2月5日生まれの誕生花であるオキナグサには、たくさんの花言葉があります。
「何も求めない」「奉仕」という献身的な花言葉もありますが、たくさんの花言葉に中には「裏切りの恋」などといったちょっと怖い花言葉もあるのです。
現在では、絶滅危惧種にも指定されているオキナグサが持っている花言葉の意味をちゃんと知り、理解し、オキナグサに関する知識を身につけましょう。
目次
2月5日生まれの誕生花「オキナグサ」の基本情報
英名 | Nodding anemone・Pasque flower |
花言葉 | 清純な心・告げられぬ恋・何も求めない・裏切りの恋・背信の愛・背徳の恋・奉仕・華麗・心の闇は内に隠して |
科・属名 | キンポウゲ科オキナグサ属 |
分類 | 多年草 |
原産地 | 日本・中国・朝鮮半島 |
開花期 | 4月~5月 |
別名 | ゼガイソウ・オバシラガ・ネコグサ・ハクトウコウ・ウバガシラ・カワラノオバサン・フデグサ・ユーレイバナ・オジノヒゲ |
2月5日以外の誕生花の月日 | 3月7日 4月9日 4月27日 |
2月5日生まれの誕生花「オキナグサ」の花の名前の由来や種類
「オキナグサ」の花の名前の由来
オキナグサの“オキナ”とは“翁”…つまり、おじいさんのことです。
中学生の国語で習った経験もある竹取物語冒頭の一文で「今は昔、竹取の翁というものありけり。野山にまじりて竹を取りつつ万のことに使いけり。」というのがありますが、古くから翁という言葉はおじいさんを表す言葉として使われてきました。
そのおじいさんの名前がついている花、オキナグサは、おじいさんの銀色(白髪)の髪の毛や、白く長いヒゲを連想させることからこの名前が付けられたと言われています。
オキナグサという名前は日本古来のものであり、中国では“白頭公(ハクトウコウ)”と呼ばれていました。
いずれにしろ、この花を見て連想させるものは同じであったと考えていいでしょう。
決して派手な花ではなく、色が鮮やかなわけでもなければ、大振りで迫力がある花でもありませんが、その控えめさが愛されてきた花でもあるのです。
ちなみに、学名ではプルサティラという名前が付けられていますが、これは花の形が下を向いており、鐘に見えるため、ラテン語の“打つ”という意味を持っている“pulso”という言葉を語源につけられたとされています。
「オキナグサ」の種類
日本では、松や菊のことをオキナグサと呼ぶことがありますが、当然、まったく別の植物であり、松や菊をオキナグサと呼ぶのは、長寿の意味が込められているからであり、姿形が似ているからではありません。
45種類ほどあり、そのほとんどが北半球に存在しています。
日本では、ツクモグサと呼ばれる種類が一番多く、ポピュラーです。
ヨーロッパ原産のセイヨウオキナグサもありますが、園芸用としては、現在ではこれが一番よくみられる種類だと言っていいでしょう。
ウェルナリスと呼ばれるハルオキナグサや、カシポオキナグサ、ルイコフイチゲ、ヒトツバオキナグサなども、比較的知られている種類です。
2月5日生まれのその他の誕生花
ワスレナグサ
ドイツの騎士とその恋人の悲恋の話が名前の由来となる、ワスレナグサも2月5日の誕生花です。
「私を忘れないで」という花言葉がありますが、これは決して怖い意味が込められているわけではなく、好きな人にいつまでも自分を想っていてほしい、忘れないでほしいという切実な願いが込められたものです。
小さく青い花がとても可憐で可愛らしいワスレナグサは、オキナグサとはまた少し違う花ではありますが、同じ誕生花だということを覚えおきましょう。
スイレン
「純粋な心」、「清浄」、「信仰」、「信頼」といった清い花言葉が連なるスイレンも、2月5日の誕生花です。
水面に咲く姿がとても幻想的ですし、仏様が生まれた際に、その花の上に立ったと言われているのがスイレンなので、仏教においてもとても重要なキーとなる花でもあります。
フランスの画家、モネも描いたように、人の目を惹きつけてやまない、不思議な魅力を持ったスイレンは、色事によって花言葉が違うので、ぜひチェックしてみてくださいね。
サクラソウ
開花期間がとても短く、あっという間に楽しめる時期を過ぎてしまうサクラソウには、少年時代の希望」、「初恋」、「自然の美しさを失わない」、「純潔」、「あこがれ」などの花言葉があります。
どれも、花の姿から連想するのに容易い、可愛らしく、美しい言葉ばかりです。
美しいものは長くは続かないという美しさが持つ儚さが由来となり、このような花言葉がつけられたと言われています。
ボケ
「先駆者」「妖精の輝き」という、一見相対するような花言葉を持っているボケも、2月5日の誕生花です。
まだ寒い早春のうちから花を咲かせ、他の花に先立って咲き誇る姿が、フロンティアのようだということで、先駆者という名前が付けられたと言われています。
また、寒さの中開花した美しさが妖精の輝きに負けず劣らず美しいということが由来となって、「妖精の輝き」という花言葉がつけられたそうです。
2月5日生まれの誕生花「オキナグサ」の代表的な花言葉「何も求めない」の意味
