ヒナギクとも呼ばれるデイジーは、2月15日生まれの誕生花です。
このデイジーにつけられている花言葉は「平和」や「希望」。
前を向かせてくれる、心をだ穏やかにしてくれる、そんな花言葉ばかりがつけられています。
決して際立って美しい花ではありませんし、どちらかといえば目立たず控えめな花の部類に入ると思いますが、それでも「純潔」「美人」といった花言葉も持っているのです。
今回はそんな2月15日の誕生花「デイジー」について、花言葉や花の名前の由来などを詳しく解説していきます。
目次
2月15日生まれの誕生花「デイジー」の基本情報
英名English daisy、Common daisy
花言葉 | 平和・希望・純潔・美人・自然の喜び・明朗・お人よし・幸福・控えめな美しさ・あなたと同じ気持ちです・無意識(赤)・無邪気(白) |
科・属名 | キク科ヒナギク属 |
分類 | 多年草(日本においては一年草とされている) |
原産地 | ヨーロッパおよび地中海沿岸 |
開花期 | 11月~5月 |
別名 | デージー・チョウメイギク・ヒナギク・エンメイギク・トキシラズ |
2月15日以外の誕生花の月日 | 1月9日 1月12日 1月27日 2月15日 3月4日 3月5日 3月6日 3月10日 3月12日 3月17日 5月27日 5月29日 9月10日 |
2月15日生まれの誕生花「デイジー」の花の名前の由来や種類
「デイジー」の花の名前の由来
デイジーという名前の由来となった言葉があります。
それは、英語で「day's eye」。
直訳すると日の目ということになりますが、太陽が照らし出すと花が開き、鮮やかな黄色の花芯を見せてくれますが、反対に曇りで太陽が出ていない日にはつぼみを閉ざしてしまうという習性が名前の由来となっていると言われています。
太陽を見つめようとする瞳のように花が開く姿が、言葉の由来だと考えれば良いでしょう。
ちなみに、デイジーの学名は「ベリス」ですが、これはラテン語の美しいという意味が学名となったと言われています。
ラテンといえば情熱的なイメージがあり、デイジーにそういった印象は得られないかもしれませんが、可憐な花はどんな地域でも愛されてきたことが分かりますね。
「デイジー」の種類
丸い花の形が特徴的で、少し寒さに弱いチロリアンデージーや、デイジーと聞いて頭に思い浮かぶ通りの花姿をしているイングリッシュデージー、古くからヒナギクと呼ばれている品種であるポンポネットなどが代表的なデイジーの種類です。
それ以外にも、シャスターデイジー · ブルーデイジー · ユリオプスデイジーなどと呼ばれる種類があり、その種類は多岐にわたります。
家の庭で育てるのに適しているもの、切り花に適しているものなど、種類の多さから、用途もうまく使い分けることができるのがデイジーの特徴でもあります。
色も様々ですが、大きさも様々で、大きなものだと30cm~70cmほどの高さにまで茎が成長するものもあるくらいです。
2月15日生まれのその他の誕生花
ミツマタ
「強靭」「壮健」という、勇壮な印象を受ける花言葉を持っているミツマタは、2月15日の誕生花です。
「肉親の絆」「永遠の愛」という花言葉も持っていて、家族の絆を結び付けてくれる植物としての顔も持っていますが、由来はそれぞれ異なります。
「強靭」「壮健」というのは、ミツマタの繊維がとても強いことが由来となっています。
「肉親の絆」「永遠の愛」というのは、ミツマタという名前の由来となる、枝の先が3つに分かれ、その先にそれぞれ花がつく姿が、親子のように見える…父・母・子が並んでいるように見えるということからつけられた花言葉です。
Paper bushという名前もあるように、和紙に使われたり、紙幣の原料として使われることもあります。
スイートピー(白)
引用元:大阪**花屋フラワーパーティー
白いスイートピーも、2月15日の誕生花です。
白いスイートピーには「ほのかな喜び」という花言葉があります。
花自体はヒラヒラした可愛らしい花なのですが、色が白だということで、他のピンクや品種改良でつくられた赤いスイートピーと比べると、どうしてもおとなしく見えてしまうところはあるでしょう。
ただ、その控えめな姿から、「ほのかな喜び」という、小さな幸せを見つけていく健気さが感じられるということで、この花言葉がつけられたのです。
チューリップ(パーロット咲き)
パーロット咲きのチューリップも、2月15日生まれの誕生花です。
花言葉としては、「秘めた感情」というどこか怪しげな感じもする花言葉がついているのですが、色味はチューリップならではの色とりどりの種類があり、見ている人の目を飽きさせることがありません。
