道端に可愛らしい花を咲かせて、見つけるたびにほっこりとしたj気持ちにさせてくれるスミレの花…。
スミレは2月21日の誕生花とされていますが、このスミレには全体的に「謙虚」「誠実」といった花言葉を持っており、また、花の色によっても花言葉が分かれています。
「あどけない恋」や「慎ましい幸福」などといった花言葉があり、その可愛らしい花の姿にぴったりな花言葉がたくさんつけられているのです。
2月21日が誕生日の人であれば、スミレの花言葉を深く知り、理解し、自分の人生の参考にすることができることと思います。
今回は、スミレの花言葉や花の名前、そしてそれらの由来を細かく紹介していきますので、ぜひ、知識として取り入れてみてくださいね。
目次
2月21日生まれの誕生花「スミレ」の基本情報
英名Violets
花言葉 | 謙虚・誠実・小さな幸せ・貞節(紫)・愛(紫)・希望(ピンク)・あどけない恋(白)・無邪気な恋(白)・純潔(白)・用心深さ(青)・愛情(青) |
科・属名 | スミレ科スミレ属 |
分類 | 多年草 |
原産地 | 北半球の温帯地域 |
開花期 | 3~5月 |
別名 | スモウトリクサ・バイオレット |
2月21日以外の誕生花の月日 | 1月8日 1月9日 2月4日 2月19日 2月27日 2月28日 |
2月21日生まれの誕生花「スミレ」の花の名前の由来や種類
「スミレ」の花の名前の由来
スミレの名前の由来は、その花の形が由来の理由となっています。
大工さんが使う“墨入れ”に使うツボに似ていると言われたことから、もともとは“スミイレ”と言われていました。
これが、スミレの名前の由来なのです。
ただ、今のスミレの花を見ると、決して墨入れに使われていた壺には見えないため、もしかすると他の花が本来のスミレなのでは?とか、他に名前の由来があったのではないか?と言われているのです。
閉じている姿のことではないかなどともいわれているので、その花が咲いているときではなく、つぼみの状態が墨入れに似ているのではないかと解釈するのだなど、諸説あると言われています。
学名ではビオラと呼ばれるのですが、これはバイオレットという言葉の語源となっているので、その色が由来となっていると考えることができるでしょう。
現在では白やピンクのスミレもありますが、もとは青色と紫色のスミレしかなかったことから、この名前がついているのだと考えられるのです。
「スミレ」の種類
スミレの種類はかなり豊富です。
アリアケスミレやヒメスミレ、ノジスミレにコスミレ、フイリゲンジスミレ、マルバスミレ、トリアシスミレ、アマナスミレ、アツバスミレ、ホコバスミレなど、日本で見ることができるスミレの種類だけでも、こんなにあります。
一般的にはタチツボスミレがスミレと聞いてすぐに頭に思い浮かぶスミレですが、種類はとにかく豊富なのです。
日本に存在しているだけで、約50種類ほどのスミレがあると思っておいてください。
2月21日生まれのその他の誕生花
ネモフィラ
「可憐」「どこでも成功」という花言葉を持っているネモフィラは、2月21日の誕生花であり、スミレと同じです。
「あなたを許す」という花言葉もあり、仲直りに使われることもあります。
ギリシャ語で「小さな森を愛する」という意味を持っているネモフィラですが、小さな花がぎゅっと固まって咲く姿は、まるでその一株が小さな森のようにも見えます。
サンシュユ
黄色の小さな花を咲かせるサンシュユは、「持続」「耐久」という花言葉を持っている花で、2月21日の誕生花でもあります。
滋養強壮の薬草としても使われるサンシュユは、薬とされるのは赤い実なので、花が使われるわけではありませんが、漢方薬として古くから中国や朝鮮半島で使われてきました。
この赤い実がもたらしてくれる効果から、「持続」や「耐久」という花言葉が生まれたとされています。
