88星座のうみへび座「Hydra(ヒドラ)」の特徴や探し方、神話やうみへび座「Hydra(ヒドラ)」の誕生日星の人が何月何日生まれなのか?星言葉や特徴や運勢まで完全紹介いたします!
目次
うみへび座「Hydra(ヒドラ)」の基本情報と特徴
星座名 | うみへび座 |
略符 | Boo |
ラテン語(英語・読み方) | Hydra(ヒドラ) |
意味 | うみへび |
季節 | 春 |
最も明るい恒星 | アルファルド |
うみへび座「Hydra(ヒドラ)」の探し方
うみへび座は、ヘラクレスに退治された怪物の一匹で、9つの頭を持つ毒蛇ヒドラが星座になった姿が示されています。
このうみへび座は春から夏にかけて南の空に見える非常に大きな星座です。
その大きさは星座のうちで全天一、領域が広く、天球の4分の1以上に達します。
しかも東西に広がり、横に長いために春の星座にも関わらず、頭部は冬の星座であるこいぬ座の隣から始まり、かに座、しし座、おとめ座という春の星座の南側をまたいで、胴体は六分儀(ろくぶんぎ)座、コップ座、からす座のわきを通り、尾部はケンタウルス座の頭部の近くまできて、夏の星座であるてんびん座にまで接しています。
長さではどのような星座よりも長く、角度にすれば100度以上の幅を持っています。
夜空では頭部が東の空に現れてから尾部が上がり終わるまでには6〜7時間もかかります。
これほど巨大なうみへび座の全体を見るには、時機を選ぶ必要があります。
4月中旬なら午後10時ごろ、5月中旬なら午後8時ごろであれば、南の空に横たわるうねうねとやたら長いうみへび座を全て見ることができるでしょう。
しかし他の星座に比べると明るい星が少ないので少し見つけにくい星座です。
うみへび座「Hydra(ヒドラ)」の二等星「Alpfardアルファルド」について
うみへび座のちょうど心臓に当たる位置にオレンジ色の星が輝いています。
光度は二等星なのであまり明るくありませんが、周りに明るい星が少ないために意外と目立ちます。
この星がうみへび座の首星の二等星「Alpfardアルファルド」です。
このAlpfardアルファルド」という呼び名はアラビア語で「孤独なもの」という意味を持っています。
周囲に目立つような明るい星がなく、ポツンとさみしそうに孤立して輝いていることから名付けられました。
うみへび座「Hydra(ヒドラ)」の神話
うみへび座の海蛇とはわたしたちが知っているいわゆる海の中にいる蛇とは少し様態が異なります。
「Hydraヒドラ」は9つの頭をもち、毒の息を吐く巨大な怪物です。
ギリシャの最大の英雄ヘラクレスは大神ゼウスとミュケーナイの王女アルクメネーの間にできた子でしたが、夫のゼウスの浮気に加えてヘラクレスがひどく優秀な子だったので大神ゼウスの妻である女神へーラーにひどく憎まれていました。
大神ゼウスの妻へーラーは英雄ヘラクレスを苦しめるために陰謀をめぐらし、狂気の女神を遣わせて英雄ヘラクレスに狂気を取り憑かせ、彼の妻であるメガラとその間にできた三人の子どもを英雄ヘラクレス自身の手で殺させてしまったのです。
正気に返った英雄ヘラクレスは自分のしてしまったことをひどく悔やみ、犯した罪を償うためにデルフォイの神殿に赴いて神託を受けることになりました。
それによると、英雄ヘラクレスの罪が許されるためにはディーリュンスの王エウリュステウスのもとで12年の間、仕えなくてはならないということになりました。
さてディーリュンスの王エウリュステウスは非常に傲慢な性格をしていたものの、臆病な王様だったので、屈強な英雄ヘラクレスを見て、自分の王座が奪われるのではないかと恐れ、英雄ヘラクレスを排除しようとしてネメアに棲む大獅子退治を命じました。
ところが英雄ヘラクレスが見事に大獅子を退治してしまったのを知り、ディーリュンスの王エウリュステウスはさらに危険な使命を英雄ヘラクレスに与えました。
それがレルネに棲む化け蛇のヒドラの退治です。
これは英雄ヘラクレスに科せられた「12の難行」の2番目に当たります。
ヒドラは前に退治したネメアの大獅子と同じく、怪物エキドナとテュフォンの子どもで、9本の首をもち、うち1本の首は不死身でした。
しかもどれか首を一つ切り落とすと、その切り口からさらに当たらな首が生えてくるのです。
また切った切り口からはさらに二本の首が生えてくるとも言われていました。
化け蛇ヒドラは里に出てきては、家畜を食べたり農作物を荒らしてしまい、人々を悩ませていました。
