アンズの花は、サクラやモモの花に似ていて、とてもきれいな可愛らしい花姿をしています。
「臆病な愛」や、「乙女のはにかみ」という花言葉がついていますが、どの花言葉の響きも、アンズの花を見るとしっくりくるものばかりです。
その一方で「疑い」「疑惑」という花言葉がつけられているのですが、むしろ、そのような花言葉がとても不釣り合いに感じられてしまうほど。
なぜそのような花言葉がつけられたのか、そして美しい花言葉にはどのような由来があるのか、今回は3月1日の誕生花であるアンズの花に焦点を当てて、花の名前の由来や花言葉の由来をまとめて紹介していきたいと思います。
目次
3月1日生まれの誕生花「アンズ」の基本情報
英名Apricot
花言葉 | 臆病な愛・乙女のはにかみ・疑い・疑惑・慎み深さ・遠慮 |
科・属名 | バラ科サクラ属 |
分類 | 落葉中高木 |
原産地 | 中国北部・中央アジア・ヒマラヤ西北部 |
開花期 | 3~4月 |
別名 | カラモモ・シシ・ジュセイトウ・エドモモ・ハタンキョウ・アプリコット |
3月1日以外の誕生花の月日 | 2月23日 4月12日 10月2日 |
3月1日生まれの誕生花「アンズ」の花の名前の由来や種類
「アンズ」の花の名前の由来
中国語名「杏子」の読み方を日本語に直したのが、「アンズ」です。
中国語の場合、「杏」の字は木の名前であり、「子」が実を表していると言われています。
大和時代には、アンズが日本に入ってきているとされているので、国内での歴史もかなり古いと言っていいでしょう。
その証拠に、古今和歌集には、「カラモモ」という名前が出てくるのですが、これはアンズの和名の一つであり、この頃からアンズが存在していたことが分かります。
英名は「アプリコット」ですが、これは「apricus」という、「日が当たって熟す」という意味の言葉が語源となっています。
熟すというのはもちろん果実のことであり、アンズ(アプリコット)が古くから食されてきたということも、この名前からわかるようになっています。
「アンズ」の種類
アンズはもともと日本に自生しているものではなく、中国から入ってきたものとされていますが、現在では日本においても品種改良をされていて、国内のアンズだけでもかなりの数が存在しています。
アンズの実は食べることができ、アプリコットとしてジャムであったり、スイーツであったりと利用されているため、この実を食すために、品種改良を重ねられてきたと考えることができるでしょう。
平和や昭和、新潟大実や信州大実などの種類が有名で、特に長野県ではアンズの生産がとても盛んです。
3月1日生まれのその他の誕生花
ヤグルマギク
ブルーの小さな花びらが細かくついている姿が印象的なヤグルマギクは、3月1日の誕生花です。
「優雅」「繊細」という花言葉は、その細かいつくりをしている花の姿が由来となっており、ヤグルマギクの花を見ていると、すんなりと受け入れられる花言葉だと言えます。
色は青色以外にも種類はありますが、色別に花言葉が存在するわけではありません。
ラッパスイセン
花の形がまるでラッパのように見えることからラッパスイセンの名前が付けられていますが、この花も3月1日の誕生花とされています。
可愛らしい花の形が印象的で、「尊敬」「報われぬ恋」などといった、プラスイメージの花言葉も、マイナスイメージの花言葉も両方が存在しています。
白い花びらの中心に、黄色のラッパがついているような形をしていますが、他にも黄色い花びらに黄色いラッパがついているものなど、色の種類はいくつか存在します。
プリムラ・オブコニカ
引用元:ガーデニングの図鑑 プリムラ・オブコニカの育て方 - ガーデニングの図鑑
「しとやかな人」「青春の美しさ」という花言葉を持っているプリムラ・オブコニカも3月1日の誕生花です。
代表的なのは、薄い紫色の花びらを持っている品種ですが、ピンク色の花を咲かせる品種も人気があります。
派手ではないけれど、清楚で美しく、それでいて可愛らしさも持ち合わせている、そんなプリムラ・オブコニカには、ぴったりな花言葉である「初恋」「青春」というものもあります。
ハクモクレン
「高潔な心」という花言葉を持っているハクモクレンも3月1日の花言葉です。
白く美しい花を、春の訪れと同時に咲かせる姿に、「自然の美しさ」を感じられるものですが、寒さを我慢して咲くのではなく、寒さが終わるのと同時に、春を待ちわびていたかのように一斉に花を咲かせる姿が、春の訪れを人に知らせてくれているように見えます。
「高潔な心」、「荘厳」、「気高さ」という花言葉も、ハクモクレンの花言葉です。
3月1日生まれの誕生花「アンズ」の代表的な花言葉「臆病な愛」の意味
アンズの花言葉の中でも代表的なものは、「臆病な愛」なのですが、実際には、この花言葉の由来というのはハッキリわかっているわけではありません。
少し回りくどい説ではありますが、アンズの花は開花時期がサクラと近く、あまり花に詳しい人でなければアンズの花とサクラの花の区別がつかないなんてこともあるようです。
しかし、どうしてもサクラのほうが春の花の主役であり、その花がサクラではなくアンズだと聞くとがっかりしてしまう人もいるのではないでしょうか。
もし、アンズの花がそれを気にしていていたとしたら?
