
眷属(けんぞく)とは何か、ご存じですか?
スピリチュアルな世界や神社参拝に興味がある方なら、一度は耳にしたことがあるかもしれません。
眷属とは、神様に仕える存在であり、神使(しんし)とも呼ばれる動物や霊的存在のことを指します。
狐、蛇、龍、烏など、神社ごとに異なる神使が存在し、それぞれ深い意味と役割を持っています。
また、眷属がついている人には共通するスピリチュアルな特徴があり、実際にそれを“見える人”にも一定の傾向があります。
眷属のスピリチュアルな意味や起源、ついている人の特徴、みえる人の共通点とあわせて神社ごとの眷属一覧もご紹介します。
眷属との関係を深めるためのヒントを知りたい方や、守護霊や神仏とのつながりを感じたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
眷属(けんぞく)とは?スピリチュアルな意味と起源について
眷属という言葉は、日本の神道や仏教にいて古くから使われています。
神仏に仕えたり特定の霊的な存在に従う存在です。
そんな眷属について、語源やスピリチュアルな観点からお伝えしましょう。
眷属の語源・仏教や神道との関連
眷属は元はサンスクリット語の概念が中国を経由して日本に伝わった経緯があります。
意味は「同族」「従者」「配下」です。
仏教において眷属は、特定の仏や菩薩に使える者だったり仏法を守る神々として機能する「霊的存在」として指したりします。
神道における眷属については、神々に仕える動物や霊的な存在です。
神の意志を伝え、祈願を手助けする存在。
稲荷神社の狐や天満宮の牛は眷属の一種だといわれています。
眷属と守護霊や守護存在との違い
眷属と守護霊・守護存在の役割や出自については、明確な違いがあります。
スピリチュアルな概念としては、とても混同されやすいので注意しましょう。
眷属は神仏や霊的な存在に仕える霊的な従者、守護霊な個人に添い導く霊、守護存在とは「守護天使」「精霊」「指導霊」などを指します。
出自については、神仏や高次現存在に属している眷属、先祖霊や縁のある魂が守護霊、宇宙的だったり霊的な次元だったりする存在が守護存在です。
眷属の役割は、神々の命令を実行したり霊的なサポート、守護をすること。
守護霊は人生の指導や守護の助言、守護存在は魂の成長支援や人生の方向性の導きが役割となっています。
眷属については、特定の宗教的枠組のお中で定義されている場合が多いようです。
眷属と霊的な繋がりや役割について
スピリチュアルな観点からみていきましょう。
眷属は人間と霊的に繋がることが少なくありません。
あなたが神社参拝をすればそこに祀られている神様の眷属と深い縁が結ばれて、個人の守護存在として働くこともあると信じられているのです。
- 神仏の意志を伝える
- 邪気や悪霊から人を守る
- 正しい行いへと導く
- 願い事の成就をサポートする
信仰心や感謝の気持ち、そして誠実な生き方によって眷属と関係を築くことができます。
神社仏閣への参拝、祭事での祈りでも、眷属との繋がりが強固になります。
眷属がついてる人の特徴
神仏に仕える霊的存在から特別な守護や導きを受けている人を「眷属がついてる人」といいます。
そんな方々には共通した特徴があります。
エネルギー的な傾向や経験に出現するので確認してみましょう。
霊感や直感が強い
眷属がついている人は、霊感や直感がつい傾向があります。
霊的な波動や気配に敏感になるからです。
そのため、危険を直感で察知したり、初対面の人でもその人の本質や雰囲気を読み取れたりします。
他にも、夢の中で神仏の動物姿を見かけるなど導かれるような場面をあったり、ふとしたひらめきによって助けられたりするのです。
目で確認できない眷属ですが、導きやメッセージをついている人に送っています。
動物に好かれる
眷属は動物との関係が深い存在です。
そのため、神の遣いとして動物の姿をみることがあります。
犬の猫などが自然と寄ってきたり、神社に行けば狛犬や狐、蛇などに縁を深く感じたり。
野生動物と遭遇する機会が多い人、それが象徴的な出来事になる人も眷属がついてるのかもしれません。
神社によって異なる部分はありますが、特定の動物や気になったり夢に出てきたり、頻繁に目の前に現れる場合は、しっかりと守護を受けているはずです。
特定の神社や神使に惹かれる
眷属がついている人の特徴の中でも、ご本人がよくわかるものです。
無意識に自分と縁が深い神社、神様に惹かれます。
「同じ神社に何度も行きたくなる」「特定の神様の名前や神使に親しみを感じる」「神社は心が落ち着く場所で物事が良い方向に動き始める場所」など。
上記のように感じるのならば、その神社の神様または眷属と深いレベルでの縁がある証拠です。
そのため、呼ばれている状態だといえます。
良縁・守護を強く感じた経験談を持つ
「運が良い」「助けられたことがある」などの体験が多いのは、眷属がついている可能性がある特徴です。
交通事故や災難から奇跡的に助かったことがある、絶妙なタイミングで良縁に恵まれた、ピンチの際に誰かに守られているような感覚になったなど。
また、願い事が叶いやすい人もそうです。
このような経験が多い方というのは、眷属が背後からサポートしてくれています。
眷属が見える人の共通点
世の中には「眷属がみえる人」が存在します。
一般的には霊的な存在やエネルギーは知覚できません。
しかし、眷属がみえる人は以下のような独特な感受性があるといわれています。
スピリチュアルな感覚や幼い頃から持っている
眷属が見える人は幼少期からちょっと違う感覚を持っている場合が少なくありません。
その感覚を他の人に伝えても理解されないような話です。
