88星座のこいぬ座「Canis Minor (カニス・ミノル)」の特徴や探し方、神話やこいぬ座「Canis Minor (カニス・ミノル)」の誕生日星の人が何月何日生まれなのか?
星言葉や特徴や運勢まで完全紹介します!
目次
こいぬ座「Canis Minor (カニス・ミノル)」の基本情報と特徴
星座名 | こいぬ座 |
略符 | CMi |
ラテン語(英語・読み方) | Canis Minor(カニス・ミノル) |
意味 | 小さいイヌ |
季節 | 冬 |
最も明るい恒星 | プロキオン |
こいぬ座「Canis Minor (カニス・ミノル)」の探し方
こいぬ座「Canis Minor (カニス・ミノル)」は早春の南の空、天の川のほとりに一際まぶしく輝く小さな星座です。
さて、「子犬」と名が付いているものの、星座を構成する星は一等星プロキオンと3等星ゴメイサ(「かすかなもの」、「涙ぐんでいるもの」の意味)の2つしかありません(星図によっては、ゴメイサの東側にある5等星を含むこともあります)。
プロキオンの白い輝きは確かに元気な子犬を想像させなくもありませんが、星の並びそのものからは子犬の姿をイメージするには少し無理があるかもしれません。
α(アルファ)星プロキオンは「犬の前に」という意味の名前で、おおいぬ座の1等星シリウスに先駆けて空に登ることからこの名前がつけられました。
またプロキオンは実はおおいぬ座の一等星シリウスよりも直径が大きいのです。
プロキオンもシリウスと同様に連星でプロキオンの周囲を約40年で回る小さな白色矮星のお供を連れています。
同様に、星座名の由来はこいぬ座が昇った約20分後におおいぬ座が昇って来るために、大犬と比較して子犬と名付けられたと言われています。
この1等星プロキオンとおおいぬ座のシリウス、そしてオリオン座の1等星ベテルギウスを結ぶと、有名な「冬の大三角形」が出来上がります。
この三角形の一辺は約24度もの長さがあり、冬の夜空の美観の一つになっています。
また古代エジプトではシリウスの位置によってナイル川の増水する時期を知ったため、プロキオンはその予報として役立っていました。
探し方は、オリオン座の東側、おおいぬ座の北東に冬の大三角形の星の一つであるこいぬ座の1等星プロキオンが輝いています。
シリウスからV字形に開いた逆三角形の左(北東)側を探しましょう。
こいぬ座「Canis Minor (カニス・ミノル)」の神話
アクタイオンは農芸の神アリスタイオスの子どもで、半人半馬の姿を持つケンタウロス族の賢者ケイローンに弓を学び、狩の名人になりました。
ある日、アクタイオンは買っていた猟犬メランポスを連れて鹿狩りへと出かけました。
ところがいくら森を歩き回ってもまったく獲物に出会わず、日も傾いて、落胆して帰途に着きました。
ところがその途中、森の泉を通りかかった時に、一人の素晴らしく美しい女性が精女たちにかしずかれて水浴びをしているのを覗き見してしまいました。
アクタイオンが見ているのに女性が気づくと、彼女は怒りに燃え上がり、「わたしの裸を見たとその口で言えるなら、言ってみるがいい」と言ってアクタイオンを鹿の姿に変えてしまいました。
その女性とは、誇り高く純潔を旨とする月の処女神アルテミスだったのです。
鹿になったアクタイオンは自分の猟犬であるメランポスに襲いかかられ、ついには噛み殺されてしまいました。
メランポスがなぜ星座になったのかは正確なところは分かってはいませんが、恐らくは知らずに主人を噛み殺してしまった猟犬を哀れに思い、月の処女神アルテミスの計らいとも考えられています。
さて、こいぬ座にはもう一つの神話があります。
アテナイの北、土壌の豊かなイカリアの地をおさめる王にイカリオスという者がいました。
イカリオスは酒の神バッカスを信仰していたため、バッカスは彼にぶどうの木を与え、酒の作り方を教えました。
その酒の味たるやなんとも心地の良いもので、イカリオスはこの喜びを領地の農民たちにも分け与えようと酒を作り、みんなを呼んで振る舞いました。