花びらの形がオウムに似ていることで、「パーロット」という名前が付けられたこの種類のチューリップは、寒さに強いという特徴がありますが、咲く時期は3~5月と、2月15日の誕生花としては少しずれてしまっているため、デイジーほどメジャーにはなっていないのだと考えられます。
ヒマラヤスギ
「たくましさ」「あなたのために生きる」という健気で一途な気持ちを彷彿とさせる花言葉がついているヒマラヤスギも、2月15日の誕生花です。
杉で花…と聞けば、花粉症の人はちょっと落ち着かない気持ちになってしまいますし、決して美しく見ていて和むような花姿ではないため、誕生花には設定されているものの、そこまでメジャーで広く知られている存在ではないのが事実です。
「あなたを待つ」「報われぬ恋」という悲しい花言葉を持っているというのも、2月15日の誕生花としてデイジーに勝つことができない理由だと考えることもできるでしょう。
ただ、ヒマラヤスギ自体がとても丈夫であることと、木がまっすぐに伸びていくことでつけられた花言葉であるため、決して悲しい伝説が残っているわけではないのです。
2月15日生まれの誕生花「デイジー」の代表的な花言葉「平和」の意味
デイジーの花言葉で一番知られているのは、「平和」です。
「希望」の花言葉もありますが、「希望」を花言葉とする植物はそこそこ多いため、「平和」のほうに焦点を当てていきましょう。
光が差すと開花するという性質を持っているため、明るいことがあれば、それを見つめて前に進むことができる、そんな前に進む気持ちにさせてくれる光が差すような、平和な環境でありますように、平和な世界でありますようにという願いや、デイジーが咲き誇る姿から平和をイメージしたという理由によって、「平和」という花言葉がついたのだと言われています。
太陽の光はまさに平和だからこそ上を向いて、「太陽の光が差している」と実感できたり、気づくことができるもの。
いつでも太陽の光に気づくことができるようにありたいという願いがこの花言葉を生んだのだと理解してもいいでしょう。
2月15日生まれの誕生花「デイジー」のその他の花言葉の意味
希望
「希望」の花言葉は、やはりデイジーの習性で太陽の光が差すと花が開くというところからきています。
太陽の光が、上から差してくる際に、花が開き、太陽を見つめているように見える姿が、希望に満ち溢れて天を仰ぐ人の姿に見えることが、この花言葉の由来となっています。
デイジーとしては、自らが成長するために本能的に太陽のほうを見つめているにすぎませんが、日々辛い思いをしたり、時には願いや希望を踏みにじられてしまうこともある人間である私たちからすれば、デイジーの太陽を追い続ける姿に何か学ぼうという気持ちが生まれてしまうものです。
そんな人としての希望自体が詰め込まれた花言葉だと考えることもできるのではないでしょうか。
純潔
真っ白い花びらが印象的なイングリッシュデイジーですが、これは、まさにデイジーといえば…という典型的な姿として考えられます。
白い花のデイジーから伝わってくる雰囲気はまさに「純潔」そのもの。
黄色の花芯があるために、清楚というよりは可愛らしく純情な印象が伝わってきます。
これが、「純潔」という花言葉の由来となっているのです。
少女のようにあどけなく、まだ汚れを知らない、美しい姿がこの花言葉をつけさせたのでしょう。
また、デイジーはイエス・キリストの幼少期のシンボルとされていました。
それも、「純潔」の花言葉の由来となっていると言われています。
美人
もともと、デイジーの学名はラテン語の「美人」という意味の単語からきていますので、そこから「美人」という花言葉が生まれたと考えることができます。
決して派手な花ではないですが、形も整っていて、見ていて明るい気持ちになる花はまさに「美人な花」と形容しても間違いではないでしょう。
海外にはよっぽど大振りだったり、香りが強かったりする花がいくらでもありますが、そういった花から伝わってくる妖艶な感じだったり、セクシーな印象だったりというものは、デイジーにはありません。
だからこそ、デイジーを見たときに、清々しい美しさだけが印象に残るのかもしれませんね。
自然の喜び
太陽が昇って日差しを与えてくれれば素直に花を開き、太陽が隠れてしまっている日には、花を開いても意味がないとでもいうように、花を閉じてしまう。
そんなデイジーの習性は、まさに自然とともに生きている姿そのものだと考えることができます。
自然のありのままをその小さな身体で感じているというイメージが、この「自然の喜び」という花言葉の由来となったと考えられます。
明朗
デイジーは明るく可愛らしい花で、女性に例えるのであれば、活発で、明るくて、ハキハキしゃべって、裏表がない、すっきりした性格…なんて感じはしませんか?
