お稽古事と言えば、日本では昔から行われていますよね。そんな習い事も時代の変化と共にバリエーションが増えてきました。
お稽古事を始めるのに良いと言われた年齢の話から現代の主な習い事事情についても触れて行きたいと思います。
目次
稽古始めの稽古とは?日本古来の師弟関係も
稽古の意味や由来
稽古と聞くと何を思い浮かべるでしょうか?習い事と稽古は少し違うような気もしますよね。
そんな稽古の語源は日本最古の書物である古事記にあると言われています。古事記の序文で稽古照今という四字熟語で記載されています。
稽古という文字を見てください。古いはそのまま古いや昔という意味あいを持つ感じです。稽は、1つの文字として見かけることは少ないかもしれません。
かんがえるなどという意味を持ちます。なので、字のままの通りに意味を取ると古いことから考え出すという意味になります。
古いことを学び、そこから今の風を吹き込むという形であるとすればわかりやすいでしょうか?
なので、稽古という言葉が使われていた時代の習い事は現代のように歌舞伎やお茶など古い何かを勉強することが主でしたよね。
古い武術だとその道の達人を先生としてその技を習うということが多いと思います。
師匠から技を盗んでそれを自分のものにするという形が多かったはずです。そこから自分らしさを加えて芸を実らせてきたことが多いでしょう。
今で言う習い事は新しいことなども多いのでそこが違いなのかもしれません。
稽古をつけるとは
習い事は習うと言いますが、稽古はつけると言いますよね?習い事と稽古の違いは、言い回しの違いだけかもしれませんが、その違いを探っていきましょう。
イメージとしては、稽古をつけるという言葉には師匠と実戦するという意味を想像する人が多いでしょう。
英会話などの現代の習い事で稽古をつけるとは言いませんよね。ピアノのレッスンを稽古と呼ぶことはあっても稽古をつけるとは言いません。
でも、相撲や柔道などの競技では稽古をつけるという言い回しを使うことが多いと思います。
稽古の意味は、古いことから学ぶというのが本来の意味となっています。なので、芸能や武術などを習うことということがぴったりなのかもしれません。
それは、現代で言えば道が付く習い事を指すのかもしれません。茶道、柔道、華道など伝統的な武術や芸術は割と道が付くものが多いですよね。
昔から続く伝統的な武術や芸術は道がつくものが多いでしょう。それだけ、その世界が長く繰り広げられてきたことを指しているのかもしれません。
そして、現代の習い事である英会話やバスケットなどは稽古とはあまり言わないと思います。
なので、古くから学ぶような習い事以外では練習や教えてもらうと呼ぶことが多いでしょう。
まぁ、柔道も練習と呼んだりすることも増えているので現代では少しざっくばらんな使い方になっているのかもしれません。
稽古と練習は違う?
前述したように古くからある芸事や武術において、練習することを稽古と呼ぶことが多いです。
それは昔から稽古と呼んでいたことも理由の一つかもしれませんね。でも、ほかの習い事に比べて古くからある伝統的なものを学ぶときは古くから学ぶことが多いと思います。
自分で何か新しい風を吹き込むことはないでしょう。基本的には、一通りの形を学んだうえで自分らしさを加えていきますよね。
その際の基本的な形を学ぶことを稽古と呼んでいると思えばわかりやすいのかもしれません。
なので、歌舞伎や能と言った芸術関係のことは稽古と呼びますよね。
稽古始めと6月6日の由来
世阿弥の風姿花伝に書かれている
稽古始めという言葉は、能の世界から始まった言葉なのです。世阿弥が書いた風姿花伝にも芸事は6才から始めるのがベストであるという記述があります。
正確には芸を数えるのは数え年の7才が良いと書かれているのですが、数えの7歳は満年齢で言うと6歳にあたるのです。
だから、6才が1番適している年齢であると言えるのです。ただし、いくら6才だったとしても親など誰かに何かを言われて稽古を始めるよりは自ら始める方が良いそうです。
確かに誰かに無理やり押し付けられるよりは自ら取り組む方が上達するのも早いような気がしますよね。
それは能の世界だけでなく、全ての習い事や稽古に言えることでもありますよね。稽古を始める時は、まずは子供の興味や意思を尊重しましょう。
6の数字は指の形が起源?
