2月23日の誕生花は「ポピー」です。
明るい色、丸くて大きく開いた見るだけで元気になれるようなその姿に対して、ポピーの花言葉は「いたわり」や「思いやり」といった優しい言葉が並びます。
中には、「恋の予感」「陽気で優しい」など、わくわくするような花言葉もありますが、ではなぜ、ポピーにこのような花言葉がつけられたのでしょうか?
2月23日の誕生花であるからこそ、2月23日生まれの人はぜひ参考にして、自分の人生の中でのヒントにしてほしい由来や、大切な人が2月23日生まれだった時に、伝えてあげたくなるような、そんな花言葉の由来が、ポピーには込められています。
ぜひ、ポピーの名前の由来や花言葉の由来を知り、ポピーというあなたにとって大切な花にもっと詳しくなってみてくださいね。
目次
2月23日生まれの誕生花「ポピー」の基本情報
英名Corn poppy・Corn rose・Fieldpoppy
花言葉 | いたわり・思いやり・恋の予感・陽気で優しい・慰め(赤)・感謝(赤)・眠り(白)・忘却(白)・疑惑(白・)推測(白)・富(黄)・成功(黄)・驚き(斑) |
科・属名 | ケシ科ケシ属 |
分類 | 一年草(種類によっては多年草) |
原産地 | ヨーロッパ南部・西アジア・トルコ東部・イラン北部・アジア北東部 |
開花期 | 4~6月 |
別名 | ヒナゲシ・グビジンソウ・ホンゲシ・アイスランドポピー |
2月23日以外の誕生花の月日 | 5月29日 6月15日 8月3日 |
2月23日生まれの誕生花「ポピー」の花の名前の由来や種類
「ポピー」の花の名前の由来
ポピーという名前の由来は、ラテン語の「papa」からきていると言われています。
この「papa」というのは、日本語に訳すと“おかゆ”のことです。
現在使われることはありませんが、昔はポピーからとることができるケシの乳液が、子供のおかゆに混ぜて食べさせることで子供がよく眠るとされていたためです。
このポピーの眠りに導く作用があると言われているのは迷信でも何でもなく、実際にポピーに含まれている成分が眠りを誘うものであるということが影響していると考えられます。
あくまで紀元前400年のあたりのギリシャでの話であり、ポピーの存在はギリシャ神話にも出てきます。
ギリシャ神話における豊穣の神デメテルは、このポピーの花を摘んで、自分の心を慰めていたと言われていますが、そのデメテルの様子を見た眠りの神ソムアヌが、デメテルの心の苦しみを少しでも和らげさせてあげようと、ポピーの花で眠らせてあげられるようにしたのだそうです。
それがきっかけで、眠りへと誘う花…という扱いになったのだと言われています。
「ポピー」の種類
ポピーの種類は非常に複雑であり、まず、そもそもポピーの種類としては150種類ほど存在しています。
一般的にポピーと呼ばれるのは、日本ではヒナゲシはグビジンソウと呼ばれているものであり、アイスランドポピーと呼ばれているものでもあります。
ヨーロッパをはじめとし、世界各国の様々な場所で自生している種類があり、多年草もあれば一年草もあるなど、分類も違う種類が存在しているのです。
園芸用として出回っているポピーは特に問題はありませんが、ポピーには栽培を禁止されている種類もあるので、その点には気を付けたいところです。
ケシ・アツミゲシ・ハカマオニゲシという種類に関しては、日本では栽培が禁止されています。
ケシという名前でピンとくる人もいるかもしれませんが、麻薬の原料となる成分が含まれている、抽出することができてしまう種類であるために、一般的な栽培が法律上で禁止されているのです。
ただし、先ほど言った通り、園芸用の一般のポピーであればそのような種類はありませんので、安心してください。
2月23日生まれのその他の誕生花
アンズ
2月23日の誕生花であるアンズは、ウメよりも少し遅く、サクラよりも少し早く花を咲かせる植物です。
「乙女のはにかみ」「臆病な愛」という花言葉を持っていますが、花の形状はサクラに似ており、バラ科サクラ属に分類されています。
「慎み深さ」「遠慮」という花言葉もあり、サクラほど目立たないように、サクラを際立たせるように密かに咲く姿から、このような花言葉がつけられたとされているようです。
