88星座のや座「Sagitta(サギッタ)」の特徴や探し方、神話や、や座「Sagitta(サギッタ)」の誕生日星の人が何月何日生まれなのか?
星言葉や特徴や運勢まで完全紹介します!
目次
や座「Sagitta(サギッタ)」の基本情報と特徴
星座名 | や座 |
略符 | Sge |
ラテン語(英語・読み方) | Sagitta (サギッタ) |
意味 | 矢 |
季節 | 夏 |
最も明るい恒星 | や座γ星 |
や座「Sagitta(サギッタ)」の探し方
や座「Sagitta(サギッタ)」は夏の東の空、天の川と中ほどに見えるごく小さな星座です。
星座の形はそれぞれ4等星と5等星がふたつずつ、合計4つの星が横にしたY字の形を描いています。
形はそのまま矢の形をしているので非常にわかりやすい星座です。
や座はかなり古くから知られた星座で、ギリシア、フェニキア、アラビアなどほとんどの地域で矢として捉えられていました。
ギリシア神話では、弓矢が剣や槍よりも頻繁に姿を見せます。
おそらく剣や槍といった戦闘部門の武器よりも、弓矢のほうが狩に適しており生活に密着した道具だったためではないかと思われます。
そうした背景もあり、この星座にまつわるお話は多くあります。
愛の女神アフロディーテの息子愛の司神エロースの持つ恋の矢という説や、巨神族との戦いで活躍した鷲が持っていた雷電の矢を現したものというものもあります。
また名医のアスクレーピオスが大神ゼウスによって殺された時、アスクレーピオスの父である太陽神アポローンが復讐のために大神ゼウスの雷光を作った工匠キュクロプスたちを矢で殺したものとも言われています。
探し方は、わし座の1等星アルタイルのそばの小さな一文字の星の並びを探しましょう。
はくちょう座の十字の先のアルピレオとわし座のアルタイルのちょうど真ん中、夏の大三角形の中に位置しています。
Y字型を押しつぶしたような形で矢の矢じりのような形になっていることからもすぐにわかりますが、4つの3等星および4等星が小さな細長いYの字に並んでいて他の星座に比べると目立たない星座です。
や座「Sagitta(サギッタ)」の神話
スキュティスの山の頂には、巨神プロメーテウスが岩に鎖で磔にされていました。
巨神プロメーテウスは神々の中でも特にかしこく、予言者としての力も持っていました。
彼は人類にさまざまな知恵や文化を授けてきましたが、教えることを禁じられていた火の秘密までも人類に与えてしまったために、大神ゼウスによってここにずっと縛れられていました。
巨神プロメーテウスに与えられた罰は身動きを取れなくするだけではなく、昼間になると無数のワシがプロメーテウスの体に襲いかかり、内臓をついばんでひどく苦痛を与えていました。
なまじ神の体を持っているために、夜になるとプロメーテウスの体は燃えて、内臓は元どおりになってしまいます。
そしてまた翌朝になるとワシがやってきて内臓をついばみます。
延々と繰り返されるこの苦しみに巨神プロメーテウスはただじっと耐えるより他ありませんでした。
巨神プロメーテウスが磔にされてから無限の時間が過ぎたかと思われた頃、巨神プロメーテウスのそばを英雄ヘラクレスが通りかかりました。
英雄ヘラクレスは狂気に陥って自分の妻と子を殺してしまった罪を償うため、ティーリュンスの王エウリュステウスに仕えていて、エウリュステウスの命令でヘスペリデースの金のリンゴを取りに行く途中でした。
英雄ヘラクレスは巨神プロメーテウスがワシに襲われているのをみると、持っていた弓矢でワシを全て撃ち落としてしまいました。
この時に英雄ヘラクレスの射た矢が「や座」になったと言われています。
巨神プロメーテウスは英雄ヘラクレスに感謝し、「金のリンゴを手に入れるには天を支える巨神アトラスに頼むといい」と知恵を授けました。
この巨神プロメーテウスの助言により英雄ヘラクレスは無事に金のリンゴを手に入れることができました。
またこのような神話もあります。