稽古始めは6月6日だと言われています。その稽古始めの日程が6月6日になったとされる理由の1つに指の形があります。
実は、人間が指を数えるために指を折った時の形に起源があると言われているのです。まず、指を折りながら6までの数字を順番に数えてみてください。
指を折って数を数える時に6になると小指が自然と立ってしまいますよね。その立った小指の姿を子が立つということを表していると言われています。
その小指が立っている様子を子供が立つと縁起が良い事象として見たことが始まりみたいです。
稽古を終えて独り立ちする子供の姿を数字を数える時の小指が立っていることにかけているのでしょう。
6月6日の理由は語呂がよいから?
江戸時代になってからは、風姿花伝を印した世阿弥の能の世界だけでなく歌舞伎の世界でも稽古始という言葉が使われるようになりました。
この頃から稽古という言葉が使われることが増えてきたのかもしれません。実は歌舞伎のセリフに「6 才の 6 月 6 日」という言葉が出てくるのです。
6が続くとゴロが良いですよね。最初は、6がつく年が良いとだけ言われていましたが徐々に6歳の6月6日から稽古事を始める方が良いという形に変化していきました。
西洋では6が並ぶと不吉であると言われるだけあって不思議な感覚ですよね。最近では、歌舞伎などでなく伝統的な習い事は6才の6月6日が良いと言われています。
6月6日は稽古を始める吉日
前述の通り、新しく稽古を始めるには満6歳の6月6日が良いとされてきました。6が続くと縁起が良いと言われていたのです。
現代では、6才に稽古を始めるのは少し遅いくらいになってしまっているかもしれませんね。多くのオリンピックの選手たちは未就学児の頃からその種目を始めていることが多いと思います。
ただ、今江も6月6日は邦楽の日や楽器の日とされています。楽しみとしての何かを始めるにはちょうど良いかもしれませんね。
ほかにも生け花なんかも習い始めるきっかけとして、6才の6月6日が推奨されています。何かきっかけがないと習い事は始めなかったりしますもんね。
現代だからこそ、道がつく習い事を始めて精神統一してみるのも良いかもしれません。気持ちが落ち着くとほかの仕事にも役に立つこともあります。
若い時から古いことに触れることによって、古きから考えることがあるかもしれませんよ。
稽古始めと稽古初めは違う
稽古初めは1月2日
稽古始めと稽古初めって「けいこはじめ」という読み方は同じですよね。漢字が違うだけで意味が変わってきます。
最初の方の稽古始めは、人生において初めてその稽古をすることを指します。初めての習い事と表現すればわかりやすいのかもしれません。
後者の稽古初めは、稽古が初めてということには変わりありませんがその年の第一回目の稽古のことを指します。
新年明けて1回目の稽古のことを言うので何となく耳にしたことがある人もいるかもしれません。
稽古初めも書初めや初夢と同じ種類の初めてだと思えばわかりやすいかもしれません。なので、稽古初めは例年1月2日に行われることが多いです。
昔の日本では現代と違い元旦は、家族や親せきで過ごし自由に外に出ていくという習慣がなかったというのも理由の1つかもしれませんね。
でも、現代ではお正月はバーゲンに行ったりと自由に出歩くことができる日ではありますが割と多くの人が自由に休暇を取ることができる日でもあります。
そう考えると昔の稽古初めである1月2日は少し早いくらいだったのかもしれません。お茶のお稽古だと初釜など年始にまつわる儀式などもあり盛りだくさんですよね。
現代では、学校の始業式が1月6日前後ということもあり習い事の年始もそれくらいになっていることが多いでしょう。
稽古初めは、今年1年の稽古の要にもなる日なのですがすがしい気持ちで向き合うようにしましょう。
1年の敬は元旦にあり!
