衣替えと言えば四季があるからこその行事です。日本では、古くから行われてきました。季節を感じることができる風流な行事な反面、面倒ですよね。
昔の日本における衣替えのことや現代の衣替えを少しでも楽にすることができる方法を探っていきたいと思います。
衣替えは意外と単純に見えても収納するコツなどがあったりもしますよ。また、断捨離のタイミングでもあります。
服をなかなか捨てることができない人にとっても必見です。
目次
衣替えとは?四季がある日本ならではの歴史
衣替えとは?
衣替えとは、簡単に言うと季節によって服装を変えるということです。季節にあった服を普段使いのタンスに入れて、季節に合わない服を収納してしまうということです。
季節に関わらず全ての洋服を常に取り出しやすい場所においておくのも悪くありませんが、現代日本において使い勝手が良いとは言えません。
最近の日本の住宅事情であればとてもじゃありませんが、春から冬までの全ての洋服を入れるタンスを置いておくことは難しいと言えるでしょう。
なので、半年毎に分けて服を収納しておくのです。必要な服を手に取りやすい場所に置き、違う季節の服はしまい込んでおけばスペースも広がると言えます。
平安時代が始まり
日本で衣替えの習慣が始まったのが平安時代と言われています。この習慣も元は中国のもので日本に伝わってきた文化となっています。
衣替えは、平安時代に宮中行事の1つとして始まり当時は年2回の行事だったそうです。当時は衣替えという言葉でなく、更衣と呼ばれていたそうです。
その年2回は、4月1日と10月1日と春と秋でした。装束だけでなく、調度品までも全て交換したのです。
調度品まで変えるなんて今より回数が少なくても大がかりに行われていたのかもしれませんね。
今でもラグぐらいは季節によって変更しますが、さすがにほかの家具類を変えるということはないでしょう。
そして、平安時代の頃の更衣という言葉は衣替えを指すだけでなく、天皇の着替えを手伝う人の役職の名前だったそうです。
更衣に2つの意味があるとややこしいということから、季節で服を変えることを衣替えと呼ぶようになったそうです。
確かに役職と行事の名前が同じだと区別がつきにくくてややこしいですよね。
江戸時代の衣替え
江戸時代になっても衣替えの習慣は続いています。平安時代のように年2回の衣替えから季節の数と同じく年4回へと変化していったターニングポイントでもあります。
平安時代の4月1日、10月1日に新たに5月5日、9月9日に増えました。そして、この時代は衣替えの日程だけでなく着る服も幕府に指定されていたそうです。
明治時代の衣替え
夏の衣替えと言えば、6月をイメージする人が多いでしょう。現代では会社や学校において6月の衣替えが決められているところが多いと思います。
その夏の衣替えが6月になったのが明治時代のことだったそうです。明治時代になり、それ以前の時代と比べて洋服が圧倒的に多くなりました。
明治時代に政府は軍人などの制服を洋服に制定したのです。そして、その制服は、夏服と冬服が作られたことにより、衣替えの日も決められました。
明治6年に衣替えの日程が決められた法律が施行されたのです。その法律によると夏服が6月1日~9月30日までの期間で冬服が10月1日~次の年の5月31日までとなっていたのです。
この法律が元になっているので現代の衣替えも近い日付で行われるようになったのです。でも、ここ数年は気候変動によって少しずれてきましたよね。
既に5月の頃から半袖の服を着ないといけない気候になりつつあるとも言えます。
学校での衣替え
学校でも衣替えが行われます。特に制服が決まっている学校では衣替えの日程もきちんと決まっていることが多いでしょう。
最近では気候変動により気温が安定しないこともあって、移行期間が設けられていることも多いと思います。
また、昔は教室にクーラーがない学校が多かったかもしれませんが最近では公立学校にもつけられていることが多いでしょう。
それによって、夏場も体温調整のためのカーディガンを着用したり長袖を着用することが増えてきたとも言えます。
生徒たちの服装が徐々に変わっていくのでわかりやすいとも言えるでしょう。制服がない私服の学校の場合は衣替えの時期は決められていないところがほとんどです。
