88星座のこぎつね座「vulpecula (ブルぺクラ)」の特徴や探し方、神話やこぎつね座「vulpecula (ブルぺクラ)」の誕生日星の人が何月何日生まれなのか?
星言葉や特徴や運勢まで完全紹介いたします!
目次
こぎつね座「vulpecula (ブルぺクラ)」の基本情報と特徴
星座名 | こぎつね座 |
略符 | Vul |
ラテン語(英語・読み方) | vulpecula(ブルぺクラ) |
意味 | キツネ |
季節 | 夏 |
最も明るい恒星 | こぎつね座α(アルファ)星 |
こぎつね座「vulpecula (ブルぺクラ)」の探し方
こぎつね座は初秋に、はくちょう座のすぐ南に見える小さな星座です。
星座の形はいくつかの星がゆるい波形を描いており、しなやかに身を潜めるキツネの形を連想することができます。
星座を構成する星は4等星が一つある他は5等星以下しかなく、もっとも明るい星のアルファ星でも4、44等星なので目立つ星ではありませんので星座としてはかなり暗いものです。
こぎつね座は当初、1687年にポーランドの天文学者ヨハネス・へヴェリウスによって定められた時には、へヴェリウスの星図で口に大きな鳥を加えているキツネの姿で描かれ「Vulpeculacum Ansere(ガチョウをもったキツネ)」と名前をつけられました。
現在では名前から「ガチョウ」の部分は省略され、単に「こぎつね座」となっていますが、星図によっては昔のままガチョウを加えているこぎつねの姿で描かれることがあります。
探した方は、はくちょう座のデネブ、わし座のアルタイル、こと座のベガの3つの星で構成されている「夏の大三角」の中央に位置しています。
こぎつね座ははくちょう座とや座の間を探すのが良いのですが、星の並びを見つけるには少し難しいかもしれません。
こぎつね座ははくちょう座の南、や座の北隣りに位置していますが、どちらの星座もわし座とはくちょう座の間にあるのでだいたいの見当がついたら星図などを参考にして全体像を見てみるのがいいでしょう。
こぎつね座とや座の境界付近には亜鈴状星雲と呼ばれている惑星状星雲・M27があることが知られています。
この星雲は、名前のように鉄アレイの形に似ていて、天文ファンの間でも人気の星雲です。
地球からの距離は820万光年ほどと言われていますが、明るく輝いているので、小型の望遠鏡でも良くみることができ、双眼鏡でも楽しむことができます。
こぎつね座「vulpecula (ブルぺクラ)」の神話
こぎつね座は17世紀に設定された新しい星座なので神話や伝説などは伝わっていません。
「キツネ」に関する神話
星座の神話ではありませんが、「キツネ」に関しての神話や伝説を知ることで、人々がどのように「キツネ」をイメージしているかを探ります。
日本では「キツネ」といえば人を化かす存在、油揚げが好きな動物、神社に祀られているというイメージで知られています。
キツネは神様として信仰されたり妖狐として禍々しいものとされたり、あるいは「狐憑き」と言われるように憑依し、人に危害を加えるなど様々な面をもっています。
キツネは古来から精霊、妖怪に近い存在でなんらかの超自然的な力を持つ動物とされていました。
年を重ねると妖力を増していき次第に尻尾が9本まで増えると言われていました。
これが9尾の狐で、吉兆をもたらす神獣とされる場合と、人を惑わす妖怪とされる場合があります。
九尾の狐が最初に文献に現れるのは中国最古の地理書の『山海経』で、「青丘山」の項に記述があります。
「青丘山に獣がいる。狐のような形で尻尾が9本ある。赤ん坊のような声で鳴き、人を食らう。逆にこの狐を食べた人間は邪気を退けることができる。」
という記述があります。
他の項では、
「狐のような姿で頭と尻尾が9つあり、虎の爪を持つ。名前をりょうしつという。赤ん坊のような声で鳴き、人を食らう。」
日本では平安時代の『延喜式』では神獣とされていました。
またこれと同様のものに「天狐」がいます。千年生きた狐は神獣になり、体毛は白く、目は金色に輝き、千里先まで見ることができると言われています。
尻尾は4本、あるいは9本だと言われています。
