88星座のヘルクレス座「Hercules(ヘルクレス)」の特徴や探し方、神話やヘルクレス座「Hercules(ヘルクレス)」の誕生日星の人が何月何日生まれなのか?
星言葉や特徴や運勢まで完全紹介いたします!
目次
ヘルクレス座「Hercules(ヘルクレス)」の基本情報と特徴
星座名 | ヘルクレス座 |
略符 | Her |
ラテン語(英語・読み方) | Hercules (ヘルクレス) |
意味 | ヘーラクレース(神話の人物) |
季節 | 夏 |
最も明るい恒星 | ヘルクレス座β星 |
ヘルクレス座「Hercules(ヘルクレス)」の探し方
ヘルクレス座は真夏の盛り、天頂付近に見える全天で5番目に大きな星座です。
星座の形は五角形と台形を組み合わせた胴体に、広げた両手と片膝をついた足がくっついています。
ヘルクレス座を構成する星は3等星以下の暗めの星ばかりなので、実際に見分けるのは知識と好条件が必要になるかもしれません。
星図では片手に棍棒を持ち、もう一つの手に二匹のヘビ、もしくはリンゴの枝を持った偉丈夫の姿として描かれています。
ただし天頂を上と見た場合、頭を南、つまり地面に向けて描かれるので、しばしば上下逆さまに描かれます。
ヘルクレス座の右腰(天頂を上とみれば胴体の部分の右上)、ζ(ゼータ)星とη(イータ)星の中間あたりには有名なヘルクレス球状星団M13があります。
M13は1714年にイギリスの天文学者エドモンド・ハレーによって発見されました。光度で言えば6等星くらいの星なので少し肉眼で見るのは難しいのですが、望遠鏡で見ると5万個以上の星が密集している様子を見ることができます。
地球からの距離は約2万2千光年で、直径は約110光年のこの星団の中心部付近には赤色巨星が密集しています。
ちなみに1974年にプエルトリコのアレシボ天文台の電波望遠鏡からこのM13に向けて電波メッセージが送信されました。
これはActive SETI(能動的な地球外生命体探査)」の最初の例であり、「アレシボ・メッセージ」と言われています。
ヘルクレス座はいうまでもなく、英勇ヘルクレスの姿を象ったものですが(「ヘルクレス」とはラテン語読み)、古代ギリシャでは「エンゴナシン(跪く者)」、「アイドロン(幻)」という名で呼ばれ、実際にこの星座とヘラクレスが結びついたのは少し後の時代になります。
またフェニキアでは「メルカルト」という神の名前で呼ばれ、あがめられていたと言われています。
探し方は、頭上にある暗いH字型の星の並びを探しましょう。
このH字型がちょうどヘルクレス座の腰の部分になります。
かんむり座とこと座のベガの中間あたりに見当をつける探し方もあります。
なお首星のラス・アルゲティはヘルクレス座の頭に相当する部分です。
ヘルクレス座「Hercules(ヘルクレス)」の神話
ギリシア最大の英雄ヘラクレスは大神ゼウスとミュケーナイの王女アルクメネーの間にできた子どもでしたが、彼女には夫がいました。
大神ゼウスは彼女の夫のアンピトゥリオーンに姿を変えてアルクメネーと契りを交わしました。
そしてやがて生まれたのが英雄ヘルクレスだったのです。
さて、英勇ヘルクレスが赤ちゃんのときから神性を持っていて非常に輝かしい子どもでした。
大神ゼウスの浮気にくわえて、英雄ヘラクレスがひどく優秀な子どもだったので大神ゼウスの妻であるへーラーはとてもヘラクレスを憎んでいました。
そのために英雄ヘルクレスが赤ちゃんの時にはへーラーは2匹の毒蛇をヘルクレスが寝ている揺りかごに送り込みましたが、なんと素手で毒蛇を絞め殺してしまうほどでした(一説にはヘルクレスの父アンピトゥリオーンがヘルクレスと彼の弟であるイピクレスのどちらが神性があるのか見極めようとして毒蛇を投げ込んだというものもあります。