ギョリュウバイ
『蜜月』『華やいだ生活』『素朴な強さ』『濃厚な愛』 など、親密さや素朴さが伝わってくる花言葉がたくさんつけられているギョリュウバイも、2月21日の誕生花です。
花と花が仲良く寄り添って咲いているように見えることでつけられた花言葉だったり、ミツバチとギョリュウバイの花からマヌカハニーがつくられるということから、このような花言葉がつけられたと言われています。
殺菌効果が高いマヌカハニーがギョリュウバイからできることを知っている人は少ないのではないかと思いますが、花言葉の由来を知れば納得でしょう。
2月21日生まれの誕生花「スミレ」の代表的な花言葉「謙虚」の意味
スミレの花言葉である「謙虚」は、スミレが道端に小さく咲いている、その控えめな姿が由来となっていると言われています。
花自体もまったく目立った感じはなく、奥ゆかしさが全面に押し出されている、そんな姿をしているスミレだからこそ、この花言葉がつけられたのだと考えることができるでしょう。
謙虚で、決して美しさをアピールすることがないスミレの花らしい花言葉です。
2月21日生まれの誕生花「スミレ」のその他の花言葉の意味
誠実
スミレの花言葉である「誠実」も、スミレの咲いている姿が由来となっています。
スミレは、小さく、でも花の形はしっかりとしており、雑草のようにどんな場所にでも力強く咲いてくれますので、その姿が「誠実」に見えるということで、この花言葉がついたとい言われているのです。
ちなみに、スミレのこの咲く姿は、バラやユリと並んで「女性とはこうあってほしい」という女性の美徳の象徴とされていると言われています。
バラやユリのような派手さは決してありませんが、スミレのように奥ゆかしく謙虚で誠実な女性というのも、女性に求められる理想の一つであると考えられるでしょう。
小さな幸せ
「小さな幸せ」というのも、スミレの咲いている姿が由来となっています。
スミレの花は、その辺の道端でも見ることができるのですが、ただ、あの小さな可愛い花を見つけると、ふわっと優しい気持ちになることはありませんか?
小さな幸せを与えてくれる、それがどんなときであっても。
そんな意味が、この「小さな幸せ」という花言葉にはつけられているのです。
貞節(紫)
紫のスミレには、上品さがあります。
それが、花言葉の由来となっていると考えることができます。
「貞節」という花言葉は、紫の花にのみつけられている花言葉なのですが、スミレの紫の花には、とても可愛らしく忠実そうな姿をしている、そんな印象にも見えます。
紫のスミレの咲いている様子から生まれた花言葉ですね。
愛(紫)
紫のスミレには、「愛」という花言葉もあります。
紫のスミレには、愛を感じさせる、上品な美しさがありますので、その姿から生まれた花言葉だと考えられるでしょう。
希望(ピンク)
ピンクのスミレには、「希望」という花言葉が存在します。
希望を感じさせる、小さくても綺麗でかわいい雰囲気を振りまいてくれるピンクのスミレにはぴったりな花言葉ではないでしょうか。
スミレといえば紫がメインで、ピンクのスミレとなるとなかなか見つけることはないかもしれませんが、だからこそ、珍しいものを見つけたことで希望を感じさせるという意味も含まれていると考えることもできるのです。
あどけない恋(白)
白いスミレは、花自体が小さく可愛らしいつくりをしていることもあり、「あどけない恋」というとても可愛い花言葉がつけられています。
美しさというよりも清純さや可憐さのほうが強く感じられる白いスミレだからこそ生まれた花言葉だと言えるでしょう。
これ以外にも白いスミレにはいろいろな花言葉がつけられていますが、どれも可愛らしいその姿が花言葉の由来となっているのです。
無邪気な恋(白)
引用元:白いスミレ|藤岡牧夫|Fujioka Makio|公式サイト
