88星座のこと座「Lyra(リラ)」の特徴や探し方、神話やこと座「Lyra(リラ)」の誕生日星の人が何月何日生まれなのか?
星言葉や特徴や運勢まで完全紹介いたします!
目次
こと座「Lyra(リラ)」の基本情報と特徴
星座名 | こと座 |
略符 | Lyr |
ラテン語(英語・読み方) | Lyra(リラ) |
意味 | 竪琴 |
季節 | 夏 |
最も明るい恒星 | ベガ |
こと座「Lyra(リラ)」の探し方
こと座「Lyra(リラ)」は、天の川のほとり、ほぼ天頂に浮かんでいる、さそり座とともに代表的な夏の星座です。
星座の形は小さな逆の「L」の字をしています。
星座の形とは若干異なっていますが、星図ではよく楽器の「リラ」、つまりU字型の枠に弦を張ったハープが描かれます。
しかし古代エジプトの墳墓から発掘されて見つかったはーぷはL字型をしていて、星座が作られた頃の古代オリエントではこのL字型のハープが一般的だったようです。
この星座のα(アルファ)星ヴェガは、「夏の大三角」と言われる3つの星の一つで、ひときわ夏の夜空で青白く輝く美しい星ですが、日本でも有名な七夕の織姫(織女星)なので知っている方も多いでしょう。
このヴェガという名前はアラビア名の「アル・ナスル・アル・ワーキ(落ちる鷲)」が変化したものですが、これはヴェガの隣にあるε(エプシロン)・ζ(ゼータ)の二つの星をつなぐとV字型になり、翼を折りたたんで下降する鷲の姿に見えることから来ています。
またヴェガは約1万2千年後には新しい北極星になることが予測されています。
またこと座でみられる天体として有名なのは、惑星状星雲の「環状星雲」です。
口径の小さな望遠鏡でもリング状の美しい雲を見ることができるでしょう。
惑星状星雲とは、太陽程度の質量を持った星の最後の姿です。
環状星雲のリングは秒速役10キロメートルのスピードで外側に広がっていて約5万年後には消滅すると言われています。
探し方は、こと座そのものは小さく見つけにくいので、まずヴェガを見つけます。
ヴェガは天の川の西の端に位置し、一等星の中でも特に明るい0、0等の星で夏の夜空の女王とも呼ばれています。
その左下あたりにある3〜4つの平行四辺形を探すといいでしょう。
こと座「Lyra(リラ)」の神話
トラキア王のオイアグロスと9人の音楽の神ムーサイの一人であるカリオペーの間にオルフェウスという子どもがいました。
さて太陽神アポローンは亀の甲羅に7本の弦を張って作った竪琴を持っていました。
これはアイデアに溢れた伝令神ヘルメスが生まれてすぐに作った琴で、太陽神アポローンは自分の家畜と引き換えにそれを譲り受けていました。
太陽神アポローンは学才に恵まれたオルフェウスに竪琴を与え、オルフェウスは9人のムーサイを称えるという意味を込めて、竪琴にさらに2本の弦を加えて9本の弦を持つ竪琴に仕立て上げました。
やがてオルフェウスはギリシアで最も優れた吟遊詩人となりました。
彼がひとたび竪琴をかき鳴らせば動物たちでさえも聞き惚れてしまい、強風にざわめく木々や荒ぶる海でさえ収まってしまうほどでした。
オルフェウスはイオールコス国の王子イアーソーンの率いるアルゴ号探検隊にも加わりました。
オルフェウスは快速船アルゴ号の行く手を阻む嵐を自らの竪琴の音色で鎮め、シチリア島の近くで美しい歌声で船員を惑わす魔物セイレーンに襲われたときは、オルフェウス自身の歌声でセイレーンの魔力を打ち破りました。
仲間の一人プテスはセイレーンの元へ行ってしまいましたが、この活躍により残った英雄たちの命は救われたのです。
さて、オルフェウスには木の妖精エウリュディケーという美しい妻がいました。
二人はともに愛し合い、幸せな生活を送っていましたが、太陽神アポローンの息子の一人、アリスタイオスがエウリュディケーに横恋慕してしまうという事件が起きてしまいました。
あるとき、アリスタイオスはエウリュディケーが一人で野原にいるのを見つけ、彼女を手に入れようと追いかけました。
エウリュディケーは走って逃げましたが、そのときに誤って毒蛇を踏んでしまい、噛まれて死んでしまいました。
