88星座のいて座「Sagittarius(サギッタウリス)」の特徴や探し方、神話やいて座「Sagittarius(サギッタウリス)」の誕生日星の人が何月何日生まれなのか?
星言葉や特徴や運勢まで完全紹介いたします!
目次
いて座「Sagittarius(サギッタウリス)」の基本情報と特徴
星座名 | いて座 |
略符 | Sgr |
ラテン語(英語・読み方) | Sagittarius (サギッタウリス) |
意味 | 射手 |
季節 | 夏 |
最も明るい恒星 | いて座ε星 |
いて座「Sagittarius(サギッタウリス)」の探し方
いて座「Sagittarius(サギッタウリス)」は夏から初秋にかけて南の空に見える星座で、黄道12星座の第9座に当たります。
いて座は半人半馬のケンタウルス族の賢者ケイローンであるとされています。
星図では賢者ケイローンが西の空に向かって弓を引き絞った姿で描かれており、これは大神ゼウスの命令で隣のさそり座が暴れ出さないように、その心臓たる赤く輝く一等星アンタレスに狙いを定めていると言われています。
探し方は、南の空低く見える南斗六星を探します。
さそり座の一等星アンタレスの東側、天の川の最も明るい部分に注目するといいでしょう。
「南斗六星」はいて座の一部で、ちょうど天の川にかかる6つの明るい星のことを言います。
北の空の北斗七星とよく似た形で、西洋では天の川「ミルキーウェイ(乳の道)」をすくうスプーン「ミルク・ディッパー」として親しまれています。
わし座のアルタイルからも探すことができます。
いて座「Sagittarius(サギッタウリス)」の神話
ペーレウスはアイギーナ島の領主アイアコスの息子でしたが、あるとき、円盤投げ競技の練習をしているときにあやまって異母弟のポーコスの頭に円盤を当ててしまい、死なせてしまうという事故がおきました。
ペーレウスは弟殺しの罪によって彼の双子の兄弟であるテラモーンと一緒に国を追われることになりました。
テラモーンはアイギーナ島の近くにあるサラミス島へ渡り、サラミス島の王キュクレウス娘であるグラウケーをめとって王位を継ぎました。
一方、ペーレウスははるか遠くのテッサリアまで赴きました。
ペーレウスはテッサリアのプティーアー国の王エウリュティオーンに自分の罪を清めてもらい、その娘のアンティゴネーをめとって、エウリュティオーンの領土の三分の一を分け与えてもらいました。
カリュドーンの王オイネウスは神々に収穫を感謝する初穂の祭りを執行っていましたが、どうしたことか月の処女神アルテミスへの奉納を忘れてしまいました。
これに腹を立てた月の処女神アルテミスは、牛ほどもある野イノシシをカリュドーンに送り、暴れさせました。
イノシシ退治のため、各国から英雄が召喚されました。のちにアルゴ号探検隊を率いるイアーソーンやそれに同行したカストルとポルックス兄弟、アテナイの王テセウスとその友人ペイリトオスなど、世界に名だたる勇士達が集まりました。
エウリュティオーンはオイネウスの息子メレアグロスの招きを受け、ペーレウスを伴ってこのイノシシ退治に参加しました。
ところがこのイノシシ狩りの最中にペーレウスの投げた槍がエウリュティオーンの脇腹に当たってしまい、この傷がもとでエウリュティオーンは死んでしまいました。
ペーレウスはプティーアーを追放され、イオールコス国へとたどり着きました。
ペーレウスはイオールコスの王アカーストスのもとに身を寄せ、罪を清めてもらいました。
イオールコスではちょうどイアーソーンの叔父であるペリアースの追悼競技会が開かれており、ペーレウスもそこでレスリングの試合に参加することになりました。
