88星座のおおかみ座「Lupus(ルプス)」の特徴や探し方、神話やおおかみ座「Lupus(ルプス)」の誕生日星の人が何月何日生まれなのか?
星言葉や特徴や運勢まで完全紹介します!
目次
おおかみ座「Lupus(ルプス)」の基本情報と特徴
星座名 | おおかみ座 |
略符 | Lup |
ラテン語(英語・読み方) | Lupus(ルプス) |
意味 | オオカミ |
季節 | 南天 |
最も明るい恒星 | おおかみ座α(アルファ)星 |
おおかみ座「Lupus(ルプス)」の探し方
おおかみ座はケンタウルス座のすぐ東にあります。
春の終わり頃から初夏にかけてポンプ座よりも東寄りの地平線近くにおおかみ座をみることができるでしょう。
小さな星が寄り集まってできた星座で、大きさは中くらいで形はやや竿立ちになった細身の四足動物を横から見たようなものになっています。
ギリシアでは古くから知られていた星座であり、プトレマイオスの48星座にも登場します。
当時は単に「セリオン(野獣)」と呼ばれていました。
星図では、おおかみ座はケンタウルス座につかまれていたり、あるいはケンタウルス座の一部と見られていたり、ケンタウルス座の持つ槍に貫かれたりしていて、ケンタウルスが神々に捧げるための供え物としての動物と見られています。
そのために「ホスティア(犠牲)」、「ヴィクティマ・ケンタウリ(ケンタウルスの犠牲)」という名前で呼ばれている場合もありました。
おおかみ座は地平線ギリギリにあるので、東京から最も見やすい7月ごろでも星座の下三分の一は地平線下に沈んでしまいます。
そのために南天の星座として受け取られている場合もあります。
おおかみ座は2等星のα(アルファ)星と3等星から構成されていて1等星のように目立つ星はありません。
探し方は、南の地平線上、おとめ座のスピカとさそり座のアンタレスの間を探しましょう。
沖縄付近をのぞけば日本からではおおかみ座の上半身しか見ることができませんが、東から西へと南の地平線上を動いています。
星空が綺麗に見える場所で観測する必要があります。
おおかみ座「Lupus(ルプス)」の神話
アルカディア地方にリュカオーンという王様がいました。
リュカオーンは数多くの女性たちと50人の息子と一人の娘をもうけていましたが、50人の息子たちは皆、高慢で意地が悪くアルカディアの人々を苦しめていました。
その悪評を耳にした大神ゼウスは彼らがどれほどの悪人かを試すために、旅人の姿に化けて、リュカオーンの宮殿を訪れました。
するとリュカオーンの息子たちはリュカオーンの孫のアルカス(こぐま座)を殺し、その贓物を抜き取って、それを料理に混ぜて大神ゼウスをもてなしました。
このあまりに非道な行いに激怒した大神ゼウスは正体を表し、驚いて逃げまどうリュカオーンの息子たちを、最も幼かったニュクティモスをのぞいて、全て雷を投げつけて殺してしまいました。
大神ゼウスはリュカオーンをとらえて、この行いの共犯者として罰を与えました。
リュカオーンの姿をその残虐で非道な性質にふさわしい生き物、つまりオオカミに変えてしまったのです。
のちにこのオオカミが天に上っておおかみ座になったのだと言われています。
なお、この時死んだはずのアルカスは大神ゼウスの恩恵によりよみがえりました。
この事件以後リュカオーンの一族は深く神を崇めるようになり、リュカイオス山に大神ゼウスのための祭壇(ゼウス・リュカイオス)が作られました。
アルカディアの民はここで生贄となる人間を殺し、その肉を食らったものはオオカミになってしまうと言われていました(8年間、1回も人間の肉を口にしなければ9年後には人間に戻れるとされています)。
この祭壇は実際に存在しており、さらに古代においては人身供養を捧げる習慣も本当にあったとされています。
あるいはそこで行われていた野蛮な祭儀から、このリュカオーンの悲劇も生まれてきたのかもしれません。
さて余談ですが、リュカオーンのたった一人の娘とは月の処女神アルテミスの不興を買って、おおぐま座になったカリストーです。
またその末裔に当たるアタランテはアフロディーテによってライオンの姿に変えられてしまいました。
リュカオーンの一族は獣に変化させられてしまう運命にあったようです。
おおかみ座「Lupus(ルプス)」の誕生日星の人が何月何日生まれなのか?星言葉や特徴は?
