鐘のような形をしている、青く美しい花、ブルーベル。
原産地であるヨーロッパには、ブルーベルの森と呼ばれる、まるで絨毯のようにブルーベルが咲き誇っている森もあります。
妖精の花と呼ばれることもあるブルーベルには、「謙遜」や「変わらぬ心」といった花言葉があります。
それ以外にもいくつかの花言葉があるのですが、どれもこれも花の姿が由来となっているものばかりです。
2月6日の誕生花であるブルーベルの花言葉や、名前の由来を確認していきましょう。
目次
2月6日生まれの誕生花「ブルーベル」の基本情報
英名 | Bluebell・English bluebell | 花言葉 | 謙遜・変わらぬ心 |
科・属名 | キジカクシ科ヒヤシントイデス属 |
分類 | 多年草 |
原産地 | 西ヨーロッパ・北アメリカ |
開花期 | 4月下旬から5月下旬 |
別名 | ブルーベル/シラー・カンパニュラータ/ツリガネズイセン/ヒアシンソイデス |
2月6日以外の誕生花の月日 | 4月25日 |
2月6日生まれの誕生花「ブルーベル」の花の名前の由来や種類
「ブルーベル」の花の名前の由来
その花の形が、青い釣り鐘形をしていることから、“青い鐘”=ブルーベルという名前が付けられたと言われています。
別名では、ヒアシンソイデスという名前も付けられていますが、これは学名に近い名前であり、その花の形がヒヤシンスと似ているところからつけられた名前なのだそうです。
英語名ではヒアシンソイデス、イギリス英語ではブルーベルというのが区別の付け方であり、日本では釣鐘水仙(ツリガネズイセン)という名前で呼ばれています。
日本名では、やはり釣鐘型の花が特徴的であること、そして水仙の花に似ているとされていることでこの名前で呼ばれるようになりました。
「ブルーベル」の種類
ブルーベルには、イングリッシュブルーベルとスパニッシュブルーベルの2種類があります。
スパニッシュブルーベルのほうが、環境に強く、イギリスでは在来種のイングリッシュブルーベルがスパニッシュブルーベルに負けてしまったため、現在ではイングリッシュブルーベルは保護種となり、スパニッシュブルーベルのほうが比較的多く市場に出回るようになっています。
イギリスではブルーベルがたくさん咲いている森を「ブルーベルの森」と名付け、花を愛でて楽しむなどという習慣もあり、古くからイギリス人の間では身近な花として親しまれてきました。
多年草なので、日本でも生育させるのはそこまで難しいことではないため、釣鐘型の可愛らしい花、妖精の花ともいわれる姿を楽しむことができます。
2月6日生まれのその他の誕生花
シャクヤク
中国では古くから栽培され、薬用とされていたシャクヤクも、2月6日生まれの誕生花となっています。
「恥じらい」「はにかみ」「謙遜」という花言葉があり、「謙遜」に関してはブルーベルと同じ花言葉です。
はにかみ屋…つまり恥ずかしがりやの妖精が隠れている花だったからという可愛らしい理由や、夕方になると花が閉じてしまうことで、長い時間咲いていることがないので「きっと恥ずかしがり屋なのだろう」ということから、これらの花言葉がつけられたとされています。
ナノハナ
「快活」や「明るさ」という花言葉がある、春の花の印象が強いナノハナも、2月6日の誕生花です。
2月といえばまだ寒い時期ではありますが、ナノハナも、まだ少し肌寒い季節から徐々に花を開かせるため、誕生花となっていても不自然ではありません。
菜種油の原料となるナノハナですが、黄色く元気に背の高い花を咲かせることで、この花言葉が付けられたとされています。
ナノハナ(菜の花)の名前の由来としては、野菜の花という意味が由来となっているそうです。
スミレ(黄色)
スミレというと、紫の可憐な花を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、スミレには黄色の花もあります。
そしてその黄色のスミレも、2月6日の誕生花となっているのです。
黄色のスミレには「田園の幸福」「つつましい喜び」という花言葉があります。
田園の幸福とは?と疑問に思う人もいるかもしれませんが、スミレは田畑に自生することも多く、春が来て、一面茶色だったその田畑にぽつんとつつましく小さな黄色い花を見つけた時の、その人の気持ちを表していると考えることができるでしょう。
春が訪れたその喜びを感じることができる花…という意味として受け取ることができます。
クロッカス(黄色)
クロッカスには紫や青色などの花の色の種類がありますが、黄色のクロッカスも2月6日の誕生花とされています。
黄色のクロッカスには「私を信じて」という花言葉があり、大切な人へ忠誠心を誓うため、または永遠の愛を誓うために贈られる花でもあるのです。
決してひとつひとつの花は大振りではありませんが、ぎゅっと密集したように咲く花は、とても可愛らしく、可憐であると同時に、どこか芯の強さを感じさせてくれるところもあります。
2月6日生まれの誕生花「ブルーベル」の代表的な花言葉「謙遜」の意味
ブルーベルの花は、その名前の通り釣鐘の形のように、花自体がうつむくように下を向いています。
その姿が、恥じらうような、謙遜するような姿に見えることから、この花言葉がつけられたと言われています。