愛の司神エロースは愛の女神アフロディーテの息子でした。
彼はいつも矢を持っていて、この矢に射抜かれた者はたちまち恋に落ちてしまうという愛の矢の打ち手でした。
さて、アルゴ号探検隊のイアーソーンがコルキスの国にたどり着き、アイアーテスの城にいざ乗り込もうとするときでした。
陰ながらイアーソーンを援助していた三人の女神、へーラー、アテナ、そしてアフロディーテはどうにかイアーソーンを手伝おうと考えていました。
へーラーは夫である大神ゼウスの力を借りてアイアーテスを倒してしまおうと言い、知恵と戦いの女神であるアテナは、戦争することでイアーソーンを助け、アイアーテスを負かしてしまおうと言いました。
しかしアフロディーテは、なんとアイアーテスの娘のメディアを味方につけることを考えました。
イアーソーンがアイアーテスに面会を求めにきたとき、柱の陰からイアーソーンの姿を見たメディアは一目惚れしてしまいました。
この時にアフロディーテから命礼を受けていたエロースは、メディアに向けて愛の矢を放ちました。
たちまちメディアはイアーソーンに激しく恋い焦がれるようになり、ついには兄であるアプシュルトスを謀殺し、黄金の毛を持つヒツジをイアーソーンに渡します。
目的を達成したイアーソーンは無事にギリシアに帰ることができましたが、その勝利のきっかけを作ったのがほかでもない愛の司神エロースの矢のおかげと言われています。
メディアはその後、イアーソーンとともにギリシアに渡りますが、王位を握っているペリアースの一家を殺したり、イアーソーンが後にコリントスの王クレオンの娘グラウケーに思いを寄せたことを恨み、クレオンを毒殺してしまいます。
ついにはメディアは行方がわからなくなってしまうという結末を迎えます。
や座「Sagitta(サギッタ)」の誕生日星の人が何月何日生まれなのか?星言葉や特徴は?
「誕生日星」とは誕生日に太陽と一緒にのぼってくる星のことを指します。
365日それぞれに誕生日星があります。
誕生日星はその日に生まれた人の守護星でその人の人生を象徴すると言われています。
誕生日星の持つ意味を知ることで自分の本心を読み解くことができるようになります。
1月14日の誕生日星はシャム(Sham)で、誕生星の星座はや座α(アルファ)星、星言葉は「あふれる魅力」、特徴は、さまざまなことに好奇心を感じる、類まれな魅力を持っている、好きなことを仕事にすることができるという傾向があります。
1月18日の誕生日星はガンマ・サギッタエ(γSagittae)で、誕生星の星座はや座γ(ガンマ)星、星言葉は「自省的な成長をする人」、特徴は、失敗の経験を次に活かすことができる、転んでもただは起きない、着実にステップアップをすることができるという傾向があります。
や座「Sagitta(サギッタ)」の運勢
や座は歴史が古い星座であり、神話もありますが、12星座や36星座では解釈されることのないない星座です。
そのため、誕生日星である1月14日と1月18日に、や座を守護星を持つ人の運勢などを中心に運勢解釈を展開させていきます。
や座を守護星とする1月14日と1月18日は、36星座の解釈によると、やぎ座の第3デークに当たるみなみのかんむり座の性質の影響も受けています。
この時期に最もや座のエネルギーが強くなるので運勢に生かすと良いでしょう。
「36星座」とは12星座をそれぞれ3つのデーク期間に分けたものです。
デークとは一つの星座宮につき3つ存在します。
一つの星座宮は30度の角度で構成されていますが、さらにその30度を10度づつ区切ったものになります。
1デークは1〜9度、2デークは10〜19度、3デークは20〜29度になります。
や座の守護が最も強くなる1月14日と1月18日はやぎ座の第3デークにあたり、みなみのうお座の支配にあたり、1月10日〜1月20日に最も影響が強く、さらにおとめ座と惑星では水星の影響が現れます。
このようなことが性格や運勢に影響を与えています。