ジンチョウゲ
甘く爽やかで万人に好かれる香りを放つジンチョウゲも2月23日の誕生花です。
「栄光」「勝利」という花言葉を持っていて、これはジンチョウゲが一年中緑色の葉を茂らせていることに由来していると言われています。
香りがもととなっている花言葉としては、「甘美な思い出」や「優雅」といったものがあります。
スノーフレーク
スズランスイセンとも呼ばれるスノーフレークは、「純潔」「汚れなき心」という花の姿そのままの美しい花言葉を持っています。
このスノーフレークも、2月23日の誕生花とされています。
下向きで鈴のような形をしている花は、白に淡い緑色の斑点が入っており、清純さを強く感じさせる姿をしているので、このような花言葉がつけられたとされているようです。
コブシ
モクレンによく似た花を咲かせるコブシも2月23日の誕生花です。
「友情」「歓迎」という花言葉があり、花が咲く時期が卒業や入学シーズンとかぶっていることが、これらの花言葉の由来だとされています。
人の握りこぶしのような実ができ、花が咲くことから、実がまるで花が咲くことを応援し、歓迎しているように見えるということで、「友情」や「歓迎」という花言葉がつけられたという説も存在します。
ストック
引用元:ストックの花は初心者にもおすすめ! 育て方や注意点をわかりやすく解説 | となりのカインズさん
「愛の絆」「豊かな愛」という花言葉を持ち、色によってさらにそれぞれに花言葉がついているストックですが、これも2月23日の誕生花とされています。
愛に関する花言葉が多く、その見た目からも、プレゼントに使われたり、ウェディングフラワーとして使われることもあるストックですが、花自体はそこまで大きくありませんが、フリルのようにフワフワした花の形もとても人気で、多くの用途に用いられます。
2月23日生まれの誕生花「ポピー」の代表的な花言葉「いたわり」の意味
ポピーの花言葉「いたわり」の由来というのは、その花の姿に関係しているものでもありませんし、伝説が残されているというわけでもありません。
ポピーの花言葉の由来としては、ポピーの茎を傷つけたときに出てくる白い乳液が関係していると言われています。
この白い乳液には、鎮静成分・鎮痛成分が含まれているとされているのです。
それが、この花言葉由来となっているとされています。
アルカロイド成分が入っていることで、このような効果が期待できるわけですが、だからこそ、紀元前から存在していたポピーは、この成分を使って
麻酔薬として使われたり、睡眠導入剤として使われてきた歴史があるのです。
「いたわり」という花言葉は、ポピーが古くからこのように使われてきた花であることに由来しています。
2月23日生まれの誕生花「ポピー」のその他の花言葉の意味
思いやり
「思いやり」という花言葉も、ポピーの古くからの利用されかたによって生まれた花言葉だと言われています。
また、ギリシャ神話において、眠りの神ソムアヌが豊穣の神デメテルの苦しみを取り除いてあげようとポピーを摘むと眠くなるようにしてあげた…という伝説が由来し、この花言葉が生まれたのだと考えることもできるでしょう。
恋の予感
「恋の予感」という花言葉は、ポピーの見た目やその色の種類の多さに由来していると考えられます。
本能的に新しい恋愛の訪れを感じてわくわくしている気持ちをポピーの花姿や色合いに重ねていると捉えることができるでしょう。
陽気で優しい
ポピーの花は、丸く可愛らしい花ですが、色の種類もとても多く、そしてそれぞれの色がとてもハッキリとしています。
その花のイメージからは、陽気で明るい雰囲気が伝わってくるようです。
しかし、花自体は決してゴージャスというわけではなく、小ぶりでとても控えめです。
陽気で明るいけれど、雰囲気としては優しい印象を受ける…そんなポピーの姿そのものから、「陽気で優しい」という花言葉が生まれたのです。
慰め
赤色のポピーには、「慰め」という花言葉があります。
これは、ギリシャ神話が由来となっており、豊穣の神デメテルが最愛の娘を失い悲しんでいる姿を見て、少しでもその悲しみが癒え、デメテルが穏やかな眠りにつくことができるようにと、眠りの神ソムアヌがポピーを摘むことで眠りへとデメテルを誘えるようにした逸話がもととなっていると言われているのです。
