古代エジプトの壁画にも描かれているのが見つかっており、「清純な心」「信頼」「信仰」という花言葉を持っているスイレン。
7月24日生まれの誕生花が、このスイレンです。
どこか神々しさを感じさせる水の上に咲く花は、時にハスの花と間違えられてしまうこともありますが、スイレンとハスは違う植物です。
葉に切れ込みがあるかないかで、ハスかスイレンかを見分けることができ、スイレンは切れ込みがあるほうです。
今回は、そんなスイレンの花言葉や、花の名前の由来について、紹介していきたいと思います。
目次
7月24日生まれの誕生花「スイレン」の基本情報
英名Water lily・Pond lily
花言葉 | 純粋な心・清浄・信仰・信頼・甘美・優しさ・滅亡 |
科・属名 | スイレン科スイレン属 |
分類 | 多年草 |
原産地 | 世界各地の熱帯・温帯 |
開花期 | 5~10月 |
別名 | ヒツジグサ・ニンフェア・ウォーターリリー・ネッタイスイレン・タイヨウノハナ |
7月24日以外の誕生花の月日 | 4月27日 5月8日 7月1日 7月7日 7月10日 7月23日 8月5日 8月8日 10月30日 |
7月24日生まれの誕生花「スイレン」の花の名前の由来や種類
「スイレン」の花の名前の由来
スイレンという花の名前は、漢字で書くと「睡蓮」となります。
“睡”というのは“睡眠”という字にも使われていますが、スイレンというのは、これは夕方になると花が眠るように閉じてしまうことが由来している名前だと言われています。
和名のヒツジグサというのも、昔の時間の単位で未の刻…つまり、午後2時頃になると花が咲くと言われていたのが、名前になったとされていますが、実際には朝から夕方までは開いているのがほとんどなので、ヒツジグサの名前は、あまり由来らしい由来とは言えないかもしれません。
「スイレン」の種類
日本に広く分布しており、見かけることが多いヒツジグサや、エジプトの壁画にも描かれていたブルー・ロータスという青い花を咲かせるスイレン、さらに、ヨザキスイレンという白い花を咲かせるスイレンも、やはり歴史が古いようで、エジプトの壁画に描かれていたことがあるようです。
他にも、黄色や紫、赤、青紫やピンクなどの色の花を咲かせる種類などもあります。
また、スイレン自体は昼咲きと夜咲きの2種類があり、温帯で育つものは昼間に花を開く種類で、熱帯で育つものは、夜に花を開く品種とされているようです。
種類はかなり多岐にわたりますが、日本で見られる種類はある程度限られていますし、温帯のスイレンでないとちゃんと育つことができません。
7月24日生まれのその他の誕生花
シャクヤク
「はじらい」「慎ましさ」という花言葉を持っているシャクヤクですが、その花の美しい姿は、美しい女性のあり方を教えてくれている花でもあります。
恥ずかしがりやの妖精が隠れていた花だから…という説によって、花言葉が「恥じらい」になったと言われています。
立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花という言葉があり、美人の代名詞ともいえる花であるのは、今も昔も同じなのです。
ユリ
「純粋」「無垢」という美しい花言葉が並ぶのは“ユリ”です。
このユリも、7月24日生まれの誕生花です。
キリスト教において、ユリの花というのは、聖母マリアの象徴でもあります。
そのため、教会の中を綺麗に扱おうという意識も働き、黙って見ているだけでも、ついついマリア様を意識してしまうこともあるのではないでしょうか。
ボタン
百花の王と呼ばれ、堂々たる姿を見せてくれるボタンの花も、7月24日生まれの誕生花です。
「富貴」「壮麗」「恥じらい」「誠実」という、ボタンの花らしい素敵な花言葉が並んでいますが、さらには「王者の風格」なんて花言葉もあり、自他ともに認める人気者といったところです。
シャクヤクやユリと同じで美しい女性を例える際に使われることがありますが、堂々とした姿は、見ていてこちらまで清々しい気持ちにさせてくれます。
ニッコウキスゲ
「日々を新たに」「晴れた日の喜び」「心安らぐ人」という花言葉を持っているニッコウキスゲも、7月24日の誕生花です。
朝になると花が開き、夕方になって太陽がいなくなるのと同時に花を閉じて、さらにそこから新しい生命が生まれて新しい花が咲くと言われています。
日々新たに…同じような毎日があっても、なぜかどこか違う感覚になるようなこともあるかもしれませんが、それが楽しいと感じられるような、そんな花言葉がニッコウキスゲにはしっかり詰まっているような感じがします。
花の咲き方自体はスイレンと似ているところもありますが、花言葉はとても対照的で、ニッコウキスゲのほうがしっかり遊んでいるように見えます。
7月24日生まれの誕生花「スイレン」の代表的な花言葉「純粋な心」の意味
