東京都日野市にある高幡不動尊金剛寺は、ご利益やスピリチュアルな効果が高いお寺として広く知られています。
境内には数々のパワースポットがあり、縁切りや厄払いのご利益が高いといわれる高幡不動尊について、今回は詳しく説明していきたいと思います。
高幡不動尊での不思議な体験談や、スピリチュアル効果を高める参拝の方法も併せて紹介していくので、高幡不動尊に参拝に行こうと考えている方はぜひ参考にしてみてください。
目次
スピリチュアルスポットの高幡不動尊とは
まずは、高幡不動尊金剛寺がどのようなお寺であり、歴史を持っているのかについて知っていきましょう。
高幡不動尊の歴史や祀られているご本尊を知ることで、なぜ高幡不動尊がスピリチュアル効果が高いといわれているのかが分かります。
関東三大不動の一つ
高幡不動尊は、真言宗智山派別格本山高幡山明王院金剛寺というのが正式名称です。
千葉県成田市にある成田山新勝寺、埼玉県飯能市の高山不動尊常楽院(埼玉県加須市の不動ヶ岡不動尊總願寺といわれる場合もある)とともに、関東三大不動尊に数えられる由緒あるお寺とされています。
創建は大宝年間以前とも、奈良時代の高僧である行基が開基ともいわれており、いずれにせよ古い歴史を感じることができるお寺でもあるのです。
境内にある不動堂と仁王門は国の重要指定文化財に指定されており、康永元年に建立されたといわれています。
また、新選組副長であった土方歳三の菩提寺としても知られており、明治2年5月11日、函館五稜郭での攻防戦の折、流れ弾に倒れた土方歳三の位牌が納められています。
丈六不動明王をお祀りしている
高幡不動尊のご本尊は、不動明王です。
高幡不動には総重量が1,100kgにもなる丈六不動明王が安置されています。
仏法守護の神様であり、人々を災いや、迷いから救い出してくれる神様でもあります。
不動明王というと歯をむき出しにした憤怒の表情と、右手に持った刀、左手に持った鎖、そして背中に背負う炎が印象的で、“怖い”という印象を持っている人は少なくないことでしょう。
しかし、それぞれにきちんと意味があり、すべては人を救うためのものであるといわれています。
右手の刀で煩悩を断ち切り、その煩悩や人の罪を背中の炎で焼き払ってくれます。
さらに、左手に持った鎖で人を救い出すといわれているのです。
憤怒の表情も、決して憎みやただの怒りが込められた顔ではなく、母が子を叱るような、愛情を持った怒りの表情であるとされています。
大日如来の化身ともいわれており、非常に強い力と幅広いご利益を授けてくれる神様であるからこそ、その不動明王が祀られている高幡不動尊も強いご利益を授けてくれるお寺だといわれるようになったのだと考えられるでしょう。
高幡不動尊のスピリチュアルなご利益
高幡不動尊に祀られている不動明王はたくさんのご利益を授けてくれるといわれています。
ここでは、高幡不動尊で授かることができるご利益についてひとつひとつ説明していきましょう。
縁切り
高幡不動尊のご利益のひとつに挙げられるのが“縁切り”です。
しかし、高幡不動尊に祀られている不動明王は、本来縁切りのご利益を授けてくださる神様ではありません。
では、高幡不動尊では縁切りのご利益があると有名になっているのはなぜなのでしょうか?
