88星座のおひつじ座「Aries (アリエス)」の特徴や探し方、神話や、おひつじ座「Aries (アリエス)」の誕生日星の人が何月何日生まれなのか?
星言葉や特徴や運勢まで完全紹介します!
目次
おひつじ座「Aries (アリエス)」の基本情報と特徴
星座名 | おひつじ座 |
略符 | Ari |
ラテン語(英語・読み方) | Aries (アリエス) |
意味 | |
季節 | 秋 |
最も明るい恒星 | おひつじ座α星 |
おひつじ座「Aries (アリエス)」の探し方
おひつじ座「Aries (アリエス)」は、秋から冬にかけて季節が移ろうとしているときに夜空の一角に姿を表す星座で、黄道12星座の第1座に当たります。
空を飛ぶ金色の羊を表した星座です。
星座としてはやや小さく、見た目的にはパッとしない地味な星座ですが、約2000年前にはこの星座の中に春分点があったので、黄道12星座の筆頭として古来から重要視されています。
現在は歳差運動によって、春分点はうお座に移行しています。
星座の形はカタカナの「レ」を横にしたような形に星が並んでいます。
この「レ」の字のかえしの部分を振り返っている牡羊の頭と見て、星図でもかけながら振り返っている牡羊の姿として描かれています。
探し方は、「秋の四辺形」近くのさんかく座の南にある3個の星がおひつじ座の頭部に相当します。
ただ胴体に当たる部分には明るい星がないために決して探しやすい星座とは言えません。
おひつじ座の東となりには冬の星座であるおうし座のプレデアス星団が見えます。
おひつじ座の胴体の部分はこのプレデアス星団の近くまで伸びていて、これを牡羊が振り返ってみているような姿になっています。
またさんかく座の南側にあるひっくり返った「へ」の字を探したり、ペガスス座の大四辺形からもたどることができます。
東側のプレデアス星団を確認するのも見つけやすい探し方です。
おひつじ座「Aries (アリエス)」の神話
ギリシア中部、ボイオーティア地方を統括していたアタマース王は、イーノーという女性を後妻にむかえました。
イーノーはアタマース王の前妻である雲の妖精ネペレーと王の間に生まれた二人の兄妹、プリクソスとヘレーを引きとって育てていましたが、やがて自分の子どもができると、血の繋がっていない二人の子どもを邪魔に思うようになっていました。
イーノーの二人の兄妹への悪い感情は日増しに強まっていき、ついにある年にイーノーは二人の子どもを殺してしまおうと決意しました。
秋の種まきの季節がやってきたとき、イーノーは女たちに命じて男たちに隠れて小麦の種もみを炒っておかせました。
何も知らない男たちは、その種もみを畑に蒔き、世話をしましたが、春になっても小麦の芽が出てきませんでした。
不作を知ったアタマース王は解決策を求めてデルフォイのアポローン神殿の神託を受けるべく、使者を送りました。
しかし、イーノーは女たちに続き、この使者までも囲っていて「前妻の残した二人の子どものプリクソスとヘレーを大神ゼウスの生け贄にすれば凶作がやむでしょう」という偽の託宣を王に告げ、民衆の間に触れてまわりました。
自分の子どもを犠牲にするなどアタマース王の望むものではありません。
しかしその偽の神託はすでにたくさんの人が知るよしになっていました。
民衆はお告げに従うようにアタマース王に迫りました。
王は仕方なく、自分の二人の子どものプリクソスとヘレーを生贄にすることを同意してしまいました。
このようにイーノーの思惑どおりにプリクソスとヘレーは大神ゼウスの祭壇へと引き立てられていきました。
