88星座のみなみのかんむり座「Corona Australis (コロナ・アウストリウス)」の特徴や探し方、神話やみなみのかんむり座「Corona Australis (コロナ・アウストリウス)」の誕生日星の人が何月何日生まれなのか?
星言葉や特徴や運勢まで完全紹介いたします!
目次
みなみのかんむり座「Corona Australis (コロナ・アウストリウス)」の基本情報と特徴
星座名 | みなみのかんむり座 |
略符 | CrA |
ラテン語(英語・読み方) | Corona Australis (コロナ・アウストリウス) |
意味 | 南の冠 |
季節 | 夏 |
最も明るい恒星 | みなみのかんむり座α星 |
みなみのかんむり座「Corona Australis (コロナ・アウストリウス)」の探し方
みなみのかんむり座は8月ごろに射手座の南に見える星座です。
形、大きさともに春の星座であるかんむり座によく似ていて、半円形の星の並びが特徴的です。
みなみのかんむり座はそこから名付けられたと言われています。
また48星座を設定したプトレマイオスは「南のリース(花輪の冠)」の名で星図に記しています。
みなみのかんむり座は「ケンタウロスの冠」、「射手の冠」とも呼ばれることもあります。
これはみなみのかんむり座が射手座のすぐ南にあることから来ています。
射手座は半人半馬のケンタウロス族の賢者ケイローンを表しています。
またみなみのかんむり座の中央、かんむり座で言えばアルフェッカのある場所には、α(アルファ)星アルフェッカ・メリディアナ(みなみの欠け皿)があります。
やはりかんむり座に対比して付けられた名前だと言えるでしょう。
みなみのかんむり座の探し方は、まずいて座を探しましょう。
そのいて座をはさむようにして輝く二つの星座があります。
一つはたて座です。みなみのかんむり座はいて座の足下あたりにあります。
南の地平線近くの半円形の星の並びを見つけるのも良い方法です。
いて座の南側にある小さな星座なので、南の視界が空低くまで開けた場所で探すといいでしょう。
南天にある星座のため、日本では見つけづらい星座になります。
しかし比較的に形が整っているので半円を描くような星の並びが特徴的でいて座を頼りに探すと見つけやすい星座です。
8月の南の空にはケンタウロスの賢者ケイローンのいて座の周りに転がる盾とかんむりのように見えるでしょう。
また、さそり座の「アンタレス」という1等星を探し、そのあと、さそりの尻尾に向けて視線を移動させ、さらに東側に視線を向けてみなみのかんむり座を探すという方法もあります。
みなみのかんむり座は全体的に暗い星で構成されていて4等星以下の星ばかりです。
4等星が3つある中で最も目印になるのがみなみのかんむり座α(アルファ)星になります。
このみなみのかんむり座α(アルファ)星は、みなみのかんむり座の中で最も明るく4・11等星です。
この星はみなみのかんむり座の中では唯一固有名詞がつけられていて「メリディアナ(Meridiana)」と呼ばれています。
かんむり座でもっとも明るい恒星がかんむり座α(アルファ)星で固有名をアルフェッカと言います。
それにちなんで「南のアルフェッカ」を意味する「アルフェッカ・メリディアナ (Alphekka Meridiana)」という名称で呼ばれていたこともありました。
2017年9月5日に「メリディアナ(Meridiana)」がみなみのかんむり座α(アルファ)星の固有名として正式に承認されました。
みなみのかんむり座「Corona Australis (コロナ・アウストリウス)」の神話
