その香りの良さからお茶として使われたり、リラックスできる香りとして部屋の芳香剤などに使われるなど、特に香りが人気のカモミール。
このカモミールは、2月14日生まれの誕生花です。
カモミール自体は、可愛らしい花をしていて、決して強そうな花には見えませんが、この花には「逆境で生まれる力」という、とても強い精神力を持っていそうな、そんな花言葉があります。
今回は、そんな2月14日の誕生花・カモミールの花言葉や花言葉の由来について詳しくなるために、一挙まとめて紹介していきたいと思います。
目次
2月14日生まれの誕生花「カモミール」の基本情報
英名chamomile・German chamomile
花言葉 | 逆境で生まれる力・逆境に耐える・仲直り・友情・清楚・あなたを癒す |
科・属名 | キク科シカギク属 |
分類 | 一年草あるいは多年草 |
原産地 | ヨーロッパ、西アジア |
開花期 | 4月~7月 |
別名 | カミツレ・カモマイル・カミルレ・ジャーマンカモミール |
1月1日以外の誕生花の月日 | 3月14日 11月3日 |
2月14日生まれの誕生花「カモミール」の花の名前の由来や種類
「カモミール」の花の名前の由来
カモミールという名前は、ギリシャ語で大地のりんごという言葉を表す「chamaimelon」から生まれた名前だと言われています。
カモミールというのはいわば英名であり、和名ではカミツレと呼ばれますが、これもオランダでのカモミールの名前「カミルレ」という名前が訛って、日本人が発音しやすいように、または伝えてきたオランダ人の言葉から聞こえるままに呼ぶようになり、カミツレになったのだということです。
名前の由来となっている通り、まるでリンゴのような甘くリラックスさせてくれる香りが特徴的なカモミールですが、薬草として古くから重宝されてきた植物でもあり、「植物のお医者さん」という呼称も持っているほどなのです。
寒さに強く、種から育てるのもそんなに難しくはないので、日本でも十分に栽培が可能で、地植えも鉢植えもできることから、ガーデニングができるスぺースがないマンションなどでも、ベランダで育てることができます。
「カモミール」の種類
カモミールには大きく分けて2つの種類があります。
そのうちの一つが、ハーブティーにも使われるジャーマンカモミールで、もう一つはローマンカモミールという種類です。
ジャーマンカモミールのほうが3~5月に咲き、ローマンカモミールは6~7月に咲くので、まずその開花時期で種類を見分けることができます。
分類的にも、ジャーマンカモミールは一年草ですがローマンカモミールは多年草とその点でも違いがあります。
そのほか、見た目にもジャーマンカモミールは花の中心部分が大きく膨らんだ形をしている一方で、ローマンカモミールは中心部分が平らになっているなど、見分けるのはそう難しいことではありません。
ハーブティーに使うのはジャーマンカモミールなのですが、古くに薬草にされていたのはローマンカモミールと、昔と今でそれぞれの扱いに違いがあるのも面白いところです。
2月14日生まれのその他の誕生花
ミモザ
「優雅」「友情」「感謝」「密かな愛」や、「思いやり」などの花言葉を持っているミモザは、2月14日の誕生花です。
黄色くふわっとした見た目の小さな花が特徴的ですが、ネイティブインディアンが告白をする際に用いたことが、「密かなの恋」の花言葉の由来となっていると言われています。
カモミールとはまた見た目がまったく違う花ですが、開花時期は似ていて、どちらも春本番を教えてくれる、春の花の代表的な存在です。
シネラリア
サイネリアとも呼ばれる、青色や紫色がとても鮮やかで美しい、形としてはカモミールにも似ている花が、シネラリアです。
「喜び」「快活」「純愛」「希望」「元気」「華やかな恋」「常に輝かしく」といった、花の見た目から受け取ることができるイメージ通りの花言葉を持っていて、見ている人を元気な気持ち、明るい気持ちにしてくれます。
白い花もあり、それぞれに色によって花言葉が分かれています。
ちなみに、白いシネラリアだと花言葉は「望みある悩み」、青色だと「恋の悩み」、紫のシネラリアは「悩める喜び」、青紫色のシネラリアは「元気」です。
フリージア(黄)
フリージアの中でも、黄色のフリージアは2月14日の誕生花とされています。
丸っこく開く可愛らしい花は、見ている人を明るい気持ちにさせてくれますが、このフリージアには「無邪気」という花言葉がつけられています。
見た目そのままの花言葉で、カモミールとはまた違う雰囲気なので、同じ誕生花といっても、かなり対照的な姿をしていると言ってもいいでしょう。
2月14日生まれの誕生花「カモミール」の代表的な花言葉「逆境で生まれる力」の意味
カモミールはとにかく強い花です。
寒さにも非常に強く、種から育てるにしても初心者であまり草花のことをよく知らない人でも、あれよあれよという間に花を咲かせることができてしまったりもします。
それもこれも、カモミールの強さがあるからこそなのです。
時には踏まれても育ち続け、強い雨や風に折れることもなく伸び続けるカモミールは、まさに「逆境に耐え抜く力を持っている花」だと言えるでしょう。
カモミールの代表的な花言葉である「逆境で生まれる力」というのは、そんなカモミールの強さが由来となっているのです。
カモミールの花を見ているだけでは、この花がいかに強いのか、どのような強さを見せてくれるのかなんて分からないのではないでしょうか?