これには、不動明王が授けてくれる“厄払い”のご利益が強く関わっていると考えることができるのです。
高幡不動尊の不動明王は、その人に降りかかる厄災を祓ってくれる力があるため、そのご利益によって、悪縁も断ち切ってくれます。
厄払い
数多く存在する神様、仏様の中でも、不動明王は特に厄払いの力が強いといわれています。
そのため、高幡不動尊も降りかかる災厄を祓ってくれる、厄払いのご利益が最強クラスなのです。
現在でも前厄、本厄、後厄の年の人たちが厄払い祈願に訪れています。
もちろん厄年が関係な人でも、最近いいことがない、不幸が続いているなどといった人が厄除けのために訪れており、参拝するだけでなく、護摩修行(祈祷)を行ってもらい、厄除けをするのが高幡不動尊での厄払いの正しい方法となっています。
煩悩を払う
高幡不動尊のご本尊である不動明王の右手に握られている刀は、人の煩悩を切り払うためにあります。
高幡不動尊を参拝することで、人が持つ煩悩を不動明王に取り払ってもらうことができるといわれています。
煩悩とは⇒人の心や体を惑わせ、悩ませる欲望一式のこと。
人は煩悩によって悩み、苦しむことがあり、また時として煩悩にとらわれることで堕落した生活を送ることになってしまうといわれていることから、不動明王に祈願することでそれらの煩悩を取り払ってもらい、悩みや苦しみから解き放たれようとするのです。
また、煩悩を取り払ってもらうことによって、“ついていない”と感じる日々から脱出できるようになるともいわれています。
心願成就
引用元:高幡不動尊金剛寺
不動明王が背中に背負っている炎は煩悩を焼く炎であると同時に、智慧の炎でもあります。
この智慧の炎によって、祈願に来る人々の煩悩を焼き払いつつ、同時に願いを聞き届け、煩悩が消えて浄化され、願いが成就するようにしてくれるご利益があるのです。
不動明王のご利益にははっきりと“心願成就”の言葉があるわけではないのですが、厄を祓い、煩悩を祓ってくれるからこそ、自らの願いを明確にすることができ、より願いが成就しやすい心と体の状態を授けてくれるために、心願成就のご利益もあるといわれるようになったと考えられます。
病気平癒
高幡不動のご利益には身体安全、当病平癒や手術成就、負傷平癒といった内容もあります。
不動明王が持つご利益のひとつであり、もともとはこの病気平癒のご利益で不動明王が一般市民から深く信仰を集めるようになったともいわれているのです。
自らの健康や身の安全を祈願することで、さまざまな健康に関するご利益を授かることができるのは、高幡不動尊金剛寺のご本尊が不動明王であるからだといえるでしょう。
高幡不動尊のスピリチュアルな不思議体験
引用元:高幡不動尊金剛寺
スピリチュアル効果が高いといわれる高幡不動尊ですが、訪れたことによって不思議な体験をしている人は数多く存在します。
ここでは、高幡不動尊でのスピリチュアルな体験談を5つ、紹介していきましょう。
高幡不動尊へ行ったのは、体が重たいと感じたことがきっかけです。
もともと、霊感が人よりも強いらしい私は、日々仕事で全国を巡るうちに、いろいろなものを憑けてしまっていたみたいなのです。
霊能者に依頼するよりも、日ごろから初詣に訪れている高幡不動尊のお不動様であれば救ってくださるかもしれないと、護摩祈祷をお願いすることにしました。
御祈祷時間は20分ほどだったと思いますが、御祈祷前と後では体の軽さが驚くほど違うのです。
右肩や右側の頭の重さなどもすべて消え去り、久しぶりに足取りも軽やかに帰路につくことができました。
最近いいことがないなと感じたことで思い立ち、厄払いに高幡不動で祈祷を依頼しました。
そのときに不思議だなと感じることがあったんです。
祈祷の際には、護摩を焚いてもらいますから、比較的近いところで大きな炎が立ち上っているので、炎に向かっている顔が熱を感じるのは分かりますよね。
でも、僕が熱いと感じたのは、顔ではなく肩から背中にかけてだったんです。
肩から背中が、燃えるように熱いけれど、でも不快な感じは一切なくて、むしろ心が落ち着くような心地よい熱で…。
その御祈祷依頼、悪いこともピタリと収まり、何かに守られているようなイメージを抱いて日々を過ごしています。
高幡不動にお参りに行ったときに驚いたのは、行く先々で日の光を浴びる経験をしたことです。
駅の改札を抜けて外に出たとき、高幡不動の入り口に来たとき、そこから先は、私が向かう先々でパッと日が差し、明るくなることを繰り返していました。
仁王門でも、本殿でも、五重塔を見に行ったときにも、すべての場所でまるで自分にスポットライトが当たっているかのような明るさで境内を見て回ることができたのは、どこか不思議な力を感じずにはいられなかったです。
高幡不動で御護摩を焚いて祈祷をしてもらっているときに、まるで自分の体が自分の体ではないように感じたのがとても印象的でした。