ところが農民たちはイカリオスの作った酒を水で薄めず(当時ギリシアでは酒は水で薄めて飲むのが普通でした)生のまま飲んでしまい、大いに酔っ払ってしまいました。
農民たちは体が熱くなり、フラフラし始めたのでこれはイカリオスに毒を飲まされたのだと勘違いしてしまいました。
怒った農民たちはイカリオスをバラバラに引き裂いて殺し、一本の樹の下に埋めました。
その頃、イカリオスの王女エーリゴネーは、父が酒の袋を持って出かけたまま失踪してしまったのをしきりに心配し、イカリオスの飼っていた忠犬メーラを連れて方々を探し回ってはイカリオスの行方を尋ねました。
エーリゴネ^―は長い間探し続けた末、1本のぶどうの木の側を通りすがりました。
すると突然メーラが騒ぎ始め、ぶどうの木に身体をすり寄せたのです。
エーリゴネーはすぐにその意味を悟りました。
このぶどうの木こそ、イカリオスの亡骸が埋められた場所だったのです。
父の死を知ったエーリゴネーは絶望し、その木の枝に縄をくくって死んでしまいました。
イカリオスに尽くし、その後にエーリゴネーを守り続けた忠犬メーラは二人の死後も亡骸のそばを離れることなく自分が死ぬまでずっとそこに佇んでいました。
この忠節を讃えられ、メーラは死後に天に昇ってこいぬ座になったのだと言われています。
なおこの後、イカリアの地には悪疫や流行し、飢饉が訪れました。
人々が神託をこうと「イカリオスとエーリゴネーを亡骸を祀り、贖罪の清めをしなければならない」ということでした。
そこで人々は毎年、ぶどうの木に人形や面をぶら下げ、イカリオス親子を祀るようになりました。
これがアイオーラの祭式として後の世に続いていったといわれています。
こいぬ座「Canis Minor (カニス・ミノル)」の誕生日星の人が何月何日生まれなのか?星言葉や特徴は?
「誕生日星」とは誕生日に太陽と一緒にのぼってくる星のことを指します。
365日それぞれに誕生日星があります。
誕生日星はその日に生まれた人の守護星でその人の人生を象徴すると言われています。
誕生日星の持つ意味を知ることで自分の本心を読み解くことができるようになります。
7月12日の誕生日星はゴメイザ(Gomeisa)で、誕生星の星座はこいぬ座β(ベータ)星、星言葉は「心の安定を目指す不安」、特徴は、心配しすぎな面がある、思い込みをしやすい、目指す理想の自分が高い位置にあるという傾向があります。
7月15日の誕生日星はプロキオン(Procyon)で、誕生星の星座はこいぬ座α(アルファ)星、星言葉は「未知に誘われる熱中」、特徴は、好奇心が強い、情熱的に未来を想像する力を持つ、集中すると一つのことだけになりやすいという傾向があります。
こいぬ座「Canis Minor (カニス・ミノル)」の運勢
こいぬ座は36星座によると、かに座の第1デークに当たり、この時期に最もこいぬ座のエネルギーが強くなるので運勢に生かすと良いでしょう。
「36星座」とは12星座をそれぞれ3つのデーク期間に分けたものです。
デークとは一つの星座宮につき3つ存在します。
一つの星座宮は30度の角度で構成されていますが、さらにその30度を10度づつ区切ったものになります。
1デークは1〜9度、2デークは10〜19度、3デークは20〜29度になります。
こいぬ座はかに座の第1デークにあたり、期間は6月22日〜6月30日で惑星だと月の影響が最も強いとされています。
この期間に生まれている人は、純粋なかに座の性格がまず特徴的で、母性が強く世話好きです。
どこか犠牲的な面があり、自分が我慢しても他者のために尽くし、自分のことを常に後回しにしてしまうような面があります。
これはとても人が好きで、また自分が必要とされていることに生きがいを感じますが、程よいバランスを見出すことで自分と相手の距離感が保てていれば、優れた人格者になります。
また月の影響も受けているので、女性らしさが際立ちます。
まるで母親のような愛情を持っていて、優しく温かい雰囲気を醸し出しているので、周りに集まる人をみなホッとさせたり、癒してしまうような特別な力を持っています。
