奈良と言えば、世界遺産や奈良公園のイメージが強い人も多いかもしれません。でも、そんな奈良にも夏の風物詩があります。
それはなら燈花会です。古の都である奈良の行事なので昔から行われている行事であると認識している人も多いかもしれません。
けど、なら燈花会はまだまだ歴史の浅い行事なのです。だけど、奈良公園にろうそくが並ぶ様子は幻想的で美しいのでおすすめです。
観光と言えば奈良よりも京都や大阪の方が人気ですが、奈良へ行ってみることも考えてみましょう。
目次
奈良の燈花会は年々広がりを見せる美しい灯のイベント
奈良燈花会は1999年からの行事
なら燈花会は、奈良という町の歴史と比べるとかなり新しい行事になっています。お水取りなどの歴史の長い行事が多い土地だからこそ少し意外ですよね。
最初は、奈良県民でさえも奈良市周辺の住民しかよく知らない行事だったと思います。なら燈花会の始まりは平成に入ってからの1999年です。
当初は、今と同じように毎年開催でなく数年開いたのちに開催されるというものでした。でも、近年になって毎年開催される夏の奈良の定番行事となっています。
なら燈花会の意味
なら燈花会はイベントとして歴史が浅い行事です。最近になってできたイベントといえどもなら燈花会にも意味があります。
燈花とは、ろうそくを燃やした時にろうそくの芯の先にできるものを指します。
その塊が花の形になっていることから燈花という名前なのです。この花の形のかたまりができると縁起が良いと言われています。
なら燈花会では訪れた人たちに幸せが訪れるように、という願いをこめてろうそくを並べるのです。
なら燈花会も8月の中旬というお盆と同じような時期でろうそくも使用しますが、先祖供養という意味はほとんどないと言えます。
また、七夕や眠り流し行事のように川に流すという習慣もありません。特に歴史も浅いこともあり、宗教的な意味はない行事だと思います。
でも、よくよく考えるとたくさんのろうそくを燃やすということがお焚き上げと同じ意味なのかもしれませんね。
もしかしたら、観光として魅力が弱い奈良に多くの人を呼びたいという願いも込められているのかもしれません。
奈良は、周囲の大阪や京都と比べると歴史的なものは多いですが観光資源には少し欠けてしまう場所です。
特に歴史ある町のわりには宿泊施設が少なく、47都道府県でみても最下位程度の数しかホテルや旅館がありません。
だからこそ、多くの人に奈良へきてほしいという気持ちも込められているのかもしれませんね。
確かに観光ではないのかもしれませんが、最近は奈良県民だけでなく近隣の府県の方からの来場者も増えていると言われています。
来場者数が90万人越えのイベント
始まった当初の来場者は近隣の住民の方が多いくらいでしたが、最近になって遠方から訪れる人も増えてきました。
開催から11回目くらいまでは70万人くらいであった来場者が近年では90万人にも上るようになりました。
奈良と言えば、地味な街のイメージがあるかもしれません。でも、大阪や京都から1時間以内で行くことが可能な立地でもあります。
以前よりも興味を持つ人が増えてきたということなのかもしれませんね。また、奈良はかき氷の聖地とも呼ばれるくらいかき氷が有名です。
なので、同じ夏の風物詩として両方楽しんでみるのもおすすめですよ。昼はかき氷や世界遺産を楽しんで夜は燈花会を楽しむというのも良いでしょう。
今まで47都道府県の中で最も宿泊施設が少ない県であると言われてきましたが徐々に宿泊施設の方も増えています。
最近では、奈良公園近くに高級旅館の建設も進んでおり以前よりは宿泊してみようと思われる人も増えてきたかもしれません。
また、比較的リーズナブルなホテルでは行列必須のかき氷店のかき氷券付きのプランが売り出されていることもあるのでチェックしてみましょう。
京都や大阪へ宿泊をするのも良いですが、なら燈花会の期間に関しては奈良に宿泊してみることもおすすめです。
燈花会が灯る会場も増えて20か所以上に!