ところが、プリクソスとヘレーが生け贄の儀式で無残な最期を迎えようとしたその時、二人の体は突然現れた雲霧に包まれてしまいました。
霧が晴れた時にはすでに二人の姿はなく、その場から消えてしまいました。
この奇跡を成し遂げたのは母親であるネペレーでした。
自分の子どもの危機を知ったネペレーは、大神ゼウスに二人の助命を嘆願し、使者である伝令神ヘルメスを通して、天をかける金色の毛の羊を受け取っていたのでした。
ネペレーは自らの力を使って二人を雲霧の中に隠し、天空へと引き上げると、金色の毛の羊の背中にまたがらせ、はるか遠くの北方のコルキス地方へと運び去ったのでした。
この時妹のヘレーは眼下に広がる青い海原にめまいを起こし、羊の背中から波間へと落下してしまいました。
以来、ヘレーの落ちた場所をヘレンポントス(現在のダルダネス海峡あたり)と呼ぶようになりました。
この逸話や、二人の子どもの母親が雲の要請だったことから、おひつじ座の神話は黒海周辺の起源の古い民間伝承がギリシア人によって自分たちの神話に取り込まれたものとされています。
ともあれ、命が助かったことを喜んだプリクソスは自分を助けてくれた金色の毛の羊を感謝のしるしとして大神ゼウスの祭壇に捧げ、その金色の皮をコルキスの王アイエーテースに献上しました。
大神ゼウスは捧げられた羊をその功績から天に上げ、おひつじ座が誕生したと言われています。
金色の毛の羊は星座として天に上げられましたが、かの羊にまつわる話はこれだけではありません。
ギリシャ神話の中でも最も有名な冒険譚に「アルゴナウティカ」、アルゴ号探検隊と呼ばれるものがあります。
イオールコスという都市国家の王子にイアーソーンという若者がいました。
イアーソーンは父王アイソーンの叔父のペリアースに王権を奪われたことで身の危険を感じたため、半人半馬の姿をしたケンタウロス族の賢者ケイローンの求め身を潜めていました。
イアーソーンはケイローンによって育てられ、さまざまな学問を彼から教わりました。
イアーソーンが成人すると、彼は自らの王権を取り戻すため、イオールコスへと向かいました。
イアーソーンは片方のサンダルだけを履いた格好でペリアースの元に現れました。
道中、老婆に姿を変えた大神ゼウスの妻へーラーをおぶって川を渡ったときに、一歩のサンダルが脱げてしまい、どこかに流れてしまったのでした。
ペリアースがイアーソーンの姿をみておそれおののきました。
以前に「サンダルを片方しか履いていないものに注意しろ」との神託を受けていたからです。
ペリアースはなんとか彼を排除しようと考えました。
歓迎の宴の中でペリアースはイアーソーンに、「もしお前が王になったとき、市民の中に自分の命を脅かす者がいるという神託を受けたとしたら、お前ならどうする?」という質問をすると、イアーソーンはこのように答えました。
「コルキス王アイエーテースが眠らない毒竜に守らせているという黄金の羊毛を持参させたらよかろう」と。
この黄金の羊毛こそが、プリクソスとヘレーを助け、おひつじ座となったあの羊のものだったのです。
黄金の羊毛は、このような冒険の種となるほど、入手困難な価値の高い財宝として扱われていました。
イアーソーンの答えを受け、ペリアースはそっくりそのままの内容の命令を彼に下しました。
こうしてイアーソーンはギリシャ神話史上最大の冒険へと踏み出すことになります。
この神話の続きはアルゴ号座に続いていきます。
おひつじ座「Aries (アリエス)」の誕生日星の人が何月何日生まれなのか?星言葉や特徴は?
