88星座のぎょしゃ座「Auriga(アウリガ)」の特徴や探し方、神話やぎょしゃ座「Auriga(アウリガ)」の誕生日星の人が何月何日生まれなのか?
星言葉や特徴や運勢まで完全紹介いたします!
目次
ぎょしゃ座「Auriga(アウリガ)」の基本情報と特徴
星座名 | ぎょしゃ座 |
略符 | Aur |
ラテン語(英語・読み方) | Auriga (アウリガ) |
意味 | 御者 |
季節 | 冬 |
最も明るい恒星 | カペラ |
ぎょしゃ座「Auriga(アウリガ)」の探し方
ぎょしゃ座は晩冬に天頂近くの北の空で見られる冬の代表的な、比較的に大きな星座です。
星座の形はちょっと崩れた将棋の駒のように見えるやや細長い五角形の胴体にロボットのマニュピレーターのような小さな腕がついています。
ただし胴体の左の星、γ(ガンマ)星エルナトは現在ではおうし座のβ(ベータ)星とされていて、ぎょしゃ座のγ(ガンマ)星は欠番になっています。
ぎょしゃ座のα(アルファ)星カペラは、ぎょしゃ座の右肩の部分に当たりますが、全天の中でも最も北極に近い一等星で、夜空の明るい街中でもはっきりと目にすることができます。
この星は黄色がかった明るい星で、地球からは比較的に近い距離にあります。
またほとんど同じ明るさの2つの星からなっていて、2つの星が重なり合っているつくりをしています。
カペラはおおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオン、ふたご座のポルックス、オリオン座のリゲルの5つの1等星とともに「冬のダイヤモンド」を形成しています。
真夏を除けばほとんど北の空に一年中その姿を見ることができるので、古代バビロニアでは「ディルガン」または「イク」と呼び、最高神マルドゥクの星として崇拝されていました。
インドでも同じく最高神である「ブラフマーの胸」と呼ばれていました。
アラビアでは「星の長」と呼ばれ、またカペラのそばにあるおうし座のプレアデス星団のラクダの群と見て、それを率いる「ラクダ使い」と呼ぶこともありました。
またぎょしゃ座の左ひじに当たる2つの星、ζ(ゼータ)星ホエドゥス・プリムス、η(イータ)星ホエドゥス・セクンドゥスは古代ギリシアでは子やぎ座として、独立した星座の名前が与えられていました。
現在でもラテン語の辞書の中には「ハエディ(ホエドゥスの複数形)」を子やぎ座と記載するものがあります。
星図では、ぎょしゃ座は子鹿を抱いた、もしくは鞭を持っている男の絵として描かれています。
なおぎょしゃ座の「馭者」は馬車の先頭で馬を操る人のことをさしますが、この星座では荷馬車などを運転する人ではなく、古代の四輪戦車を駆る戦士のことを表しています。
探し方は頭上に輝く黄色い星のカペラを見つけましょう。
位置はふたご座とおうし座の間で五角形に並んだ5つの星が特徴的です。
ぎょしゃ座「Auriga(アウリガ)」の神話
鍛治の神ヘパイストスは女神の中で最も美しいと言われる美の神アフロディーテを妻にしていましたが、多くの愛を司るアフロディーテは気が多く、半ば公然と軍神アレースと浮気していたので、ヘパイストスは欲求不満気味でした。
そんなある時、戦女神のアテナがヘパイストスに武器の製造を頼みにやってきました。
アテナは猛々しい戦争の女神ですが、その一方で凛々しい美しさを持ち合わせていました。
ヘパイストスはそんなアテナの姿を見て、欲情を爆発させ、アテナを追いかけました。
驚いたアテナは逃げ出しましたが、ヘパイストスは驚くべき素早さでアテナに追いすがり、大地に組み敷きました。
しかしアテナの激しい抵抗にあい、ヘパイストスは思いを遂げることはできませんでした。
その際、ヘパイストスの放った精がアテナの身体にかかってしまいました。
アテナはそれを羊毛で拭き取って地面に落とすとそこから赤ちゃんが生まれました。
アテナはその赤ちゃんをエリクトニオスと名付け、箱に入れてアテナイの初代の王のケクロプスに「決して中を見てはいけない」と言って預けてしまいました。