さて、やぎ座の第3デークであるみなみのうお座はどのような性格をしているかというと、やぎ座の基本性質の現実感があり、社会性を重んじながら確実に自分を高めていくことのできる能力を持ち、誠意と誠実さを基調とし、そこに忍耐力も増し加わるのであまり人生のアップダウンが少ない傾向があり、感情もクールでさらりと受け止めてしまいます。
さらにそこにおとめ座の気質が加わるので、事務的な能力を兼ね備え、かつとても繊細な神経で細やかに周りに配慮します。
客観的に物事をみて的確に判断できる力に関しては抜群でしょう。
他の星の生まれの人なら、判断するのに時間をかけたり、躊躇することもあるような複雑な問題でもスパッと判断し、実際にその決断は間違ってはいません。
さらに水星の持つスピード感も加わるのでかなりできる人、頭の良い人という印象を周りに与えます。
みなみのうお座そのものの傾向としては、その判断能力の素早さと的確さを裏打ちしているのはほかでもない努力によるものです。
コツコツと努力をし、研鑽を重ねることで得られる知恵や運動能力があるので、滅多なことではブレることがありません。
そのために周りからは完璧で誠実な人という印象を与えるでしょう。
またそれだけでは孤高の人になりかねないのですが、水星のコミュニケーション能力や、この後にくるみずがめ座の影響を受けるので、あまり人とのコミュニケーションで苦労することはないようです。
本人はいたってマイペースなので、周りの人がそれを自然と受け入れ、「あの人はああいう人だから」と認知させてしまうことや、良い意味であまり周りの人のことを気にしない性格なので、それが自分をしっかりと守ることに繋がっています。
どちらかというと目的意識がないつながりには倦怠感を覚えることもあります。
きちんと目標や目的がわかっている仲間とのつながりの中で自分のやるべきことをやり、信頼感を得ていくという働きを得意とします。
また見た目は派手ではなくどちらかというと地味で、あまり目立つ方ではありませんが、実績により自分の存在をきちんと確立することができるので仕事などでも継続していればかなりのポジションにおさまります。
このような手がかりからつかめるや座のキーワードは「Foundation」で、基礎、基盤、土台、下地、根拠という意味があります。
運勢的に良いものとしては、目的意識をはっきりとさせること、曖昧な状態を作らないようにすること、物事をシンプルに考えること、基礎的な練習などを怠らないこと、ベーシックに立ち返り復習すること、初心を忘れないこと、人間関係も目的を持った仲間との交流を大切にすることなどが挙げられます。
逆に、他者の影響を受けて自分を変化させようとすること、むやみに流行を取り入れようとすること、基礎的な練習を怠ること、雰囲気で決断してしまうこと、ダラダラと会話をすることなどが挙げられます。
恋愛面でや座の良い部分を活用する方法は、恋のキューピッドとして仲介すること、紹介をきっかけに恋愛すること、自分と似たようなタイプの人と恋愛すること、図書館や博物館、あるいは歴史のある場所での出会いがあること、日本文化をたしなむことで運命の人が現れる傾向があることなどが挙げられます。
逆に恋愛面でのマイナスは、雰囲気で身体を許してしまうこと、よく知らない相手と付き合うこと、感覚的に合わない人と無理に恋愛することなどが挙げられます。
このみなみのかんむり座やや座生まれでなくても、このデークの時期にはこのような側面の影響を受けることもあるので、良い部分は伸ばし、気をつけるべきところには気をつけるようにするといいでしょう。
占い師 聖子からのワンポイントアドバイス
これは何かを的確に判断したり、「これだ」というものを見極めるには素晴らしい才能を持っているわ?
なので恋愛でも「この人」と思うと、かなりドラマティックな行動をしたり、そんな展開を迎えることもあるかもしれないけど、それも含めて楽しむといいわね。