最愛の妻を失ってしまったオルフェウスは冥界に妻を取り戻しに行くことを決心しました。
タイナロスの岬にある洞穴からオルフェウスは冥界に下り、ステュクス河(冥界と現世を隔てる川)の渡し守であるカロンや、地獄の門を見張る3つ首の番犬ケルベロスを美しい歌声でなだめ、通り抜けて行きました。
やがて冥界の王ハーデスの前にたどりついたオルフェウスは、妻を返してくれるように懇願しました。
しかし冥王ハーデスはそれを了承するはずがありません。
そこでオルフェウスはあらん限りの声で歌を歌い、竪琴を奏でました。
その歌声の美しさに冥王ハーデスも心を動かされてしまい、エウリュディケーを連れて帰ることを許しました。
ただし地上に戻るまではエウリュディケーは必ずオルフェウスの後ろについて歩き、一言も発してはならないこと、オルフェウスは決して後ろを振り向いてはいけないことを命じました。
オルフェウスは妻を連れて帰路につきました。二人はともに冥王ハーデスの約束を守り、黙って歩きました。
しかし出口が見えたとき、オルフェウスはあまりにも後ろが静かなので「冥王ハーデスがウソをついたのではないか」という疑念にかられてしまいつい後ろを振り向いてしまいました。
するとそこには悲しげな顔をしたエルリュディケーが立っていました。
そして瞬く間にエウリュディケーの身体は冥界に引き戻されてしまいました。
オルフェウスは自分の愚かさを呪い、各地をさまよいました。
そして最後にはオルフェウスに相手にされないことに腹を立てた女性たちによって八つ裂きにされ、バラバラになった身体をヘブロス川に流されてしまいました。
彼の持っていた竪琴は身体とともにヘブロス川へと投げられましたが、オルフェウスの音楽の才能を惜しんだ大神ゼウスがそれを拾い上げて天にのぼらせ星座にしました。
これがこと座の由来です。
なおオルフェウスの亡骸はレスボス島につき、そこに住む人々によって埋葬されました。
オルエウスの墓からは長い間、悲しげな歌声と竪琴の音色が流れたと言われています。
こと座「Lyra(リラ)」の誕生日星の人が何月何日生まれなのか?星言葉や特徴は?
「誕生日星」とは誕生日に太陽と一緒にのぼってくる星のことを指します。
365日それぞれに誕生日星があります。
誕生日星はその日に生まれた人の守護星でその人の人生を象徴すると言われています。
誕生日星の持つ意味を知ることで自分の本心を読み解くことができるようになります。
1月1日の誕生日星はヴェガ(Vega)で、誕生星の星座はこと座α(アルファ)星、星言葉は「心が穏やかな楽天家」、特徴は、根が明るく陽気、声そのものが明るい、平安を求めるという傾向があります。
1月4日の誕生日星はシュリアク(Sheliak)で、誕生星の星座はこと座β(ベータ)星、
星言葉は「突き進むロマン」、特徴は、理想を追い求めてやまない、単刀直入な思考をする、類い稀なロマンティストという傾向があります。
12月27日の誕生日星はカッパ・リュラエ(κLyrae)で、誕生星の星座はこと座κ(カッパ)星、星言葉は「社会への奉仕と先取り」、特徴は、先見の明がある、人をお世話するのが好き、行動が早いという傾向があります。
こと座「Lyra(リラ)」の運勢
こと座は36星座によるといて座の第1デークに当たり、この時期に最もこと座のエネルギーが強くなるので運勢に生かすと良いでしょう。
「36星座」とは12星座をそれぞれ3つのデーク期間に分けたものです。
デークとは一つの星座宮につき3つ存在します。
一つの星座宮は30度の角度で構成されていますが、さらにその30度を10度づつ区切ったものになります。
1デークは1〜9度、2デークは10〜19度、3デークは20〜29度になります。
こと座はいて座の第1デークにあたり、11月23日〜12月1日で木星の影響が最も強いとされています。
この期間に生まれている人はこと座の影響を強く受けていますが、純粋ないて座の傾向が強く、火の星座であることと拡大と発展の象徴でもある木星の影響を受けることでかなり強いエネルギーを持っています。
理想を追い求めることに対しては人一倍努力し、それを実現してしまうほどの力を備えています。