箱はケクロプスの三人の娘、アグラウロス、ヘルセ、パンドロスの手によって大切にしまいこまれましたが、やがて娘たちはどうしても箱の中を見たいという誘惑にかられるようになりました。
そしてある日、とうとう娘たちは誘惑に負けて箱の中を覗いてしまいました。
娘たちは中を見て凍りつきました。箱の中にいたのは赤ちゃんに絡みつく一匹の大蛇だったのです(あるいは下半身が蛇の赤ちゃんとも、蛇そのものがいたとも伝えられています、なおケクロプス自身も大地から生まれ、下半身が蛇だったという伝説もあります)。
その姿の恐ろしさに娘たちはたちまち気がふれてしまい、次々にアクロポリスの崖から身を投げて死んでしまいました。
さてエリクトニオスはすくすくと育ち、やがてアテナイの3代目の王アンピクテュオンを追放し(あるいは跡を継いで)、4代目の王となりました。
しかしエリクトニオスは生まれつき足が不自由でした(このあたりについては、赤ちゃんの時に蛇が足に絡みついていたからという説や、下半身そのものが蛇だったという説、または彼の父が足の悪いヘパイストスだったためという様々な解釈があります)。
そこでエリクトニオスは馬に曳かせる戦車(チャリオット)を発明し、王として勇敢に振舞ったと言われています。
そのほかにもアクロポリスにアテナ像を建設したり、アテナを祀るパンアテナイア祭を開催したり、戦女神アテナに尽くしたので、死後は神々に天に昇ることをゆるされ、ぎょしゃ座になったと言われています。
ちなみにこの神話には蛇が多く登場しますが、蛇はアテナの使いであり、大地の女神のシンボルでもあります。
ぎょしゃ座「Auriga(アウリガ)」の誕生日星の人が何月何日生まれなのか?星言葉や特徴は?
「誕生日星」とは誕生日に太陽と一緒にのぼってくる星のことを指します。
365日それぞれに誕生日星があります。
誕生日星はその日に生まれた人の守護星でその人の人生を象徴すると言われています。
誕生日星の持つ意味を知ることで自分の本心を読み解くことができるようになります。
6月6日の誕生日星はハッサーレ(Hassaleh)で、誕生星の星座はぎょしゃ座ι(イオタ)星、星言葉は「友達を大切にする論理性」、特徴は、友情を大切にする、仲間意識を持って行動する、知性的なコミュニケーションを好むという傾向があります。
6月7日の誕生日星はイプシロン・アウリーガエ(εAurigae)で、誕生星の星座はぎょしゃ座ε(イプシロン)星、星言葉は「時に過激な派手志向」、特徴は、人をあっと驚かせることに快感を覚える、自分を見て欲しいという欲求がある、目立ちたがり屋という傾向があります。
6月8日の誕生日星はヘドゥス・セクンドゥス(Hoedus Secundus)で、誕生星の星座はぎょしゃ座η(エータ)星、星言葉は「未知を見つめる冒険心」、特徴は、好奇心旺盛で何事も知りたい、人が知らないことをやりたがる、旅行が好きという傾向があります。
6月11日の誕生日星はカペラ(Capella)で、誕生星の星座はぎょしゃ座α(アルファ)星、星言葉は「集中力の強い自信」、特徴は、自己肯定感が強い、特別な集中力で才能を開花させる、何事もやればできる自信があるという傾向があります。
6月21日の誕生日星はメンカリナン(Menkalinan)で、誕生星の星座はぎょしゃ座β(ベータ)星、星言葉は「信頼と友情のバランス」、特徴は、仲間意識が強い、感情と理性のバランス感覚がすぐれている、人からの人気を得るという傾向があります。
ぎょしゃ座「Auriga(アウリガ)」の運勢
ぎょしゃ座は36星座によると、おうし座の第3デークに当たり、この時期に最もぎょしゃ座のエネルギーが強くなるので運勢に生かすと良いでしょう。
「36星座」とは12星座をそれぞれ3つのデーク期間に分けたものです。
デークとは一つの星座宮につき3つ存在します。
一つの星座宮は30度の角度で構成されていますが、さらにその30度を10度づつ区切ったものになります。
1デークは1〜9度、2デークは10〜19度、3デークは20〜29度になります。
ぎょしゃ座はおうし座の第3デークにあたり、5月11日〜5月21日でやぎ座と惑星だと土星の影響が最も強いとされています。