「無邪気な恋」も、白いスミレにのみつけられている花言葉であり、他の色のスミレにはないものです。
白いスミレは、そう珍しいものではありませんが、白く小さな、でも形が整っている花なので、どこかあどけなさと美しさが同居している、他の花にはない魅力を感じることができます。
その魅力の中には、無邪気さも存在していて、甘酸っぱい初恋を連想させるような爽やかな恋のイメージを抱くことができるでしょう。
これが、「無邪気な恋」の花言葉の由来なのです。
純潔(白)
見るからに純潔なイメージを受けるということで、白いスミレには「純潔」の花言葉もあります。
白く穢れを感じさせない可愛らしい花で、派手さや妖艶さのない花だからこそ、この花言葉がついていると捉えることができるでしょう。
用心深さ(青)
青いスミレには「用心深さ」という花言葉があります。
品のある美しい青色の花は、貴婦人のように見えると言われており、それが由来となって生まれた花言葉とされています。
愛情(青)
「愛情」も、青いスミレについている花言葉です。
この愛情も、ガツガツした愛情ではなく、青いスミレのように一歩引いたところから与えられる優しく控えめな愛情を指していると言われているので、控えめに相手を想う気持ちを伝えたいときには、青いスミレを贈ると良いなどと言われています。
2月21日生まれの誕生花「スミレ」の怖い花言葉と意味
スミレに怖い花言葉はないが伝説は残されている
スミレには、怖い花言葉というのは一切ありません。
あえていうのであれば、スミレには少し怖い伝説が2つほど残されているくらいでしょう。
どちらもギリシャ神話に関連しているものなのですが、まず一つ目は、全知全能の神・ゼウスにまつわる話です。
ある時、ゼウスは紫色の美しい瞳を持っているイヨという巫女と恋に落ちてしまいます。
問題は、ゼウスにはヘラという奥さんがいたこと。
このヘラはとても嫉妬深く、浮気性のゼウスにいつも目を光らせていました。
ヘラに隠れて逢瀬を続けていたゼウスとイヨでしたが、ある日ヘラにばれそうになってしまったことで、ゼウスはイヨを牝牛に変えて牛となったイヨが食べられるようにとスミレを植えてあげたのだと言います。
結局、ゼウスの浮気はバレてしまうこととなり、ゼウスは仕方なくイヨを星に変え、思い出の花・スミレの花をイヨの瞳の色と同じ紫にしたのだそうです。
スミレに関するギリシャ神話に残る怖い伝説
ギリシャ神話におけるスミレに関する怖い伝説としてはもう一つ…。
太陽神アポロンに関する伝説があります。
アポロンはある日、イアという美しい娘に一目ぼれするのですが、イアには既に羊飼いをしている婚約者がいたのです。
そのため、アポロンの求愛にもイアは応えることはありませんでした。
アポロンはひどく憤慨し、イアを花に変えてしまいます。
その花がスミレだったと言われているのです。
このようなギリシャ神話の逸話が残っており、スミレに怖い花言葉があるのではないかと考える人はいますが、実際には花言葉に怖いものはないので安心してください。
2月21日生まれの性格や恋愛傾向や運勢・有名人はコチラ
占い師CRISSのワンポイントアドバイス
スミレは、見つけたときにとても温かい気持ちにさせてくれるわよね。
決して派手じゃないし、雑草と一緒に差その辺に咲いているような花なんだけど、それでも見つけたときに幸せな気持ちを与えてくれる花なの。
スミレのような女性でありたいって思う人もいるんじゃないかしら。
バラやユリのように派手じゃないけど、でもバラやユリにはない奥ゆかしさだったり、控えめな上品さがあるってことなのよね。
殿方の散歩後ろを歩く…なんていうとちょっと古風すぎるかもしれないけど、実際そんな女性がモテちゃうのも事実。
他の女性にはなかなか持つことができない自分だけの魅力をスミレの花から学んでみるのも良いんじゃないかしら。