淡く、でもはっきりしている優しい青色が美しく、それでいて小さな花が可愛らしい“ワスレナグサ”は、2月7日の誕生花とされています。
ワスレナグサには、「私を忘れないで」・「真実の友情」という花言葉があります。
可愛らしい花の中にも、凛とした花言葉が込められている…そのギャップもまた、ワスレナグサの魅力の一つでもあるでしょう。
あなたの誕生日、またはあなたの大切な人の誕生日である2月7日の誕生花・ワスレナグサが持つ花言葉や、ワスレナグサにまつわる素敵な言葉に、きっと心を動かされたり、生きていく道しるべとなるキーワードが含まれているはずです。
ワスレナグサについてもっと深く知っていきましょう。
目次
1月1日生まれの誕生花「ワスレナグサ」の基本情報
英名forget-me-not
花言葉 | 私を忘れないで・真実の友情 |
科・属名 | ムラサキ科・ワスレナグサ属 |
分類 | 多年草 |
原産地 | ヨーロッパ |
開花期 | 4月~6月 |
別名 | 忘れ名草・ミオソティス・フォーゲットミーノット |
2月7日以外の誕生花の月日 | 2月29日 3月13日 3月15日 4月5日 4月6日 4月17日 4月21日 4月24日 5月14日 5月15日 |
2月7日生まれの誕生花「ワスレナグサ」の花の名前の由来や種類
「ワスレナグサ」の花の名前の由来
ワスレナグサの由来は、ドイツのの騎士・ルドルフとその恋人・ベルタの話がもとになっていると言われています。
二人がドナウの河畔を歩いているときに、ルドルフが見つけた青い小さな花を摘もうとしたときに、誤って河に落ちてしまい、そのまま水中に沈み亡くなってしまうのですが、その際、水中へと消える直前にルドルフがベルタに言った“私を忘れないで”という言葉がこのワスレナグサの名前の由来とされているのです。
ベルタはルドルフのこの言葉を忘れることはなく、その後ずっと髪にこの青い花を飾り続けたといいます。
実際にはこの伝説によってワスレナグサという名前がついたのか、それとももともとこの花がその時点からワスレナグサと呼ばれていたのかが定かではなく、一説にはこの花の名前が元となり、ルドルフとベルタの悲恋の話が生まれたとも言われているのです。
日本では、明治時代から“勿忘草”という漢字を使うようになりました。
“勿”という字は、“~してはいけない”という強めの意味となりますので、“ワスルナグサ”のほうが本来の漢字が持つ意味に適していると植物学者の牧野富太郎が提唱しましたが、当時から日本には忘れ草と呼ばれるユリ科の植物が存在していたため、“ワスレナグサ”の名前のほうが一般的となったのです。
「ワスレナグサ」の種類
ワスレナグサには、50種類ほどありますが、そのほとんどが自生の品種であり、ガーデニング用として流通しているものはわずか二品種とされています。
ワスレナグサの学名は“ミオソティス”といいますが、
・ミオソティス・シルヴァチカ
・ミオソティス・アルペストリス
この2種類が一般的にガーデニングに用いられるワスレナグサです。
シルヴァチカのほうは、日本ではエゾムラサキと呼ばれていて、50cmほどにまで成長する品種で、アルペストリスのほうは日本ではノハラワスレナグサと呼ばれる、10cm~20cm程度の高さに成長する品種です。
また、園芸用として流通する園芸品種としては、自生しているワスレナグサよりも花の大きさが大きめとなっている“ミオマルク”がよく見られます。
“ドワーフブルー”や“ブルームッツ”といった品種も園芸用には人気で、特に花付きが良いドワーフブルーは庭に植えておくと、たくさんの花が咲き見栄えが良いことで人気です。
ワスレナグサといえば青色の花が特徴的ですが、ビクトリアシリーズという品種では、インディゴブルー、ピンク、ホワイト、ライトブルーという4色の花を楽しむことができます。
2月7日生まれのその他の誕生花
ウメ
日本の春の訪れを感じさせてくれる花といえば、ウメを連想する人は決して少なくないと思います。
桜よりも寒い時期に、頑張って可憐は花を咲かせ、実は古くから“梅はその日の難逃れ”と言われ、食べれば健康になれる、健やかに過ごすことができるとされてきました。
ウメには、「気品」「忠実」「忍耐」「高潔」といった花言葉があります。
暑さにも寒さにも強い花ではありますが、ある程度広い場所がないと育てるのはなかなか難しいでしょう。
ヒヤシンス