試合には負けてしまったものの、その試合を見ていたアカーストスの妻アステュダメイアはペーレウスに一目惚れしてしまいました。
アステュダメイアは密かにペーレウスに言い寄りましたが、ペーレウスはそれを拒絶したためアステュダメイアは怒って、彼女の夫に「ペーレウスに襲われそうになった」とウソをつきました。
アカーストスは激しく怒りましたが、自分の手で客人を殺すのはためらわれました。
そこで一計を案じ、ペーレウスを狩りに誘ってペーリオンの山の中深くに連れ出しました。
狩で何頭もの獲物を仕留めたペーレウスは疲れが出てしまい、そのまま眠ってしまいました。
アカーストスはこっそりペーレウスの剣を隠し、そのまま彼をペーリオンの山に置き去りにして帰ってしまいました。
目を覚ましたペーレウスは、剣がないことに驚いて、自分の剣を探している間にそのあたりに住む凶暴なケンタウロス族に襲われてしまいました。
武器はなく、周りをすっかりケンタウロス族に囲まれて、もはやこれまでかというときに、一人のケンタウロスが現れてペーレウスの命を救いました。
彼こそがケンタウロス族の長老にして賢者のケイローンだったのです。
テティスは海の老神ネーレウスの娘でした。
大神ゼウスと海神ポセイドンはテティスを勝ち取るために争いましたが、法の女神テミス(あるいはプロメテウス)が「テティスより生まれる子どもは父をしのぐ者になるだろう」と予言したために、畏れをなした両神はあきらめざるを得なくなりました。
大神ゼウスはテティスをペーレウスに与えることにしました。
しかしテティスは人間の妻になることを快く思わず、水に姿を変えて海の中を逃げ回りました。
そこで賢者ケイローンはペーレウスに「テティスが陸に上がったときに捕まえ、いかなることがあっても離してはならぬ」と秘策を授けました。
ペーレウスは言われたとおりに浜でくつろぐテティスを捕まえました。
テティスは抵抗して炎や怪物、獅子や大蛇に姿を変えましたが、ペーレウスはひしとしがみついて決してテティスを離すことをしませんでした。
やがて精魂尽き果てたテティスはついにペーレウスの妻になることを承諾しました。
のちにペーレウスとテティスの間に生まれた子どもがトロイアの戦争で活躍した英雄アキレウスであり、賢者ケイローンはアキレウスの養育係も勤めました。
このペーレウスの物語からしばらく経ったあとのこと、英雄ヘラクレスが飲んでいた酒の匂いにつられてやってきたケンタウロス族と戦ったことがありました(ケンタウルス座を参照)。
英雄ヘラクレスはヒドラ(うみへび座)の猛毒を塗った矢でもって彼らを追い立て、逃げた幾人かをペーリオンの山の中まで追いかけました。
そしてケイローンの住む洞窟に3人のケンタウロスが逃げ込んできました。
追いかけてきた英雄ヘラクレスは洞窟までやってくると、深く考えることなく矢を洞窟に向けて打ち込みました。
ところがその矢は賢者ケイローンの膝に当たってしまいました。
矢に塗られた猛毒は触れたものを死ぬまで苦しめ続けるもので、ケイローンは不死身だったので死ぬことができず、永遠に苦しまなければなりません。
ついに苦しみに耐えかねたケイローンは神々の一人であるプロメテウスに不死を譲り、死の中に安息を求めました。
ケイローンの死後に多くの英雄を育てた功績として大神ゼウスの手により天上へと挙げられ、賢者ケイローンはいて座になりました。
いて座「Sagittarius(サギッタウリス)」の誕生日星の人が何月何日生まれなのか?星言葉や特徴は?
