり、約2700万光年彼方の「回転花銀河」なども含んでいます。
星雲にや銀河に関しては双眼鏡でもかろうじて見えることもあるが、口径の大きな望遠鏡で見ることをおすすめします。
おおぐま座「Ursa Major (ウルサ・マヨル)」と「北斗七星」
北斗七星は熊に例えられることがありますが、「車」と呼ばれている伝承も多いのです。
その形が馬車や人力車に似ていることや、北極星の周りをぐるぐると回っている様に由来すると言われています。
古代バビロニアでは「マルギッタ・サンプ(大きな車)、スカンディナビアでは「大神の車」、「雷神トールの車」、中国では「帝車」、イギリスでは「アーサー王の車」、「チャールズ王の車」と言われたこともあります。
また古代ギリシャの詩人ホメロスは「車とも呼ばれる熊」とも記しているので古代ギリシャでも熊と車の両方の見方があったとされています。
日本でも北斗七星は様々な呼び名があり、「北斗さま」、「七曜の星」「四三(しそう)の星」、「舵星」などで親しまれてきました。
首星は北斗七星の受け皿の端の、α(アルファ)星ドゥーべ(おおぐま)とβ(ベータ)星メラクを結んだ線を5倍にするとそのまま北極星にたどり着きます。
おおぐま座「Ursa Major (ウルサ・マヨル)」の神話
おおぐま座とこぐま座は親子の星座であり、神話も連動しているので、ここでは両者のエピソードを合わせたものをご紹介いたします。
月の処女神アルテミスの侍女の中に、ニンフ(妖精)のカリストーという娘がいました。
カリストーはお化粧もせず、野山で走り回りながら狩りをするのが大好きでしたが、とても快活でまるで野生の鹿のように美しい娘でした。
ある日、カリストーの美しさを見初めた大神ゼウスは月の処女神アルテミスそっくりに姿を変え、カリストーに近づき、力ずくで彼女を捕らえてしまいました。
大神ゼウスは自らの欲望を満たすと、涙に濡れるカリストーを置いて1人で帰ってしまいました。
やがてカリストーは赤ちゃんを身ごもり、時満ちて息子アルカスを産みました。
ところが月の処女神アルテミスは処女(おとめ)の神だったので、自分の侍女の中に処女ではない者がいることに激怒し、カリストーに呪いをかけて、一頭の熊の姿に姿を変えてしまいました。
この話には諸説あり、大神ゼウスの妻であるへーラーが嫉妬してカリストーを熊に変えたというものもあります。
醜い熊になってしまったカリストーは、月の処女神アルテミスのそばを離れ、また赤ちゃんの息子アルカスを置いて1人で森の奥に消えて行きました。
それから幾数年がたち、息子アルカスはすくすくと育っていきました。
やがて少年へと成長する頃には、息子アルカスはりりしく一人前の立派な狩人になっていました。
さて息子アルカスが獲物を求めて森を歩いていた時のことです。
熊に姿を変えられて森の奥で孤独に暮らしていたカリストーは偶然、茂みの向こうからやってくる息子のアルカスを見つけました。
カリストーにはその狩人がすぐに自分の息子だとわかったのです。
熊に姿を変えられてしまったからといって、カリストーは自分の生んだ子どもを忘れたことがありませんでした。
息子に会えた嬉しさでカリストーはつい我を忘れてしまい、茂みを飛び出してしまいました。
ところが息子のアルカスには茂みから突然飛び出してきた一匹のクマが自分の母親だということを知りません。
息子アルカスは慌てて持っていた弓に矢をセットし、熊の心臓めがけて狙いを定めて矢を引き絞りました。
矢が放たれようとする瞬間、この一部始終を天上から見ていた大神ゼウスは、自分の息子であるアルカスに母殺しの罪を負わせてはいけないと思い、つむじ風を起こし、熊になってしまったカリストーと息子アルカスを天に巻き上げてしまいました。
そして大神ゼウスは息子アルカスを子熊に変え、母親であるカリストー共々に天上に輝く星座にしてしまいました。
こうしてカリストーはおおぐま座、息子アルカスはこぐま座になったのです。
しかし大神ゼウスの浮気を常に腹立たしく思っていた妻のへーラーは、河神オケアノスと海の老神ネーレウスの娘テティスのもとへ赴き、2人に頼んで母カリストーと息子アルカスが他の星々のように日に一度、海の中に入って休むことができないようにしてしまいました。
このため、おおぐま座とこぐま座は一年中休むことなく北の空を回り続けることになってしまったのです。
このお話はギリシャ・ローマ地方では北斗七星は地平線上に吸い込まれることがないことから生まれた諸説であると言われています。
なお木星は大神ゼウスのローマ名であるジュピター(Jupiter)の名前が与えられていますが、木星の第4衛星の名前がカリストーというのはこの神話が元になっているとされています。
おおぐま座「Ursa Major (ウルサ・マヨル)」の誕生日星の人が何月何日生まれなのか?星言葉や特徴は?