祈祷が始まって、護摩の焚き上げが始まった途端に、自分の体が勝手に前後左右に揺れ始めたんです。
自分でも体が動いているのは分かっているのですが、止めようにも止めることができず、結局祈祷が終わるまで、ずっとぐわんぐわんと身体が円を描くように動いていたような気がします。
ただ、一緒にいた友人には「そんな動きしていなかった」と言われたんですね。
自分では恥ずかしいほど動いていると感じたのに。
あれは祈祷の効果なのでしょうか。
高幡不動の明王様は本当にすごい力を持っていると思います。
なぜなら、参拝し、祈祷してもらった後に、私はすべての欲を手放すことができた感覚になったからです。
お恥ずかしいことに、それまでは物欲もひどく、借金をしてでも欲しいものを買わなければ気が済まない買い物依存症でした。
また、人間の三大欲求といわれるものもすべて強く、自分でも何とか抑えなければと思いながらも止めることができず、自堕落な生活、自分を大切にできない生活を送り続けてました。
それが、参拝し、祈祷が終わったころには、これまでの自分とは違い生まれ変わった気持ちになっており、それ以降、買い物も、好きでもない人と身体を重ねることも、暴飲暴食も、すべて切り離すことができたんです。
これは、高幡不動の明王様の強いご利益のおかげに他ならないと思います。
高幡不動尊でスピリチュアルな効果を高める方法
引用元:高幡不動尊金剛寺
高幡不動尊は、ただ参拝するだけでも十分に強いご利益を授かることができるといわれていますが、さらにスピリチュアル効果を高めるために、ぜひ行ってみてほしいことがあります。
ここでは、高幡不動尊で最大限にご利益を授かるための大切なポイントを紹介していきましょう。
不動堂だけでなく奥殿も参拝する
引用元:Instaglam
高幡不動尊に参拝する際には、不動堂だけでなく、奥殿にも参拝をするようにしましょう。
不動堂という名前からして、ご本尊が不動堂に安置されていると感じるかもしれませんが、不動堂に安置されている不動明王像は、ご本尊の身代わりとなるものです。
実際にご本尊である丈六不動尊が安置されているのは、実はこの奥殿なのです。
日本でも最古クラスの不動尊像であり、高さ2.8m、眷属である矜羯羅童子と制吒迦童子も一緒に安置されています。
通常の参拝であれば、ガラス越しに不動尊像を拝むことになりますが、参拝料300円を払い、直接不動尊像を拝むこともできるようになっており、よりスピリチュアル効果を高めたいのであれば、直接拝むほうがご利益を授かることができるでしょう。
護摩修行をする
引用元:高幡不動尊金剛寺
高幡不動尊では、護摩修行を行うことができるようになっています。
護摩修行は、祈祷のことであり、御護摩料を払い、護摩を購入し、お焚き上げをしてもらうことです。
もちろん、護摩修行を受けずに参拝するだけでも、不動明王尊の力が強いことでご利益を授かれるといわれていますが、護摩修行を受けたほうが、よりスピリチュアル効果を高めることができるでしょう。
護摩修行の時間は決まっていますが、受付時間に間に合えば事前予約は不要となりますから、護摩料を払い、護摩を授かり、護摩修行を受けてより高いご利益を授かってください。
料金 | 交通札 3,000円 懐中札 3,000円 お護摩札(37) 3,000円 お護摩札(45) 5,000円 中護摩札(52) 10,000円 大護摩札(58) 30,000円以上 |
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受付時間 | ・通常期 2月12日〜12月31日 平日(1日、15日、28日を除く) 8時・10時・11時半・13時・15時 土・日・祝日 8時・10時・11時半・13時・14時半・16時 1日、15日(平日) 5時・10時・11時半・13時・15時 1日、15日(土・日・祝) 5時・10時・11時半・13時・14時半・16時 ご縁日(28日) 5時・9時・10時・11時・12時・13時・14時半・16時 ※1月1日〜2月11日に関しては年によって変動するため要確認 |
半年ごとにお守りを頂く
引用元:お守り | 高幡不動尊金剛寺
高幡不動尊では、数々のお守りを授かることができるようになっていますが、このお守りを半年ごとに買い替えるようにするとよいでしょう。
古いお守りに関しては、お寺に返却するようにし、同じお守りを半年に1回買い替えるようするのです。
一般的には1年に1回、買い替えるようにすることが多いですが、高幡不動尊では半年に1回お守りを購入し直すようにしたらご利益を実感できたという人が多く存在します。
決してお守りの効力が弱いというわけではありませんが、こまめに買い替えることで常に最大限に高幡不動尊の力を授かることができるということなのでしょう。
高幡不動尊のその他のパワースポット
