7月4日の誕生花であるネジバナは、漢字で書くと「捩花」…つまり、ねじれている花…ということになります。
その名前の通り、茎がねじれたような形をしていて、編み込まれているように見え、花自体もそのねじれた茎を追いかけるように咲いているので、見ているだけでとても楽しくなってしまう花です。
このネジバナの花言葉は、「思慕」です。
それぞれの花には、ほとんど複数の花言葉がつけられていますが、ネジバナの花言葉は、珍しいことにたった1つだけの花言葉が存在しているだけなのです。
そうなると、余計になぜ「思慕」という花言葉がネジバナにつけられたのかというのが気になるところだと思います。
今回は、この変わった形をしているネジバナの名前の由来や、花言葉である「思慕」の由来について、紹介していきたいと思います。
7月4日生まれの人は、自らの誕生花を知り、その花言葉の由来を知り、何かを得られるはずです。
ぜひ詳細をチェックしてみてくださいね。
目次
7月4日生まれの誕生花「ネジバナ」の基本情報
引用元:はれときどきカメラ 第353話 ピンクのらせん階段~ネジバナ~ | はれときどきカメラ*
英名Lady’s tresses・Screw flower
花言葉 | 思慕 |
科・属名 | ラン科ネジバナ属 |
分類 | 多年草 |
原産地 | 日本・中国・朝鮮半島・サハリン |
開花期 | 6~9月 |
別名 | モジズリ・モジズリソウ・ヒネリバナ・ヒダリマキ・ナワバナ・スピランテス・シノブモジズリ |
7月4日以外の誕生花の月日 | なし |
7月4日生まれの誕生花「ネジバナ」の花の名前の由来や種類
「ネジバナ」の花の名前の由来
ネジバナの名前は、そのまま花の姿形が由来していると言ってよいでしょう。
花自体が、らせん状に茎に巻き付くように咲きますが、近くで見ると、ねじれている茎にそのまま小さな花がらせん状にポツポツと咲いているだけで、巻き付いているわけではありません。
花の色は鮮やかなピンク色をしていて、そしてこの珍しい茎の形状と花の形なので、余計に目立ちます。
別名でヒダリマキという名前がありますが、必ずしもすべてのネジバナが左巻きなわけではなく、右巻きのネジバナも存在します。
すべてのネジバナが、ちゃんと規則正しくらせん状に咲いているわけではなく、途中から花の咲く巻き方が変わったり、らせん状にねじれていないものだってあるので、ネジバナかどうかを花の咲き方だけで判断することができない場合もあるようです。
「ネジバナ」の種類
引用元:365花撰 ネジバナ|育て方|花の写真|365花撰|栽培実践集
ネジバナの種類はいくつかありますが、日本で見ることができるのはヤクシマネジバナやアキネジバナ、ナンゴクネジバナといった種類です。
日本も原産地となっているので、古くから日本にネジバナが存在しているわけですが、それぞれの種類によって、開花時期などが微妙にずれることがあります。
アキネジバナに関しては、他のネジバナとは少し開花時期がずれ込み、9月から10月にかけて花が咲くようになっているので、他のネジバナとは少し違う時期に楽しめるようになるのです。
春になって暖かくなってくると、夏葉という葉っぱが伸びてきて、秋になると今度は冬葉が伸びてきて…という具合に、常に新しい葉が出てくるので、基本的には枯れることはないと言われている、比較的強い植物ではありますので、決して育てにくい品種ではありません。
しかし、屋久島や伊豆諸島で育つものばかりなので、寒さには基本的には弱いとされています。
寒い場所で育てるとなると、育てるのが難しいだけでなく、一年草になってしまうこともありますので、園芸用に育てる場合には、気を遣わないといけないでしょう。
一年を通して、表情を変えるのもネジバナの特徴の一つです。
7月4日生まれのその他の誕生花
モクレン
春になると同時に一斉に花を咲かせて、春の訪れを心から喜んでいるかのように見えるモクレンの花も、7月4日の誕生花です。
「自然への愛」「持続性」という花言葉があるのですが、「自然への愛」というのは、この春になるのと同時に一斉に花を咲かせる姿が由来となっていると言われています。
白いハクモクレンと、紫のシモクレンがありますが、どちらも「自然への愛」という花言葉が共通でつけられているほど、春の訪れを最高に喜んでいるように感じさせる、そんな雰囲気を醸し出している植物です。
ストケシア
