季節の暦の読み方に七十二候というものがあります。
日本の風土や気候に合わせた暦なので季節の旬を感じることができるでしょう。
その七十二候の麦秋至(むぎのときいたる)の時期は、命が満ちる時期になります。
なので、植物だけでなく人間もパワーを溜める時期になるでしょう。
そんな時期だからこそ、力を溜めてみてください。
目次
麦秋至(むぎのときいたる)の意味
麦が熟して収穫する頃の季節となっています。昔から麦のなる季節を実りの秋と表現してきたそうです。
麦と言っても頭に何種類か浮かぶ人も多いでしょう。その麦の代表は、大麦と小麦です。大麦の方は、長いひげのような部分が目立つダイナミックな姿をしています。
麦飯にして食べるだけでなく、麦茶やビールの材料となるのもこちらの大麦です。昔の人々は米を育てても今でいう税金として納めないといけませんでした。
米を全て納めてしまうと食べるものがありませんよね?そういうことで、自分たちが食べるものとして大麦を育てていたそうです。
小麦の方は、小麦粉の素になる麦です。みなさんご存じのように麺類やパンの原料として小麦は使われています。
麦が熟した時の穂の色を頭に浮かべてください。茶色っぽくて、健康的な感じの色ですよね。この色は俗にいう小麦色です。
それは、小麦だけでなく大麦も同じです。どちらも同じように美味しそうな小麦色になっているでしょう。
この時期は、小麦だけでなく色々な植物などの命が満ちてくる時期です。なので、何かと実りを迎えるものが多いでしょう。
あなた自身も植物たちの実りに負けないような素晴らしい成果を得るようにしてください。大地の恵みを味わうのも悪くないでしょう。
今以上にエネルギーを得るためにも夏の大地の命を頂いてみてください。
麦秋至(むぎのときいたる)の時期は「5月31日~6月4日頃」
2021年 | 5月31日~6月4日 |
2022年 | 5月31日~6月5日 |
2023年 | 6月1日~6月5日 |
2024年 | 5月31日~6月4日 |
2025年 | 5月31日~6月4日 |
2026年 | 5月31日~6月5日 |
2027年 | 6月1日~6月5日 |
2028年 | 5月31日~6月4日 |
2029年 | 5月31日~6月4日 |
2030年 | 5月31日~6月4日 |
麦秋至(むぎのときいたる)の時期は、夏になり暑い時期になります。この時期に衣替えをすることも多いでしょう。
今の時代であれば、クールビズに切り替わる人の方が多いかもしれませんよね。でも、大人よりも制服がある子供の方が衣替えの時期には敏感かもしれません。
大人になるとクールビズ以外は、この日までに完全に衣替えをしないといけないということはないから鈍感になってしまうことが多いでしょう。
制服以外の洋服も冬の服から夏の服に入れ替えますよね。その時に、前の冬で着なかった服や使い古した服を捨ててしまうことも多いでしょう。
また、新たに夏服を出すときにより良い服が欲しいと思うこともあるかもしれません。現代の衣替えは6月と10月になっていますよね。
でも、平安時代は現代と違い4月と10月だったそうです。ちょうど半年とはわかりやすかったでしょうね。
最近は暑くなってきたと言われているのでそれくらい気温が昔と違っているということかもしれません。
そして、1番重要なのは体感です。暑くなると着ている服が窮屈になることもありますよね。
だから、衣替えをするとなんだか体だけでなく気持ちもすっきりしたということもあるでしょう。
麦秋至(むぎのときいたる)の旬の果物は「びわ」
「びわ」の基本情報
栄養 | びわは、タンパク質、脂質、炭水化物、無機物、ビタミンなどです。ほかの果物と同様に水分が大部分を占めています。 |
選び方 | 軸がしっかりしているびわを選んでください。白い粉状のブルームと産毛に覆われていて、皮の色が鮮やかでハリがあるものがおすすめです。 |
保存方法 | びわは、基本的には常温保存をする果物です。低温にも高温にも弱くて、傷みやすい果物なので、なるべく早く食べるようにしましょう。
また、切ってしまうとすぐに変色してしまうので切った後は早く食べてしまうようにしてください。 |
その他、お役立ち情報 | びわは、強い抗酸化作用を持つカロテンを含んでいます。高血圧や心筋梗塞などの予防やがん予防などの効果が期待されている果物です。そして、実は実だけでなく葉にも美容成分などが含まれています。びわの葉は、お茶として煮だして飲むことがおすすめです。古くから咳止めの薬として使われてきたこともあるそうです。 |