「1年の敬は元旦にあり」という言葉を聞いたことがある人も多いと思います。それは、稽古にまつわる言葉だけではありません。
現代では、元旦に怒っていたら一年中ずっと怒る年になってしまう程度の話になっていますよね。
また、元旦に散財をすれば1年中ずっと浪費してしまう年になってしまうから注意した方が良いというような話が多いです。
それはそれで大変なことですよね。でも、当初はそんな迷信じみたジンクスというよりは考え方や姿勢の問題として表していました。
お正月と言えば、今も昔も華やかで楽しい日です。この時期くらいは稽古を休んでも良いかな?という気持ちが出てきますよね。
だけど、年始から稽古に真摯に向き合うことができる人は1年中稽古を継続することができ良い成果を得ることができるという意味が隠されていると思います。
確かにお正月くらい休みたいと思うのがみんなの本音だと思います。現代でも受験生にお正月休みはないという言葉と共に塾の合宿を行っていることもあります。
みんなが休んでいる時にいかに取り組むかということで最終的な結果が変わってくるということが言いたい言葉なのかもしれません。
稽古は続けると、良いことばかりではありません。嫌なこともたくさんあるでしょう。途中で逃げ出したくなることもあると思います。
でも、最初と最後をきちんとしておけば意外と様になると思いませんか?なので、年初の稽古は大切にした方が良いと言えますね。
書初めやどんと焼き
日本では、お正月に書初めを行いますよね。今では、正月に筆ペンで何かを印す程度になっている人も多いかもしれません。
そんな書き初めが日本で始まったのは、平安時代のことです。当時、宮中で行われていた吉書の奏という行事が起源になっています。
吉書の奏は、現代のように新年にみんなで一斉に何かを記すという形の行事ではありません。
むしろ正式な文書を印すものでした。最近の書初めのようにカジュアルなものでなくきっちりとしたイベントだったと言えます。
改元、代替わりなどの物事が新しくなった時の節目に天皇に文書を献上するために行われていた行事です。
今の改元の時の文字に近いものがあるのかもしれませんね。内容はみんながイメージする書初めでなく、儀礼的なものでした。
政治が問題なく進んでいるという意味あいの文章が書かれ、慶賀を述べるものでした。この吉書の奏は鎌倉・室町幕府に書初めという形で信念の行事に変化していきました。
現代では、誰でも自由に1年の抱負を毛筆で書くという形の行事になっていますよね。ほかにも字がキレイになることを願う行事でもあります。
また、神社で一斉に書く行事もあります。今は、書初めの抱負の内容よりも書道が上手な人のコンクール的な立ち位置の行事でもあるかもしれません。
その書初めに密接に関わる行事がどんと焼きです。地域によっては、とんど焼きと呼ぶこともあるでしょう。
そのどんと焼きは、松の内と呼ばれる年神様がまだおられると言われている時期が過ぎた頃に神社で行われる儀式です。
書初めの書や正月飾り、昨年お世話になったお守りやお札などを燃やします。色々な物も一緒に燃やしてお焚き上げしてしまうのです。
稽古納めは年末
稽古初めと対比する言葉として稽古納めがあります。意味も正反対となっており、稽古納めは、1年で最後に稽古を行う日です。
なので、12月の年末の日に当たるでしょう。実際の稽古納めは、稽古を行うというよりは稽古の道具や場所を掃除するということの方が多いかもしれません。
1年間無事に稽古を行えたことに感謝をする日でもあります。もちろん、場所や道具だけでなく師匠にも感謝をする日です。
この稽古納めの日にきちんと掃除などを行っておけば翌年の稽古初めでは気持ちよく新年の稽古を始めることができますよね。
日本人は割と区切りをつけるのが好きなのかもしれません。けど、スパッと区切ってしまうからこそ稽古にもメリハリで出るとも言えるでしょう。
最近の子どものお稽古・習い事事情って?
不動の人気の習い事は水泳教室やピアノ教室
今も昔も子供たちや親に人気がある習い事は、水泳教室やピアノ教室です。水泳教室の場合は大きなプールが必要なので郊外にスクールが多い習い事かもしれません。
ただ、ほかの習い事よりも送迎バスなどが充実しているイメージもあります。水泳は、肺などを使う全身運動です。
なので、効率よく筋肉を使うことができるということもあり体力をつけさせたいと思っている親にも人気があります。
また、水に慣れさせたいという気持ちから子供に水泳教室に通わせる親も多いと思います。水ってお風呂で毎日接しますが泳ぐとなると違いますよね。
最初のうちは泳げないだけでなく、顔を水につけることがやっとというお子さんも多いです。
でも、徐々に泳ぎ方を覚えてすいすい泳ぐ姿を見るのは感動ものです。泳げることによって人生のプラスになることも多いものです。
ある程度、大きくなり水泳が得意であれば徐々にタイムを競うようになるでしょう。小学生頃からは得意な子は選手コースに入ることもあり真剣に水泳に打ち込むことができます。