みなみのかんむり座は紀元前3世紀くらいから認知され、すでにギリシア時代に知られていた星座ですが、この星座にまつわるはっきりとした神話や伝説などは伝えられていませんが諸説がいくつかあります。
きたのかんむりと呼ばれるかんむり座の冠はギリシア神話の中で登場します。
その冠は酒の神ディオニュソスがクレタ島の王女アリアドネーに贈ったとされる宝石で飾られた美しい冠であったと伝えられています。
しかしギリシア時代の冠というのは草花を束ねて作ったものであったためその冠のことを「南のリース」と呼んでいたそうです。
しかしこの南のリースが誰のために作られたのかとか、誰からの贈り物だったかというような話が伝わっていません。
みなみのかんむり座はいて座の隣にあるので、いて座のモチーフになったケンタウロス族の演者ケイローンの花輪がぽろっと落ちてしまった様子を描いているという話もあります。
またみなみのかんむり座は豊穣の神ディオニューソスとその母親セメレーの神話に紐づけられてもいます。
大神ゼウスには妻である女神へーラーがいましたが、なんせ大神ゼウスは浮気性のためいつもへーラーを悩ませていました。
ある時、大神ゼウスは人間に化け、そして人間の女性のセメレーにうっかり手を出してしまい、妊娠させてしまいました。
大神ゼウスの妻の女神へーラーはすぐに夫のゼウスがまた浮気をしているという情報を知り、激しい嫉妬と怒りで狂ってしまいました。
そしてへーラーはセメレーに会いに行き、このように言いました。
「あなたを妊娠させた男性はとても悪い男かもしれません、次に現れたら本性を表せと言いなさい」と。女神へーラーには思惑がありました。
実は大神ゼウスは雷光を扱う神でもあるので、生身の人間に自分が神である姿を見せてしまうと、相手が焼け死んでしまうのです。
そのため女神へーラーはわざとセメレーにこのようなことをいい、また大神ゼウスも人間に擬態していたのはこのような意味があったからです。
その後、大神ゼウスは案の定またセメレーのところにやってきました。
女神へーラーの言葉を素直に受け取ったセメレーは人間に擬態している大神ゼウスに「あなたにお願いがあるのです」と言いました。
大神ゼウスはお願いを聞く前に「ステュクス川に誓って、あなたの願いを叶えてあげましょう」と言いました。
このステュクス川の水には神々さえも支配する特別な力が宿っていて、猛毒であるという説や、逆に不死をもたらす神水という説もあり、水は神でさえも支配困難なものとしています。
大神ゼウスであっても「このステュクス川に誓って」と言ったなら、必ず約束を守らなければなりません。
そのことを知らないセメレーは「あなたの本当の姿を見せてください」と言いました。
大神ゼウスはとても驚きました。
神である自分の姿をもし見たら人間であるセメレーは間違いなく死んでしまいます。
しかしステュクス川に誓ってしまったのなら、本性を表すしかありません。
そして泣く泣く神である本性を現したとき、それを見たセメレーは死んでしまいました。
しかしセメレーは大神ゼウスとの間に子どもを宿していました。
それを不憫に思った旅の神ヘルメースが焼死体から赤ちゃんを取り出し、自分の太ももの中で3ヶ月育て、産み落としました。
それが豊穣の神ディオニューソスの誕生です。
彼は大人になり、母親であるセメレーを供養するために花輪を天に捧げ、それがみなみのかんむり座の由来となりました。
しかしこの話は正式な星座の神話としては設定されていません。
みなみのかんむり座「Corona Australis (コロナ・アウストリウス)」の誕生日星の人が何月何日生まれなのか?星言葉や特徴は?
