美しい花の代名詞ともいわれる、シャクヤクは2月8日生まれの誕生花です。
どちらかといえば派手で目立つ花ではありますが、その花言葉はとてもおとなしく、乙女を連想させるものばかりです。
シャクヤクの花言葉は、女性であれば憧れる“理想の女性像”を表しているものが多く、男性もきっとそんな女性が好きなんだろうなぁと思わされるものがたくさんあります。
シャクヤクの花言葉について詳しくなり、素敵な女性を目指しましょう。
目次
2月8日生まれの誕生花「シャクヤク」の基本情報
英名Peony
花言葉 | 恥じらい・慎ましさ・謙遜・はにかみ(ピンク)・幸せな結婚(白)・誠実(赤)・威厳(赤)・怒り(紫)・憤怒(紫) |
科・属名 | ボタン科・ボタン属 |
分類 | 多年草 |
原産地 | 中国を中心に北東部・ヨーロッパ原産 |
開花期 | 5~6月 |
別名 | ピオニー・エビスグサ・エビスグスリ・カオヨグサ・ヌミグスリ |
1月1日以外の誕生花の月日 | 4月24日 5月8日 |
2月8日生まれの誕生花「シャクヤク」の花の名前の由来や種類
「シャクヤク」の花の名前の由来
シャクヤクという花の名前は、中国から日本に伝わってきたときにの名前“芍薬”を、そのまま読んだものだと言われていますので、姿形から生まれた名前というわけではありません。
見た目には美しく、美女を例える花と言われているシャクヤクですが、漢字で書いたときの“芍薬”の名前のとおり、中国では古くから薬として使われてきた花でもあります。
そのため、英名の“Peony”という名前は、ギリシャ神話に登場する神々の医師であった“ぺオン”の名前からきていると言われているのです。
日本では見た目が華やかで祝いの席にぴったりな花姿をしているということで、“エビスグサ”や、またやはり薬とされていることから“エビスグスリ”という別名も付けられています。
「シャクヤク」の種類
シャクヤクの花は、日本において古くから“立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花”と言われるほど、見た目が華やかで美しい花です。
シャクヤクは大きく分けると「和芍薬」と「洋芍薬」に分けられており、そこからさらに全で100種類ほどに分かれていると言われています。
花の種類としては決して少ないほうではないことからも、古くから人々に愛されてきた花だということが分かります。
特にシャクヤクの場合には中国において薬とされてきたことから、より一層その種類が増えたのではないかと考えることもできるのです。
2月8日生まれのその他の誕生花
ユキノシタ
シャクヤクと同じように、中耳炎やひきつけに効果があるとされ、葉のしぼり汁が薬として扱われてきたユキノシタも、2月8日の誕生花です。
「深い愛情」「博愛」「恋心」「切実な愛情」「好感」などの花言葉がつけられていますが、一番メインなのは「深い愛情」です。
薬としての効果を持っているユキノシタが人を救ってくれる、病の苦しさから解放してくれるという点が、無償の愛のように感じられるため、「深い愛情」という花言葉がつけられたのだと考えられています。
他の花言葉に関しては、人を助けたい、救いたいと願う医者の感情から派生している「切実な愛情」などがありますが、その他の花言葉に関しては、「深い愛情」・「切実な愛情」という花言葉の意味の受け取り方の違いから生まれたところもあるのではないかと言えます。
花自体は決して派手さはなく、小さな蝶の体のような形の白い花で、薬となる葉っぱはハート型をしています。
このハート型の葉っぱも、花言葉の由来となっているのは言うまでもありません。
キンセンカ
「別れの悲しみ」「忍ぶ恋」「悲嘆」、「失望」という、耐える心や辛さを感じさせる花言葉を持っているキンセンカも、2月8日の誕生花です。
キンセンカという名前は、黄金色の盃のように見えることから名づけられました。
鮮やかできらきらとしたオレンジ色をしていますが、その花びらはその昔、食品の色付けに使われていました。