気温に合わせて合う服を選んで着るという状態でしょう。でも、学校によっては服装のアドバイスといった趣旨のプリントが配られるそうです。
どちらにしろ、衣替えの時期になると学校側から保護者に向けて衣替えに関するアナウンスがある学校がほとんどみたいです。
会社での衣替え
会社も学校と同じように衣替えがある場合も多いです。特に制服がある会社であれば、季節で衣替えを行います。
会社で特に接客業の場合、みんな違う制服を着ていると違和感が出てきてしまうので一斉に衣替えをする日を決めている場合がほとんどです。
人によって体感温度が違う場合も羽織ものなので対処する会社の方が多いかもしれません。あと、見落としがちなのがスーツです。
スーツの場合、制服でないことも多いですよね。その場合、衣替えの時期に冬から夏へとまたは逆に変化させます。
見た目にするとほとんどわからないかもしれませんが、夏場に冬のスーツを着るなんて地獄でしかありません。
また、逆のパターンであればインナーを充実させれば耐えることもできるかもしれませんが難しいでしょう。
きちんと冬服を着ている人と並ぶと違和感しかありません。そして、最近では春から夏にかけての衣替えの時期に「クールビズ」という言葉を見かけることが増えてきたと思います。
今までは、冬服から夏服へと変化させることで夏の暑さをしのいできましたが現代の気候条件ではそれも難しくなってきました。
なので、スーツの人であればジャケットの上着やネクタイをしなくても良いというようなルールがクールビズなのです。
会社によっては、夏場は全員ポロシャツやアロハシャツなどを着用することで涼をとる場合もありますよね。
なので、自ら判断するというよりは会社の方針に従うということが無難でしょう。会社にルールがない場合は気候にあわせて無理のない衣替えがおすすめです。
テレビで見かけるアナウンサーの服装を参考にしてみても良いでしょう。
衣替えをするならいつから?季節ごとに詳しく解説
春の衣替えは3月頃!気温が20℃前後が目安!
春の衣替えの時期や気温について紹介します。気温としては20℃前後が目安となってきます。
時期は、3月くらいに行う人が多いと思います。ただし、制服などで言うと移行期間に当たるので前の季節の服はまだまだ収納しきらない方が良いでしょう。
三寒四温という四字熟語があるように冬から春への季節は徐々に進んでいくので温かくなったと思えば、急速に寒い日が訪れるということも珍しくないはずです。
冬の時期にコートなど上着を着ていたファッションから上着を取り除いた形や夏のファッションに薄手の上着を着るという形でも対応できるかもしれませんね。
ただ、春服は夏服や冬服とは違ったかわいらしさがあります。パステルカラーなど春っぽくて可愛い色の服なども多いので好きに着用しましょう。
夏の衣替えは5月頃!気温が25℃前後が目安!
夏の衣替えの時期や気温について紹介します。気温としては25℃前後が目安となってきます。
時期としては学校や会社と同じく6月前後が基準となってきます。でも、最近では5月のゴールデンウイーク頃から暑さを感じ始めることも多いでしょう。
そして、ゴールデンウイークはまとまった休みが取れる人も多いので衣替えにも適した時期であるとも言えます。
気温としては25℃を基準にしておきましょう。25℃を過ぎ始めると一気に夏らしい陽気になります。
なので、半袖なその涼しい服装に変化させないと過ごしにくいと言えます。ただし、最近はクーラーなどの空調設備が発達しているということもあるので上着などが必須です。
会社などの不特定多数の人が多い場所であれば自分好みに空調を変化させていくことは難しいですよね。
だからこそ、空調によって寒さを感じてしまう時のために春服などを収納せずにとっておくようにしましょう。
また、寝具も夏用に変化させておいてください。涼しい布団や掛ふとんにはタオルケットなどを利用しましょう。
ただし、寝る時にクーラーをつける場合は冬用の布団をそのまま使っておくことがおすすめです。
最近では熱帯夜においては、クーラーをしっかりつけて冬用の布団を着る方が健康に良いと言われています。
秋の衣替えは10月頃!気温が20℃前後が目安!