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「明朗」という花言葉も、古くにデイジーを見た人々がそのような印象を受けてつけたものだと言っていいでしょう。
花の姿形から、「明朗」という花言葉が生まれたのです。
お人よし
デイジーの花にはどこかあどけなさがあります。
これが、「お人よし」という花言葉の由来となっているようです。
可愛らしく無邪気で、邪念が一切ないような、そんな花の姿が、この花言葉を生み出したと言っていいでしょう。
デイジーの咲いている姿を見ていると、ついついうまいこと利用されてしまったり、時には騙されてしまうこともある危なっかしさを持っている…そんな素直さを感じませんか?
幸福
太陽の光に向かって花を咲かせる姿が、太陽の光を浴びて幸せいっぱいに見えるということで、「幸福」という花言葉の由来となりました。
上向きに咲く花は、自然と花を射ている人にポジティブな印象を与えるものです。
デイジーが太陽のほうを向いて、上向きに咲き誇っている姿も、全身で「今とても幸せなの」と叫んでいるように見えはしないでしょうか。
控えめな美しさ
決して目立つ花ではなく、かぐわしい香りを周りにばらまくこともない…言い方にオブラートを使わなければ、正直、デイジーは“地味な花”ではないでしょうか。
しかし、それは他の派手で大振りな花、花びらが華やかな花や、香りが強い花と並べて比べてしまうからです。
デイジーはデイジーの美しさがあると、デイジーだけに目を向けてみてください。
必ず、デイジーが持っている控えめだけれどしっかりと、ハッキリとアピールしてくれる美しさに気づくことができるでしょう。
デイジーだけを真っすぐな気持ちで見つめることができた人だけが、「控えめな美しさ」という花言葉を理解できるのです。
あなたと同じ気持ちです
デイジーには、「あなたと同じ気持ちです」というメッセージ性の強い花言葉がつけられています。
これは、戦争の際の一つのエピソードが由来となっています。
ある女性が、戦争で夫を亡くし、子供を抱えて未亡人となってすぐ、今度はその子供をも亡くしてしまうという不幸に見舞われました。
毎日泣いて暮らし、生きていく意味も失った女性のもとに、ある日やってきた少女が一人・・・・。
その少女は、女性に向かって一本のデイジーを差し出しました。
「あなたの気持ちはとても分かる…だって私はあなたと同じだから」。
少女も、同じように家族を戦争で亡くし、戦争孤児となってしまったからこそ、その女性の大切な人を失った悲しみを理解できたのです。
このエピソードから、デイジーの「あなたと同じ気持ちです」という花言葉が生まれました。
無意識(赤)
可愛らしく、あどけなく咲くデイジーは、赤色のものもあります。
赤色になると、少し白色のデイジーのような清純さがなくなり、どこか大人っぽい雰囲気が漂うのですが、この赤いデイジーの花言葉は「無意識」です。
これは、デイジーの花がみずからの色を気にすることなく、いつものあどけないデイジーとして咲いているように見えることからつけられた花言葉だと言われています。
花はただ生きているだけ。
一生懸命に咲いているだけです。
自分の色が何色か、美しいか可愛らしいかなど、いちいち気にして咲いているわけではありません。
そんな姿が花言葉の由来となりました。
無邪気(白)
白いデイジーにのみ、「無邪気」という花言葉がつけられています。
爽やかで控えめな白いデイジーだからこそ、つけられた花言葉だと言えるでしょう。
もちろん、デイジーの花の姿形から生まれた花言葉です。
2月15日生まれの誕生花「デイジー」の怖い花言葉と意味
デイジーに怖い花言葉はない
デイジーには、怖い花言葉はありません。
しかし、デイジー自体が、数々の前向きな花言葉とは全く違い、後ろ向きな印象を持たれてしまうきっかけとなった出来事もあります。
それは、シェイクスピアの「ハムレット」において、不実の象徴としてデイジーが使われてしまったということ。
さらには、オフィーリアが溺れて死んでしまう前に、花冠を作っているのですが、この花冠はデイジーでつくられている設定でした。
このことから、花言葉に怖いものはありませんが、ハムレットが人気を誇っている間、デイジーには「死」や「不実」のイメージが付きまとってしまったなんて言うこともあったのです。
2月15日生まれの性格や恋愛傾向や運勢・有名人はコチラ
占い師CRISSのワンポイントアドバイス
デイジーはとても小さくてかわいい花。
見ているだけで気持ちが弾むような、そんな元気をくれる花よね。
前向きな花言葉が多いから、2月15日生まれの人は、デイジーをあなたの心のテーマにしてみるといいかもしれないわ。
誰だって平和が一番、希望に満ち溢れた幸せな毎日を送りたいわよね。
デイジーのようにひたむきに毎日を一生懸命生きていれば必ず報われる瞬間が来る。
そう信じて日々を前向きに過ごしていきましょうね。