日本神話に登場する素戔嗚尊(スサノオノミコト)と聞いたことはあるけれど、何の神様かは分からないという方が少なくありません。
素戔嗚尊と須佐之男命の違いから、何の神様なのか、家系図やご利益、奥さんについてまで詳しくご紹介します。
また、素戔嗚尊(スサノオノミコト)を祀る神社は日本各地にありますので特徴とあわせてお伝えしましょう。
暴風の神、厄払いの神、縁結びの神などといわれている素戔嗚尊(スサノオノミコト)を深堀します。
目次
素戔嗚尊(スサノオノミコト)は日本神話に登場する神様
素戔嗚尊(スサノオノミコト)はなんの神様?
素戔嗚尊(スサノオノミコト)は一つで表される神様ではありません。
登場した日本神話の由来から大きく分けて4つの神様となっています。
暴風雨の神
暴風雨の神は日本書記に由来しています。
乱暴だった天上の高天原から追放し、その時に暴風雨が吹き荒れたそうです。
厄払いの神
素戔嗚尊(スサノオノミコト)はとても力強い存在で、信仰を深めている人が多くいらっしゃいます。
それが転じ「厄もなぎ払う」といわれています。
厄除けを求めている方は素戔嗚尊(スサノオノミコト)が祀らわれている神社に参拝しています。
治水の神
ヤマタノオロチ伝説に素戔嗚尊(スサノオノミコト)は登場しています。
ヤマタノオロチは出雲の斐伊川の治水事業を象徴していることから治水の神と呼ばれているようです。
縁結びの神
素戔嗚尊(スサノオノミコト)は大蛇から姫を救い出しました。
そして結ばれていることから、縁結びだけでなく、安産祈願や子育て祈願を行う人がいます。
素戔嗚尊と須佐之男命の違い
素戔嗚尊と須佐之男命は同じ読み方をしますので、「どう違うのだろう」と疑問を抱く人がたくさんいらっしゃるようです。
実は、同じ神様なのです。
登場する神話が異なり、須佐之男命は古事記、素戔嗚尊は日本書紀でこのように表記されています。
ご利益や存在は同じです。
素戔嗚尊(スサノオノミコト)の奥さんは?家系図は?
まず、素戔嗚尊(スサノオノミコト)の奥さんは、出雲の肥の川の上流に住んでいた櫛名田比売(クシナダヒメ)です。
縁結びの神の説明でも登場した、大蛇を姫から救い出したという話が、櫛名田比売(クシナダヒメ)と関係しています。
その姫が櫛名田比売(クシナダヒメ)であり、出雲の須賀に宮を建立して結婚しました。
素戔嗚尊(スサノオノミコト)の姉はイザナキから誕生した天照大御神です。
日本を代表する神との繋がりはここにあります。
そして櫛名田比売(クシナダヒメ)の後に奥さんになったのは神大市比売(かむおおいちひめ)です。
母イザナミ(伊邪那美)が棲む根国にいく道中に神大市比売(かむおおいちひめ)と出会い、スサノオノミコトが惚れて結婚に至ります。
この時、二人が結婚したことを知った櫛名田比売(クシナダヒメ)は嫉妬して様子を見にきますが、神大市比売(かむおおいちひめ)の魅力を認めて仲良くなったという話もあります。
神社に祀られている際には「大歳御祖神(おおとしみおやのかみ)」と神名で記されるようです。
日本神話に登場する女神で、2人のもとに生まれたのは大年神と宇迦之御魂神(ウカノミタマノオオカミ)とされています。
宇迦之御魂神(ウカノミタマノオオカミ)は稲荷神としても有名です。
素戔嗚尊(スサノオノミコト)のご利益
素戔嗚尊(スサノオノミコト)が祀られている神社では素晴らしいご利益を授けていただけます。
水難や日難、商売繁盛、五穀豊穣、学問上達、縁結びなどが有名です。
素戔嗚尊(スサノオノミコト)を祀る有名な神社
須我神社(島根県)
全国各地にある須我神社の総本社です。
古事記に記載されている妻を住まわせていた場所に位置します。
ヤマタノオロチ退治神話の名残のようなものが残っています。
日本初の神社であり、和歌発祥の地でもあります。
参拝時間 | 8:30~17:00 | ||
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閉門日 | 無し | ||
電話番号 | 0854-43-2906 | ||
公式ホームページ | https://suga-jinja.or.jp/ | ||
所在地 | 〒699-1205 島根県雲南市大東町須賀260 | ||
地図・アクセス | |