こいぬ座特有の性格としては、ベースとなっているかに座の中でもかなり社交的で多くの人から愛されます。
人懐こく、ありのままの感情を表現し、活動的で行動的、実年齢よりもかなり若く見えるほどの無邪気さを持っています。
それでいて、母性的で面倒見が良いので人気も高く、恋愛ではかなりもてる傾向があるでしょう。
しかし感情に関しては、経験を積み重ねて学ぶ必要もあります。
豊かな感受性を持っていますが、それをどのように表現するかが課題です。
こいぬ座はとても素直なので思っていることを口に出したり、出さないまでも表情に出てしまうので、周りの人からするととてもわかりやすいでしょう。
しかしTPOをわきまえないと、どこか幼稚な面が目立つようになったり、わがままだと勘違いされてしまうこともあり、損をしてしまいかねません。
また物事を受け入れるのは得意ですが、基本は白か黒か、0か100かで判断することがあり、なんでも割り切りすぎてしまうところもあります。
直感的に「好き」か「嫌いか」で判断してしまうのですが、場合によってはその判断が早急すぎてしまったり、早く決めてしまった分後悔してしまうことも。
課題としては成り行きをきちんと見ること、どうなるか見てみようという客観視することを目指すといいでしょう。
子犬がいつも活発に動き回っているように、こいぬ座の人も活動的でいつもアクティブですが、その分、じっくりと考えたり、論理を積み重ねていくということが苦手です。
人生で起こる物事にはいろいろな原因があり過程があり、そして結果があります。
またその際に何をどう選択するかとが一人一人に問われているのですが、物事によっては焦らずに状況を見たり、ある意味では放置して様子をみるということも大切です。
すぐに決めたいのは、中途半端な状況に自分が耐えられないからです。
これは自分自身をコントロールできない証拠にもなってしまいます。
快か不快かで判断するのではなく、あえて見守るという姿勢を身につけたとき、こいぬ座のポテンシャルはさらにパワーアップしていくでしょう。
こいぬ座のキーワードは「loyalty」で、忠実さ、忠誠心、愛国心という意味があり、これを意識するときに自然とこいぬ座の運気が働きが強くなります。
運勢的に良いものとしては、自分を信念を貫くこと、周りの意見を聞いて総合的に判断すること、親しみをもって人に接すること、仕事そのものに愛情を持つこと、責任を全うすること、誰かからサプライズプレゼントをもらうことなどが挙げられます。
逆に、マイナス面としては、見栄を張りすぎてしまうこと、なんでも他人任せに判断してしまうこと、優柔不断で物事を決定するのに時間がかかりすぎること、プロセス途上で諦めてしまうこと、仕事を自らの意思で辞めること、イエスマンになってしまうことなどが挙げられます。
恋愛面でこいぬ座を活用する方法は、お相手の意見を尊重する、一緒にいる時間をとことん楽しむ、感情をありのままに表現する、相手のために尽くすことなどが挙げられます。
逆に恋愛面でのマイナスは、支配関係になってしまうこと、恋愛や結婚を依存対象にしてしまうこと、パートナーの判断を信じきること、涙を武器にすること、怒ることで相手を支配することなどが挙げられます。
このかに座の第1デーク以外の生まれの人でも、これらのことに注目していれば自然とこいぬ座のエネルギーを得ることになります。
このデークの時期にはこのような側面の影響を受けることもあるので、良い部分は伸ばし、気をつけるべきところには気をつけるようにするといいでしょう。
占い師 聖子からのワンポイントアドバイス
ギリシア神話は悲しいものばかりだけど、このお話は泣かせるわ。
こいぬ座の人はとてもエネルギッシュね。
あとは自分をしっかりとコントロールすることさえできれば、人生はさらに良い方向に向かっていくわ。
そう、これから身に付けたいのは忍耐する姿勢ね。
忍耐は我慢と勘違いしないで?
喜ばしいことは時間をかけて自分の元にやってくると考えてね。
その分、喜びも実りも大きくなると信じて、待つことを楽しみにするといいわね。