イピクレスは毒蛇に怯えて逃げましたが、ヘルクレスが毒蛇を握りつぶしてしまったので彼こそ神の血を引くものだと悟ったのです。)
英雄ヘルクレスはアンピトリュオーンからは戦車を駆る術、アウトリュコスからはレスリング、エウリュトスからは弓術を学び、それらをものにしましたが、ただひとつ音楽の才能だけは恵まれていませんでした。
英雄ヘルクレスに弾琴を教えたのは、かの有名な詩人のオルフェウスの弟といわれているリノスでしたが、英雄ヘルクレスのあまりに物覚えが悪いのに腹を立てて殴ったところ、英雄ヘルクレスは琴でリノスを殴り返して殺してしまいました。
アンピトリュオーンはそのような騒ぎを再び繰り返さないために英雄ヘルクレスをキタイロンの山の中の牧場に送り込みました。
そこで英雄ヘルクレスは羊飼いをしながらすくすくと育ちました。
やがて成人した英雄ヘルクレスは、並外れた体躯と力を持つ青年になりました。
19歳のころには山の中に住んで家畜や人を襲っていた獅子を退治し、その皮を剥いで頭の部分の兜にして被っていました。
武勇に優れた英雄ヘルクレスは当時オルコメノス国に隷属していたテーバイの国の民衆を率いてオルコメノス国と闘い、この国を打ち負かしました。
この功績によって、テーバイ国の王女メガラを妻に与えられ、英雄ヘラクレスは幸せに暮らしていました。しかし英雄ヘルクレスを憎む大神ゼウスの妻へーラーは陰謀をめぐらし、狂気の女神をつかわせて英雄ヘラクレスに狂気を取り憑かせ、妻メガラとその間にできた子ども三人を英雄ヘルクレス自身の手で殺させてしまいました。
正気に戻ったヘルクレスはその罪を償うために、神託によってティーリューンスの王エウリュステウスのもとで10の難行を成し遂げなければなりませんでした。
しかし卑劣で臆病者の王だったエウリュステウスは英雄であるヘルクレスを恐れており、難行にかこつけて英雄ヘラクレスを殺してしまおうと考えていました。
そこでまず彼に命じたのが、ネメアの森に住む大獅子を退治せよというものでした。英雄ヘラクレスはその命令に従い、弓と棍棒を持ってネメアの森に出かけていきました。
そして英雄ヘラクレスは大獅子と対峙しました。
しかしこの獅子はただの獅子ではなく、怪物エキドナとテュフォンの生んだ獅子で、不死身の身体を持っていました。
一説には、この大獅子は一つの胴体に3つの上半身と下半身を持つ巨人の怪物ゲリュオンの飼っていた猛犬オルトロスの兄弟だったとも言われています。
英雄ヘルクレスははじめ弓を打ちましたが大獅子にはまるでこたえませんでした。
そこで英雄ヘルクレスは棍棒を振るい、大獅子を追い立てました。そ
して洞窟の中に閉じ込めるとその中に入って出口を塞ぎ、獅子の首を素手で絞め落としました。
英雄ヘルクレスは倒した大獅子の皮を剥ぎ、頭にかぶってエウリュステウス王の元へ持ち帰りました。
こうして第一の難行は果たされました。
第2の難行はレルネの化け蛇ヒドラ(うみへび座)の退治です。
いくら剣で切っても死なない不死身のヒドラに少々手こずったものの、従者として照れていった甥のイオラオスはヒドラの傷口を火で焼くという機転を見せ、英勇ヘルクレスがこの難行も無事にこなしました。
第3の難行はケリュネイアの山に住む鹿を生け捕りにしなさいというものでした。
この鹿は金色の角を持ち、月の処女神アルテミスの聖なる眷属だったのでヘルクレスはこの鹿を傷つけないように細心の注意を払わなければなりませんでした。
そしてケリュネイア山で1年もの間鹿を追いかけ、ようやく捕らえることに成功しました。
ところがこの行いに立腹したアルテミスは兄である太陽神アポローンと連れ立って現れ、ヘルクレスを責め立てました。
ヘルクレスは兄のエウリュステウスの命令でやむなく鹿を捕らえたことを説明し、仕事が済み次第元どおりに放すことを約束し、ようやく了解をえました。