ピアノはどちらかというと女の子の初めての習い事としては定番ですよね。兄弟がいれば、兄弟で通っていることも多い習い事だと思います。
音楽は身近に存在するし、楽器を弾くことができた方が小学校生活も楽しいので悪くないと言えるでしょう。
小学生の頃は、ピアノを上手に弾くだけで人気者になることもできる世界が広がっています。
みんなが知っているアニメやゲームの曲をスムーズに弾くことができれば人気者間違いなしでしょう。
また、最近では楽譜を読みながら両手を使うという動作が知能の発達にも良いという研究結果も出てきています。
最初はいい加減な気持ちで始める子どもたちでも発表会で立派にピアノを弾く姿を見るのは感動ものです。
最終的にピアノを使った音楽をしなくなる子供たちも多いですが、ほかの楽器を始めるにしても楽譜の読み方やリズムの取り方など音楽をやる上での基礎にもなるので無駄にはなりません。
何よりもほかの楽器と比べると習える場所が最も多いというのもピアノ教室の魅力でもあるでしょう。
ピアノを取っ掛かりにして他の音楽に興味を持つというのも悪くないと思います。また、場合によってはピアノがすごく自分に合っておりプロのピアニストになる人もいます。
親が子供に習わせたい習い事
親が習わせたい習い事で最も人気があるのは英語です。確かに英語は生きていく上でとても大切になってくるでしょう。
特に親自身が英語を得意としていなかったことで大人になってから苦労した経験があればあるほど子供に英語をさせたいという気持ちが強くなる傾向にあります。
今の親が子供の頃よりも現代の方が随分グローバル化が進んできたということもありますよね。
親自身が中学校の科目の1つとして最初に英語に出会ったパターンも多く、文法など決まり事から入ってしまいよくわからないという状態になってしまったことも多いと思います。
あれこれルールから入ると難しすぎて理解しにくくなってしまいますよね。その中でも楽しさを見つけたり、攻略法を見つけた人は苦手意識は少ないのかもしれません。
けど、多くの人は英語は楽しいという状況に入るまでに難しすぎて嫌になってしまうことが多いでしょう。
なので、子供には英会話から始めて欲しいと思っているはずです。確かに英会話は勉強と言うよりはコミュニケーションという意味あいの方が強いと言えるでしょう。
言いたいことを難しく考えるのでなく、リズムで覚えていくという側面の方が強いかもしれません。
大人の場合は、新しい言語をマスターするにはその言語が母国語の恋人がいると捗ると言いますよね。
子供の英会話の場合は恋人ではありませんが、もっと英語で話したいという興味を引き出すことができます。
また、大人よりも子供の方が耳も良い場合が多いのでリスニングの勉強を行うにはぴったりのタイミングです。
毎日、本格的な英語のスピーチの音声を聞いていたら自分では上手く話すことができなくても聞き取ることが自然と上達していたということもあります。
とりあえず、これからの社会においては英語ができるか否かが最大のキーポイントになってくることも増えてくるでしょう。
英語ができないことによって可能性が狭まってしまうのは少し悲しいと言えますよね。でも、そんな難しいことを考えなくても世界中に友達を作りたいという気持ちがあれば英語の学習は上手くいくものです。
海外旅行も海外の人とつながることも格安航空やSNSの台頭によって、30年前と比べると格段に簡単なことになりましたよね。
はやりの習い事はプログラミング
最近の習い事で人気があるのはプログラミングやロボット教室などです。どちらも未来の仕事に直結しそうな習い事であるとも言えます。
現代では、2つの言語を操ることができれば世界へと羽ばたくことができると言われています。
その2つの言語とは、英語とプログラミング言語なのです。言語と聞くと英語と中国語など国の言葉2つなのかな?と思ってしまいますよね。
それくらいプログラミング言語は大切な言語であると言えます。会社を作った場合でもプログラミング言語と英語がわかればすぐに世界進出を行うことができます。
どちらも自由に扱うことができるアメリカの企業は、創立まもない若い企業であってもあっという間に世界進出を決めている会社も多いでしょう。
細かいニュアンスがわからなくてもこの双方ができていれば、ビジネスの基本形を作り上げることができるのです。
ほかにもコンピューターやインターネットが世界の中心となっている現代においては、何かを創り出すにおいてプログラミング言語は必須とも言えます。
また、ロボット作りも未来を作り上げる上では重要な研究でしょう。子供の習い事程度であればロボット作りはそこまですごいことはできないかもしれません。
特に今の日本で本気のロボット作りをするには企業や大学の研究室に属しておく方が良いと言えます。