秋の衣替えの時期や気温について紹介します。気温としては20℃前後が目安となってきます。
秋の衣替えの洋服と春の洋服はデザインが違っても厚さとしてはそこまで違いはないでしょう。
なので、服に無頓着な人の場合は兼用にしている場合も多いはずです。違いは、徐々に寒くなっていくということでしょう。
なので、夏の衣替えと違って急に厚手の服が必要になってくることの方が多いので注意しましょう。
秋の衣替えの時点で冬の服も少し用意しておくことがベストであるとも言えます。夏と冬の間の季節は、その両方の服も数枚持っておく方が良いと言えます。
冬の衣替えは11月頃!気温が15℃前後が目安!
冬の衣替えの時期や気温について紹介します。気温としては15℃前後が目安となってきます。
冬の衣替えではコートやブーツなどの防寒着を主に出しましょう。また、服だけでなく布団も冬用に変化させておく必要があります。
冬は、一気に寒くなることもあるのでコートなどは取り出しやすい場所においておくと良いかもしれませんね。
また、夏と同じく空調の発達によって部屋の中では暑いと感じてしまうことも多いかもしれません。
そのような状況を想定して春に着用するには少し分厚いかな?くらいの厚さの春服を用意しておくことも悪くないでしょう。
ほかにもマフラーやストールなどの小物で温度調節を行うことができるように準備をしておくことがおすすめです。
北海道と沖縄は違うタイミングで
前述した衣替えに適した時期や気温は、本州における目安となっています。日本は細長いこともあり沖縄や北海道のような特徴的な気候の場所もあります。
それらの地域の衣替えの時期やタイミングは少し違ってくると言えるでしょう。なので、少しずらして考えるようにしてください。
沖縄の場合、本州よりも圧倒的に温暖な気候を持っています。なので、コートが要らない年もざらでないと聞きますよね。
そんな沖縄の夏の衣替えは本州よりも1か月程度早めに行うのが良いと言われています。逆に北海道の場合は本州よりも寒い日が多いです。
外に出る時は防寒具を必ず着用しないといけません。でも、実は北海道の家屋の冬は暖房をかなり強めに入れるので夏くらいの気温が維持されているとも言われています。
なので、外出しない限りは春から夏の服を部屋着として利用している人も多いでしょう。北海道の冬は、本州の人が想像している以上にアイスクリームが売れるそうですよ。
ほかの地域より大きな家に住んでいる人が多いからこそ常に色んな季節の服を手に取りやすい形で置くことができているのかもしれません。
なので、日本の南と北の端に限っては衣替えにおいて特別なルールがあると考えても良いのかもしれませんね。
衣替えってめんどくさい!楽にする手順を考えよう
服の断捨離のチャンス
衣替えは服を断捨離するチャンスでもあると言えます。日々、服を着ていると何となく古くなったな~と、思っていてもなかなか捨てるに至らないことも多いでしょう。
服って捨てやすく見えて意外と思い切って捨てることができなかったりしますよね。でも、シーズンの最後や直前だと思い切って捨てることができる場合も多いでしょう。
毎日、着ていて古くなったと思う服を思い切って捨てることもできます。衣替えで収納するときに思い切って捨てることができなかった服でも改めて出す時に見るとイマイチに見えてきたりすることもあるでしょう。
そして、衣替えの日であれば手持ちの服を全て確認してみますよね。なので、昨年のシーズンを通して着ることがなかった服に気付くタイミングでもあります。