「びわ」の特徴
びわは、平均のサイズが60gと比較的実の大きさが大きいフルーツです。果肉は柔らかく甘みが強いですが、種が大きいので食べる時は注意しましょう。主な日本の産地は、長崎、千葉、香川です。旬の時期は4月から6月となっています。
「びわ」のおすすめの食べ方・調理法
びわは、切った後は変色を防ぐために早めに食べましょう。剥き方のコツとしては、軸の方を持ってお尻から皮をむくと簡単に食べることができます。びわは、そのまま食べても美味しいですがびわタルトやびわゼリーなどのスイーツに調理をして食べるのも悪くないでしょう。
またクックパッドの「びわ」に関連するレシピも参考になるので是非ご覧ください。
麦秋至(むぎのときいたる)の旬の魚介類は「たこ」
「たこ」の基本情報
栄養 | たこにはタンパク質、ビタミンE、ナイアシン、タウリンなどが含まれています。 |
選び方 | たこは、大きさが大きい方が美味しいと言われています。そして、鮮度の良いものは弾力があります。そして、身を押すと色が変わるのでチェックしましょう。 |
保存方法 | たこを冷蔵保存する場合はチルド室などの方がおすすめです。でも、冷凍してもさほど味が変わらないので冷凍保存も良いでしょう。ゆでた後に、キッチンペーパーなどでふき取り1部位ずつラップに包みます。そのままジップロックなどに入れて冷凍しましょう。生の場合は、そのままジップロックなどに直接入れるようにしてください。必ず、どちらであっても加熱してから食べましょう。 |
その他、お役立ち情報 | たこは、世界で1番食べられている国は日本です。世界ではたこを食べない国の方が多いので日本食があまり知れ渡っていない頃は世界で奇異な目で見られていることもあったと言われています。そして、現在の日本で食べられているタコの多くがマダコとミズダコです。韓流ブームや地方の特産品として違う品種のタコの人気も徐々に上がってきています。 |
「たこ」の特徴
タコは、瀬戸内海を中心に獲れる魚です。6月から9月に産卵期があり、ピークは2月です。漁獲量が徐々に低下していることもあり、高い値段で安定しています。基本的には、市場には生よりゆでだこが並んでいることの方が多いでしょう。
「たこ」のおすすめの食べ方・調理法
たこは茹でた上でアレコレ調理して食べる魚介です。たこのから揚げやカルパチョを思い浮かべる人も多いですよね。生のタコという点ではたこしゃぶなども悪くないです。また、元は関西の名物でしたがたこ焼きなどもみんなで食べることができて楽しいはずです。
またクックパッドの「たこ」に関連するレシピも参考になるので是非ご覧ください。
麦秋至(むぎのときいたる)の旬の草花は「水芭蕉」
「水芭蕉」の基本情報
学名 | 水芭蕉 |
科・属 | サトイモ科 |
原産国 | ロシア |
別名 | ジャパニーズバナナ |
「水芭蕉」の特徴
水芭蕉には芭蕉という植物に葉が似ていることからそんな名前が付けられています。芭蕉は、英名で「ジャパニーズバナナ」と呼ばれている花です。
その名の通り、小さなバナナのような実がなる植物なのでそんな名前が付けられたようです。
また、葉も大きくその大きな葉っぱが古くから日本で愛されており俳句などにもよく登場するほどです。
キレイな葉だけでなく、ぼろぼろになってしまった葉でさえも人々の注目を浴びていました。
そんな人気の芭蕉と水芭蕉の違いが、水辺に生えるということです。芭蕉と同じく葉っぱにも注目されていたようですが水芭蕉に関しては白い花も好まれていたそうです。
ただし、水芭蕉は日本ではごく一部の場所でしか咲いている姿を見ることはできません。北方領土を中心に兵庫県の養父市のごく限られた一部などに咲いています。
日本ではレッドリストの指定も受けていることもあり、珍しい草花です。そう思うと白い花びらがすごく神秘的に見えますよね。
「水芭蕉」の花言葉
水芭蕉の花言葉は、「美しい思い出」です。この花言葉は、白くて儚い花を見てイメージされた言葉なのかもしれません。また、ごくごく限られた地域でしか見ることができない花なので花を見るということ自体が心に残る思い出になっているということなのかもしれませんね。確かに水辺に咲く水芭蕉は幻想的で消えてしまいそうな儚さを感じます。そんな花は、花言葉通り見ることができなくなる可能性もある花です。
レッドリストに指定されているので、いつしか美しい思い出になってしまうこともあるでしょう。
麦秋至(むぎのときいたる)の旬の行事は「衣替え」