この期間に生まれている人は、コツコツと努力をし、真面目に何事も取り組み、几帳面な性格をしています。
手先も器用で工夫しながらものつくりをすることも得意で、どこか職人のような気質があります。
またその分あまり口数が多い方ではなく、話すよりも実際に行動をする無言実行タイプです。
内気で控えめ、システ石橋をたたいて渡るような慎重な性格で、対人関係でも警戒心や猜疑心なども持っているので、初対面ではなかなか親しくなることが難しいかもしれません。
本当に自分の大切な友人がいれば良いという考えなので、あまり社交的ではなく、むしろ人間関係では苦労が多いこともあるでしょう。
しかしその慎重さはマイナス面に働くよりもむしろプラス面として強みになる場合がとても多いのです。
判断に迷う時、選択肢が多い時、あるいは人との意見がぶつかった時などは、周りの空気に流されることなく慎重に勝つ冷静に物事を見極め、的確な判断をすることができます。
そしていざという時はしっかりと自分の意見をいうこともできるので、静かながらも大きな存在感があり、人々からの信頼も厚いでしょう。
また何事も慎重であることが基本なので行き当たりばったりの行動はせずに計画的に確実に物事を前進させます。
あらゆるリスクを見越して考え、対処法なども同時に練りながら前に進んで行きます。
スピードは早い方ではありませんが、物語のウサギとカメの話のように、コツコツとゆっくりと進みますが必ず目指すゴールにたどり着くことができるでしょう。
しっかりと準備をし、万全の体制で臨むことができるので、目標とするものを確実に手に入れることができます。
また自分に足りないものがあれば練習したり修練しながらそれをやがては自分のものとするので、考えようによっては不得意なことというのはあまりないかもしれません。
忍耐強く、根気という面では誰にも負けないのでそれがやがては大きな自信となっていくでしょう。
また性格は控えめなものの、ただ大人しく消極的という人ではありません。
言うべき時には自分の言葉で伝えることができますし、きちんと責任を持って実行する力があるので、いわゆる背中でものを語る人という印象です。
また安定した精神を持っているので喜怒哀楽などによりブレることが少ないのも特徴です。
感情によって自分が揺らいでしまうことがなく、どこかそれよりも理性的に考えるので、穏やかさを持っています。
あえて感情との距離を持つことにより、自分自身のバランスを整えていると言ってもいいでしょう。
その安定感は人に安心感と癒しを与えるので、そこにいるだけで場の雰囲気を落ち着かせてしまうような魅力を持っています。
ぎょしゃ座のキーワードは「Carefully」で、慎重さを重んじる、思慮深い、慎み深い行動をすること、善心があるという働きが強くなります。
マイペースで歩むことそのもので運気をアップさせることができるでしょう。
運勢的に良いものとしては、マイペースに行動する、計画をきちんと立てる、順序だった行動を大切にする、日々の目標をクリアすることなどが挙げられます。
逆に、マイナス面としては、臨機応変に決定する、行き当たりばったりになる、感情に左右される、意地悪な気持ちで人に接することなどが挙げられます。
恋愛面でぎょしゃ座を活用する方法は、自分を理解してくれる人との恋愛をする、恋人に多くを求めない、与える喜びを持つということが挙げられます。
逆に恋愛面でのマイナスは、嫉妬深くなる、自分の容姿に自信が持てなくなる、相手の気持ちを考えすぎてしまい行動できなくなるということが挙げられます。
このおうし座の第3デーク以外の生まれの人でも、これらのことに注目していれば自然とぎょしゃ座のエネルギーを得ることになります。
このデークの時期にはこのような側面の影響を受けることもあるので、良い部分は伸ばし、気をつけるべきところには気をつけるようにするといいでしょう。
占い師 聖子からのワンポイントアドバイス
そう、ぎょしゃ座はまるで運命を握っていて、自分なりにコントロールすることの大切さも教えてくれている感じがするわね。
マイペースでいれば、運命はあなたによくしてくれるのよ。