そこで改めて着てみようと思い、実際に着用してみるのも悪くありません。でも、次のシーズンでも着なさそうと思った服に関しては思い切って処分してみましょう。
あとは、成長期の人に多いですがサイズアウトしてしまった服は思い切って捨ててください。
特に小さな子の場合はサイズ感よりも気に入った服かどうか?ということを重視してしまうことがありますよね。
親が捨てようとすると号泣するという話もよく聞きます。そのような場合でも季節の変わり目であれば気付かずに捨ててしまうこともできるでしょう。
小さな子の多くが次のシーズンには前のシーズンで着ていた服のことなんて忘れてしまっていると言えます。
大人の場合は、太ったり痩せたりして着れない服を作ってしまうことがあります。特に太ってしまった時は痩せた時に着る用として取っておく人も多いでしょう。
でも、実際に痩せるとそんな古い服よりも新しい服を買いたいと思うことが多いので思い切って捨ててしまう方が良いと思います。
逆に見事に痩せることができた人が次に太った時用に太っていた時の服を保管しておく場合もあります。
その場合は、勿体ない精神を活かすのでなくもう二度と太らないという決意の元に捨ててしまうという選択を取ることがおすすめです。
あとは、大人の場合は服を捨てるために思い切ることができない人の後押しや節目のタイミングとして使うようにしましょう。
また、服を購入したらその数だけ古い服を捨てるという決まりを作っておけばちょうど良いかもしれませんね。
服はお手入れしてからしまう
衣替えにおいて服を収納するときは、収納する前にお手入れをしっかりしてから行うようにしてください。
昨日まで来ていた服をそのまま収納ボックスに入れてしまうのは言語道断です。でも、着用した服をそのままタンスに収納してしまうことも少ないかもしれませんね。
まずは、自宅で洗濯することができる服を自宅で洗濯してしまいましょう。キレイに洗った後は、しっかりと乾燥させてください。
洗剤を使って洗うだけでなく、長時間保管することになるのできちんとたたむようにしてください。
次に衣装ボックスを開けた時に変なところに折りじわができていたりするとがっかりしてしまいますよね。
また、コートのように自宅で洗濯をすることが難しい服はクリーニング屋さんに頼みましょう。
キレイに仕上がった後は、クローゼットの奥の方に吊るしたり衣装ケースに詰めて収納してしまうようにしてください。
最近では家が狭い人向けに季節にそぐわない服を預かってくれるサービスなどもあります。どうしてもスペースが必要な人は利用してみましょう。
服の入れ替えのタイミング
服のお手入れが終わったら、入れ替えを始めましょう。日本で多くの人は年に2回衣替えの作業を行う場合が多いと思います。
なので、しまい込んでいた服を取り出して昨日まで着用していた季節の服をしまい込むという形になるでしょう。
とりあえず、全てしまうのであれば今日は何を着るの?って話になりますよね。その場合は、季節の変わり目に対応するために取り除いておいた服を着ます。
季節は急に進むこともあれば、思いもしないタイミングで少し戻ってしまうこともあります。
日本の季節は2つでなく4つなので、微妙な季節の時に着る服と言うものも大切になってきます。
最近は、季節の変わり目だけでなく空調に対応するために微妙な分厚さの服を取っておく方が良いことも多いでしょう。
そして、次に服の入れ替えを始めましょう。入れ替え作業に関しては特にコツなどはないと思います。
ただし、入れ替えた後の収納ボックスをどこに置くかという点で詰める種類を変えた方が良いので注意しましょう。
衣替えは徐々に行う方が楽!