「追想」「清楚な娘」という花言葉を持っているストケシアも、7月4日の誕生花です。
紫色の、小さく細かい花びらがたくさんついていてキクの花に似ているので、ルリギクという別名も付けられています。
紫色は決して淡い色ではないのですが、どこか可憐さを感じさせる花姿をしており、艶やかさを感じるよりも清楚さを感じさせる花です。
紫以外にも、白色の花や、ピンク色の花などもあり、そのどれもに可憐さと清楚さを発するオーラがあり、それが「清楚な娘」という花言葉とぴったりマッチしています。
ヘメロカリス
「宣言」「とりとめのない空想」「苦しみからの解放」「微笑」「一夜の恋」「愛の忘却」「憂鬱が去る」「憂いを忘れる」などという、たくさんの花言葉がつけられているのが、ヘメロカリスです。
このヘメロカリスも、7月4日の誕生花とされています。
また、中には「媚態」という人に媚びる態度を表す花言葉もあるのですが、基本的にはその花の姿が花言葉の由来となっているものがほとんどです。
ユリに似ている美しく存在感のある花なので、「一夜の恋」だとか、「媚態」などという花言葉をつけられてしまうのは、ある意味では「出る杭は打たれる」ということなのかもしれませんね。
7月4日生まれの誕生花「ネジバナ」の代表的な花言葉「思慕」の意味
引用元:「中越植物園オンラインショップ」 礼文ネジバナ - 「中越植物園オンラインショップ」
ネジバナの花言葉はたったの一つだけ…ということで、その「思慕」という花言葉の由来とされているのは、日本に古くから伝わる万葉集なのです。
ネジバナ自体、日本が原産地の一つとなっているので、万葉集にネジバナが出てくることに何も不思議はないですし、矛盾もありません。
その万葉集に出てくる和歌は、詠んだ人が分からないとされていますが、
「芝付(しばつき)の 御宇良崎(みうらさき)なる 根都古草(ねつこぐさ) 逢ひ見ずあらば 吾(あれ)恋ひめやも」
という和歌が残されており、ここに出てくる“根都古草”というのが、ネジバナであると言われているのです。
この和歌の意味としては、「あなたと出逢うことなければ、こんなに恋しく思う気持ちもなかっただろう」という内容なのですが、これがもととなって、この和歌に出てきた根都古草…つまりネジバナに、人を思い、慕うという意味である「思慕」という花言葉がつけられたのだといいます。
もちろん、古くからの名前ではありますので、これがどうしてネジバナのことであるのかが分かったのか…となってしまうと、その根拠というのは証明するのがなかなか難しいところではありますが、現在では根都古草とネジバナは同じ花であると認識されているので、ネジバナの和名にはネツコグサという名前も含まれるようになっているのです。
7月4日生まれの誕生花「ネジバナ」の怖い花言葉と意味
ネジバナに怖い花言葉はない
引用元:GreenSnap ネジバナ(捩花)とは|似た花の種類や特徴は?雑草なの?|🍀GreenSnap(グリーンスナップ)
ネジバナの花言葉は一つだけで、その花言葉は「思慕」であり、人を思い慕う気持ちを表すことですから、当然、怖い意味は持っていません。
そして、花言葉はそれしかありませんから、怖い花言葉は一切ないということになるわけです。
「思慕」という花言葉の由来も、万葉集の和歌が由来となっており、その和歌もただ好きな人を恋しく想う気持ちを詠ったものですから、怖い意味は含まれていません。
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占い師CRISSのワンポイントアドバイス
ネジバナは、初めて見た時には「えっ?」とびっくりしてしまう人がほとんどだと思うわ。
まるで人口的に作られた造花のような形状をしているから、びっくりしてしまうのは仕方ないと思うのよね。
ねじれた茎に、らせん状に花が咲いているなんて、自然の偉大な力を感じるでしょう?
花言葉自体には、幅はなくて、一つしかないし、万葉集が由来となっているからいまいちイメージも湧かないかもしれないけれど、人を想う気持ちの大切さは教えてくれているし、人を本気で想うことが素敵なことだっていうのも、教えてくれているように感じられるんじゃないかしら。
人を想う気持ちを大切にすれば、自分も人に大切に思ってもらえる。
それをネジバナから学ぶことができれば、人に対しての接し方を今よりももっと優しくとか、思いやりを持ってとか、自分なりに工夫をして変えていくことができるはずよね。