八坂神社(京都市)
引用元:八坂神社
京都府の四条通りの左端に八坂神社があります。
かつでは祇園感神院とよばれています。
一年を通して全国から参拝者が足を運んでおり、「祇園さん」として愛されています。
スサノオノミコトが祀られていることとあわせて青龍が棲むといわれる龍穴があり、パワースポットとしても人気です。
参拝時間 | 24時間 | ||
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閉門日 | 無し | ||
電話番号 | 075-561-6155 | ||
公式ホームページ | https://www.yasaka-jinja.or.jp/ | ||
所在地 | 〒605-0073 京都府京都市東山区祇園町北側625 | ||
地図・アクセス | |
熊野大社(島根県)
引用元:出雲國一之宮 熊野大社
地元の方からは古からの信仰を集めており、かの有名な出雲大社に並ぶ大社だといわれているのが熊野大社です。
熊野大社にはスサノオノミコトの御霊がまつられています。
主祭神である「熊野大神櫛御気野命」は、スサノオノミコトの別名です。
境内の中には、正面にスサノオノミコト、両隣に母神であるイザナミノミコトと妻神である櫛稲田姫が祀られる神社が座しています。
参拝時間 | 24時間 | ||
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閉門日 | 無し | ||
電話番号 | 0852-54-0087 | ||
公式ホームページ | http://www.kumanotaisha.or.jp/ | ||
所在地 | 〒690-2104 島根県松江市八雲町熊野2451 | ||
地図・アクセス | |
津島神社(愛知県)
引用元:津島神社 全国天王総本社
愛知県にある津島神社の桜門は豊臣秀吉が、南門は豊臣秀頼が、そして本殿は徳川家康の四男である松平忠吉が寄進したといわれています。
全国に3000社以上もあるとされている牛頭天王信仰の総本社です。
そんな有名な津島神社の主祭神はスサノオノミコト。
津島神社を参拝したら、御朱印をいただいてください。
右上にスサノオノミコトの印が押されて記念にもなります。
参拝時間 | 24時間 | ||
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閉門日 | 無し | ||
電話番号 | 0567-26-3216 | ||
公式ホームページ | https://tsushimajinja.or.jp/ | ||
所在地 | 〒496-0851 愛知県津島市神明町1 | ||
地図・アクセス | |
日御碕神社(島根県)
引用元:日御碕神社
スサノオノミコトとその姉である天照大御神を祀っている神社は島根県にあります。
上の宮「神の宮(かみのみや)」と下の宮「日沉宮(ひしずみのみや)」の2社があります。
上の宮で素戔嗚尊(スサノオノミコト)が祀られています。
境内は文化財に指定されていますから、見どころもたくさんあります。
それぞれの宮だけでなく、楼門を見上げてみましょう。
建造物は色とりどりの彫刻によって飾られています。
参拝時間 | 24時間 | ||
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閉門日 | 無し | ||
電話番号 | 0853-54-5261 | ||
公式ホームページ | https://hinomisaki-jinja.jp/ | ||
所在地 | 〒699-0763 島根県出雲市大社町日御碕455 | ||
地図・アクセス | |
占い師sakuraのワンポイントアドバイス「英雄神としても知られるスサノオノミコト」
縁結びの神や治水の神などといわれている存在です。
日本神話に登場する、天照大御神を姉に持つ素戔嗚尊(スサノオノミコト)を祀る神社はこちらでご紹介した以外にも全国に点在しています。
その存在を感じるとエネルギーの高さを得られるというパワースポットの意味もあると噂されているようです。
素戔嗚尊(スサノオノミコト)のご利益を求めて、その効果を確かめてみてくださいね。