可愛らしい白い花びら、丸くてふんわりとした花弁の中心…お世辞にも、強い花には見えないと思います。
しかし、いざ暴風雨になったり、誤って踏まれてしまったりしたときに、見た目だけではわからない、カモミールの強さを知ることになるのです。
逆境にいるからこそ、カモミールの普段の姿からは気づくことができない強さ、逆境で生まれる力を見ることができる…これが、この花言葉の由来です。
2月14日生まれの誕生花「カモミール」のその他の花言葉の意味
逆境に耐える
どのような環境でも負けずに元気に強く育つ…カモミールの丈夫だという特徴が、この「逆境に耐える」という花言葉の由来となっています。
踏まれたって、強い風が吹いたって、激しい雨に打たれたって負けないというカモミールの強さは、私たちも人として見習わなければならないところだと感じずにはいられません。
何か嫌なことがあったり、逃げたくなるようなことがあったとき、私たちは自分の脚でその場を立ち去ることができます。
しかし、カモミールは花なので、自分で移動することはできません。
置かれた環境で、自分の強さ一つで耐え抜き続けなければならないのです。
もちろん、自分がつらいときに、ただじっと耐え続けることだけが得策ではありませんが、逃げない心をもって戦うことができる、そんな自分の逆境だと思える流れにも逆らって戦うことができる強さは、カモミールから学ばなければならないところではないでしょうか。
仲直り
カモミールには、「仲直り」という花言葉もあります。
これは、カモミールの本来の花言葉が点々と変化してきたことがきっかけで生まれたものだと考えられています。
他の花の花言葉のように伝説があるわけではないのです。
友達や家族、恋人と喧嘩してしまったり、気まずい雰囲気になってぎくしゃくしているときに、もとに戻りたいと感じたことはありませんか?
苦しい、切ない、悲しい…そんな状況の中で、自分が今、苦境に置かれていると感じることでしょう。
そんなときに逆境にくじけないようにと、カモミールの花を見て、元気を出そう、花言葉の意味を自分へ贈って前を向こうとすることもあると思います。
そして、今の環境を打破したいと感じたときに、相手にその気持ちを伝えたくて花を贈ったのがだんだんと転じて、仲直り…今の苦境を打破する最善の方法の意味を持つようになったのです。
友情
カモミールの花言葉「友情」は、カモミールの花言葉「逆境に耐える」という意味で、相手にカモミールを贈ったところから生まれたと考えられます。
相手を応援したいという気持ち、負けないでほしいという気持ちを持っているからこそ、カモミールを贈る…そこには相手との間の強い絆が見られます。
そこで、「友情」という花言葉が生まれたのです。
相手に負けないでと声援を送る姿、応援して支えようとする姿から連想させられる「友情」が、そのままカモミールの花言葉となったと考えられています。
清楚
「清楚」という花言葉は、カモミールの姿そのままが由来となっていると考えていいでしょう。
カモミールの見た目は、白くすっと伸びた花びら、丸く可愛らしい花の中心と、同じくすらっと伸びた茎と、とてもすっきりした清々しいイメージを抱かせる姿をしています。
派手さはなく、持っているのはあくまで上品で清楚な雰囲気です。
それでいて、さらにリンゴのように甘くかぐわしい香りを放っているのですから、「清楚」という花言葉が生まれないわけがありません。
見た目も、香りも、すべてが上品。
そんなカモミールだからこそ、「清楚」の花言葉がつけられたのです。
あなたを癒す
カモミールについている数々の花言葉のうち、「あなたを癒す」という花言葉は、その香りが由来となっています。
カモミールの花は、リンゴのような甘い香りがします。
カモミールがハーブティーとして使われるのも、この香りがあるからこそです。
この香りを楽しみながらお茶をすれば、とてもリラックスした気持ちになれることでしょう。
リラックス=癒し…ということで、「あなたを癒す」という花言葉が生まれたのだと考えることができるのです。
2月14日生まれの誕生花「カモミール」の怖い花言葉と意味
カモミールに怖い花言葉はない
カモミールには、逆境に耐えるとか、逆境で生まれる力とか、そういった過酷な環境、状況を連想させる花言葉はありますが、だからといって怖い花言葉があるわけではありません。
厳しさを感じる花言葉も、カモミール本来の特徴や強さに由来するものですし、伝説などで怖い話が残っているわけでもないのです。
歴史としては古いのですが、薬草として、人を癒すリラックス効果のある花として用いられることしかなかったカモミールだからこそ、マイナスイメージを抱かせるような花言葉が生まれる隙も無かったのかもしれませんね。
2月14日生まれの性格や恋愛傾向や運勢・有名人はコチラ
占い師CRISSのワンポイントアドバイス
カモミールは、ハーブティーとして身近な存在だから、名前を知っている人はたくさんいるはず。
あの香りを楽しみながらティータイム…なんて想像しただけで幸せな気持ちになるわよね。
でも、カモミール自体はあの可憐な香りで抱くイメージとは正反対で、とっても強い花なのよ。
逆境に負けない、過酷な環境に置かれても、花を咲かせることを決してあきらめないの。
2月14日生まれのあなたも、カモミールの強さに習って、強い心や信念を持つことができれば、より一層幸せな人生を自らの手でつかみ取ることができるでしょうね。