高幡不動尊には、ご本尊の丈六不動尊以外にも、スピリチュアルなエネルギーを授けてくれるパワースポットがいくつか点在しています。
こちらでは、そのパワースポットを紹介していきましょう。
五重塔
高幡不動尊のシンボルにもなっている五重塔は、周囲を歩くことでエネルギーのバランスを整えることができ、また体内に存在している負のエネルギーなど悪いものをすべて浄化してもらうことができるといわれています。
45mの高さで、平安式の美しい造りの五重塔は春季大祭国宝まつりが開催されている中で4月28日だけは最上階に上ることができます。
周りを歩くだけでなく、年に一度だけ上がれる最上階に上がることでより強い浄化作用を授かることができるでしょう。
大師堂
真言宗の開祖である空海を祀っている大師堂もスピリチュアル効果を得られるパワースポットとなっています。
お堂前にある御賽銭箱の足元には砂が敷かれているのですが、この砂は四国八十八ヶ所霊場のお砂となっているのです。
この砂が、ひとつのパワースポットとされているので、決して見逃さないようにしましょう。
この大師堂を参拝することで、心を無にすることができ、祈ることでスピリチュアルな気づきを得ることができるといわれています。
大日堂
引用元:X
高幡山金剛寺の総本堂となっている大日堂もパワースポットのひとつです。
ここには、外陣天井に描かれている鳴り龍があります。
まるで天から降りてくるかのような迫力のある龍の絵の下で手をたたくと、龍の鳴き声がするといわれているのです。
手をたたく音が反響し、美しく不思議な音がするのですが、中には他の人が手をたたいたときとは少し違った音がしたという体験をしている人もいるため、ぜひ参拝の折には大日堂も訪れてみてください。
お賓頭慮さま
高幡不動のパワースポットのひとつ、本堂前のお賓頭慮さまは、痛みがあるところを撫でると、その痛みが消えるといわれています。
コロナ禍以降は、感染症予防の観点から直接触れることはできなくなっているようですが、お賓頭慮さまの姿を見るとたくさんの人に撫でられてきたことで、ところどころ色が変わっており、そのご利益の高さを感じることができるでしょう。
もともと、お賓頭慮さまは釈迦の弟子の十六羅漢の一人であり、病気やケガを治癒する力を持っていたとされています。
そこから、お賓頭慮さまの像を撫でると痛いところが治るといわれるようになったのだと考えられます。
高幡不動尊の正しいお参りの仕方
高幡不動尊はお寺となるため、お寺を参拝する際の基本的なマナーでお参りすれば間違いはありませんし、仏様への失礼もありません。
それでも、正しい参拝方法でお参りすることがスピリチュアル効果を高める一番の方法でもありますので、こちらで一度、正しい参拝方法を確認しておくのも良いでしょう。
- 山門前で一礼する
- 参道を歩く際には左右どちらかの端っこを歩く
- 手水舎でお清めをする(右手→左手→右手→口(左手で)→左手の順に清める)
- 拝殿前で会釈する
- お賽銭を入れる
- さらに深く礼をする
- 不動明王の真言(ノウマク・サンマンダバザラダン・カン)を唱えながら、両手を合わせて二拍手する
- 祈る
- 深く礼をする
- 再度会釈し拝殿から離れる
祈る際には、願いごとを唱えるのではなく、参拝させてもらえたことへの感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。
高幡不動尊の基本情報
住所 | 〒191-0031 東京都日野市高幡699 | ||
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電話番号 | 042-591-0032 | ||
参拝時間 | 通常参拝時間:7:30~17:00 ※元旦:0:00~18:00/2日・3日:6:00~18:00 大日堂・奥殿拝観:9:00~16:00(月曜定休) 交通安全祈願受付:9:00~16:30 御朱印受付:9:00~17:00 授与所:9:00~17:00 |
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アクセス | 最寄り駅 京王線・多摩都市モノレール高幡不動駅(徒歩5分)
近隣に有料一般駐車場有 |
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ホームページ | 高幡不動尊金剛寺 |
占い師CRISSのワンポイントアドバイス「高幡不動尊のスピリチュアルなご利益を頂きに行こう」
悪いものを取り去ってくれて、自分自身の邪念や煩悩も消し去ってくれる不動明王様の力を授かりに、高幡不動尊をおとずれてみてね。
境内各所にあるパワースポットもすべて巡ることで、すべての厄を落とし、新しい自分に生まれ変わることができるはずよ。
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