スイレンの代表的な花言葉は、「純粋な心」です。
スイレンの花の美しい白さが、純粋な真っ白な心を表しているように見える…ということで、この花言葉がつけられています。
白いスイレンを見ていると、邪念が消えて、自分が生まれかわったような気持ちになり、純粋な心を取り戻すことができる…という意味も込められているようです。
7月24日生まれの誕生花「スイレン」のその他の花言葉の意味
清浄
白く美しい花で、さらに花の形などで凛とした雰囲気を醸し出す植物には、「清浄」という花言葉がつけられることがあります。
スイレンの花も、真っ白な花である上に、凛としたたたずまいをしているため、「清浄」という心も身体も清められるような花言葉がつけられているのです。
信仰
スイレンの花は、真っ白な花の姿からは想像ができないかもしれませんが、古代エジプトにおいては太陽のシンボルとされていました。
そのため、エジプトの壁画には多くスイレンの花が描かれていますし、エジプトの神話にも、スイレンの花がたびたび登場します。
そんなことからスイレンの花には「信仰」という花言葉が生まれたのです。
信頼
スイレンの花は、日の出とともに花を開き、日の入りとともに花を閉じるという、規則正しい習性を持っています。
どんな日でも、開花期の間はそのように花を開き、閉じるを繰り返しているスイレンの花は、日の出と日の入りを正確に教えてくれる存在でもあったわけです。
その習性に神秘性を感じたからこそ、古代エジプトにおいて太陽のシンボルだとされてきたというのもあると思いますが、このような規則正しい習性が、「信頼」という花言葉を生んだのではないかと考えられています。
甘美
「甘美」という花言葉は、スイレンの花の美しさ、咲いている姿の美しさからきていると言われています。
白い花だけでなく、ピンクや紫、さらに赤や青の花も存在するスイレンですが、もちろんすべての花が一堂に会するシーンはなかなか見ることはできません。
しかし、すべての色がそろっていなかったとしても、一斉にたくさんのスイレンが開花しているシーンは、まさに甘美な感動を与えてくれることでしょう。
スイレンが咲き誇る姿を見て、「甘美」という花言葉が生まれたのは何も不思議なことではないのではないでしょうか。
優しさ
「優しさ」という花言葉も、スイレンの花のイメージから生まれたものだと考えられています。
スイレンの花は凛とした意志の強さを感じさせる姿をしながらも、すべてを受け止めようとするかのように真上を向き花を広げた姿は、大きな母性にあふれた優しさを感じさせてくれる…そんな姿をしています。
すべてを受けとめて、包み込んでくれるような花姿が、「優しさ」の由来となっていると考えることができるでしょう。
7月24日生まれの誕生花「スイレン」の怖い花言葉と意味
滅亡
スイレンには、「滅亡」というちょっと怖い響きの花言葉が存在します。
スイレンの学名は「Nymphaea」といいます。
これは、神話の中のニンフが語源となっておりニンフというのは妖精のことです。
ギリシャ神話の中で、一人のニンフが英雄ヘラクレスに恋をしました。
しかし、結局そのニンフは捨てられてしまうのです。
自分をみじめに感じたニンフは、悲しみのあまりナイル川に身を投げてしまいます。
その時ニンフは、スイレンの花へと姿を変え、人がいる時にはスイレンの花に、人がいないときには妖精の姿に戻り、過ごすようになりました。
そして、その美しいスイレンの花を折って手に入れようとする者が現れた場合には、スイレンの花を守る魔物が出てきて、その者を水中へと引きずり込んでしまうようになったのです。
その伝説が、スイレンの花についている唯一怖い花言葉「滅亡」の由来と言われています。
この逸話から、スイレンは「ナイルの花嫁」と呼ばれるようになったのです。
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占い師CRISSのワンポイントアドバイス
スイレンの花は見ているだけで心が洗われて、美しくなったような気がするわよね。
実際に、スイレンの花は、エジプトにおいて太陽のシンボルとしてあがめられていたという事実もあるわけだし、確かにスイレンの花は太陽が昇っている間だけ花を開いているから、太陽と通じ合っていると考える人が大勢いてもおかしくないものね。
スイレンの花言葉からこんな人間になろうと学べるところは少ないかもしれないけど、こんなに神聖で、不思議なパワーを持っている花があなたの誕生花であるなら、あなたはスイレンとの縁でスイレンからちゃんとパワーをもらえるはずよ。
スイレンの花が咲いている場所を見つけて、一度ゆっくり眺めてみるといいと思うわ。
誕生花に選ばれている花とあなたとの間には必ず絆があるわ。
その花からのパワーをもらって、あなたがパワフルに日々を生きていくための糧にしてちょうだいね。