「誕生日星」とは誕生日に太陽と一緒にのぼってくる星のことを指します。
365日それぞれに誕生日星があります。
誕生日星はその日に生まれた人の守護星でその人の人生を象徴すると言われています。
誕生日星の持つ意味を知ることで自分の本心を読み解くことができるようになります。
11月5日の誕生日星はアルファ・ルピー(αLupi)で、誕生星の星座はおおかみ座α(アルファ)星、星言葉は「損得勘定抜きの温厚さ」、特徴は、誰にでも公平に接する、差別などの問題の撤廃のために尽力する、人道的な精神を発揮するという傾向があります。
11月9日の誕生日星はベータ・ルピー(βLupi)で、誕生星の星座はおおかみ座β(ベータ)星、星言葉は「さびしかりやの好奇心」、特徴は、孤独に恐怖を感じる、大人しいが怖いもの見たさがある、依存心が強く出てしまう場合があるという傾向があります。
11月12日の誕生日星はゼータ・ルピー(ζLupi)で、誕生星の星座はおおかみ座ζ(ゼータ)星、星言葉は「性的な魅力溢れる活力」、特徴は、自然体にしていてもセクシーさがある、異性を本能的に惹きつけてしまう、活動的で明るいという傾向があります。
11月15日の誕生日星はイプシロン・ルピー(εLupi)で、誕生星の星座はおおかみ座ε(イプシロン)星、星言葉は「論理的なサイエンス」、特徴は、理系思考、現実的で論理的に物事を構築するのが好き、感情的なものを排除しやすいという傾向があります。
おおかみ座「Lupus(ルプス)」の運勢
おおかみ座は36星座によると、おうし座の第1デークに当たり、この時期に最もおおかみ座のエネルギーが強くなるので運勢に生かすと良いでしょう。
「36星座」とは12星座をそれぞれ3つのデーク期間に分けたものです。
デークとは一つの星座宮につき3つ存在します。
一つの星座宮は30度の角度で構成されていますが、さらにその30度を10度づつ区切ったものになります。
1デークは1〜9度、2デークは10〜19度、3デークは20〜29度になります。
おおかみ座はおうし座の第1デークにあたり、4月21日〜4月30日で、惑星だと金星の影響が最も強いとされています。
この期間に生まれている人は、純粋なおうし座の影響を受けているので、「オオカミ」といえども心優しく、温厚な性質を持っています。
見たもの聞くもの味わうものなどの感覚器官に優れていて、美しいものや美味しいものなどを追及します。
またおうし座の傾向が強くなるとどちらかというとおとなしくて地味目な印象になりますが、おおかみ座の傾向が入ると決してそのような消極性にはなりません。
たとえシックなファッションをしていても、洗練された美意識を感じさせ、クールでファッショナブルな印象になるというようにそのものに華があります。
また美しいものなどが好きでそれを取り入れることでさらに自分を魅力的に見えるということを知っていると言えるでしょう。
どのようなことにも自分なりの美学を持っています。
また意志が強く、こうと決めたら頑固なほど譲らないという一面を持っています。
粘り強さがあり、その分スピード感は緩むものの、確実さがあります。
そのために自分の行動には抜け目なく、完璧にこなします。
決心したことは最後までやり遂げ、自分なりの理想を叶えるバイタリティを持っています。
途中で簡単に投げ出したり、飽きたからといって方向転換することはまずありません。
また完璧さや確実性もあるので、自分に揺るぎない自信を同時につけていきますので、ちょっとやそっとのことでブレてしまったり、精神的に落ち込むことも少なく、徹底的な芯の強さを感じさせます。
そこにオオカミならではの孤高性を垣間見ることができるでしょう。
しかし決してワンマンになったりプライドの高さゆえに人を見下したりすることはありません。
基本オオカミは群で行動する動物ですので、協調性があり、風通しの良い人間関係を構築することができます。