ソムアヌのデメテルを慰める行動そのものが花言葉となっていると考えることができます。
感謝
赤いポピーにはもう一つ、「感謝」という花言葉もあります。
これもやはりギリシャ神話が関係しており、豊穣神デメテルは、眠りの神ソムアヌが自分がポピーを摘むことで眠りへと誘ってくれるようにしてくれたことで、安らかに眠ることができるようになり、それに対してソムアヌに深く感謝をしたとされています。
これがもととなって、この花言葉が生まれたということです。
眠り
白いポピーが持っている「眠り」という花言葉も、豊穣の神デメテルが眠れるようになった逸話がもとになっています。
眠りの神ソムアヌが、デメテルへと「眠り」を与えたというギリシャ神話の逸話の一つが、ポピーの花言葉となっているのです。
推測
「推測」という花言葉も、白いポピーにつけられている花言葉なのですが、これは、眠りや感謝と同じように、デメテルとソムアヌの伝説に由来しているものの、意味合いとしては少し遠回りして解釈しなければなりません。
デメテルが娘を冥王ハデスに奪われ、悲しみの底に沈んでいる姿を見て、ソムアヌは彼女がどれだけ辛いだろうか…と“その心中を察し”、穏やかな眠りを与えるためにポピーに睡眠作用を施したということで、「推測」の花言葉がつけられたのだと言われています。
富
黄色のポピーについている「富」という花言葉は、そのポピーの色に由来していると考えられます。
鮮やかな黄色は、どこか黄金を思わせるため、「富」という花言葉が生まれたのだと考えることができるのです。
成功
「成功」という花言葉も、黄色のポピーについているものですが、これもやはり、「富」と同じく、ポピーの鮮やかな黄色が、富や成功を思わせるということでつけられたものだと考えることができます。
ポピーの黄色はとても明るい色で元気をもらえるので、このような前向きな花言葉がつけられたのでしょう。
驚き
ポピーにはまだら模様をしているものもあります。
この斑模様のポピーには「驚き」という花言葉がつけられています。
鮮やかで単色のイメージが強いポピーですが、斑模様というのも少数ではあるものの存在しています。
その姿が珍しいためか、「驚き」という花言葉がつけられたのだと考えられているのです。
2月23日生まれの誕生花「ポピー」の怖い花言葉と意味
忘却
ポピーの花言葉には、「忘却」というものがあります。
忘れ去られてしまうというイメージが強いので、怖いと感じてしまうかもしれませんが、実際には怖いものではありません。
これもやはりギリシャ神話からきていて、悲しい出来事を忘れることができるように、ほんのつかの間の間だとしても、眠りによって安らぎを得られるようにというデメテルに対するソムアヌの配慮の心が、由来となっていると考えることができます。
疑惑
ポピーの茎からとれる麻酔薬や睡眠導入剤として使われていた乳液の存在、その薬効が、「疑惑」という花言葉由来となっている可能性があります。
怖い意味があるわけではなく、このような成分を持っている花はなかなか存在しないため、この花の存在、その薬効自体を疑う人の存在があったことも事実です。
そんなことから、この花言葉が生まれたのだと考えることができるでしょう。
2月23日生まれの性格や恋愛傾向や運勢・有名人はコチラ
占い師CRISSのワンポイントアドバイス
ポピーの花は、その辺の道端でも見ることができるし、後援の花壇に植えられていて可愛い姿に癒されることもあるわよね。
花言葉自体は、ポピーが持っている麻酔としての効果とか、ギリシャ神話がもとになっているものが多いけれど、その由来を知れば、人が人を思いやる心の大切さとか、良くしてくれた人に対する感謝の気持ちを改めて大切なものだと確認することができるのではないかしら?
あなた自身がポピーの茎から出る乳液のような存在になる必要はないわ。
でも、人を癒すことができたり、あなたと一緒に過ごす時間が相手にとっての幸せな時間、穏やかで癒される時間だと感じてもらえるようになることは、いいことだと思うの。
そんな人を癒せる人、存在を目指すためにポピーに残された伝説や、花言葉由来を理解することは大切なことよね。