比較的育てやすい品種ではあるため、幼稚園や小学校で育てた経験を持っている人もいるかもしれません。
「遊び」「スポーツ」「ゲーム」という、活動的かつ今風な花言葉を持っているヒヤシンスですが、花の色によって花言葉が分かれています。
赤色のヒヤシンスは「嫉妬」。
紫のヒヤシンスは「悲しみ」。
白色のヒヤシンスは「控えめな愛らしさ」。
このように、花の色によってそれぞれが持っている花言葉の意味が変わってくるのです。
それ以外にも、「悲しみを超えた愛」という花言葉も持っています。
スノードロップ
「初恋のため息」なんてちょっと可愛らしくて切なさも混じった花言葉持つ、白く小さな可憐な花、スノードロップも、2月7日の誕生花です。
「希望」や「慰め」といった花言葉もありますが、実は「死」という花言葉を持っているちょっと怖い花でもあります。
「希望」という花言葉と「死」という花言葉が交わって、「あなたの死を望む」なんてダークな花言葉持っている、怖い花だったりもします。
2月7日生まれの誕生花「ワスレナグサ」の代表的な花言葉「私を忘れないで」の意味
花の名前の由来となったという説もあるように、ドイツの騎士・ルドルフが、自分が河に落ち、流されてしまう中で、最後の力を振り絞り、愛する恋人に向かって小さな青い花を投げながら、放った言葉が「私を忘れないで」であっただと言われています。
愛する人との別れはとてもつらいものです。
恋人のベルタも、愛するルドルフが自分に花を摘もうとした行動が原因となり、命を落としてしまったことに強く罪悪感を感じたであろうことは容易に想像がつきます。
可憐な花の中には、狂おしいほどの愛する人への気持ち、自分がいなくなってしまった後でも、自分のことをいつまでも覚えておいてほしいという、切なる願いが込められているのです。
2月7日生まれの誕生花「ワスレナグサ」のその他の花言葉の意味
真実の愛
ワスレナグサの花言葉には「真実の愛」というものもあります。
一般的に、青いワスレナグサにこの花言葉がついていると言われていますが、この花言葉の由来も、騎士・ルドルフと恋人ベルタの悲恋の話がもととなっています。
真実の友情
ピンクのワスレナグサの花言葉は「真実の友情」です。
実はワスレナグサは、ドイツの悲恋物語のお話が由来となっている以外に、ヨーロッパ各地では友情を示す花とされてきたという一面もあります。
相手に対する誠実な気持ちや、相手を本物の友達だと認めるという気持ちを表す際に、ワスレナグサを贈ったり、贈りあったりしたという話も残されており、それがこの「真実の友情」という花言葉に結びついているのだと考えることができるでしょう。
2月7日生まれの誕生花「ワスレナグサ」の怖い花言葉と意味
ワスレナグサに怖い花言葉はない
ワスレナグサの花言葉「私を忘れないで」は、一見言葉や字面だけを見ると、好きな人に執着する、ストーカー気質のように見て取れてしまうところがあるかもしれません。
しかし実際には、そのような怖い意味合いは一切なく、ワスレナグサには怖い花言葉というものは存在しません。
受け取り方によって怖いという感情を持ってしまう人もいるかもしれませんが、この「私を忘れないで」というのは、いつまでも自分のことを覚えていてほしい、最後まで一緒にいられなかったとしても、記憶の片隅にでもとどめておいてほしいという、愛する人への切なる願いが込められたものなので、決して執着によるものではないのです。
数多くある花の中でも、怖い花言葉がまったくない花というのは珍しく、ワスレナグサの花言葉の意味を本来の悲恋に寄り添った、正しい受け取り方ができれば、この花には一切の薄暗い感情が込められていないということになります。
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占い師CRISSのワンポイントアドバイス
ワスレナグサは、名前だけ聞けばちょっと怖い花言葉を持っている花なのかも…っていう誤解を与えやすいけれど、実際には悲しい恋の物語が由来となっているの。
2月7日生まれの人は、自分の誕生花がワスレナグサだということに自信をもって!
怖い花言葉がない、ブラックな花言葉がない花って、なかなか珍しいのよ。
そんなワスレナグサが誕生花のあなたは、ワスレナグサの花言葉と同じように、真実の愛、そして真実の友情を見つけ、大切な人への感謝の気持ちや、あなたを支えてくれている人がいつでもそばにいることを“決して忘れることなく”前を向いて生きていきましょうね。