「誕生日星」とは誕生日に太陽と一緒にのぼってくる星のことを指します。
365日それぞれに誕生日星があります。
誕生日星はその日に生まれた人の守護星でその人の人生を象徴すると言われています。
誕生日星の持つ意味を知ることで自分の本心を読み解くことができるようになります。
12月31日の誕生日星はシータ・コロナェ・アウストリーネェ(θ Coronae Austrinae)で、誕生星の星座はみなみのかんむり座θ(シータ)星、星言葉は「攻撃性を秘めた理想」、特徴は、負けず嫌いで人と争うのを好む、批判や批評されることに我慢がならない、高い理想を持つという傾向があります。
みなみのかんむり座「Corona Australis (コロナ・アウストリウス)」の運勢
みなみのかんむり座は36星座によるとさそり座の第3デークに当たり、この時期に最もみなみのかんむり座のエネルギーが強くなるので運勢に生かすと良いでしょう。
「36星座」とは12星座をそれぞれ3つのデーク期間に分けたものです。
デークとは一つの星座宮につき3つ存在します。
一つの星座宮は30度の角度で構成されていますが、さらにその30度を10度づつ区切ったものになります。
1デークは1〜9度、2デークは10〜19度、3デークは20〜29度になります。
みなみのかんむり座はさそり座の第3デークにあたり、11月12日〜11月22日でかに座と惑星では月の影響が最も強いとされています。
この期間に生まれている人は、本来のさそり座の持っている探求に対する熱心さ、物事への執着、陰性のプライドからくる野心、人への用心深さや秘めたる情念などに加えて、かに座の温厚さや家庭的な資質と月の影響も加わります。
みなみのかんむり座は他のさそり座の第1デーク、第2デークと比べると一番わかりやすく喜怒哀楽なども表現し、素直な気持ちを持っています。
それは神話の人間セメレーは大神ゼウスの妻へーラーに言われたことを素直に従ったような純粋さを持っているのです。
そのために他のさそり座の人よりも人当たりも良く、付き合いやすい星座です。
しかしやはりさそり座ですので、ちょっとしたクセはあります。
どちらかというと非常にロマンティストで空想と現実を行き来しているようないわゆる不思議ちゃんになる傾向も強く、付き合いが浅いと人がどのように接したらいいのかわからなかったり、突っ込みどころがなくなってしまう場合もあります。
また空想やロマンだけではなく、なまじ生活感溢れる生活をしていたり、現実だけになってしまうと目の前のことに集中しすぎてしまい味気ない日々を送ってしまうということもあり、何かと極端な方向に出やすいということもあります。
感情は豊かで感応力が優れていますので同情心から行動を起こすこともありますが、感情を中心に動いてしまうことで物事の真意を確かめようとしない場合もあり、敵を作りやすくなったり誤解されてしまうというところもあるでしょう。
ある面では精神面をコントロールすることが課題になるでしょう。
うしかい座のキーワードは「rescue」で、救護する、救援する、救済する、助ける、取り上げるという働きが強くなります。
運勢的に良いものとしては、自分に優しくするように他者にも接すること、プレゼントなどを贈ること、時には自分へのご褒美をすること、募金やボランティア活動などを行うこと、哲学的な思考を身につけることなどがあげられます。
逆に、マイナス面としては、人に尽くしすぎてしまうこと、人との上手な距離感がわからなくなること、人に合わせすぎてしまい言いなりになることでストレスを抱えること、空気を読めないことなどがあげられます。
恋愛面でみなみのかんむり座を活用する方法は、福祉活動やボランティア活動を通して出会いが与えられること、きちんと自分の本音を言える相手とお付き合いすること、喧嘩をすることを恐れないことなどがあげられます。
逆に恋愛面でのマイナスは、お金をすぐに貸してしまうこと、本音を隠して恋愛すること、浮気や不倫などに乗ってしまうこと、感情的になりすぎないことなどがあげられます。
このさそり座の第3デーク以外の生まれの人でも、これらのことに注目していれば自然とみなみのかんむり座のエネルギーを得ることになります。
このデークの時期にはこのような側面の影響を受けることもあるので、良い部分は伸ばし、気をつけるべきところには気をつけるようにするといいでしょう。
占い師 聖子からのワンポイントアドバイス
この資質を持つ人もある意味ではすごく独特の個性を持っているわ。
誰かに似ているとか、そんなモデルが少なくて、その人自身の魅力や個性が輝いているので、好き嫌いは分かれるかもしれないわね。
でも万人ウケを狙わなくてもきちんと自分のことを理解してくれて好きでいてくれる人が周りにいるならそれでいいんじゃないかしら。