2月26日の誕生花はムスカリです。
ムスカリの花は、一度見たらしっかりと印象に残る変わった花の姿をしています。
丸いボールのような花が、小さく集まっている姿をしていて、色味としては青紫の鮮やかな色がとても印象的です。
別名ではブドウヒヤシンスやグレープヒヤシンスと呼ばれているように、その花の形は、少しヒヤシンスに似ているところがあります。
ヒヤシンスの種類次第では、見た感じがまったく同じだと感じられるものもあるかもしれません。
ムスカリの花言葉は、「明るい未来」や「通じ合う心」という前向きな花言葉もあれば、「絶望」「失望」「失意」という、少しマイナスの印象が強い花言葉も存在しています。
これらの花言葉の由来について、今回はまとめて紹介していきたいと思います。
目次
2月26日生まれの誕生花「ムスカリ」の基本情報
英名Grape hyacinth
花言葉 | 明るい未来・通じ合う心・夢にかける思い・寛大な愛・絶望・失望・失意 |
科・属名 | キジカクシ科ムスカリ属 |
分類 | 多年草 |
原産地 | 地中海沿岸・アジア南西部 |
開花期 | 3~5月 |
別名 | ブドウヒヤシンス・グレープヒヤシンス・ルリツボバナ・ルリムスカリ・ハネムスカリ・ムスカリ・ネグレクタム |
2月26日以外の誕生花の月日 | 1月30日 2月2日 2月21日 3月5日 3月7日 3月11日 4月22日 4月26日 4月28日 |
2月26日生まれの誕生花「ムスカリ」の花の名前の由来や種類
「ムスカリ」の花の名前の由来
ムスカリの名前の由来は、花の香りがムスクの香りに似ているというところからきていると言われています。
そうすると、ムスカリのほとんどの種類が香りが強いのではないかと思うかもしれませんが、一般に園芸用で出回っているムスカリに、ムスクのような香りの強さはありません。
香りが強いムスカリは、園芸用として出回っている品種の中にはありませんので、香りに関して、ムスカリに期待するのはやめたほうが良いでしょう。
また、英名ではグレープヒヤシンス、和名でもブドウヒヤシンスと呼ばれていますが、これは、花の咲き方、花が咲いている姿そのものが、ブドウの実のように見えることが由来となっています。
ヒヤシンスの花と形が似ているのですが、花はもっとこぶりで小さなボールのように見えるため、一層ブドウの実に見えるということで、グレープヒヤシンス・ブドウヒヤシンスと呼ばれるようになったというわけです。
「ムスカリ」の種類
ムスカリは水栽培もできる植物ですが、種類としては40w種類ほどが存在していると言われています。
ムスカリ自体は、決して花壇の主役にはなれないのですが、他の花と一緒に植えておくことで、メインとなる花を引き立ててくれる、名脇役と言える花なのです。
八重咲のムスカリもあれば、一重咲きのムスカリもあり、2色のムスカリも存在するなど、園芸用にはいろいろなムスカリが作り出されています。
ムスカリ・アルメニアカムや、ムスカリ・ボトリオイデス、ムスカリ・ネグレクタムなどがメインとなる園芸品種であり、多くある品種の中で、香りが強いものがいくつかあります。
ムスクの香りがするものだけではなく、バナナに似た甘い香りがするものもあるなど、香りの種類もいくつかあるので、見た目や花の色だけではなく、香りで選ぶのも良いかもしれません。
2月26日生まれのその他の誕生花
フクジュソウ
黄色の小さな可愛らしい花が印象的なフクジュソウも、2月26日の誕生花です。
「幸せを招く」「永久の幸福」といった、縁起のよい花言葉が並んでいますが、これは花の名前に由来しているところもあるようです。
フクジュソウは、漢字で書けば「福寿草」となり、日本において古くから幸せを招き入れてくれる植物として大切に扱われてきました。
日本において、縁起が良いと言われる花のベスト5には入るでしょう。
スノードロップ
「希望」「慰め」という花言葉があるスノードロップも、2月26日の誕生花です。