この時期の主な行事は衣替えです。今でも人々の生活に密着している行事だと思います。季節の変化をまじまじと感じるイベントですよね。
でも、ほかの行事とは大きく違うがあります。お祭りなどの行事の場合、あらかじめ日程が決まっており毎年同じ日に行うものが多いでしょう。
けど、衣替えはほかの行事と違い、特定の日が定められているものではありません。自分の感覚で行うものです。
自分の体感でそろそろ衣替えだと思ったときに始めますよね。
だからこそ、人によってズレがあることもあるでしょう。学校だと制服の衣替えをする日が完全に決まっているかもしれません。
現代では、6月1日に衣替えをしたりクールビズを行う会社が多くなっているでしょう。子供の頃は何となく流れに乗っていたかもしれませんね。
でも、大人になると自分で主体的に取り組むようになる人も多いはずです。その時に、なんだか面倒だと思う人もいるでしょう。
でも、衣替えをする作業は自分のことをすっきりさせることができる行事なのです。この前の半年間着た服を改めて判断するタイミングでもあります。
自分の中ではっきりと要るか要らないかということを考えながら作業をすれば、気づくと箪笥の中だけでなく頭の中もすっきりしているでしょう。
運気を上げるにおいては、要るものと要らないものを分けるということはとても大切なことです。
自然と断捨離を行うことができるのですよね。それと同時にこれからの夏の季節に向けて新しい服を用意したいという気持ちになることも多いはずです。
新しい自分を発見するチャンスにもなるでしょう。衣替えをただの作業として捉えるのでなく、自分を変えるための行事であると意識してみましょう。
あと、衣替えは四季があるからこその行事です。常に南国な国であれば年中同じ服を着ますよね。
だから、衣替えこそ季節を感じるにふさわしい行事の1つなのかもしれません。
麦秋至(むぎのときいたる)の運気アップの方法は「周囲に感謝」
麦秋至の時期は、麦が実時期という意味があります。麦に限らず、植物が実るまでは色々な苦労が隠されているでしょう。
麦も植えたら終わりという訳ではないですよね。水をきちんと与えたり、世話をきちんとしないといけません。
また、それには育てる人の努力もあれば周囲の手助けなど色々なことがあっての上で得られる実りです。
天候など人の手では操作できない運の要素もあるでしょう。色々なラッキーや努力の積み重ねによって得ることができるのです。
そういうこともあり、この時期は周囲に感謝をするということを大切にするようにしましょう。
人間も植物と同じように周囲から支えられないと生きていくことができない生き物です。そう考えると周囲とのつながりも気になってきませんか?
自分がそこにいる意味や自分の中身を見つめ直すことができるタイミングでもあります。こちらの時期の行事に衣替えがあります。
衣替えは、服や寝具などを冬から夏に変えることを主に指しますが意外とそうでなかったりもします。
衣装を変えるということは着替えという意味もありますよね。今までの自分から将来の自分へと着替えることができるタイミングにもなります。
自分のことをよくわかっていないと着替えることなんてできないです。何となくで服を買うと失敗してしまうこともありますよね。
それと同じように何となくでイメチェンを図ると失敗してしまうことも多いので注意してください。
何となくじゃなくて、自分の中で何かを確率してしまう方が良い結果を残すことができるはずです。
自分を整えながら変える時期だと思えば、自分が取るべき行動もわかってくるでしょう。あなたも周囲の麦のように大きな成果を得ることがあるかもしれません。
けど、その大きな成果も麦のように使い切るとなくなってしまいます。翌年、再び麦を植えるようにあなた自身も再び何かの目標を持つようにしましょう。
麦のように大きな成果を得ることは難しくないはずです。
他の七十二候の意味や時期の一覧
占い師秋桜のワンポイントアドバイス「周囲と調和してみよう」
だからこそ、何かに取り組むことができる期間でもあると思うわよ。けど、あえて意識して欲しいのは周囲との調和。
周囲がどう動いているのか?ということをじっくり観察できる機械でもあると思うのよ。だから、周囲との調和についても考えるようにしましょう。
まぁ、最初は対人でなく、夏の季節を五感で感じてみましょう。暑くなってきた時の空気が頬をかすめる感覚や蒸し暑い暑さなど独特な雰囲気があるはずよ。
人が違う感じ方をしていてもあなたはあなたらしい感覚で答えを見つけると良いわ。難しく考えず、目をつぶった時に頭に浮かぶ言葉を大切にして。