上を向いて咲けば、きっとまた美しい花として、場合によってはもっともっと注目を浴びたかもしれませんが、うつむき、控えめに咲くブルーベルだからこそ、人々の心をつかんで離さないと考えれば、今の姿を残念だと感じることもないでしょう。
本当はとても美しいのに、控えめに下を向き、その姿をひけらかしたり、見せびらかしたりしない、そんな奥行きのある花の姿は、どこか古くからの日本人の気質に似ているところもありますが、この姿はヨーロッパにおいても人々にどこか考える部分を与え続けてきたはずです。
2月6日生まれの誕生花「ブルーベル」のその他の花言葉の意味
変わらぬ心
ブルーベルの花を見ると、どこかよく似た花を連想する人もいるのではないかと思います。
学名がすべてを物語っていますが、その似ている花とは“ヒヤシンス”です。
学名があえて「ヒヤシンスではない」としているように、ブルーベルの姿はヒヤシンスの花に似ています。
このヒヤシンスの花言葉が、「不変の愛」です。
青いヒヤシンスには「不変の愛」という花言葉があるため、姿形がよく似ているブルーベルにも、同じ意味合いの花言葉がつけられたのだと考えることができます。
いつどんな時も
変わらぬ心という花言葉と同じような意味で、“不変”“この先もずっと変わらないで在り続けるもの”を連想させる花言葉でもありますが、これもやはり、変わらぬ心と同じ、ヒヤシンスの花言葉から持ってこられたものだと考えることができるでしょう。
もともと、ヒヤシンスの「変わらぬ愛」という花言葉には、ギリシャ神話が由来していると言われており、事故により不慮の死を遂げることとなったヒアキントスへの変わらぬ愛情がヒヤシンスの花の名前の由来、そして花言葉の由来であるとされています。
ここからブルーベルの不変を感じさせる花言葉が生まれたのでしょう。
不変
単刀直入に「不変」という花言葉も持っているのがブルーベルです。
変わらずずっとそこにあり続けるものというのは決して当たり前のことではありません。
人の心も、いつでも同じように同じものに対する感情を持ち続けることはできないものです。
どんなに大切な人へもつらく当たってしまうこともあれば、永遠に続くと思われていた愛情も気づけば薄れてしまうこともあります。
ブルーベルの花は、いつでも下を向き、うつむいているように見えますが、それでも凛とした雰囲気を醸し出し、揺らぎやすい人間の心に戒めをくれているように感じられてなりません。
節操
西洋では、ブルーベルに「節操」という花言葉がつけられているのですが、これもやはりブルーベルの花の姿が由来となっていると言われています。
下を向き、恥じらうように咲くブルーベルが、節操ある女性の姿を現していると考えられたのが、この花言葉の由来と言われているのです。
日本では謙遜、西洋でも節操と、とにかく控えめな印象が強いとされるブルーベルの花言葉はとにかく控えめな印象が強いようです。
いつどんな時も
ブルーベルの花言葉には「いつどんな時も」という花言葉があります。
この言葉の後ろに続く言葉があるとすれば、それは「ブルーベルのように」ということでしょう。
ブルーベルのように、いつどんな時でも謙遜できる人であること、ブルーベルのようにいつでも控えめであること。
そのように、ブルーベルを見習って、いつでもブルーベルのように控えめで、落ち着いた人でありたいという、そんな人の願いが込められているように感じられます。
寂しさ
ブルーベルの姿を見たときに、控えめさを感じたり、恥じらっている姿を連想する人だけではないでしょう。
ブルーベルの姿にどこか寂しさを感じてしまう人だっているはずです。
うつむいて、寂しそう見えてしまうとか、孤独を感じてしまうなんていう人がいてもおかしいことはありません。
そのため、ブルーベルには「寂しさ」という花言葉もあるのです。
2月6日生まれの誕生花「ブルーベル」の怖い花言葉と意味
ブルーベルに怖い花言葉はない
ブルーベルには寂しさという花言葉があり、言葉だけを聞けば少し暗い、悲しいイメージを抱くかもしれませんが、これは決して怖い意味ではありませんので、結論を言えば、ブルーベルに怖い花言葉はありません。
むしろ、私たちはブルーベルの花言葉やその花の姿から、学ばなければならないことがたくさんあるくらいです。
怖い花言葉は一切ないので、安心してくださいね。
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占い師CRISSのワンポイントアドバイス
ブルーベルのような女性になりたい…っていう人は多いんじゃないかしら?
恥じらいがあって、控えめで、謙遜を忘れず…言葉だけを見ていても、“女性らしい女性”っていう印象だし、“モテる女の要素を全部持っている”って感じでもあるわよね。
もちろん、このブルーベルが誕生花である2月6日生まれの人が、必ずしもこうでなければならないわけでもないけれど、社会で上手に生きていくにあたって、「謙遜する態度」ってどうしても必要になるときがあるのよね。
謙遜を忘れず、あまり自分を前に出して人に押し付けることがないよう、ブルーベルのように控えめにする瞬間も、きっと必要なんだと思うわよ。