第4の難行はエリュマントス山に住む大猪の退治です。
この大猪はブソービスの街を襲っては住民を悩ませていました。
ヘルクレスは猪の住む洞窟の前で大声をあげて猪を追い出し、深い雪の中に追い込んで足が雪にはまり動けなくなったところを生け捕りにしました。
なお猪退治に赴く途中に過ちからケンタウロス族の賢者ケイローンを殺してしまっています。
第5の難行はエーリスの王アウゲイアースの厩を一人だけで1日で掃除せよというものでした。
この厩は恐ろしく広大でしかも一度も掃除をしたことがないので肥がうず高く積もり恐ろしい形相をなしていました。
ヘルクレスはこの時、アウゲイアースにエウリュステウスの命令できたことを隠し、「もし家畜の10分の1をくれるのなら掃除してやろう」という話を持ちかけました。
アウゲイアースはまさか可能だとは思わなかったので、息子のピューレウスを証人としてヘルクレスの申し出を受けました。
ヘルクレスはこの難題を、厩の近くを流れるアルペイオス川の水を引き、厩の中に流し込んで綺麗さっぱりと洗い流してしまうことで解決しました。
ところがアウゲイアースは家畜を渡すのを渋り、しかも彼がエウリュステウスの命令で来たことを知る由となると、ヘルクレスを散々なじって約束を反故しました。
証人となったピューレウスは信義を重んじる者だったので、アウゲイアースに家畜を渡すように提言しましたが、アウゲイアースは耳を貸さず、ヘルクレス共々ピューレウスを国外に追放しました。
ピューレウスはその後ドゥーリキオン島に渡ってそこで住んだと言われています。
第6の難行はステュンパロス湖の鳥をなんとかせよとのことでした。
その湖と周辺の森には無数の鳥が巣を作っていて近隣の町は騒音に悩まされていました。
ヘルクレスは熟考の末、青銅の巨大な銅鐘を打ち鳴らし、鳥たちが驚いて飛び立ったところを得意の弓矢で射落としました。
第7の難行はクレタ島の雄牛を連れて帰ることでした。
この雄牛はクレタ島の王ミノスが海神ポセイドンから生贄として捧げるために手に入れたものでしたが、牛の見事さに生贄にするのが惜しくなってしまったミノス王がポセイドンとの約束を守らずに違う牛を生贄にしたので、ポセイドンの呪いによってひどく凶暴になってしまっていました。
ヘルクレスが独力でこれを捕らえ、エウリュステウスの元に持ち帰りましたが、その後牛はギリシア中で暴れまわり後にアテナイの英雄テセウスによって退治されました。
第8の難行はトラキア王ディオメデスが所有する牝馬を奪ってくることでした。
この馬は武神アレースと妖精キュレーネーの子とも言われ、非常に凶暴でディオメデスはこの馬に人肉を与えて養っていました。
ヘルクレスはトラキアに赴いてディオメデスを殺し、牝馬に食わせ、そして奪いました。しかしディオメデスの兵士たちが異変を聞きつけて集まってきたので、ヘルクレスは従者として連れていた少年アプデーロスに馬番をさせ、兵士と戦いこれを潰走しました。
ところが戻るとアプデーロスはこの牝馬に食い殺されてしまっていました。
ヘルクレスはこれを嘆き、少年を記念して近くに町を建設しました。
これがのちのアブデーラ市になりました。
第9の難行はエウリュステウスの娘のアドメーテーの望みでアマゾンの女王ヒッポリュテの帯を取ってくることでした。
アマゾンがギリシアから遥か東、小アジアの奥にあると言われた国で、弓をひく時に邪魔にならぬよう片方の乳房を切り落とした勇敢な女戦士たちによって治められていました。
ヘルクレスは船を仕立て、長い航海の末アマゾンに着きました。
ヒッポリュテはヘルクレスを歓待し、帯を譲ることを快く承諾しました。
しかしまたしてもヘルクレスを憎むへーラーの陰謀により、アマゾンの女戦士たちに「ヘルクレスがヒッポリュテをさらって行こうとしている」と信じ込んでしまいました。