だけど、子供の頃からロボットに興味を持つという意味であれば習い事でロボット教室に通うのは悪くないでしょう。
そこから、よりすごいロボットを作るには大学に進学しないといけないということがわかるので自らロボットを作るために大学に向けての勉強を始める子も多いと思います。
プログラミング言語も同じです。プログラミング言語に関しては独創性のある子だと大学に行かずにして独自のビジネスモデルやゲームを作り上げる可能性もあると思います。
現代の習い事は、将来の職業に直結するような習い事が人気なのかもしれませんね。ほかにもyotubeなどにおいてレアな習い事を見かけることが多いかもしれません。
その影響で子供の方から親が知らないようなものを習いたいというかもしれませんね。
子供の習い事を選ぶコツ
子供の習い事を選ぶコツは単純です。子供自身が興味を持つことができる習い事がおすすめです。
風姿花伝で世阿弥も無理やりやらされるというよりは自然と子供の興味が向く習い事を選ぶ方が実を結ぶという内容の言葉があったほどです。
最初は、テレビで何かを見る以外子供は興味を持つことができないかもしれません。なので、その場合は親がある程度見繕って体験させてあげましょう。
その中で子供が最も興味を持った習い事がおすすめです。まれにテレビのオリンピックを見て興味を持つこともあると思います。
その場合は、マイナー競技だったり子供がするには微妙だと親が感じてしまうものもあるでしょう。
それでも近くに教室があるのであれば体験させてあげても良いのかもしれません。ただし、家計と相談することも大切です。
子供が興味を持った上に才能があったとしても多額の費用がかかってしまう習い事は続けられませんよね。
一気に世界レベルまで上り詰めた場合は少し違うかもしれません。正直なところ、そこまで才能がある人はほとんどいないと思います。
資金力が競技の上達に直結してしまうような競技に関しては子供のやる気や興味よりも親の意向を重視した方が良いでしょう。
最終的に金メダル獲得などの世界レベルまで上り詰めることができれば笑い話で済むかもしれません。
けど、多くの人はそこまでたどり着くというのは難しいのです。まずは、ピアノのような王道の習い事から始めてみることがおすすめです。
また、英会話など将来の学習にも役立つような習い事も悪くないでしょう。子供の興味は無限です。
なので、今日と昨日で興味を持っていることがガラッと変わってしまうことも少なくありません。
子供がどのような気持ちで習い事に向き合っているのか?を重視しましょう。逆に言えば、全く上達しなくても楽しそうに習い事と向き合っているのであれば悪くないと言えます。
続けていることでいつか大きく大成することも少なくないでしょう。好きという気持ちと努力を続けることができれば親の心配をよそに成長してくれるものです。
大人に人気のお稽古とは?学びたい大人が急増中
英会話
大人に人気の習い事の1つに英会話があります。この場合の英会話は、趣味の一環と言うよりは本気で学びたいという人の方が多いと思います。
大人になって仕事に就いてから英語の重要性を思い知る人も多いでしょう。英語さえできれば、転職の幅が広がる!と思っている人も多いでしょう。
また、出世の条件に英語が必須だったりもします。ほかには、昔よりも海外旅行が安くなったこともあり旅行のために英会話を覚えたいという人も多いでしょう。
英会話と言えば、昔ながらの教室へ行き先生やほかの生徒たちと学ぶという方法があります。
その場合、週1回程度拘束されてしまいます。そもそも、夜中にレッスンを行ってくれる場合は少ないので残業が多い人はそれだけで習えなくなってしまいます。
最近は、時間の融通が利きやすいオンラインの英会話教室も増えてきました。オンラインの場合は、先生と一対一のことが多いです。
また、移動時間が要らないので時間の節約にもなります。隙間時間に英会話レッスンを組み込むということもできます。
おうち時間が増えて、なかなか家から出ることができない場合にもおすすめです。ただし、先生の質にばらつきがあるのでよく選びましょう。
簡単に英会話を学ぶことができるだけあり、逆もしかりです。先生も簡単になることができるので先生を見極めるようにしましょう。
あまり経験がない先生であれば金額的にはリーズナブルであることも多いので良し悪しですね。
最初は、自分で見つけてきた先生と直接契約を結ぶのでなくどこかのサイトを通してみてください。
また、最近はネットでつながることができるので英語に限らず少し珍しい言語のレッスンを受けることもできるようになっています。
学びの場が広がることはとても良いことですね。
ギター教室
ギター教室も大人に人気がある習い事の1つです。大人になり、少し時間に余裕が出てくると音楽に触れたいと思っている人が多いです。
今の大人たちのほとんどが子供の頃にギターを習う機会が少なかった人がほとんどでしょう。
でも、大きくなるにつれて触れる音楽にはギターの演奏が含まれているものが多いですよね。