天狐がさらに二千年生きると「空狐」になり、狐の耳を持つ人の姿をした神様になるとされていました。古くには畏怖の念を感じさせ、神聖な存在とされていた狐ですが、日本では時代が進むにつれ、絶世の美女に化けて国を脅かす妖怪「白面金毛九尾の狐」として語られるようになります。
とてつもない妖力をもっている妖怪で、その名前の通りに顔は白く、毛は金色に輝いていると言います。
その姿は狐の姿をしている時もあれば、狐の尻尾を生やした人間の姿をしているとも言います。
しかしこのお話は日本古来の話というよりは中国やインドにも九尾の狐の話はあり、人々が伝来し伝わると、美女伝説と結び付けられて流布したと言われています。
以下のような話があります。
妲己(だっき)
紀元前11世紀頃、殷の帝辛の后に妲妃(だっき)という女性がいました。
その正体はいつは千年狐狸精という一千年も生きた化け狐で、殷の帝辛の妾であった寿羊という娘を食い殺し、その身体を乗っ取っていました。
殷の帝辛は妲妃に惚れ込み、妲妃のいうことならなんでも聞くようになりました。
元々いた皇后は殺害され、皇太子すら流罪となってしまいました。
殷の帝辛と妲妃は酒池肉林の乱痴気騒ぎをしたり、税を厳しく取り立てたり、無実の人々を残虐な刑罰にかけたり、暴政を大いにふるって国を傾けてしまいました。
このあまりの暴挙に反発した姫発(のちの周の武王)によって殷は滅ぼされ、殷の帝辛は炎の中で自殺しました。
妲妃は捕まえられて処刑されることになりましたが、いざ刑執行というときになって死刑執行人が妲己の怪しい微笑みに魅せられてしまい、その首を切り落とすことができなくなってしまいました。
そこで武王の軍帥の太公望が照魔鏡をかざすと妲己はたちまち正体を表しました。
化けギツネは黒雲を起こして飛び去ろうとしましたが太公望が投げた宝剣により、体を3つに引き裂かれて地に堕ち、息絶えてしまいました。
「玉藻前」(たまものまえ)
奈良時代の聖武天皇のころ、検討し・吉備真備が日本へ帰る船に、いつの間にか16、7歳の美少女がこっそりと乗り込んでいました。
玄武灘まで来たところで見つかったこの少女は司馬元修の娘の「若藻」と名乗り日本を見物しに来たと言います。
日本を目の前にして中国に戻るわけにもいかず、そのまま乗せていきましたが博多に上陸するといつの間にか姿を消してしまいました。
これが白面金毛九尾の狐と言われています。
それから三百年以上たった平安末期時代に北面の武士坂部行綱の拾い子で「藻女(みずくめ)」という美しい少女がいました。
藻女はやがて鳥羽上皇に仕える女官になり、美しいだけではなく非常に博識だったので上皇の求愛を篤く受ける存在になりました。
あるとい内裏で詩歌の遊びがあり、上皇は藻女を連れて参加しました。
そのとき強い風が吹き、ロウソクの灯りを全て消し去り、あたりは暗闇に包まれました。
すると藻女の身体が光だし辺りを煌々と照らし始めました。その様が光り輝く玉のようだったのでこの時から藻女は「玉藻前(たまものまえ)」と呼ばれることになりました。
鳥羽条項はますます玉藻前を気に入り、とうとう契りを結ぶことにしました。
ところが契りを結んだ後、上皇は急病になってしまい、医者でもその原因はわからずに日に日に病状は悪化してしまいました。
そこで陰陽師・安倍泰親を呼んで見せたところ、その原因は玉藻前でしかもその姿は妖獣で、上皇に近づいて命を取り、国をの取ろうという魂胆だとわかりました。
そのことを上皇に伝えたものの、玉藻前を溺愛する上皇は全く信じずさらに病気は重くなっていきます。
そこで上皇の病を治すため「泰山府君」という神の祭りを行い、玉藻前の正体をあぶりだすことになりました。
上皇の代理として祭りの幣取りの役を任された玉藻前は祭文が読み上げられるやいなやその形相を変え、九尾の狐となって飛び去っていきました。
泰親がとっさに四色の幣を取って投げつけると、青色の幣が玉藻前の後を追っていき「妖狐は青い幣があるところに隠れている、見つけ次第知らせよ」とのお触れを出しました。
それが見つかったのは17年後で栃木県の那須野原に落ちているとの報告があり、その地では妖狐が女子供をさらうという噂もあり、陰陽師安倍泰親と二人の武士を率いる8万人を超える大軍勢が送られました。
