88星座のへび座「Serpens(セルペンス)」の特徴や探し方、神話やへび座「Serpens(セルペンス)」の誕生日星の人が何月何日生まれなのか?
星言葉や特徴や運勢まで完全紹介いたします!
目次
へび座「Serpens(セルペンス)」の基本情報と特徴
星座名 | へび座 |
略符 | Ser |
ラテン語(英語・読み方) | Serpens(セルペンス) |
意味 | 蛇使い |
季節 | 夏 |
最も明るい恒星 | へび座α星 |
へび座「Serpens(セルペンス)」の探し方
へび座「Serpens(セルペンス)」は、夏の南の空にへびつかい座と重なって存在する珍しい星座です。
形は西から東へ10個ほどの星が反り返るように並び、胴体の中央部分に当たる星をへびつかい座の腰の部分と共有しています。
いちばん西側の星で小さな三角形を形作っていてそれが蛇の頭になっています。
星座そのものはそこまで明るさはありませんが、身をよじらせて、うねっている蛇の姿が鮮明に浮かび上がっています。
星をいくつか共有していることからわかるようにへび座はもともとへびつかい座の一部として考えられていましたが、プトレマイオスが独立させました。星図では普通、へびつかい座に掴まれている蛇の姿で描かれます。
頭と尾っぽが東西に分かれていて、その姿はまるでへびつかい座に絡んでいるように見えるでしょう。
東西に分かれているため、南中時刻も頭部と尾部では異なるというやや珍しい星座になっています。
また通常は頭からしっぽまでを通してへび座と呼びますが、へび座の西の部分を「カプト(Caput「頭」の意味)、東部分を「カウダ(Cauda「尾」)と呼ぶこともあります。
蛇は医術のシンボルであり、特にへびつかい座の持っている蛇は英知、慎重さ、回復力などの医術に関連卯する能力の象徴だと言われています。
この星座の近辺で特に尾部にあるのは「わし星雲」があります。
これは口径の小さな望遠鏡では散開星雲に見えますが、実は散光星雲の中にさらに散光星雲があります。
やや口径の大きな望遠鏡なら星団の中の恒星の光によって、これから新しく恒星になろうとしている星雲部分が輝き、ユニークな画像を見ることができるでしょう。
またへび座の頭部付近には球状星団の『M5』も口径10センチ以上の望遠鏡で見ると、無数の星がびっしりと集まっている様子を見ることができるでしょう。
探し方は、こと座のヴェガとさそり座のアンタレスの間のらサルハグェという明るい星を探すといいでしょう。
へびつかい座は将棋の駒のような形をしており、へび座はへびつかい座によって東西に分かれています。
へび座「Serpens(セルペンス)」の神話
太陽神アポローンとテッサリアの王女コローニスの息子にアスクレーピオス(へびつかい座)がいました。
彼はケンタウロス族の賢者ケイローン(いて座)によって育てられました。
太陽と人間の子どもであり少し不幸な生まれ方をした彼はケイローンに育ててもらうしかなかったのです。
さまざまな学問を身につけました。
特に医術は極めて優秀な才能を持っていて、成人するころには師匠である賢者ケイローンを追い越してしまうほどでした。
あるとき、アスクレーピオスが友人の家を訪ねたとき、たまたま彼はそこで一匹の蛇を打ち殺してしまいました。
するとそこに別の蛇が現れて、草むらに入っていったかと思うと、1束の草を加えて戻ってきました。
そしてその草を死んだ蛇になすりつけると、死んでいたはずの蛇がたちまち生き返ってしまったのです。
これを見たアスクレーピオスは薬草の効果を知り、医術の中に薬草術が生まれることになりました。
蛇は医術の象徴であると同時にアスクレーピオスの使いだとも言われています。
紀元前293年にローマで悪疫が流行ったころ、アクスレーピオスがローマに呼ばれましたが、その時の彼はなんと蛇の姿をとっていたと言われています。
アスクレーピオスは死後に医薬の神としてあがめられました。
古代の地誌家たちの記したところによると、コリントスの南、エピダウロスにはアスクレーピオスの大神殿があったといわれています。
この大神殿には無数の蛇が養われていて、性格はおとなしく人に危害を加えることはないといいます。
特に薄茶色をした蛇はアスクレーピオスの使いとして神聖化されていました。
医薬の神の神殿だけあって、神殿の周囲にはさまざまな病気や怪我の患者を治癒できる施設が軒を連ねて宿泊して療養するための施設が整っていたといわれています。
またコース島にもアスクレーピオスの神殿があります。
コース島は温和な気候の土地として知られ、アスクレーピオスの末裔といわれているアスクレーピアダイの一族が移住していました。
彼らは医学を教える医塾を開いて、医聖といわれているヒッポクラテースを輩出しました。
その遺風はローマ時代まで受け継がれ、コース学派の名前を轟かせるにいたりました。
へび座「Serpens(セルペンス)」の誕生日星の人が何月何日生まれなのか?星言葉や特徴は?