「誕生日星」とは誕生日に太陽と一緒にのぼってくる星のことを指します。
365日それぞれに誕生日星があります。
誕生日星はその日に生まれた人の守護星でその人の人生を象徴すると言われています。
誕生日星の持つ意味を知ることで自分の本心を読み解くことができるようになります。
1月3日の誕生日星はファイ・サギッターリィー(φSagitarii)で、誕生星の星座はいて座φ(ファイ)星、星言葉は「個性豊かな自信」、特徴は、知的に物事を考える、自由な発想を持つ、根拠のない自信を持っているという傾向があります。
1月4日の誕生日星はヌンキ(Nunki)で、誕生星の星座はいて座σ(シグマ)星、星言葉は「緻密で冷静な保守性」、特徴は、神経質になってしまうところがある、好きなものへのこだわりが強い、客観的に物事を見て判断するという傾向があります。
1月6日の誕生日星はアスケラ(Ascella)で、誕生星の星座はいて座ζ(ジータ)星、
星言葉は「信頼感溢れる正義」、特徴は、正義感が強い、信念を持って行動する、人をすぐに信用するという傾向があります。
1月10日の誕生日星はルクバト(Rukbat)で、誕生星の星座はいて座α(アルファ)星、星言葉は「少年の心を持ち続ける」、特徴は、純粋な気持ちを持っている、どこかやんちゃで憎めない、無邪気な気持ちで物事を行うという傾向があります。
12月23日の誕生日星はナシュ(Nash)で、誕生星の星座はいて座γ(ガンマ)星、星言葉は「闘争心に燃える野心」、特徴は、負けず嫌いで競争好き、人を攻め立てて追い込む、成り上がりで成功をおさめるという傾向があります。
12月25日の誕生日星はミュー・サギッターリィー(μSagitarii)で、誕生星の星座はいて座μ(ミュー)星、星言葉は「人望厚い協調性」、特徴は、何事にも動じない強さがある、協調性を重んじる、人気があるという傾向があります。
12月26日の誕生日星はアルカブ(Arkab)で、誕生星の星座はいて座η(イータ)星、
星言葉は「幸福を振りまく政治的能力」、特徴は、人の名前を覚えるのが早い、一度会うと強い印象を与える、政治的手腕を発揮するが憎めなさがあるという傾向があります。
12月28日の誕生日星はカウス・アウストラリス(Kaus Ausutralis)で、誕生星の星座はいて座ε(エプシロン)星、星言葉は「穏やかな協調性」、特徴は、ゆったりと構えている、人の気持ちが手に取るようにわかる、何事も人に合わせてしまうという傾向があります。
12月29日の誕生日星はカウス・ボレアリス(Kaus Borealis)で、誕生星の星座はいて座λ(ラムダ)星、星言葉は「心穏やかな純粋性」、特徴は、人との境界線をはっきりとする、神秘的なものを追い求める、純粋無垢で傷つきやすいという傾向があります。
いて座「Sagittarius(サギッタウリス)」の運勢
いて座は36星座によると3つの星座を有します。
「36星座」とは12星座をそれぞれ3つのデーク期間に分けたものです。
デークとは一つの星座宮につき3つ存在します。
一つの星座宮は30度の角度で構成されていますが、さらにその30度を10度づつ区切ったものになります。
1デークは1〜9度、2デークは10〜19度、3デークは20〜29度になります。いて座に含まれる3つの星座のうち第一デークに当たるのは、こと座で11月23日〜12月1日で木星の影響が最も強いとされています。
この期間に生まれている人は、射手座そのものの気質を持っており、何事もスピーディーで直感的、さらに情熱的なところもあり人間的にも魅力的ですが、本音と建前の二面性が強く、人に見せる顔と自分の本音が真逆になっている場合もあるでしょう。
物事への対応能力が早く、若干せっかちになってしまうところもありますが、一点集中する力があり、パワーもあるので仕事はかなり早く、しかも完璧にこなします。
恋愛では、自分と同じタイプに安心感を抱いたり、似たようなタイプの人との恋愛をすることが多いでしょう。
いて座に含まれる3つの星座のうち第二デークに当たるのは、わし座で12月2日〜12月11日でおひつじ座と火星の影響が最も強いとされています。
この期間に生まれている人は、物事の先を読む目を持っていて、さらにとても感情豊かで喜怒哀楽がはっきりとしています。
芸術的なセンスもあり、非常に緻密で繊細な心も持っています。
またコツコツ努力をして成功をおさめることもでき、好きなことであればプロとして仕事にしてしまうことも容易にできるので、他の人から誤解されたり嫉妬されることもあります。
恋愛ではその相手の素質を見極める目を持ちます。
まだ輝いていなくてもダイヤモンドの原石を掘り当てるような洞察力があります。
いて座に含まれる3つの星座のうち第三デークに当たるのは、はくちょう座で12月12日〜12月22日でしし座と太陽の影響が最も強いとされています。
この期間に生まれている人は、射手座の中でもかなり楽観的で行動力があり、また気質がとても明るく陽気な印象を与えます。
根はとても真面目でかなりのプライドを持っていますが、バランス感覚があるのでこだわりや執着心が強くなく、しっかりと自分をコントロールすることができます。
また物欲も高い方ではないので、堅実にお金を使ったり、計画的に物事を進めることができるでしょう。
恋愛では将来性のある相手を選ぶことを優先にしますので、あまり感情に左右されて恋愛をすることは少ない傾向も。
占い師 聖子からのワンポイントアドバイス
また教えるのを得意とするのは神話の賢者ケイローンにどこか由来しているのかもね。