「誕生日星」とは誕生日に太陽と一緒にのぼってくる星のことを指します。
365日それぞれに誕生日星があります。
誕生日星はその日に生まれた人の守護星でその人の人生を象徴すると言われています。
誕生日星の持つ意味を知ることで自分の本心を読み解くことができるようになります。
7月28日の誕生日星はオミクロン・ウルサ・マヨル(οUrsa Major)で、誕生星の星座はおおぐま座ο(オミクロン)星、星言葉は「頭脳明晰な論客」、特徴は理論的であることを好む、会話力が高い、自己主張をすることが得意という傾向があります。
8月5日の誕生日星はタリタ・アウストラリス(Talitha Australis)で誕生星の星座はおおぐま座κ(カッパ)星、星言葉は「魅力のうちに秘めたさみしさ」、特徴は繊細な社交性、見栄を張ることで虚勢を保とうとする、終わることのない憧憬心というものがあります。
8月7日の誕生日星はサリル・バナト・アル・アナシュ(Sarir Banat al Naash)で誕生星の星座はおおぐま座τ(タウ)星、星言葉は「デリケートさを秘めた派手さ」、特徴は意味のない派手さ、自己顕示欲が人一倍強い、人生での不器用さが顕著である傾向があります。
8月13日の誕生日星はテータ・ウルサ・マヨル(θ Ursa Major)で誕生星の星座はおおぐま座θ(テータ)星、星言葉は「ロマンティックな理知」、特徴は自然を愛する力がある、腕力が人一倍強い、本能が優れているという傾向があります。
8月14日の誕生日星は26ウルサ・マヨル(26 Ursa Major)で、誕生星の星座はおおぐま座26星、星言葉は「寂しがりやで素直」、特徴は超自然的な力を持っている、神秘性がある、宗教的な側面を持つという傾向があります。
8月18日の誕生日星はユプシロン・ウルサ・マヨル(υ Ursa Major)で誕生星の星座はおおぐま座υ(ユプシロン)星、星言葉は「負けず嫌いの向上心」、特徴は徹底した自己鍛錬を好む、使命感が特に強い、並外れた行動力を持つ傾向があります。
8月27日の誕生日星はタニア・アウストラリス(Tania Ausutralis)で、誕生星の星座はおおぐま座μ(ミュー)星、星言葉は「すべてを許す純情」、特徴は類まれな純心さを持つ、高い精神性がある、批判精神が強い、誤解を生みやすいという傾向があります。
9月6日の誕生日星はメラク(Merak)で、誕生星の星座はおおぐま座β(ベータ)星、星言葉は「素直な純粋性」、特徴は、伝統を重んじる、格式が高いものを好む、家風を基準にして考える、形式にこだわるという傾向があります。
9月7日の誕生日星はドゥベー(Dubhe)で、誕生星の星座はおおぐま座α(アルファ)星、星言葉は「情緒豊かな自由」、特徴はかなりプライドが高い、家柄を重んじる、血縁関係を優先する、信じたものに関しては忠実を守るという傾向があります。
9月8日の誕生日星プシー・ウルサ・マヨル(ψUrsa Major)で、誕生星の星座はおおぐま座ψ(プシー)星、星言葉は「笑顔の裏の冷酷さ」、特徴は表と裏がはっきりとしている、情緒不安定になりやすい傾向があります。
9月11日の誕生日星はアルラ・アウストラリス(Alula Australis)で、誕生星の星座はおおぐま座ξ(クシー)星、星言葉は「プライドが高い自信」、特徴は、嫉妬心が強い、目的意識が高い、競争心が激しいという傾向があります。
9月19日の誕生日星はアルカフラー(Al Kaphrahs)で、誕生星の星座はおおぐま座χ(キー)星、星言葉は「可能性を秘めたる才能」、特徴は、忠義心がある、人間関係を良好に形成できる力がある、理想を追求し実現する能力が高いという傾向があります。