その頃から、食品に黄色味をつけるサフランは存在していましたが高価であったため、一部のお金持ちしか使うことができませんでしたので、庶民はキンセンカの花を使い、食品に色付けをしていたのです。
そんなことから、“貧乏人のサフラン”などという別名もあります。
ネーミングに関してはあまり良いものではありませんが、そういった色付けに使えるほど、ハッキリ、しっかりした色を見せてくれる花なのです。
この鮮やかな美しい花になぜ悲しい花言葉がつけられたのかというと、これはギリシャ神話が由来となっていると言われています。
水の妖精クリティが恋をした相手は、太陽神アポロンでした。
しかし、アポロンにはすでにレウトコエ王女という恋人がいたのです。
二人は、王女の父親には秘密で付き合っていましたので、二人の仲を妬ましく思ったクリティはある日、王女の父親に二人の関係を密告してしまいます。
話を聞いて怒った王女の父親は、何と王女を生き埋めにして殺してしまうのです。
まさかそうなるとは思っていなかったクリティは、激しく後悔し、その後9日間、毎日空を見上げアポロンを見つめながら、キンセンカの花へと姿を変えてしまったと言われており、この悲しい話からキンセンカの花言葉が生まれたと言われています。
ホトケノザ
四角い茎を持ち、紫の本当に小さな花を咲かせるホトケノザには「調和」「輝く心」という花言葉があります。
漢字で書けば“仏の座”となり、とてもありがたい名前のように感じられますが、この名前の由来はホトケノザの姿形からきていると言われています。
茎に対して葉が対称に2枚ずつついているため、仏様が座っている蓮華座のような形をしているので、ホトケノザの名前が付けられたのです。
観賞用に育てるというよりは、道端に咲いている姿を見る回数のほうが多いことと思います。
ちなみに、春の七草で“ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ…”とありますが、このホトケノザとは全く別物なので間違えないようにしたいところです。
ストック(ピンク)
引用元:ストックの花言葉|種類、特徴、色別の花言葉 | LOVEGREEN(ラブグリーン)
「ふくよかな愛情 」という花言葉を持つ、ピンクのストックも2月8日の誕生花です。
ふわふわと軽そうな花びらを幾重にもまとうストックは、全体的には「永遠の恋」「永遠の美」「豊かな愛」「愛の絆」「愛の結合」「求愛」といった、愛情表現に適した花言葉がありますが、ピンクだけに限定すると、「ふくよかな愛」ということで、まるでお母さんのような包み込む優しさ、愛情を感じさせる花言葉となります。
そんなことから、母の日のプレゼントとしても最適な花です。
ストックという名前は、英語で“茎”を意味する言葉で、太い茎を持っているところが由来となっていると言われます。
ハナシノブ
「お待ちしています」 「あなたを待つ」 「ここに来なさい」 「早くきて」という花言葉を持っているハナシノブですが、紫色の控えめで可憐な花が特徴的です。
ハナシノブという名前自体は、葉っぱがシノブという別のシダ植物に似ていることからつけられた名前ですが、英名では“Jacob’s ladder”…ヤコブの梯子という名前がついています。
こちらもハナシノブの姿形から由来しており、旧約聖書に登場する天と地をつなぐヤコブの梯子のことを指しています。
葉が交互に生え、梯子のように見えることが由来となっているようです。
2月8日生まれの誕生花「シャクヤク」の代表的な花言葉「恥じらい」の意味
シャクヤクの代表的な花言葉「恥じらい」。
シャクヤク自体は、決して控えめな花ではないですし、その姿が美女に例えられるほど華やかなオーラを持っている花なのですが、ではなぜ、そんな花にこのような花言葉がつけられたのでしょうか。
それは、シャクヤクの習性が由来となっているのです。
シャクヤクは、昼間の間は堂々と咲いていますが、夜になると下を向き花を閉じてしまいます。
それが、恥じらう乙女のように見えるということから、「恥じらい」という花言葉がつけられるようになったのだと言われているのです。
