88星座のろ座「Fornax(フォルナックス)」の特徴や探し方、神話やろ座「Fornax(フォルナックス)」の誕生日星の人が何月何日生まれなのか?
星言葉や特徴や運勢まで完全紹介いたします!
目次
ろ座「Fornax(フォルナックス)」の基本情報と特徴
星座名 | ろ座 |
略符 | For |
ラテン語(英語・読み方) | Fornax (フォルナックス) |
意味 | 炉 |
季節 | 冬 |
最も明るい恒星 | ろ座α星 |
ろ座「Fornax(フォルナックス)」の探し方
ろ座はちょうこくしつ座の東隣りのエリダヌス座の中央部の西に位置する星座で、秋の終わり頃に見頃を迎え、南の空低くに見える星座です。
ろ座もちょうこくしつ座と同様に、日本では南寄りの地域に行かなければ見ることができません。
季節としては冬の星座に分類されます。
星座の形はゆるくクランク状に曲がった線を描いていて、星図ではパイプで結ばれた二つのガラス製の実験器具が炎の燃えさかる炉の上に乗っている姿で描かれています。
上にはレトルト(蒸留に使う器具)で繋がった実験器具が2個乗った形担っています。
しかし、やはり名前が形をあらわしているとは言いがたい部分もあります。
星座を構成する星はどれも4等星以下で暗く、目立たないのでみつけるのは難しいでしょう。
炉といっても生活用のかまどや暖炉のようなものではなく、化学実験に使われる加熱用の炉のことを指しているので一般的ではないところもあります。
この星座のラテン語名は「Fornax Chemica(化学実験炉)」とも言います。
なお、北半球から見て上下が逆さまに描かれる星図も多いこともあります。
ろ座を設定したラカーイユはアフリカの南端のケープタウンでこの星座を観測しました。
ラカーイユの本名はニコラ・ルイ・ド・ラカーイユで、フランス東部のルミニュで生まれ、熱心なキリスト教徒でしたが、神父になることを志して大学では神学を学びました。
しかしその学びの途中で、数学と天文学に興味を示すようになり、大学卒業後には聖職を離れて自分で研究し始めるようになりました。
彼は18世紀半ばに自ら南半球まで足を運んで天体を観測した数少ない天文学者の一人で、近世最後の大天文学者でもあります。
1739年には26歳でマザラン大学の数学の教授になり、1750年にはフランス化学院の組織した観測隊の隊長として南アフリカのケープタウンに4年間滞在しましたが、ろ座はこの時の発見とされています。
ラカーイユが炉を星座としたのは、彼と同郷のフランスの化学者のラボアジエにこの星座をささげたのだと言われています。
ラボアジエは錬金術の時代から化合物の俗名を廃止して構成元素に基づいた合理的な命名を提唱し、今の科学の命名法のもとを築いた著名な化学者です。
しかしフランスの恐怖政治のもとでギロチンにかけられて命を失いました。
そうしてラボアジエの死後に彼の功績を讃えるために炉をモチーフにしたというゆえんがあります。
ろ座の探し方は、南の地平線近くのエリダヌス座の西側を探しましょう。
オリオン座のベテルギウスとリゲルの延長線上にあり、エリダヌス座がろ座を回り込むように流れています。
ろ座は暗い星ばかりですが銀河団があるので、たくさんの銀河があることで有名です。
ろ座の中でも一番明るい星は唯一の4等星であるろ座α(アルファ)星ですが、周りに明るい星がないので4等星の割には見つける手がかりになる星です。
以前はエリダヌス座の12番星とされていた時代もありますが、現在では「ダリム(Dalim)」という固有名詞がついています。
他の名称でも「α Fornacis」や「Fornacis」と呼ばれている場合もありました。
「ダリム(Dalim)」がろ座α(アルファ)星の固有名として正式に承認されたのはなんと2017年9月5日のことです。
ろ座「Fornax(フォルナックス)」の神話
ろ座は1750年代にフランスの天文学者ニコラ・ルイ・ド・ラカーイユによって設定された新しい星座なので、神話や伝説は伝わっていません。
ろ座「Fornax(フォルナックス)」の誕生日星の人が何月何日生まれなのか?星言葉や特徴は?