9月21日の誕生日星はフェクダ(Phekda)で、誕生星の星座はおおぐま座γ(ガンマ)星、星言葉は「勤勉さと高い理想」、特徴は、類まれな勤勉さがある、哲学的思考を好む、マクロ的な思考を好むという傾向があります。
10月8日の誕生日星はアリオト(Alioth)で、誕生星の星座はおおぐま座ε(エプシロン)星、星言葉は「夢見がちな野心」、特徴は、感情が不安定になりやすい、両極端な思考をしてしまう、何かと暴走しやすいという傾向があります。
10月22日の誕生日星はベネトナシュ(Benetnash)で、誕生星の星座はおおぐま座η(エータ)星、星言葉は「面倒見の良さと一途さ」、特徴は、友情に厚い、連帯性を重んじる、孤独感を抱きやすいという傾向があります。
おおぐま座「Ursa Major (ウルサ・マヨル)」の運勢
おおぐま座は36星座によるとふたご座の第3デークに当たり、みずがめ座の影響も強く受けています。
この時期に最もおおぐま座のエネルギーが強くなるので運勢に生かすと良いでしょう。
「36星座」とは12星座をそれぞれ3つのデーク期間に分けたものです。
デークとは一つの星座宮につき3つ存在します。
一つの星座宮は30度の角度で構成されていますが、さらにその30度を10度づつ区切ったものになります。
1デークは1〜9度、2デークは10〜19度、3デークは20〜29度になります。おおぐま座はふたご座の第3デークにあたり、6月11日〜6月23日で天王星の影響が最も強いとされています。
この期間に生まれている人はおおぐま座の影響を強く受けていて、最も完成された人格として優れた思考能力を持ち、知恵深く、また真の優しさと愛情を持っています。
さらに自分自身を確立する力に長けているので、独自の視点を持ち、何をしても自分らしさを表現することができ、そのユニークな発想は人から愛されるでしょう。
インプットとアプトプットの連携が非常に優れており、1を見て10を悟ることのできる敏感さを持っています。協調星もあり、自分のスタイルとの擦り合わせが使い分けることができれば、あらゆることでその才能を発揮することができるでしょう。
おおぐま座のキーワードは「Self expression」で自己表現をするという働きが強くなります。
運勢的に良いものとしては、芸術などを通して自己表現すること、他者とのコミュニケーションを楽しむこと、企画をして人を説得してチャンスをつかむことなどで運気がアップします。
逆に、マイナス面としては、自己陶酔しやすい、自分へのこだわりが強くそのまま押し切ってしまうこと、自分の考えだけがベストだと思い込むこと、正義は自分にあると信じ込むことで運気を下げてしまうこともあります。
恋愛面でおおぐま座を活用する方法は、自分から積極的に話しかけること、笑顔を見せてフランクな印象を与えること、表現することで魅了することなどができるでしょう。
逆に恋愛面でのマイナス面としては、セルフイメージから脱却できずに個性的になりすぎてしまう、不思議ちゃんとして見られてしまう、コミュニケーションを楽しむことができないなどがあれば、おおぐま座の運勢がダウンしていることにもつながります。
このふたご座の第3デーク以外の生まれの人でも、これらのことに注目していれば自然とおおぐま座のエネルギーを得ることになります。
占い師 聖子からのワンポイントアドバイス
でも母親の愛の偉大さを知ることができるわね。
そうお母さんの愛情はこの世のどんなものよりも強くて美しい、そして優しいのよ。
おおぐま座はそんな深い愛情を持っているし、だからこそ強く優しくなれるの。
北斗七星を見上げた時には、ぜひおおぐま座とこぐま座の神話を思い出すことで、明日を生きる元気をきっともらえるはずよ!