2月8日生まれの誕生花「シャクヤク」のその他の花言葉の意味
慎ましさ
シャクヤクにつけられている「慎ましさ」という花言葉も、恥じらいと同じように、シャクヤクの夜になると花を閉じる習性からきていると言われています。
出しゃばりすぎず、引くときには引く、控えめで奥手な女性の姿に見えるのかもしれません。
謙遜
華やかな花がずっと咲き誇っていると、出しゃばりに見えてしまうとか、他の花が色あせて見えてしまうなんてこともあるかもしれません。
シャクヤクのような美しい花が、ずっとその美しさを見せびらかすように咲いていれば、飽きてしまうこともあるかもしれないですね。
しかし、シャクヤクはまるで自分の美しさを謙遜して見せるかのように、夜になれば花を閉じてしまうのです。
その姿から「謙遜」の花言葉が生まれたと考えられています。
はにかみ(ピンク)
ピンクのシャクヤクには「はにかみ」という花言葉がありますが、シャクヤクのピンクは色味的に言っても決してきついピンクではなく、乙女がポッと頬を染めたような色合いをしています。
イギリスに伝わるお話で、恥ずかしがりやの妖精がシャクヤクに隠れてしまったときに、その妖精の赤く染まった頬が、シャクヤクに移ってしまい、ピンクのシャクヤクが生まれた…というものがあり、それに由来しているようです。
幸せな結婚(白)
美しく、謙遜できて、控えめ、はにかみ屋さんで…という男性にとっての理想の女性を連想させるシャクヤクの花言葉たち。
白といえば、結婚を連想させる色でもあることから、そのような理想の女性を表現する花として、このような女性と出会いたいという男性の願いも相まって生まれた花言葉が、“幸せな結婚”なのです。
ちなみに、白いシャクヤクには“満ち足りた心”という花言葉もあると言われているのですが、男女それぞれで、結婚に対する願いや希望が詰まった花言葉だと受け取ることもできるのではないでしょうか。
誠実(赤)
赤といえば、情熱的で、激しい感情を表す色…という印象が強いかもしれませんが、それが立ち姿が美しいシャクヤクの色であるというだけで、ビックリするほど受け取り方が変わってしまうようです。
赤色のシャクヤクにつけられた花言葉は「誠実」。
美しくまっすぐに咲き誇る花が、馬鹿正直なほど誠実に生きる姿を思わせたのでしょう。
威厳(赤)
赤色のシャクヤクには「威厳」という花言葉もあります。
堂々と咲き誇る姿、そして深紅の美しい赤色に、威厳を感じずにはいられない…。
そんな赤色のシャクヤクだからこそ感じられる迫力が花言葉の由来となっていると考えることができます。
2月8日生まれの誕生花「シャクヤク」の怖い花言葉と意味
怒り
はにかみだとか恥ずかしがりやだとか、謙遜など、控えめな花言葉も多いシャクヤクではありますが、大振りの花で目立つからこそ、色味一つで感じ取れる印象が変わってしまうところは否めません。
そのため、紫のシャクヤクには少し怖い花言葉がつけられています。
まず一つめは、「怒り」。
嫉妬や妬みなどの負の感情を感じずにはいられない、深く濃い紫をしており、花が大きいからこそ余計に目立ってしまうのでしょう。
憤怒
怒りよりもさらに重たい怒り…「憤怒」の花言葉もあるシャクヤク。
紫の濃さに比例して花言葉が変化する…というわけでもありませんが、花の個体差によって、深みや色味が絶妙に違うので、深い紫であればあるほど、怒りがより重たい憤怒へと変わる様を想像せずにはいられません。
2月8日生まれの性格や恋愛傾向や運勢・有名人はコチラ
占い師 CRISSのワンポイントアドバイス
シャクヤクは、美女の例え。
シャクヤクのような女性だね…なんて誉め言葉、さすがに今の時代ではなかなか聞くことはないけれど、シャクヤクという花の姿を知っていれば、自然と「あんな女性になりたい」と思うこともあるんじゃないかしら?
慎ましく、はにかみ屋さんで、常に恥じらいを忘れず…なんてまさに男性の理想とする女性像よね。
誕生花がシャクヤクの2月8日生まれの女性はぜひ、シャクヤクのような女性を目指してみてね。