さらに自由を愛し、自分を束縛することよりも解放していくことを選択し、それがたとえ孤独な道行だったとしても妥協をすることはありません。
現在の苦労は未来の幸せにつながると考えているのでへこたれない強い精神を持っています。
また何事もせっかちでスピーディーですが、焦るよりも元々の時間感覚が早いので、速さと完璧さの両方を持っているので仕事などではかなり重宝がられるでしょう。
また活動的ですがそこに持ち前の知性が加わることでいわゆる文武両道で活躍することもあり、非常に多彩な才能を持っていると言えます。
旅行することが好きで、一つの場所に腰を据えるよりも数年単位で移動したり引越しすることを好む傾向がありますが、これは土地のエネルギーとの関係があります。
土地とのつながりを敏感に感じ、そこから無意識的にエネルギーを得ることができるので、その恩恵を感じられなくなると自然に移動したくなる傾向を持っています。
また自分が好きなことに関しては時間を忘れるほど熱中したり、集中力を発揮するので、その道のプロフェッショナルとして若いうちから頭角を出し、活躍することもあるでしょう。
これは持ち前の探究心の強さに由来しています。
こと座の特徴として、芸術の才能があり、非常にセンスに優れています。
音楽の才能や色彩感覚もあり、また感性が豊かで時代の流れなどを見通すことのできる目も持っているでしょう。
日常でも一定のリズム感があり、テンポ良く生活することを好みます。
どちらかというと人の気持ちを読めてしまうので、その辺りは少しストレスを感じたり、本音と建前を使い分けをしなければならないこともあり、持ち前の率直さを隠さなければならない場合もあるので相当のストレスを溜め込んでしまう場合もあります。
また先見の明があるので時代の先を読んだり、物事の流れと終着点を見出す力もあるので、すぐに答えを得てしまうことで逆にとても慎重になったりニヒリズムに陥ってしまう場合もありますが、エネルギーが強いので、自分の力で状況を変えてやろうと意気込むこともあります。
また勝ち目がない場合は苦手な人に対しては斜に構えてものを見ることもあり、あえて受け身に回ることもあり、非常に器用な側面を持っています。
いかにマイペースでいられるかということと使い分けをすることが人生をより良くするための課題になります。
こと座のキーワードは「Talent」で才能、腕前、力量、能力、適正ということがテーマなります。
もともと秘めた才能を持っているのでそれをいかに人生で気づき、自分のものに練り上げていくかが課題になります。
運勢的に良いものとしては、ピアノやギターなど自分の好きな楽器を弾いたり、習うこと、歌を歌うこと、ダンスをすること、絵を描くこと、色彩感覚を磨くこと、練習を積み重ねること、夢をあきらめないこと、気になるものはすぐに調べたり自分なりに理解しようとすることなどが挙げられます。
逆に、マイナス面としては、ダラダラとした生活をすること、不摂生をすること、人のペースに合わせすぎてしまうこと、空気を読んで発言しないこと、人の言いなりにならないことなどが挙げられます。
恋愛面でこと座を活用する方法は、自分をきちんと表現をすること、相手に寄り添いながらも自分のカラーを出すこと、自分の好きなものを相手にも好きになってもらうように心がけること、相手の気持ちに共感したり、相手の立場や気持ちになって考えることがいいでしょう。
逆に恋愛面でのマイナスは、自分勝手すぎてしまうこと、一人で頑張ろうとすること、感性だけで相手を判断しないこと、相手とのギャップを埋めようとしないことなどが挙げられます。
こと座の以外の生まれの人でも、これらのことに注目していれば自然とこと座のエネルギーを得ることになります。
こと座のデークの時期にはこのような側面の影響を受けることもあるので、良い部分は伸ばし、気をつけるべきところには気をつけるようにするといいでしょう。
占い師 聖子からのワンポイントアドバイス
また恵まれているので、人よりも多くの才能を持っているし、夢を実現できる可能性も高いわ。だから努力を楽しみながら行うことが大切ね。