「誕生日星」とは誕生日に太陽と一緒にのぼってくる星のことを指します。
365日それぞれに誕生日星があります。
誕生日星はその日に生まれた人の守護星でその人の人生を象徴すると言われています。
誕生日星の持つ意味を知ることで自分の本心を読み解くことができるようになります。
11月20日の誕生日星はウヌク・アルハイ(Unuk al hay)で、誕生星の星座はへび座α(アルファ)星、星言葉は「細やかな神経と臆病さ」、特徴は、繊細に気をつかう、人の表情に敏感、石橋を叩いても渡らないという傾向があります。
11月21日の誕生日星はカッパ・セルペンティス(κ Serpentis)で、誕生星の星座は、へび座κ(カッパ)星、星言葉は「高い理想への欲望」、特徴は、一見クールに見えるが強い野心を持っている、チャンスを逃さない、成功のためなら人を出し抜く場合もあるという傾向があります。
11月22日の誕生日星はロー・セルペンティス(ρ Serpentis)で、誕生星の星座はへび座ρ(ロー)星、星言葉は「果敢にチャレンジする意欲」、特徴は、何事もチャレンジ精神を発揮する、意欲的に取り組む、前向きな姿勢で場を盛り上げるという傾向があります。
12月22日の誕生日星はゼータ・セルペンティス(ζSerpentis)で、誕生星の星座はへび座ζ(ゼータ)星、星言葉は「責任感ある真面目さ」、特徴は、しっかりと物事に取り組む、何事も完璧さを追求する、理想と目的意識が高いという傾向があります。
へび座「Serpens(セルペンス)」の運勢
へび座は36星座によるとてんびん座の第1デークに当たり、この時期に最もへび座のエネルギーが強くなるので運勢に生かすと良いでしょう。
「36星座」とは12星座をそれぞれ3つのデーク期間に分けたものです。
デークとは一つの星座宮につき3つ存在します。
一つの星座宮は30度の角度で構成されていますが、さらにその30度を10度づつ区切ったものになります。
1デークは1〜9度、2デークは10〜19度、3デークは20〜29度になります。
へび座はてんびん座の第1デークにあたり、9月24日〜10月2日で惑星では金星の影響が最も強いとされています。
この期間に生まれている人は、純粋なてんびん座の持っている性質があらわれやすく、能動的でバランスが取れており、何事もスマートにこなします。
さらに美的センスなどの感性も優れているので、ファッションなどでは流行を取り入れつつも自分らしい着こなしができ、センスと魅力を感じさせ、一目も二目も置かれる存在です。
またてんびん座は風のエレメントでもあり、今後約200年間は風の時代の影響を受けるので、さまざまな運気の後押しを得ることになります。
コツコツと自分のペースでいることで、チャンスも多く入ってくるので、積極的に受け入れ、活躍の場を増やすことも可能になります。
またそのバランスの良さは性格にも良い意味で影響を与えることになるでしょう。
特に理性と感情のバランスが程よく取れているので、人間関係もスマートで、どのような人ともうまく付き合えたり、よほどのことがない限りは嫌われるということもありません。
社交性を生かし、持ち前のものの見方や公正さを大切にしていれば目上の人からの引き立ても受ける場合が多くなるでしょう。
また、へび座ならではの特徴としては、持ち前のバランス感覚にき加えて、さらにそこに知性と地頭の良さがきわ立ちます。
聖書でも蛇にまつわる話が出てきますが、良くも悪くも人間以上の知恵を持つような存在です。
有名なイエス・キリストの言葉に「蛇のように賢く、鳩のように素直に」という言葉がありますが、まさに蛇は知性そのものの象徴です。