英雄ヘラクレスは彼の甥のイオラオスを伴って、この化け蛇ヒドラを退治しに出かけました。
まず英雄ヘラクレスは火矢を用いて、ヒドラをアミューモーネーの泉のそばにあった棲み家から追い出しました。
出てきた化け蛇ヒドラを英雄ヘラクレスはチャンスとばかりに押さえつけましたが、化け蛇ヒドラは自分の尾っぽを英雄ヘラクレスに絡みつかせて必死の抵抗をしました。
また英雄ヘラクレスを憎む大神ゼウスの妻である女神へーラーが一匹の化け蟹(かに座)を遣わせて英雄ヘラクレスの足をはさんで邪魔をさせました。
英雄ヘラクレスは化け蟹を踏みつぶして殺し、剣で化け蛇ヒドラを切りつけましたが、化け蛇であるヒドラは切ってもそこから新しい首をすぐに生やすので何の効果もありませんでした。
そこへ英雄ヘラクレスの甥のイオラオスが機転を利かせ、火のついた薪を持ってきて、化け蛇ヒドラの首の切り口を焼いてしまいました。
すると化け蛇ヒドラの首は新しく生えてこなくなりました。
英雄ヘラクレスは残っている化け蛇ヒドラの首を斬り落とし、その傷口を焼き、不治の首は巨大な石の下敷きにしました。
こうして英雄ヘラクレスはようやく全ての化け蛇ヒドラを退治することができました。
英雄ヘラクレスは退治した化け蛇ヒドラの胴を割いて、猛毒を持つ肝の血を自分の持っている矢じりに浸して、恐るべき力を持つ矢を手に入れました。
これがのちにケンタウロス族の賢者ケイローン(射手座)や、同じくケンタウロス族にして英雄ヘラクレスの友人フォーロー、そして英雄ヘラクレスが死ぬ原因を作った粗野なケンタウロスのネッソスをも殺すことになります。
この出来事の後、化け蛇ヒドラは天に昇り、天空に長く渡る星座となりました。
これがうみへび座の由来の神話です。
なお、うみへび座の首が一本しかないのは、残りの全てを英雄ヘラクレスが斬り落としてしまったからだと言われています。
うみへび座「Hydra(ヒドラ)」の誕生日星の人が何月何日生まれなのか?星言葉や特徴は?
「誕生日星」とは誕生日に太陽と一緒にのぼってくる星のことを指します。
365日それぞれに誕生日星があります。
誕生日星はその日に生まれた人の守護星でその人の人生を象徴すると言われています。
誕生日星の持つ意味を知ることで自分の本心を読み解くことができるようになります。
7月29日の誕生日星はデルタ・ヒュドラエ(δHydrae)で、誕生星の星座はうみへび座δ(デルタ)星、星言葉は「人を信じる統率力」、特徴は、一貫した集中力がある、誰もが思いつかない想像力の持ち主、魅力的な統率力を発揮するという傾向があります。
7月30日の誕生日星はシグマ・ヒュドラエ(σHydrae)で、誕生星の星座はうみへび座σ(シグマ)星、星言葉は「信頼される大胆不敵さ」、特徴は、反発精神が根っこにある、大胆な行動を好む、人を惹きつけるほどの指導性を先天的に持っているという傾向があります。
8月1日の誕生日星はイプシロン・ヒュドラエ(ε Hydrae)で、誕生星の星座はうみへび座ε(イプシロン)星、星言葉は「理想へ進む権力への意志」、特徴は理想論主義、権力思考が強い、偽善的な態度を取る場合があるというものがあります。
8月3日の誕生日星はゼータ・ヒュドラエ(ζ Hydrae)で、誕生星の星座はうみへび座ζ(ゼータ)星、星言葉は「自分を磨く正義」、特徴は自己鍛錬する力に秀でている、おとなしいところがあるが実は派手好き、体力への揺るぎない信頼と自信を持っているというものがあります。
8月12日の誕生日星はアルファード(Alfard)で、誕生星の星座はうみへび座α(アルファ)星、星言葉は「夢に突き進む楽観主義者」、特徴は、自分の世界観が強い、趣味が多い、何事もアウトドア志向を好むというものがあります。
8月15日の誕生日星はイオタ・ヒュドラエ(ι Hydrae)で、誕生星の星座はうみへび座ι(イオタ)星、星言葉は「疾走する使命感」、特徴は目的意識が何事も高すぎる、使命感が強く何事も自分の責任感を感じやすい、すぐに行動力を発揮し、あまり考えないという傾向があります。
8月22日の誕生日星はユプシロン2・ヒュドラエ(υ2Hydrae)で誕生星の星座はうみへび座υ(ユプシロン)2星、星言葉は「強い好奇心と直感」、特徴は、冒険好き、野心がみなぎっている、芸術的センスが高い、個性が強すぎるという傾向があります。
8月24日の誕生日星はラムダ・ヒュドラエ(λ Hydrae)で、誕生星の星座はうみへび座λ(ラムダ)星、星言葉は「伝統を重んじる常識」、特徴は、何事も理想が高い、常識を重んじて行動が狭まる、伝統を重んじ保守的になるという傾向があります。