ギターの弾き語りで一世を風靡する歌手の方も増えてきています。その様子を見て、ギター一本で音楽を表現することができる姿に憧れを抱く人も多いでしょう。
そこからギターを習いたいと思う人が増えているみたいですね。確かにギターは習い事の王道よりもピアノよりもコンパクトです。
持ち歩くこともできるので便利な楽器でもありますよね。何よりピアノよりも自由にアレンジして音楽を楽しむことができるイメージが強い楽器でもあります。
最近では、個人でギター教室をされている方もいますが大手の音楽教室にもギターという項目があります。
なので、昔のことを思うと格段に間口が広がっているとも言えます。まずは、大手の教室を探してみると良いでしょう。
最近では、オンラインの教室もあると思います。また、教室でなくyoutubeなどでもギターの弾き方動画が公開されていることもあります。
動画を見ながらギターを弾いてみて、続けることができそうだと感じたら教室に通い始めても良いかもしれませんね。
最近では、親子でギターを楽しむ人も増えてきていますよ。
趣味から実用性高い物まで
習い事と言えば、英会話のように実用性の高いものからギターのように趣味の楽しみのようなものまで様々なものがあります。
自分をさらなる高みに連れて行くための習い事だけでなく、楽しみのための習い事も悪くないでしょう。
まずは、自分の生活にとって必要な知識を得るための習い事から考えてみてください。英会話のように仕事に直結するような習い事もあると思います。
資格に合格することができるように予備校に通うのも悪くないと思います。
また、料理のように趣味にも実用性にもつながる習い事もあります。特に何かをしないといけないということが無ければ自分の楽しみを追求しましょう。
自分の楽しみのために習い事をするというのは、意外と贅沢なことだと思います。週に1回自分がリラックスすることができる時間でもありますよね。
子供の頃は親の意向に沿った習い事をしなければならなかったかもしれません。お金がかかると少し居心地の悪い気分になってしまったこともあるでしょう。
だけど、大人になって自分で習い事を始めると居心地の悪い気分になってしまうこともなく思い切り自分らしく習い事に向きあうことができると言えますよ。
良い機会なので子供の時に諦めてしまったような習い事に再び挑戦してみても良いでしょう。
大人になったことで以前と見えてくる景色も変わってくると思います。
オンラインや通信教育もおすすめ
最近の習い事は昔と比べると多様化しています。今までは、先生がおられる教室へ出向いていって学ぶというスタイルが基本でした。
現代でも基本はその形ですがオンラインレッスンというものが増えてきた傾向にあります。特に新型ウィルスが流行したことにより対面が避けられるようになってから一気に広まったイメージがあります。
現代人は忙しいのでおうち時間が増えたことを抜きにしてもオンラインで習い事に参加できるということは素敵なことだと思います。
また、逆のパターンとして誰もが先生になることができるということもあります。なので、昔よりも先生の人数も一気に増えたと言えるでしょう。
教室を開くのはちょっと…と思っていてもオンラインレッスンだと気軽だと思う先生も多いですよね。
家に誰かを入れることに抵抗があったり、どこか場所を借りるという作業をしなくても良いのです。
誰でもちょっと得意なことがあるはずなので、その得意なことを習うと思えばどんどん色んな習い事が増えていくでしょう。
また、あまり慣れていない先生であればレッスン料もリーズナブルだったりもしますよね。ほかには一対一以外にオンライン動画による習い事も増えてきています。
以前は大学受験の予備校の授業で多い形だったかもしれません。現代では、youtubeが活発になってきたこともあり、誰でも自分の好きなことのレクチャー動画を作ることができます。
手芸や芸術など簡単な工作などであれば配信動画で学ぶことも難しくないでしょう。特に料理動画であればたくさんの動画が公開されているので好みのものを見つけましょう。
占い師秋桜のワンポイントアドバイス「稽古初めは心のゆくままに~世阿弥の教えは今にも活きる」
けど、昔の日本では稽古始めという稽古を始める年齢という意味あいを持つ言葉があるのよ。
6才の6月6日みたいよ。すごくゴロが良い日よね。現代では、6才で習い事を始めるのは少し遅いくらいかもしれないわね。
楽しむ習い事だと別に良いけど、プロを目指すのであればもう少し早い方が良いかも。だけど、習い事にきちんと向き合うには6才がちょうど良いのかもしれないわね。
自分の意思で習い事を始める場合は、何かわからなく習い事を行うよりは自分で強い意思を持って習い事に挑む方が成功しやすいはずよ。
今は、英語やプログラミング言語など将来に直結する習い事が人気みたいよ。まぁ、趣味の習い事であれば大人になってから始めることもできるもんね。