禁断の実を食べてエデンを追い出されてしまったアダムとイブをかわいそうに思った天使が、降りしきる雪を花に変えた…というのが、スノードロップだったという話も残っているなど、歴史はかなり古い植物であることは間違いないでしょう。
可愛らしい花にに使わない、「あなたの死を望む」なんていう怖い花言葉もありますが、この花言葉は、スノードロップにもともとつけられているいくつかの花言葉を組み合わせてできたものであり、そもそも日本ではあまり浸透していない花言葉となりますので、そこまで敏感になる必要はないと思います。
ローダンセ
引用元:季節の花300 ローダンセ
マーガレットに似ている花を咲かせるローダンセですが、キク科であるところは同じなので、似ているのも仕方ないかもしれません。
「変わらぬ思い」「終わりのない友情」という花言葉を持っているローダンセは、2月26日の誕生花ですが、この花言葉は、ローダンセがドライフラワーにするのに最適な花であることが由来していると考えられます。
ローダンセは、ドライフラワーになっても、本来の花の色が褪せてしまうことなく、美しさを保つことができるというので、「変わらない」とか「終わりがない」などといった、花言葉を付けられるようになったのです。
海外においても「不変」という花言葉を付けられるほど、ローダンセの美しさを維持できる力は注目されています。
アルストロメリア
「持続」「エキゾチック」という花言葉を持っているアルストロメリアも2月26日の誕生花です。
「未来への憧れ」「小悪魔的な思い」「援助」などといった花言葉もありますが、確かにアルストロメリアの花は、形も大きく目立つつくりをしていますし、色も華やかなので、小悪魔的な印象を受けることはあると思います。
また、花自体にエキゾチックな魅力が漂っているのも、否定はできません。
しかし色によって花言葉も変わり、その色ピンクなどはとても可憐で、小悪魔的に見えることはありません。
ピンク以外にも、青や赤のアルストロメリアが存在しますが、それぞれの花によって印象がガラッと変わるのがアルストロメリアの特徴だと言ってもいいほど、不思議と色の雰囲気でイメージが左右される植物なのです。
2月26日生まれの誕生花「ムスカリ」の代表的な花言葉「明るい未来」の意味
ムスカリの花言葉の中で一番メジャーなのが、「明るい未来」という花言葉です。
ムスカリは、最古の埋葬花として使われていたことが分かっています。
今から約6万年前のネアンデルタール人のお墓に、ムスカリが供えられていたためです。
埋葬に使う花ということで、マイナスのイメージもついてしまいそうですが、それと同時に、花を供えて死者を供養することで、悲しみを乗り越えて、未来を見据える心を育てる…という意味合いから「明るい未来」という花言葉がつけられたのだと考えられています。
ムスカリを死んだ人に供え、美しい花に癒しをもらい、そして前を向き立ち直って、自分の未来を見据えるようになる…その一通りの人の心の流れを汲んだ花言葉だと言えるでしょう。
2月26日生まれの誕生花「ムスカリ」のその他の花言葉の意味
通じ合う心
「通じ合う心」という花言葉は、ムスカリが同じ時期に咲くどの花とも相性が良いことに由来していると考えられます。
ムスカリ自体が独特な形をしている花ですし、色味も比較的はっきりしているので、他の花との相性というと少し不安を感じることもあるかもしれませんが、例えば、ムスカリはとにかくチューリップとの相性が最高です。
チューリップの色とりどりの花を決して邪魔することなく、それでいて、チューリップだけでは背が高く、地面に近いところが少し寂しいと感じてしまうところを、上手にムスカリがカバーしてくれる…といった具合に、他の花を邪魔することなく、さりげなくフォローして引き立ててくれるのです。
こういったムスカリの力が、「通じ合う心」という花言葉が生まれるもととなったと言えるでしょう。