8月31日の誕生日星はファイ・ヒュドラエ(φHydrae)で、誕生星の星座はうみへび座φ(ファイ)星、星言葉は「聞く耳を持つ学習心」、特徴は学習能力が高い、公式を解くことを得意とする、画一的なものに安堵感をもつという傾向があります。
9月3日の誕生日星はニュー・ヒュドラエ(νHydrae)で、誕生星の星座はうみへび座ν(ニュー)星、星言葉は「我が道をいく信念」、特徴は、崇高なる理想主義、社会活動を好む、奉仕精神が高く人の役に立てると喜ぶという傾向があります。
9月15日の誕生日星はクサイ・ヒュドラエ(ξHydrae)で、誕生星の星座はうみへび座ξ(クサイ)星、星言葉は「意識的な理想主義」、特徴は、かなりプライドが高い、徹底した清貧を好む、高潔な精神を持っているという傾向があります。
9月17日の誕生日星はオミクロン・ヒュドラエ(οHydrae)で、誕生星の星座はうみへび座ο(オミクロン)星、星言葉は「安定感のある強さ」、特徴は、芯のある謙虚さ、裏方にまわることを好む、潔癖なまでのこだわりがあるという傾向があります。
うみへび座「Hydra(ヒドラ)」の運勢
うみへび座は36星座によるとかに座の第2デークに当たり、蠍座の影響も受けています。
この時期に最もうみへび座のエネルギーが強くなるので運勢に生かすと良いでしょう。
「36星座」とは12星座をそれぞれ3つのデーク期間に分けたものです。
デークとは一つの星座宮につき3つ存在します。
一つの星座宮は30度の角度で構成されていますが、さらにその30度を10度づつ区切ったものになります。
1デークは1〜9度、2デークは10〜19度、3デークは20〜29度になります。
うみへび座はかに座の第2デークにあたり、7月1日〜7月10日で冥王星の影響が最も強いとされています。
この期間に生まれている人はうみへび座の影響を強く受けていて、知性が高く頭の回転が早い、理屈だけに頼らずに物事を公平に見る力がある、物事を一元的な見方をせずに多元的な角度で深掘りすることができる力があります。
多芸多才で社交性を持っているので、人付き合いも上手で誰からも好かれる性質があるでしょう。
うみへび座のキーワードは「柔軟性」で臨機応変に対応する、物事を多角的に考える、直感力を持って判断するという働きが強くなります。
運勢的に良いものとしては、あらゆる人と交わりを楽しむ、興味のあることを片っ端に調べること、雑学を増やすこと、頭と体の両方を使うことなどが挙げられます。
マイナス面としては、ファーストインプレッションにこだわりすぎること、瞬時に判断しすぎてしまい長期的に物事を見ることができない、選択肢が増えることで迷いが多くなることなどが挙げられます。
恋愛面でうしかい座を活用する方法は、女性であればかなりセクシーさがあります。
いわゆる蛇を想像してもらえばわかりやすいのですが、くねくねとしたあの仕草は男性的であるよりも艶かしい女性を想像させ、さらにミステリアスな雰囲気を持っています。
先天的に蛇のようなセクシーさと妖艶さを持っているので自然にしていても異性を惹きつけやすくかなりモテるので、ミステリアスな魅力を得たいならうみへび座の力を借りるといいでしょう。
逆に恋愛面でのマイナスは、相手任せや成り行き任せで恋愛を進めてしまう、依存心が高い恋愛になりがち、性に対して奔放で少し腰が軽いところがあり、よく知らないで身体の関係になってしまう場合もあるという傾向もうみへび座のマイナス面では見られます。
このかに座の第2デーク以外の生まれの人でも、これらのことに注目をしていれば自然とうみへび座のエネルギーを得ることになります。
占い師 聖子からのワンポイントアドバイス
蛇自体がなんだか気持ち悪いというものもあるの。
じっさいのうみへびは海の中でも黄色と黒のシマシマでかなりびっくりする存在なのよね。
だけど自分からいたずらしなければ悠々と海を泳いでいてとても神秘的な存在。
だけど実は猛毒を持っていて、噛まれたら血清もないし、死んでしまうくらいの神経毒を持っているの。
実際のうみへびは恐怖と魅力を兼ね備えているけど、なんせ好奇心旺盛だから泳いでいると興味を持って寄ってきてしまうほど。
全力で逃げますけどね・・!
でもそんな神秘性と魅力、ちょっと危険な存在ながらも好奇心があるって人間にしたらすごくステキな人じゃない?
そんな魅力がうみへび座にはあるのよ。