衣替えと言えば、季節の変わり目に一気に行ってしまう人の方が多いと思います。でも、徐々に進めていく方が楽でしょう。
特に独り者でなく4人家族だったりした場合、手間も4倍です。一人であれば1日あれば余裕でできた作業も面倒になってくるでしょう。
まずは、収納する前の服の手入れを徐々に行って言ってください。衣替えの時期が晴れの日ばかりであればスムーズに進むかもしれません。
でも、雨の日やどんよりとした洗濯に向いていない日ばかりであれば少しずつ進めていく方が良いでしょう。
ジメッとした服はカビが生えてしまうどころか変なニオイが染みついてしまうことがあるので、しょうがないで済まさない方が良いと思います。
あとは、家族に関しては1日1人を目標に進めて行く方が良いと思います。また、お子さんの場合は翌年に同じように着用できるとは限らない場合が多いですよね。
そう考えるとどれを捨てるか?どれをおさがりにするか?など考えてしまうと時間もかかってしまうでしょう。
季節は急に進んでしまうので、なるべく計画的に衣替えも行っていきたいですよね。
防虫剤を使う
衣替えを行う時は、必ず収納する方の服に防虫剤を入れるようにしましょう。昔のことを想えば、虫に食われる可能性は格段に下がったかもしれませんが注意しとくにこしあtことはありません。
防虫剤は、衣類の上や隅っこの方におきましょう。防虫剤と言えば人工的なイメージが強くて使いたくない人もいると思います。
さらに、子供の服に関しては不安になってしまう人もいますよね。そんな人には無添加の自然素材で作られた防虫剤がおすすめです。
ヒノキやヒバなどの木製油やシトロネラなどのハーブを使った天然防虫剤もあります。
でも、ドラッグストアで購入することができる防虫剤が最も楽かもしれませんね。香りがキツイかもしれませんが、その香りが虫をよせつけないのです。
ほかには除湿剤も共に入れておくことがおすすめです。湿気も虫と同じく衣類にとっては敵です。
むしろ、現代の住居では衣類を食う虫よりも湿気の被害の方が大きいかもしれませんね。
衣替えで収納上手に!上手に収納するためには
晴れた日に実行
衣替えは晴れた日に行いましょう。事前に洋服は洗濯して乾かしておきますが、衣替えの日もカラッと晴れている方が良いです。
晴れている方が気分的にも良いですよね。曇った日はやる気も出ないし、何となく鬱々としてしまう人も多いかもしれません。
それは後付けの理由ですが、衣替えをするときは約半年もの間収納していた洋服を出してきます。
なので、いくら衣装ケースに入れていたとしても埃っぽい洋服が多いはずです。そんなときは、窓を大きく開けて詰め替えをした方が空気も良いですよね。
ほこりのアレルギーを持っている人であれば、アレルギーの原因にもなってしまうので注意しましょう。
晴れていると収納から出した服がほこりっぽくて不快に感じてもそのまま干すということも可能になります。
暑い日であれば5月でも洗濯した服があっという間に乾いてしまうような気温の場合も多いでしょう。
夏は梅雨入り前に行っておくと晴れている日が多くて良いと思います。田植えなどの作業がない人はゴールデンウイークに一気に行ってしまうのも良いでしょう。
その時期であれば、不要になってしまった洋服を捨てたり誰かにあげるのもスムーズに行うことができますよね。
また、一気に荷物を取り出す場面でもあるので収納部分の掃除を行うにも適しています。基本的に大雨の日に大掃除をしないのと同じ理由ですよね。
しまう前はクリーニングを!