夢にかける思い
「夢にかける思い」という花言葉も、亡くなった人にムスカリを供えていたという事実が発見されてからできた花言葉です。
亡くなった人を想い、いつまでも悲しんでいる…立ち直ることができない…そんな気持ちは痛いほど理解できますが、その先にある自身の未来まで見失ってしまってはいけないと、ムスカリの花言葉が教えてくれているのです。
亡くなった人の分まで生きよう、亡くなった人ができなかったことを自分が代わりにやってあげようなどと、自分だけでなく故人の夢も一緒に背負って前に進むという覚悟を決めるのに、ムスカリが背中を押してくれるようにと、この花言葉がつけられたのだと考えることができます。
寛大な愛
ムスカリは、決して花壇の主役にはなりません。
もちろん、ムスカリだけの花壇を作っても、それはそれで綺麗だとは思います。
しかし一般に、ムスカリは寄せ植えに使われ、どちらかといえば他のメインとして植えられる花の引き立て役に回ることが多いのです。
それでも、ムスカリは、他の花の邪魔をしようとすることはありませんし、他の花の主張を嫌がっているような様子も感じません。
そんなことから、ムスカリには「寛大な愛」という花言葉がつけられたと考えられます。
2月26日生まれの誕生花「ムスカリ」の怖い花言葉と意味
絶望
ムスカリには、「絶望」という少し怖いニュアンスを含む花言葉がつけられています。
どうしてもヨーロッパでは青い花というのは悲しみの象徴としてとらえられてしまうところがあり、ムスカリも例外ではなかったということなのでしょう。
そこに来て、さらに、6万年前から死者に捧げる花として扱われてきたという歴史が判明したのですから、このような花言葉がつけられてしまっても仕方ないといえば仕方ないのです。
失望
死者に供える花であったムスカリには、「失望」という花言葉もあります。
特別に伝説が残されているというわけではなく、ただただ、6万年前から死者に手向ける花として使われてきた歴史がこの花言葉の由来となっていると考えることができるでしょう。
亡くなった人を、純粋に悲しむ気持ちというのが、この花言葉に込められているのです。
失意
大切な人を失った悲しみは、言葉にすることはできません。
そんな気持ちを何とか癒そうと、そして亡くなってしまった大切な人が少しでも安らかに眠ることができるように、失意のどん底にいても、花を手向けることでその心を癒そうとする…そんな人々の行動は、ムスカリを使って、今から6万年前から行われてきました。
その事実が、ムスカリの花言葉「失意」を生み出したと言っても過言ではないでしょう。
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占い師CRISSのワンポイントアドバイス
ムスカリは、ヒヤシンスに似ているけれどちゃんと見ると全然違う、独特な花の形状をしているの。
ブドウに見えると言われれば確かにその通りだけど、不思議だなと感じるのは、その姿形だけじゃないわ。
色味だってしっかりしているし、形にインパクトがあるから、目立って仕方ないように感じるんだけど、寄せ植えをすると驚くほどすんなりと脇役に回ってくれるのよ。
自分にだって唯一無二の魅力があるっていうのに、主張しすぎず、周りの花を引き立てる役に回ってくれる…人としても、ムスカリのようになれるといいかもしれないなんて思ってしまうわよね。
自分が主役になることも大切だけど、そればかりに固執していると人間関係も、気づけば自分の立場も悪くなってしまうことがある。
そうなるのであれば、最初から脇役に回って、輝く自分をちゃんと見てくれている人に見てもらえたらいいや…くらいの気軽な気持ちでいたほうが楽だし、本当の自分の、ありのままの姿で輝けると思わない?
ムスカリはそんな、自分をアピールすることに必死になっている現代の人々に、ブレーキをかけさせて今一度自分を見つめなおさせようとしてくれているのかもしれないわね。