「私はサクラではないけれど、がっかりさせないだろうか?私のことも綺麗だと言ってくれるだろうか?好きになってくれるだろうか?」とアンズの花が不安を抱えているかもしれない…という想像から、「臆病な愛」という花言葉が生まれたのです。
3月1日生まれの誕生花「アンズ」のその他の花言葉の意味
乙女のはにかみ
乙女のはにかみという花言葉は、アンズの花が咲く季節が、サクラより少し早めになるということに由来しています。
サクラが咲くよりも少しだけ早く咲いてしまうのですが、アンズの花の少しピンク色がかっているところであったり、その花の可愛らしさというのが、サクラより少し早く咲いてしまったことを恥ずかしがっているように見えるというのが、花言葉の由来と言われているのです。
慎み深さ
「慎み深さ」という花言葉も、アンズがサクラより先に咲いてしまうことが由来となっていると言われています。
サクラよりも先に咲いてしまうアンズですが、決してサクラより目立つことはなく、目立とうとしていないように見えることが、「慎み深さ」を感じさせるということで、この花言葉がつけられたと言ってよいでしょう。
遠慮
「遠慮」という花言葉は、アンズがサクラよりも先に咲いてしまうことが由来となってできた花言葉だと言われています。
サクラよりも先に咲いてしまうことに、アンズがまるで気後れしているかのように見えるということで、「遠慮」という花言葉がつけられました。
サクラよりも先に咲いてしまうのは、仕方ないことなのに、それを気にしているのがアンズの可愛らしいところですね。
3月1日生まれの誕生花「アンズ」の怖い花言葉と意味
疑い
「疑い」という花言葉は、中国の故事に倣っていると言われています。
李下に冠を正さずという言葉があり、これは、木の下で冠を直していると、実を盗むのではないかと疑われますよ…という意味となります。
しかし、実際にこの「李」というのは、スモモのことであり、アンズのことではありません。
そのため、なぜスモモが出てくる故事が由来となって、アンズの花言葉が生まれたのかというのは謎なのですが、この故事によりアンズの花言葉が生まれたのは事実のようです。
疑惑
「疑惑」の花言葉も、中国の故事が由来となっていると言われています。
つまり、見た目には怖い花言葉のように感じられますが、実際には怖い意味ではなく、ただ疑われてしまいますよ…という警告であるだけなのです。
さらには、この故事はアンズではなくスモモの木が出てくるものなので、余計に本来アンズには関係のない花言葉だと言ってしまっても良いくらいだと言えるでしょう。
結果的に、アンズには、怖い花言葉は存在しないということになります。
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占い師CRISSのワンポイントアドバイス
アンズの花ってとってもかわいいのよ。
個人的には、サクラよりもちょっと控えめで、メジャーじゃない分、ついつい愛でていたくなる、そんな花のような気がするわ。
アンズの花は、本当に控えめな、昭和の女性像のような印象を受ける時があるの。
今の時代の女性は、男性の三歩後ろを歩くっていうイメージじゃないし、そうしないといけないわけでもないんだけど、やっぱりそういう女性が好きっていう男性は少なくないはずよね。
出るときには出るべきだけど、相手の男性を立てる時には立てることができる、愛する人を大切にできる女性を目指すには、アンズの花の花言葉を参考にしてみるといいかもしれないわね。