衣替えによって服を収納する前は、クリーニングに出してからにしましょう。もちろん、自宅で洗濯をすることができる種類の服に関してはおうちクリーニングで構わないです。
コートなど自宅で洗濯できない素材のアイテムは、クリーニング店に依頼して洗濯してください。
見た目に汚れていないように見えても意外と汚れているものです。部屋に吊るしているカーテンも汚れていないように見えて洗濯機で回してみると水が真っ黒になったという経験を持っている人も多いと思います。
それと同じく、コートなども同じように汚れている場合が多いです。また、1回しか着ていないお出かけ用のワンピースはコートほどの汚れはないかもしれません。
でも、汗などがついてしまっており放置することで汗のシミが出てきてしまうこともあります。
なので、目に見えて何かしらの汚れがなかったとしても服を長持ちさせるためにもクリーニングを行うことは大切なことなのです。
汚れの種類によっては湿気や虫食いの原因になってしまうこともあるので注意しましょう。布団の場合もできるのであれば洗濯するのはベターです。
でも、それが難しい場合はしっかりと干しておくようにしましょう。
クローゼットの掃除を終わらせてから
衣替えのシーズンは、クローゼット部分の掃除を行うタイミングとしてもぴったりです。衣替えで衣装を1度収納すると半年は取り出しませんよね。
途中で気候が大きく変わったり、日本と正反対の気候の場所へと旅行しない限りは収納したままになっていることも多いと言えます。
なので、衣装ケースを置いていた部分にほこりが溜まってしまっているということも多いでしょう。
そういう時は全て取り出して掃除機で掃除をしましょう。その後に、乾いたぞうきんなどで拭いてしまうと良いと思います。
また、コートなど吊るすタイプの洋服の場合も取り出した後はポールを拭くなど普段掃除することが難しい場所を掃除してみてください。
ほこりっぽかったとしても掃除をすれば改善することができると思います。また、どの部分の湿気が多いか?などということを確認することができるタイミングでもあります。
中が見える収納でわかりやすく
衣替えをするときの収納は、外から見て中が見える収納箱を使うようにしましょう。よく衣装ケースという名で売られている収納は中が良く見えますよね。
外から中に何が入っているかよくわかるので便利な収納だと思います。特に上から見た時に何が入っているかわかるような詰め方をするとさらに便利になります。
引き出しでも衣装ケースでも下から上に積み重ねていきたいと思う人が多いと思います。でも、実際はくるくると巻いて縦に詰めていく方が何が入っているかわかりやすいでしょう。
服によっては丸めるよりもきちんとたたんだ方がキレイな形を保つことができる服もあるので注意しましょう。
割とズボン類はくるくると巻いて収納しても問題ない場合が多いです。また、靴下など小物の場合はそれだけを圧縮袋に入れる方が良いかもしれません。
細かいアイテムはバラバラになってしまいやすいので注意しましょう。ただし、クローゼットや押し入れの中などでなければ見えない方がスマートかもしれませんね。
衣替えの衣装ケースは魅せる収納には向いていないと言えます。中が見える透明な収納は、なるべく人目につかない場所での収納の場合と考える方が良いと思います。
ラベリングで見やすく収納
衣替えの時に服を収納するときは、後で探す時に便利なようにラベリングをしておくことがおすすめです。
家族が多い場合は人物別に違う衣装ケースを使っている場合も多いかもしれませんが、スペースが限られていたり子供が小さいとまとめてしまう場合もありますよね。
そのような場合においてもラベリングは便利です。ラベリングをするときの注意点としては、並べた時に簡単に見えるようにするということです。
箱に物を詰めると何となく蓋にラベルを付けたくなる人も多いと思います。でも、蓋にラベルを張り付けてしまうと全て出さないと何が入っているか把握できませんよね。
ラベリングしておくと、衣替えの時に収納を担当していなかった人でもわかりやすく次のシーズンの衣替えを行うことができます。
また、途中で日本と季節が正反対になっている地域への海外旅行へ行くことになった場合でも必要な服を最小限の労力で取り出すことができるでしょう。
ラベリングをするとすっきりと見せることができるということもありますが、家族みんながいつでも衣替えをすることができるようになるということがありますね。
例えば、毎年お母さんが衣替えを担当していたとしても何かしらのアクシデントでお母さんが衣替えをすることができない年がやってくるかもしれません。