女戦士たちは武器を手に取り、ヘルクレスの乗った船に押し寄せました。
ヘルクレスはヒッポリュテに騙されたと思い、彼女を殺して帯を持ち帰りました。
第10の難行は怪物ゲリュオンが持つ赤い牛を奪うことでした。
ゲリュオンは1つの胴体に3つの下半身を持つ巨人で、しかも牧羊犬として凶暴なオルトロスを飼っていました。
オルトロスは昔オリュンポスの神々と戦ったティタン神族の生き残りの怪物テュフォンとエキドナの子で第1の難行で倒したネメアの大獅子の兄弟と言われていました。
ゲリュオンは世界の西の果ての近く、エリュテイア島に住んでいました。
ヘルクレスは太陽神ヘリオスから黄金の船を借り、それに乗ってオケアノスの大洋を渡ってエリュテイア島に上陸しました。
すると早速オルトロスがヘルクレスの匂いを嗅ぎつけて襲ってきましたが、ヘルクレスは棍棒でこれを打ち倒し牛を奪い去りました。
牛を船に乗せていた時に騒ぎを聞きつけてゲリュオンがやってきました。
すぐに出航しましたがゲリュオンは海の中も追ってきました。
ヘルクレスは弓矢を取り、ゲリュオンの3つの頭の全てを撃ち抜き、殺しました。
ヘリオスに黄金の船を返し、ティーリューンヌに持ち帰った牛はへーラーに捧げられました。
これで全ての難行を果たしたはずでしたが、エウリュステウスはそのうちの2つ、ヒドラ退治と厩掃除に関して難癖をつけました。
ヒドラ退治はイオラオスの力を借りたこと、厩掃除は勝手にアイゲイアースと取引しようとしたことです。
よってエウリュステウスはこの2つを無効にしてしまい、新たな2つの難行を言い渡しました。
第11の難行はヘスペリデースの園にある金のリンゴをとってくることです。
この園は世界の西の果ての仙峡でここには大地母神ガイアが大神ゼウスに結婚の祝いとして贈った金のリンゴの木がありました。
その木は100の頭を持つ不死身の竜が守っていて生半可なことでは難行を達成できないとエウリュステウスは思いました。
しかしヘルクレスはヘスペリデースの園へ行く途中、岩山に縛り付けられていた賢者プロメーテウスを助け、彼の助言に従って天を支える巨人アトラスの力を得てこの難行を果たしました。
第12番目の最後の難行は、地獄の番犬ケルベロスを連れ帰ることでした。
ケルベロスは地獄の入り口を見張る番犬で、3本の首と蛇の尻尾を持ち、さらに背中から無数の蛇が生えていました。
このケルベロスもテュフォンとエキドナの子で恐るべき怪物でした。
流石にこの難題には頭を悩ませたヘルクレスですが、アテナと伝令神ヘルメスに励まされ、タイナロン岬にある地獄に通じる穴を下りて行きました。
ヘルクレスは冥王ハーデスに会い、ケルベロスを貸してもらえないか頼みました。
冥王ハーデスは「もしケルベロスを素手で降参させることができたら貸してやろう」と答えました。
ついにヘルクレスとケルベロスが対峙し、ケルベロスは口から火を吐き、ヘルクレスに噛み付きましたが、ヘルクレスはケルベロスの首を掴んで締め上げ、蛇に噛まれても決して離しませんでした。
ついにケルベロスも降参し、ヘルクレスはエウリュステウスの元へケルベロスを持ち帰りました。
ケルベロスはエウリュステウスを大いに驚かした後、冥王ハーデスの元に返されました。
こうして晴れて年季の開けたヘルクレスはその後も各地を旅し、盗賊ケルコーペスを倒したり、厩掃除で約束を破ったアイゲイアースに復讐するため、エーリスに攻めてこれを陥落させたりなど様々な伝説を作りました。
のちに英雄ヘラクレスがケンタウロスのネッソスの呪いによって火の中に身を投げて死んだ時、その偉大なる功績を讃えられ神々の一員に列せられ、天上に昇って星座になりました。
ヘルクレス座「Hercules(ヘルクレス)」の誕生日星の人が何月何日生まれなのか?星言葉や特徴は?