目に見えない存在を感じる、人には見えないものから話しかけられる、特定の場所に足を運べば安心感を覚える、または恐怖感が高まるというものです。
また、周囲の人が分からないような空気やエネルギーの変化に気づける特徴もあります。
霊的な感度が高い人でもあり、そのような人は眷属のような神聖な存在と波長が合いやすいようです。
眷属を視認する際は光や影
眷属について「はっきりと人型で見える」「動物の形をしているのがみえる」という場合はとても稀です。
しかし、見えるといわれている多くの人は、強い光の玉や発行体、煌めくようなエネルギーとして認識します。
眷属がみえる場合は、その輪郭はとても曖昧でシルエットのように、または気配として分かるようです。
そして眷属が現れる際は、空間が静かになるなど、空気が変わると感じます。
眷属はまさしく高次元の存在です。
生きている私たちとは異なり、物質的に完全な姿はとりません。
エネルギー体としてみえるのです。
明確に持つビジョンや夢で接触できる
少し分かりにくい表現かもしれませんが、そもそも眷属がついている人は夢やビジョンを通じてコンタクトをとれる人がいます。
「見える」際は、実際に目の前に現れるのではないということです。
何度も出てくる動物や神使いが夢に登場したり、啓示のような夢をみて人生が変わったり。
神社の神様の名前を夢の中で知らされる場合もあります。
夢の中で眷属と接触する人は、日常生活の中での意識状態では受け取れないようなメッセージや導きを受けている人なのです。
自然エネルギーを感じる能力がある
眷属は自然界との結びつきがとても深い存在です。
気配を感じ取れる人、見える人は、自然のエネルギーに敏感な特徴があります。
神社にある木や石などに触れるとエネルギーを感じたり、山や海の中で強い安心感や包容力を感じたり。
太陽や月、風などの自然現象と直接的に繋がっているような感覚がする人もいます。
自然エネルギーを感じられる能力がある人は、眷属のエネルギーを通じて神仏と繋がるチャネルが開いているのです。
神社における眷属とは
神様の意志を受けて行動する神の遣いが神社における眷属です。
神と人を繋ぐ存在で、多くの役割を担っています。
より深く神社における眷属についてみていきましょう。
神の遣いとしての存在
神様の従者である眷属ですが、ただそれだけではありません。
神の意志を地上に表すための重要な存在で、しばしば動物の姿となって神社の守護や人々の願い事を神に届けています。
稲荷神社の狐は、五穀豊穣や商売繁盛を司る稲荷大神の使い。
天満宮の牛の場合は、学問の神である「菅原道真」に縁が深く忠誠心を象徴する動物です。
春日神社の眷属は鹿で、神鹿として神の意志を伝える存在として信じられています。
神域を清めて、外敵から護る働きも眷属にはあります。
神社の入り口にある狛犬などの像が設置されている理由が分かるでしょう。
神と人を繋ぐ存在
人間と神様の間には見えない距離があります。
その距離を埋めることができるのが眷属だといわれています。
参拝者の祈りや願望を届ける伝達者としての役割、災いや悪縁から守護して運気を後押しする霊的守護。
また、お告げや導きをするために、夢や直感、シンクロニシティなどを通じて意志を伝えています。
眷属と縁がある人は、不思議な体験を何度もしているのも特徴的です。
神社ごとの眷属一覧
神社名 | ご祭神 | 代表的な眷属 | 眷属の意味・役割 |
---|---|---|---|
伏見稲荷大社(京都) | 宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ) | 狐(稲荷神の使い) | 五穀豊穣・商売繁盛を司る。霊的な導き手。 |
天河大辨財天社(奈良) | 市杵島姫命(いちきしまひめのみこと) | 龍、白蛇 | 水の神の使い。芸術・金運の象徴。 |
熊野本宮大社(和歌山) | 家津美御子大神(けつみみこのおおかみ) | 八咫烏(やたがらす) | 神の導き手とされる三本足の霊鳥。 |
貴船神社(京都) | 高龗神(たかおかみのかみ) | 龍 | 水と雨を司る神の使い。浄化と変容の象徴。 |
春日大社(奈良) | 武甕槌命(たけみかづちのみこと)など四柱 | 鹿 | 神域の案内役。神の意志を伝える使者。 |
出雲大社(島根) | 大国主命(おおくにぬしのみこと) | ウサギ(縁起物) | 縁結びの象徴。神話にも登場。 |
日吉大社(滋賀) | 大山咋神(おおやまくいのかみ) | 猿 | 厄除け・魔除けの使い。神域の守護者。 |
※眷属については、地域や神話によって解釈が異なる場合があります。
自分の眷属の調べ方
「自分には眷属がついているのか」「ついているとすると何か」と気になりますね。
自分の眷属を調べる方法がありますので伝授します。
まず、気になる神社や神使いの傾向を観察します。
なぜか惹かれる神社、何度も訪れてしまう場所には、あなたの眷属が関わっているかもしれません。
そして、動物とのシンクロニシティを意識してみてください。
眷属は動物の姿となってメッセージを伝えることが多いのです。
やたらと特定の動物を見かけていたり、夢の中に繰り返し登場する動物がいたり。
その動物が眷属の可能性は十分にあります。
また、夢や瞑想中に浮かぶイメージで自分の眷属が分かる場合があるようです。
イメージの中に現れた動物や気配がヒントになります。
占い師sakuraのワンポイントアドバイス「眷属がついてる人にはスピリチュアルな特徴がある

夢で何かを告げられたり、特定の動物がやたらと気になったり…。
それは“見えない守護”からの合図かもしれません。
あなたの直感を信じて、自分の感覚を大切にしてくださいね。