
天の安河を挟んで交わした誓約を「天照大御神(アマテラス)と須佐之男命(スサノオ)の誓約(ウケイ)」といいます。
古事記や日本書紀の日本神話に記載されている有名な話です。
日本国造成に関わる天照大御神とスサノオの関係や誓約のあらすじ、そこから生まれた神々まで詳しく分かりやすくご紹介します。
日本神話は認識が難しい場面もありますが、現代でも分かりやすく理解できるように確認をしていきましょう。
目次
天照大御神と須佐之男命の「誓約(うけい)」は日本神話
日本神話とは?誓約は占い?
天照大御神(アマテラス)と須佐之男命(スサノオ)など多くの神々が登場し、日本の歴史を宇宙レベルで読み解くことができる日本神話。
嘘か誠か、日本の国土が形成された理由や成り行きなどを知ることができるのが日本神話です。
その時代は神々の時代だったのかもしれません。
日本神話は、各地で伝承されてきた神様や女神様に関する物語がまとめられています。
「古事記」「日本書紀」「風土記」などがそれはあたります。
その中でも有名なのが、こちらでご紹介する「天照大御神とスサノオの誓約」です。
詳しい内容をお伝えする前に「誓約」についてお知らせします。
日本神話における誓約とは、占いにあたる儀式です。
占いのようなことをした結果が、神々の生成となっています。
以下で詳しくお伝えしますが、天照大御神とスサノオの誓約によって、8人の神様たちが誕生したのです。
気になる天照大御神(アマテラス)と須佐之男命(スサノオ)の関係
天照大御神(アマテラス)と須佐之男命(スサノオ)の誓約を少しでもご存じの方は「夫婦」だと思われているかもしれません。
しかし、天照大御神(アマテラス)と須佐之男命(スサノオ)は姉弟です。
2人を誕生させたのは、伊邪那岐命(イザナギノミコト)と伊邪那美命(イザナミノミコト)です。
こちらは夫婦神であり、日本の国のみならず様々な神々を生み出した存在だといわれています。
天照大御神(アマテラス)と須佐之男命(スサノオ)によって誕生した神々は、占いのような誓約によるものなので、夫婦ではないと解釈する方が多いようです。
しかし、誓約を子作りとして解釈し、天照大御神(アマテラス)と須佐之男命(スサノオ)は夫婦だと読み解く方もいらっしゃいます。
天照大御神と須佐之男命の「誓約(うけい)」のあらすじ
2.高天原に上ったと知った天照大御神は、「ここに来たのは国を奪うためだ」と思った。
3.スサノオに天照大御神は「なぜ来た?」と訊ね、「挨拶にきた」と言っても信じてもらえない。
4.天照大御神は「邪な気持ちがないことをどうやって知るべきか」と問うとスサノオは「お互いに誓約しよう」と持ち掛ける。
5.天の安の河を間にして誓約した。
2人が誓約に至ったのは、荒ぶる性格であるスサノオを疑った天照大御神の態度からとなります。
天照大御神と須佐之男命の「誓約(うけい)」で生まれた神
誓約によって誕生したのは全てで8人の神様です。
五男柱と宗像三女神と呼ばれています。
五男柱はどうやって生まれた?
五男柱はスサノオが誕生させました。
天照大御神の八尺の勾玉を譲り受けて、噛んで吹き捨てた気吹きの霧から五男柱が生まれました。
宗像三女神はどうやって生まれた?
宗像三女神は天照大御神から生まれました。
スサノオの佩いていた十拳劔を譲り受けて、噛んで噛んで吹き捨てた気吹きの霧から宗像三女神が誕生しました。
占い師sakuraのワンポイントアドバイス「日本神話の代表的エピソードで神々は誕生する」
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天照大御神(アマテラス)と須佐之男命(スサノオ)の誓約(ウケイ)によって五男柱と宗像三女神が誕生するなど、それ以降の日本の国の形成にも関わる話です。
天照大神とスサノオの関係やあらすじを参考にし、日本神話を楽しんでくださいね。