九尾の狐を打ち倒そうとするものの、大きな神通力がある妖怪あんのでそう簡単には捕まらず7日かけても成果は上がりません。
この事態に武士と陰陽師は「もし討伐に失敗して恥をさらすことになったら生きて故郷を拝むことはできない」と決意をし、神に祈りました。
すると夢の中に20歳ほどの美女が現れて「どうか命だけは奪わないでください」と泣き落としにかかって来ました。
これは狐が弱っている証拠と考え、「だが断る」と一刀両断にし最後の攻勢に打って出ました。
そして逃げる狐に放った矢が命中し、九尾の狐は息途絶えることになりました。
その後、九尾の狐は巨大な石になりました。
医師からは毒気が発せられ、近づいたとりや獣は邪気に当てられて倒れるほどでした。
それを見た人々は「殺生石」と呼び、怖がって近づきませんでした。
それから二百年余り経ち玄翁和尚がやって来て杖で石を打ち砕くまで殺生石は猛威を古い続けました。
このときに砕けた石のかけらが「高田」の名前を持つ3つの場所に飛び散ったと言われています。
テウメッサの狐
ギリシャ神話にも狐の話がありますが、こぎつね座とは関係がありません。
テウメッサの狐は何者にも捕まらなないという運命に定められた狐の妖怪でした。
豊穣神デュオニューソスが都市国家テーバイに災いをもたらすために育てた怪物でした。
テウメッサの狐は都市国家テーバイの北東のテウメッサにすみ、郷に降りてきては家畜や人間の子供を殺して街を荒らしました。
テーバイの人々はテウメッサの狐を退治しようとしますが、「何者にも捕まらない」という運命を持っているので捕まえることができませんでした。
そのためテーバイの人々は狐に生贄を捧げることで被害を抑えようとしました。
この狐を退治するべく駆り出されたのが「狙った獲物を決して逃がさない」という運命を持つ猟犬ライラプスでした。
「何者にも捕まらない」運命の狐と「狙った獲物を決して逃がさない」運命の猟犬はどうなるかというと狐は逃げ続け、猟犬は追い続けるというそれぞれの運命に従って追いかけっこが永遠に続くかと思われました。
これを見かねた大神ゼウスは狐が捕まるのも猟犬が捕えそこねてしまうのも運命に反してしまうために両者を石に変えてしまいました。
こぎつね座「vulpecula (ブルぺクラ)」の誕生日星の人が何月何日生まれなのか?星言葉や特徴は?
「誕生日星」とは誕生日に太陽と一緒にのぼってくる星のことを指します。
365日それぞれに誕生日星があります。
誕生日星はその日に生まれた人の守護星でその人の人生を象徴すると言われています。
誕生日星の持つ意味を知ることで自分の本心を読み解くことができるようになります。
しかしこぎつね座は設定が新しい星座のため、また恒星が小さいために誕生日星には設定されていません。
こぎつね座「vulpecula (ブルぺクラ)」の運勢
オラクルカードや神話などの手がかりからつかめるこぎつね座のキーワードは「Strategy」で、戦略的、作戦、駆け引きと意味もあります。
恋愛でも仕事でも冷静さを失わず、賢く戦略を立てることで成功への道筋がハッキリとするでしょう。
こぎつね座のパワーを得るには以下のものが有効です。
運勢的に良いものとしては、計画を立てて実行すること、相手の行動の理由を知り、先読みをすること、原因に対して追求すること、戦略を錬ること、仕事で年間計画などを立てることなどが挙げられます。
逆に、マイナス面としては、相手のことよりも自分の利益を追求する、騙されること、詐欺にあうこと、相手にウソをつき状況を有利にしようとすることなどが挙げられます。
恋愛面でこぎつね座の良い部分を活用する方法は、自分の魅力を知り、それを徹底的に磨く、目力を強くする、アイメイクに力を入れる、白と金色をファッションにさりげなく取り入れるなどが良いでしょう。
逆に恋愛面でのマイナスは相手のスペックで交際相手を選ぼうとすること、恋愛ゲームに刺激を求めすぎてしまい愛情が感じられない、釣った魚には餌をやらないなどが挙げられます。
占い師 聖子からのワンポイントアドバイス
それほど神秘的で魅力的な動物だったのね。
あんなに可愛いのに、ちょっと悪者にされているのはかわいそうな感じもするわね。