そうなった時にラベリングがあればお父さんでも子供たちでも苦労なく衣替えをすることができると言えます。
家事分担のための作業と思えば理にかなっているとも言えますよね。
高いところにニットなどの軽い衣服を
高いところにニットなどの軽い衣類を詰めるようにしましょう。たたんだ衣類を順番に詰めていくのであれば軽い物を上に詰めないとどうなるかわかりますよね。
軽い物の上に重いものを詰めてしまうと重みによってぺったんこになってしまいます。ふわっとしたシルエットが良いニットの洋服がぺたんこになってしまうのは嫌ですよね。
なので、重いものを下に入れて軽いものを上に入れるという収納方法がおすすめです。また、衣装ケースを置く場所にも上下でお勧めになる場所があります。
基本的にクローゼットや押し入れの中は下の方に湿気が溜まると言われています。なので、カシミアなどのデリケートな衣類は上に置く収納ケースに入れておきましょう。
除湿剤を入れているとはいえ、完全に湿気を取り除くことはできないので気を付けてください。
衣替えで注意すべきポイント
しまう前に汚れは落とす
衣替えを行う時は、しまう前に汚れをしっかり落としておきましょう。汚れたまま収納してはいけません。
見た目では汚れていないように見えるかもしれない洋服も収納してしばらくすると汚れが浮かんでくることがあります。
汗じみなどはついた時よりもしばらく後に浮かんでくることが多いので注意しておく必要があるでしょう。
できれば、洗濯を行うだけでなく目に見えないシミにもアプローチするという意味で漂白もきっちりと済ませておく方が良いですよね。
衣替えの時に取り出した洋服に汗じみやシミを見つけた時は、漂白剤を使うと取り除くことができる汚れがほとんどだと思います。
それでも落ちない場合はクリーニング屋さんで染み抜きを依頼すれば良いでしょう。でも、衣替えの時に新たなシミを見つけてしまうとショックだと思います。
だからこそ、収納する前にしっかりと洗っておくということを意識しておきましょう。お気に入りの服や高価な服は長く愛用したいですよね。
衣替え2~3週間前から準備する
衣替えを行う時は、入れ替えをする2~3週間前くらいから準備を始めましょう。衣替えの前日が晴れているとは限りません。
なので、晴れの日に少しずつ洗濯を行っておくと効率も良いと言えます。また、どの服を残すかということを考える時間としても十分でしょう。
ワンシーズン終わるとそこで服の見直しを始める人がほとんどだと思います。けど、明らかに入らない場合や破れている場合でないとふんぎりがつかないことも多いですよね。
その場合は、取り分けておいて後で確認するということも悪くないと思います。また、除湿剤や防虫剤も事前に用意しておきましょう。
全ての作業を衣替えの当日に行おうとしてしまうと1日で終わらない可能性が高くなってしまいます。
面倒な作業だからこそ1日で一気に終わらせてしまいたいですよね。
湿気は低いところを好む
湿気は、下に行くほど多くなってしまうと言われています。なので、なるべく傷みやすい生地の洋服でなく綿のシャツのように洗濯を行いやすいアイテムの起き場所にするのがおすすめです。
そして、その下の部分に除湿剤をおいておきましょう。除湿剤の交換頻度によって湿度の多さを図ることもできます。
頻繁に除湿剤を変えないといけないようであれば、なぜ湿気が溜まってしまうのか?ということを調べた方がよさそうです。
それによって改善するのが難しいのであれば、あまり洋服を収納する場所としてはふさわしくない可能性が高いと言えます。
かといって、日本の住宅事情だとほかに洋服を収納する場所が無かったりする場合が多いですよね。
適宜、除湿器なども利用した方が良いかもしれません。衣替えのためだけでなく、梅雨の時期の湿気取りにも使えるので悪くはない選択だと思います。
占い師秋桜のワンポイントアドバイス「衣替えは計画的&こまめにが正解」
まぁ、楽しいとか以前の問題としても季節が変わる時にその季節に合った洋服を用意しないといけないので必ず誰かがしないといけないわよね。
だって、大人になるとワンシーズンで服を使い捨てにするなんてことできないわよ。だから、義務感になりつつあるかもしれないけど大切な仕事よ。
でも、目線を変えると楽しめると思わない?なかなか服を捨てる決断ができない人にとっては服を捨てるタイミングでもあるわ。
だから、自分を入れ替えるタイミングでもあるわよ。季節の流れをしっかりと感じながら次の季節に着る服を想像してみましょう。
面倒な衣替えも少し楽しく思えてくるはずよ。