研鑽を積み重ね、努力によって知識を得るような秀才型ではなく、もともと頭の回転が早く、吸収するスピードも速いので、パッと物事の本質を見極めたり、答えがわかるという傾向を持っています。
そのために努力してもあまり成果がみられないような鈍感さを持っている人や、感性が鈍く反応が遅いようなタイプの人のことを理解することができません。
またてんびん座の持っているバランス感覚が特に際立ちますので、知識を深めれば深めるほどそれを実践的に取り扱い、即応用してしまうことができます。
多芸多才であり、興味があればどのような分野でも活躍し、また多くのチャンスも与えられるでしょう。
物事の答えへの最短距離や効果的な方法をパッと工夫して自分なりにアレンジしながら成功への法則を導き出してしまうほどの頭の良さを持っています。
またほとんどの蛇の習性を見ればわかるように、自分から何かを攻撃することはありません。
誰かから攻撃されたり、テリトリーを侵された場合には容赦無く攻撃をしますが、それは自己防衛手段の一部でしょう。
面白いことに積極的、能動的にチャンスをつかみに行くよりは受動的であることの方が多く、自然と必要なものやチャンスを与えられ、そこで才能と能力を発揮して活躍するということが多くなります。
逆にマイナスが出てしまうと、適応しすぎてしまいマンネリ化を感じることや、人に合わせてしまい八方美人的になってしまうこと、受け身になりがちで自分から決断するのを好まなくなり、人からみるとイマイチよくわからないという部分も出てくる場合があるかも知れません。
しかしこれにも蛇そのものの性質が関係していて、本当の自分をなかなか見せることを好みません。
人からどのように見られているのかを瞬間的に察知することができるので、人が望んでいる自分を演出するある種の才能を持っていると言えるでしょう。
へび座のキーワードは「Inteligence」で賢さ、知能、思考力という言葉がしっくりとくるでしょう。
運勢的に良いものとしては、人とは違う方法を試してみること、自分の思考力や知性に自信を持つこと、気になることは即調べて知識を増やすこと、感性を磨くためにあらゆるものを吸収する、違うタイプやジャンル、異文化の人との交流をすることなどが挙げられます。
逆に、マイナス面としては、一つのことにこだわりを持ちすぎること、人を羨む気持ちが強くなること、目的意識を持つことができなくなること、人の意見を鵜呑みにすること、強い立場の人に考えもなく従ってしまうことなどが挙げられます。
恋愛面でへび座を活用する方法は、自分を好いてくれる人との交際をしてみること、相手の意外な側面を評価すること、自分らしくあることを優先し、それを喜んでくれる相手と付き合うこと、知的な話ができる相手と恋愛することなどが挙げられます。
逆に恋愛面でのマイナスは、感情の押し流されてしまうこと、嫉妬深くなってしまうこと、ノリだけで関係を持つこと、恋愛ゲームに興じてしまうことなどが挙げられます。
このてんびん座の第1デークのへび座以外の生まれの人でも、これらのことに注目していれば自然とへび座のエネルギーを得ることになります。
このデークの時期にはこのような側面の影響を受けることもあるので、良い部分は伸ばし、気をつけるべきところには気をつけるようにするといいでしょう。
占い師 聖子からのワンポイントアドバイス
もともと大きなチャンスが入りやすい星座だから、あまり無理をしなくてもそこそこの位置まではいけるはず。
自分を客観的に知りながら良い部分を伸ばしていってね。