芯が強くとも他者を受け入れ、認めることができるので自己主張をしすぎて周囲を混乱させるということはまずありません。
自分と意見が違っていたとしても、やんわりと対話し、そして柔軟性を持って変化させていくような手法を重んじます。
仲間を守るということや他者に対して尊敬と慈悲深い愛情を持って接することができるので、周囲からの信頼も格別に厚いものになるでしょう。
また感情に関しては豊かに感じる感性が優れていますが、それを表面に出したり、めったなことで口に出すことがありません。
どんなに理不尽なことをされたとしても、怒りをあらわにすることはないのですが、実は怒らせたらかなり怖い人です。
感情的に対処するよりも、窮地に立たされたときには理性的になり、相手の痛いところを突くことに集中するので、結果的に勝利を手にしてしまうのです。
しかし一見すると優しく、なんでも受け入れてしまうように見えてしまうので、表面的な部分しか見ていない人はおおかみ座の本質にやられてしまうときもあります。
バシッと決めるときは決めるので、本気で怒らせるとかなう人はいないほどです。
また意外とオタク気質なところがあり、こだわりも強いところがあります。
琴線に触れると好きなことに集中し、時間を忘れてのめり込むこともしばしばです。
お気に入りのドラマや俳優、アーティストなどを見つけると、あらゆる情報を調べたり、分析するなどして独自の解釈をすることも。
また何かを収集することも好きなのでコレクターになりやすい気質もあります。
そのために普段の手荷物はとても多い特徴があります。
あれもこれも必要になるかもしれないということで一泊程度の旅行でも、荷物は他の人の2〜3倍ということもしばしばです。
おおかみ座はおうし座の第1デークということもあり、かなりのマイペースさがその特徴にあります。
何をしていても、自分なりのペースがあり、早いか遅いかを別としてそれを乱されるのを嫌います。
人によって自分を左右されたくないという気持ちが強いので自然とそのようになりますが、コツコツとした努力がやがて大きく花開いていくので、大器晩成型と言えるでしょう。
おおかみ座のキーワードは「belief」で、信念、信じる力、信頼、信用という働きが強くなります。
自分に自信を持つこと、あるいは他者を信頼すること、されることを通して大きく成長していきます。何をどれだけ信じるかということが人生を通してのテーマになるでしょう。
運勢的に良いものとしては、マニアックになれるほど好きなものを見つける、研究をして自分なりの解釈を見出す、持ち物を大切に扱う、感情をコントロールし、良いものに変えていくなどが挙げられます。
逆に、マイナス面としては、むやみに感情を爆発させてしまうこと、他者を信頼しないこと、独りよがりになりすぎてしまうこと、対話を怠ること、人の意見を鵜呑みにしてしまうことなどが挙げられます。
恋愛面でおおかみ座を活用する方法は、美意識を磨くこと、こころ穏やかに過ごせる相手を選ぶこと、生活に根ざした恋愛を楽しむこと、おうち時間を充実させることのできる相手を選ぶことが挙げられます。
逆に恋愛面でのマイナスは、嫉妬深くなること、浮気や不倫をすること、アクティブすぎる相手を選ぶこと、現実面を重視した恋愛になりすぎることなどが挙げられます。
このおうし座の第1デーク以外の生まれの人でも、これらのことに注目していれば自然とおおかみ座のエネルギーを得ることになります。
このデークの時期にはこのような側面の影響を受けることもあるので、良い部分は伸ばし、気をつけるべきところには気をつけるようにするといいでしょう。
占い師 聖子からのワンポイントアドバイス
マイペースだけど、そこに魅力もあるし、きちんと自分を理解しているのよ。
誰もがそうなりたいと思わせる何かを持っているのね。