「誕生日星」とは誕生日に太陽と一緒にのぼってくる星のことを指します。
365日それぞれに誕生日星があります。
誕生日星はその日に生まれた人の守護星でその人の人生を象徴すると言われています。
誕生日星の持つ意味を知ることで自分の本心を読み解くことができるようになります。
4月20日の誕生日星はシェラタン(Sheratan)で、誕生星の星座は、おひつじ座β(ベータ)星、星言葉は「人目を気にする常識」、特徴は、自分を表現することに躊躇してしまう、人の行動に合わせすぎてしまう、規律や規則を重んじるという傾向があります。
4月24日の誕生日星はハマル(Hamal)で、誕生星の星座はおひつじ座α(アルファ)星、星言葉は「人望の厚さと金銭の財産」、特徴は、信頼されやすい、財産を得る可能性が高い、人との協調性を大切にするという傾向があります。
おひつじ座「Aries (アリエス)」の運勢
おひつじ座は36星座によると3つの星座を有します。
「36星座」とは12星座をそれぞれ3つのデーク期間に分けたものです。
デークとは一つの星座宮につき3つ存在します。
一つの星座宮は30度の角度で構成されていますが、さらにその30度を10度づつ区切ったものになります。
1デークは1〜9度、2デークは10〜19度、3デークは20〜29度になります。おひつじ座に含まれる3つの星座のうち第一デークに当たるのは、さんかく座で3月21日〜3月31日で惑星では火星の影響が最も強いとされています。
この期間に生まれている人は、純粋なおひつじ座の要素がとても強く反映されます。
王道12星座の一番最初であるおひつじ座はまず元気に走り出す、はじめの一歩を踏み出すスタートの象徴です。
何事も活発に行動し、ポジティブなエネルギーの塊といってもいいでしょう。
陰と陽で分けるとしたら間違いなく陽の気質を持っています。
自己主張も強く直進して進んでいきますが時として独断的断定的なところもありますが、何事もパワフルに情熱的に取り組みフロンティア精神を持っているので運も強力です。
性格はみたままのシンプルさで非常にわかりやすく、自分が先頭に立って周りを巻き込んでいくパワーを持っています。
おひつじ座に含まれる3つの星座のうち第二デークに当たるのは、エリダヌス座で4月1日〜4月10日でしし座と惑星では太陽の影響が最も強いとされています。
この期間に生まれている人は、基本的なおひつじ座の物事のはじめを司るエネルギープラスしし座の王者の風格を備えています。
明るさと無邪気さ、そして善良な正義感の持ち主で、面倒見の良さはピカイチです。
周りのことを考えて自分がなんとかするという他者のために一肌もふた肌も脱ぐような潔さを感じさせます。
頼り甲斐があり、精神的にも余裕があり、さらに体力も半端ではないので、リーダーとしての資質があり、周りからも頼りにされることが多いでしょう。
おひつじ座に含まれる3つの星座のうち第三デークに当たるのは、ペルセウス座で4月11日〜4月20日でいて座と惑星では木星の影響が最も強いとされています。
この期間に生まれている人は、おひつじ座の要素プラシいて座の知的さや深遠さが加わり、非常に深遠な魅力を持っています。
ただ明るいだけ、活発なだけではなく、深みを持っていて落ち着きも感じさせます。
しかしきっちりとしめるところはしめつつも、遊びも楽しむというバランス感もあり、どこか憎めなさを感じさせるでしょう。
ただ好きなことをしているうちはいいのですが、あまり得意ではないことや興味がないものに関して続けるのは苦痛になってしまうところもあります。
おひつじ座のキーワードは「sacrifice」で生贄や犠牲という意味を持ちます。
これはギリシャ神話がまさしく黄金の毛を持つ羊が自らの身を捧げることで功績が称えられたというものに象徴されます。
一見すると非常に不運とも観れますが、結果は成功や勝利を収めることのできる勝負強さを持っているとも言えるでしょう。
運勢的に良いものとしては、他者のために自らが積極的に動くこと、ボランティア活動などをすること、SNSなどで人のために役立つような情報や前向きな内容を発信することなどが挙げられます。
逆に、マイナス面としては、自分で自分を見下げてしまうこと、自己肯定感が欠落してしまうこと、成果を得るために他者を利用して踏み台にしてしまうこと、自分ファーストで押しが強いことなどが挙げられます。
恋愛面でおひつじ座を活用する方法は、好きな人の喜びのために時間と労力を費やすこと、献身的に愛情を捧げること、情熱的な恋愛をすることなどが挙げられます。
逆に恋愛面でのマイナスは、好きな人のいいなりになることが愛情だと勘違いしてしまうこと、自分の意見を言わないこと、お金や物を貢いでしまうことなどが挙げられます。
このおひつじ座以外の生まれの人でも、これらのデークの時期に注目していれば自然とおひつじ座のエネルギーを得ることになります。
良い部分は伸ばし、気をつけるべきところには気をつけるようにするといいでしょう。
占い師 聖子からのワンポイントアドバイス
でも面白いことに他者のために尽くしてこそ、自分が輝くという面も持っているの。
自分のためだけではなくて周りのことを見れば成功を収めることができるはず。