「誕生日星」とは誕生日に太陽と一緒にのぼってくる星のことを指します。
365日それぞれに誕生日星があります。
誕生日星はその日に生まれた人の守護星でその人の人生を象徴すると言われています。
誕生日星の持つ意味を知ることで自分の本心を読み解くことができるようになります。
5月5日の誕生日星はベータ・フォルナーキス(β Fornacis)で、誕生星の星座はろ座β(ベータ)星、星言葉は「筋道立てる堅実性」、特徴は、物事の道理を重んじる、合理的な思考と行動力を持つ、冒険は好まないという傾向があります。
5月11日の誕生日星はアルファ・フォルナーキス(α Fornacis)で、誕生星の星座はろ座α(アルファ)星、星言葉は「順調な運勢と自信過剰」、特徴は、自分の分相応をわきまえる、無駄な行動をしない、控えめだがプライドが高く隠れた自己顕示欲があるという傾向があります。
ろ座「Fornax(フォルナックス)」の運勢
ろ座は比較的歴史が新しい星座であり、また神話などもないために、そのため、5月5日と5月11日にろ座を誕生日星を持つ人の運勢などを中心に運勢解釈を展開させていきます。
「36星座」とは12星座をそれぞれ3つのデーク期間に分けたものです。
デークとは一つの星座宮につき3つ存在します。一つの星座宮は30度の角度で構成されていますが、さらにその30度を10度づつ区切ったものになります。
1デークは1〜9度、2デークは10〜19度、3デークは20〜29度になります。
ろ座ベータ星を誕生日星に持つ5月5日生まれの人は、おうし座の第2デークにあたり、オリオン座の影響を受けていて、5月1日〜5月10日でさらに乙女座と惑星だとの水星の影響が最も強いとされています。
この期間に生まれている人は、何事も慎重でかつじっくりと物事を進め、そしてかなり合理的に捉えるという傾向を持っています。
またある面では感情を前面に出すことがなく、抑えているようにも見えますが、あえて感情のアップダウンから距離を置くことで自分を安定させるという傾向を持っています。
そのため生活はとても安定していて穏やかな暮らしを好み、毎日が同じルーティンであっても満足感があります。
年が若くてもどこか達観していて老成しているような穏やかさと落ち着いた行動、雰囲気があり、周りにも安心感と存在感を与えます。
また控えめながらもどこか人好きするような雰囲気を持っているので自分が望まずとも周りに人が集まってきやすいという特徴があり、初対面だとしてもかなりの確率で話しかけられることも多いでしょう。
本人は人見知りをしてしまうのですが、周りの人が協力をしてくれるということがあります。
かなり忍耐強く物事を途中で投げ出したり、責任を負わないということはなく、粘りつよく最後までやり抜く精神力があり、それが信頼感となって人間関係に影響を与えています。
またお金に関してもかなり堅実で慎重なので無駄使いすることはほとんどありません。
ものを大切にし、自分が本当に必要なものだけに囲まれてシンプルに暮らすというのが最大の理想だったりもします。
しかしケチというわけではなく、自分がこれにお金を使うと決めたものに関してはそれを手に入れます。
また乙女座ならではの物腰の柔らかさと水星の知性や情報収集能力なども加わるので、現代を生きるための能力や洗練された雰囲気を持っています。
社会的には周りを見ながら自分の立ち位置を上手に取ることができ、計算しながら対応できるので出世や成功を収めやすいとも言えるでしょう。
ろ座アルファ星を誕生日星に持つ5月11日生まれの人は、おうし座の第3デークにあたり、ぎょしゃ座の影響を受けていて、5月11日〜5月21日でさらにやぎ座と惑星だと土星の影響が最も強いとされています。
この期間に生まれている人は、独特の美しさを見抜く豊かな感性を持っています。
そのためにかなり身の回りにある品々はこだわりがあり、確かな鑑識眼で厳選されているでしょう。