オキナグサの花言葉で最も代表的で印象深いのは、「何も求めない」というものです。
これは、もともとオキナグサが綿毛を潔く飛ばして自分のもとには何も残さない姿から生まれた花言葉だと言われています。
実際に、綿毛を飛ばしてしまった後のオキナグサにはどこか哀愁のようなものが漂い、お世辞にも美しい花だとは言えない姿になってしまうものです。
それでも、自らの子孫を増やすために自分が美しく咲くことをやめ、綿毛を飛ばす姿が、何も求めないという姿勢を思わせたのでしょう。
うがった見方をすれば、子孫繁栄に貪欲だと受け取ることもできるわけですが、人の立場に置き換えたときに、子孫を守るために自分の姿形は一切気にしない、献身的な姿と重なったのかもしれませんね。
2月5日生まれの誕生花「オキナグサ」のその他の花言葉の意味
清純な心
オキナグサには、「清純な心」という花言葉があります。
これは、オキナグサが咲く際に、うつむいて恥ずかしそうに咲いているように見えることで、清純で恥じらいのある乙女の姿と重なり、この花言葉が生まれたと言われているのです。
告げられぬ恋
「告げられぬ恋」という花言葉も、オキナグサの姿形が由来していると言われています。
照れているように、恥ずかしがっているように下を向き、本当は自分の気持ちを伝えたいのに恥ずかしくて伝えることができない清純な乙女の姿を連想させることから、自分の気持ちを相手に伝えることができない…つまり、「告げることができない恋心」ということで、この花言葉がついたとされているのです。
奉仕
オキナグサについている「奉仕」という花言葉は、「何も求めない」という花言葉と全く同じ意味から成っています。
自分の綿毛を飛ばして、自分の美しさは二の次に子孫の繁栄を願っているかのようなその姿が、自分ではない周りの人のため、誰かのために行動したり、努力をする人の姿と重なったのではないかと考えられています。
オキナグサ自体はもちろん、奉仕しているなどという考えを持っているわけではないでしょうが、人のために何かができる人でありたいという多くの人の心がオキナグサを見ていて、この花言葉が生まれることとなったのでしょう。
華麗
オキナグサ自体は、正直なところ華麗な花とはいいがたいところがあります。
しかし、綿毛を飛ばす際には、その風景はとても幻想的で、美しく見えます。
風にふわふわと乗せられて飛んでいく綿毛の姿は、「華麗」だと言ってもいいでしょう。
花そのものの姿ではなく、舞い上がっていく綿毛の姿が花言葉の由来となっているわけです。
2月5日生まれの誕生花「オキナグサ」の怖い花言葉と意味
裏切りの恋
オキナグサには、「裏切りの恋」というちょっと怖い花言葉があります。
しかし、ここに何か怖い伝説が残されているとか、そういったものはありません。
オキナグサの成長過程を見ていると、この花言葉の由来も納得がいくはずです。
オキナグサは、最初は下を向き、恥ずかしそうに咲きますが、徐々に上を向き始め、そして綿毛へと姿を変えていきます。
その姿はまさに大変身。
下向き加減に恥ずかしそうにしていた乙女が大胆に上を向き、そして子孫繁栄のために綿毛を飛ばす姿が、劇的に変化する女性の姿と、乙女だと思っていたのに極端に大胆に姿を変える姿と重ね合わさり、まるで裏切られたかのような感覚になることからつけられた花言葉なのです。
背信の愛
「背信の愛」という花言葉は、オキナグサが下を向いて咲く姿から来ています。
後ほど紹介する背徳の恋も同じなのですが、許されない愛、してはいけない恋に頭を悩ませつつも、抜け出すことができない…そんな連想をさせるのでしょう。
背徳の恋
「背徳の恋」というちょっと危険な花言葉も、オキナグサにはあります。
これは、うつむき、咲いているオキナグサの様子が、許されざる恋に頭を悩ませている姿に見えることから…とされています。
オキナグサの花を見ている人によって、恥じらいを感じられたり、いけないことをしている背信感、背徳感を連想させるというわけですね。
心の闇は内に隠して
オキナグサには、「心の闇は内に隠して」という花言葉もあります。
受け取り方次第ではちょっと怖い花言葉になりますね。
日当たりの良いところで育つ花であるにも関わらず、オキナグサは下を向いて咲きます。
これが、本心を隠し通す姿に見えることからつけられた花言葉だと言われているのです。
どこか隠し事をしている姿を連想させるとか、または、本心が見えない、不安を感じさせる存在だと感じられた人がいるのでしょう。
2月5日生まれの性格や恋愛傾向や運勢・有名人はコチラ
占い師CRISSのワンポイントアドバイス
オキナグサは決して華麗さも派手さも息を飲むような美しさがあるわけでもないわ。
でも、そんなオキナグサも、綿毛を飛ばす時にはまるでまったく別の植物になってしまったかのように、幻想的な風景を見せてくれることがあるの。
女性も同じよね。
時には可憐に、時には妖しく妖艶に…。
いろいろな表情を見せているほうが、異性の目を惹きやすいかもしれないわよ。
決して、背徳の恋や裏切りの恋をおすすめしているわけではないけれど、時にはオキナグサのように普段とは違う表情で周りを驚かせてみてもいいんじゃないかしら?