「誕生日星」とは誕生日に太陽と一緒にのぼってくる星のことを指します。
365日それぞれに誕生日星があります。
誕生日星はその日に生まれた人の守護星でその人の人生を象徴すると言われています。
誕生日星の持つ意味を知ることで自分の本心を読み解くことができるようになります。
11月26日の誕生日星はファイ・ヘルクリス(φHerculis)で、誕生星の星座はヘルクレス座φ(ファイ)星、星言葉は「華のある派手な行動」、特徴は、壮麗なものを好む、オーバーに振る舞う、人の目を引くことを好むという傾向があります。
12月4日の誕生日星はゼータ・ヘルクリス(ζHerculis)で、誕生星の星座はヘルクレス座ζ(ゼータ)星、星言葉は「信頼感ある探究心」、特徴は、人に安定感を与える、励ますことがうまい、研究熱心でやがて成功を収めるという傾向があります。
12月8日の誕生日星はイオタ・ヘルクリス(ιHerculis)で、誕生星の星座はヘルクレス座ι(イオタ)星、星言葉は「一匹狼のリアリズム」、特徴は、音楽の才能がある、人との距離を置く、何事も真剣勝負で取り組むという傾向があります。
12月9日の誕生日星は60・ヘルクリス(60 Herculis)で、誕生星の星座はヘルクレス座60星、星言葉は「理想を目指す頑固さ」、特徴は、目標や目的意識が高い、自分の新年に頑固に従う。人の意見を聞き入れないという傾向があります。
12月11日の誕生日星はラス・アルゲチ(Ras Algethi)で、誕生星の星座はヘルクレス座α(アルファ)1星、星言葉は「装飾された魅力」、特徴は、着飾ることでありのままより美しく見える、本当の自分を見せない、人の期待に応えるという傾向があります。
12月12日の誕生日星はパイ・ヘルクリス(60 Herculis)で、誕生星の星座はヘルクレス座π(パイ)星、星言葉は「向上心を秘めた理想」、特徴は、どんなこともめげずにチャレンジする、ひたむきに努力する、理想がかなり高いという傾向があります。
12月24日の誕生日星はオミクロン・ヘルクリス(ο Herculis)で、誕生星の星座はヘルクレス座ο(オミクロン)星、星言葉は「統率力優れたリーダーシップ」、特徴は、統合する力がある、リーダーに抜擢される、どんなこともやれば可能になるという傾向があります。
ヘルクレス座「Hercules(ヘルクレス)」の運勢
ヘルクレス座は36星座によるとおとめ座の第2デークに当たり、この時期に最もヘルクレス座のエネルギーが強くなるので運勢に生かすと良いでしょう。
「36星座」とは12星座をそれぞれ3つのデーク期間に分けたものです。
デークとは一つの星座宮につき3つ存在します。
一つの星座宮は30度の角度で構成されていますが、さらにその30度を10度づつ区切ったものになります。
1デークは1〜9度、2デークは10〜19度、3デークは20〜29度になります。
ヘルクレス座はおとめ座の第2デークにあたり、9月3日〜9月11日でやぎ座と土星の影響が最も強いとされています。
この期間に生まれている人は、几帳面で細かく、与えられたことを完璧にこなそうとするおとめ座の気質と忍耐力の強さ、実務能力などビジネス面ではかなりできる人が多いでしょう。
神話の英雄ヘルクレスがまるで次々に任務をこなしていくかのように何事も完璧に取り組む姿勢が強くなります。
また神話を見てもわかるように様々な人生の試練を経験することもありますが、持ち前の能力や知恵を通して解決することでどんどん人格が優れていき、魅力もアップするでしょう。
ヘルクレス座のキーワードは「Perseverance」で忍耐力、根気、我慢、頑張りという働きが強くなります。
運勢的に良いものとしては、地道に努力すること、無難な方法を選択すること、自分の分相応を脇ませること、派手にならないように工夫することなどが挙げられます。
逆に、マイナス面としては、その場でばったりと決めてしまうこと、日和見主義になってしまうこと、言わないことで損をすること、瞬間の快楽に身を投じることなどが挙げられます。
恋愛面でヘルクレス座を活用する方法は、受動的ながらに相手を引きつけるすべを身につけること、恋愛での知識を豊富にすること、自分を安売りしないこと、相手に安心感を与えることなどが挙げられます。
逆に恋愛面でのマイナスは、流れに身を任せてしまうこと、すぐに身体を許してしまうこと、理性的ではない人と付き合うことなどが挙げられます。
このおとめ座の第2デーク以外の生まれの人でも、これらのことに注目していれば自然とヘルクレス座のエネルギーを得ることになります。
このデークの時期にはこのような側面の影響を受けることもあるので、良い部分は伸ばし、気をつけるべきところには気をつけるようにするといいでしょう。
占い師 聖子からのワンポイントアドバイス
難行も普通なら投げ出すのにちゃんとやり遂げるのは、まさしくヘルクレス座の持っている気質と同等なのよ。