ただ高価なものやブランドだからという理由ではなく、自分なりの感性に合うものをしっかりと見抜くことができます。
また好きなことに関しては優れた才能を発揮します。
これは生まれ持った天性というだけではなく、たとえそれが違うものだったとしても日頃の努力を積み重ね、強い信念をもとにしているので、大概は自分の理想や夢は叶えてしまうほどです。
強い情熱があるから夢が叶うというよりは、それを叶えるために必要な手段が何かということを理解しているので自然と段階を踏んで、自ら成長させていくことにより課題をクリアしてしまうので、非常に成長曲線が右肩上がりになっていく傾向もあるでしょう。
しかしどちらかというと臨機応変に対応したり、突発的に対処するというのは時間と労力がかかってしまいます。
頑なに拒んだり、頑固になってしまうと、物事に固執しすぎてしまい、視野が開けなくなってしまうこともあるかもしれません。
これは自分が安心できる環境を自然と求め、その環境を維持するということを何よりも大切にするので、それが自分以外の何かから変化を促されることに関しては極端に嫌う傾向があるためです。
よくいえばいろいろな変化がある世の中でも自分のペースや感覚をもとにしっかりとした基盤を作り上げていくことが得意です。
また経験したことに関しては全てを経験値として吸収し、良いものにしていく力も持っているので、若い頃の苦労は買ってでもした方がいいということを地で行くタイプです。
経験があればあるほど応用もきき、様々な問題が来ても柔軟に対応し、ベストな方法と選択でなんなく乗り越えてしまうスマートさを兼ね備えています。
ろ座のキーワードは「Sancutuary」で、聖域を守る、自分の領域で勝負するという働きが強くなります。
運勢的に良いものとしては、自分なりの美学をもとに基準を作ること、安心できる環境に身をおくこと、家族を大切にすること、美味しいものを食べること、客観的に物事を見ること、早急な判断をしないこと、自分と他者の線引きをはっきりとさせることなどが挙げられます。
逆に、マイナス面としては、物事をないがしろにしてしまうこと、妥協を選択すること、周りの意見に流されてしまうこと、流行をおい過ぎること、プライドが高すぎて周りと距離を置くこと、言葉足らずで説得力に欠けてしまうことなどが挙げられます。
恋愛面でろ座を活用する方法は、自分と似たような性格の人と恋愛すること、習い事やサークルなどの共通の趣味を持つ人と恋愛すること、学校内や社内での恋愛など基盤とした組織があること、手作りの料理を振る舞うこと、味覚に共通点がある相手を選ぶことなどが挙げられます。
逆に恋愛面でのマイナスは、ノリの良さを求めてしまうこと、依存心が強い相手と恋愛すること、感情を揺さぶられすぎる相手を選択すること、結婚と恋愛を切り離して考えてしまうこと、相手の行動を監視、束縛、支配してしまうことなどが挙げられます。
このおうし座の第2、第3デーク以外の生まれの人でも、これらのことに注目していれば自然とろ座のエネルギーを得ることになります。
このデークの時期にはこのような側面の影響を受けることもあるので、良い部分は伸ばし、気をつけるべきところには気をつけるようにするといいでしょう。
占い師 聖子からのワンポイントアドバイス
その意味ではとても興味ふかい星座と言えるわね。
なんで「炉」なのと不思議に思っても、それが生まれた背景には様々なドラマがあることを知らされるわ?
これは私たちの人生の歩みも同じと言えるわね。
「普通」であることを求めていても、実際は普通に生きるほど難しいものはないし、人生はドラマの連続だしね。
いろいろな出会いと別れがあって、そこで成長していくものだから。
何を選んで、誰とともに生きるかということは最大のテーマでもあるしね。
少し話が大きくなってしまったけど、そんな目に見えないドラマに思いを馳せることのできる星座がろ座の魅力なのよ。