なら燈花会は、徐々に規模が大きくなっています。なので、燈花を置く場所も最初よりも増えて20か所程度になっています。
それに伴って、ろうそくの数も増え1日1万本程度でしたが今では1日2万本になっています。
ろうそくを置くときのカップも白一択だったのが最近ではカラフルな容器が使われるようになっています。
カラフルになったことで、より目で楽しむことができる幅も広くなったと言えるでしょう。同じカップがずっと続くよりも面白みがありますよね。
また、燈花だけでなくプロジェクションマッピングなども実施されており、さらに楽しむことができるイベントへと進化しているのです。
また、自分で燈花を並べることができる場所もあり以前より体験して楽しむということができるようになったのです。
新型コロナウィルス感染症の影響で2021年は春日野園地会場のみ
最近は、新型コロナウィルス感染症の拡大により様々なイベントが中止になったり規模が縮小されたりしています。
なら燈花会もそれは例外でなく、新型コロナウィルスの影響で2020年と2021年は規模が縮小されての開催となりました。
2020年は中止になりそうなところ、オンラインのみでの開催になっていました。そして、2021年は事前予約制で春日野園地のみでの開催となります。
規模はかなり縮小されてしまいましたが、予約制ということで普段よりじっくりと楽しむことができるかもしれませんね。
普段であれば、屋台など燈花会の美しさ以外の楽しみもあるイベントなので少しさみしいかもしれません。
どちらかというと、規模が縮小された年はみんなでワイワイ楽しむというよりは、しっとり楽しむ雰囲気なのかもしれません。
日程は毎年8/5頃~8/14頃の10日間
なら燈花会の日程は、毎年8月5日頃から8月14日頃までの開催となります。10日間となるので比較的アクセスしやすいとも言えますよね。
お盆の行事ではないので奈良のお盆までに終わるタイミングとなっています。新しい夏の風物詩にはちょうど良い日程なのかもしれません。
夏休み真っ只中な時期なので子供連れや大学生などにも人気です。屋台などもあり、小さなお子様でも楽しむことができるイベントです。
夜と昼で雰囲気がガラッと変化する奈良公園にも注目です。歴史が好きな人は違った目線で感じるものがあるかもしれません。
奈良燈花会を存分に楽しむなら|会場ごとに違う風景を観覧して
ボランティアへ参加
例年であれば、ボランティアが募集されています。ここ数年は新型コロナウィルスの感染拡大を防ぐためにボランティアの募集は中止されています。
ボランティアの参加条件ですが16歳以上であれば参加することができます。16歳未満であっても保護者同伴であれば参加可能なので比較的条件は緩いと言えるでしょう。
ボランティアの区分は時間帯によって2種類に分かれており長時間作業にあたるグループであれば軽食がでます。
どちらに参加をしたとしても間近で燈花を見ることができます。燈花を並べたり、火をつけたりします。
火が消えているものがあれば火をつけたり、新しい燈花に変えたり主に燈花会のお世話をするのが仕事です。
夏休みの思い出にもぴったりですよね。高校生以下でも参加することができますがその場合は保護者の同意書が必要みたいです。
短期間のイベントなので何か夏の思い出を作りたい大学生などにもおすすめです。
メイン会場は春日野園地
なら燈花会のメイン会場は、春日野園地です。春日野園地は、いわゆる奈良公園と呼ばれる場所に位置します。
なので、雰囲気を感じたいと思っている人にもぴったりでしょう。東大寺にも比較的近く、大仏殿の鴟尾が夕日に照らされる様子を眺めることができます。
また、広く開けた場所なのでかなりの数の燈花が並ぶ場所でもあります。なら燈花会で最も並ぶ燈花の数が多い場所らしいです。
なので、まるで花畑のように燈花が灯るので写真映えする場所でもあります。奈良公園の雰囲気と燈花の明かりがマッチして幻想的な世界が広がります。
燈花と奈良公園の組み合わせがなんとも言えない幻想的な風景を作り出すのです。歴史が長い町だからこそ、感じることもあるでしょう。
古都で灯りを楽しむには東大寺
なら燈花会は、東大寺の近くでも行われます。そもそもメイン会場である春日野園地からも東大寺を眺めることができます。
その様子は、まるで川が流れているかのようだと評判です。東大寺では、なら燈花会の期間中は夜間拝観が行われています。
それは、10日の期間中の13日と14日だけになるので注意してください。この2日間は参道にも燈花が並べられてとても美しいです。
そして、夜間拝観の方ですが無料らしいです。普段と比べると込み合いますが年に1度のタイミングなので行ってみる価値はあると思います。
また、東大寺ではなら燈花会が終わってからも万灯供養会という行事が行われます。この行事は俗にいうお盆のイベントになっており、京都の送り火と同じようなものです。
東大寺では毎年、なら燈花会の後の日程である15日に実施されています。あまり知名度はありませんが、同じ日に奈良でも高円山で大文字の送り火が行われるのです。
東大寺で行われる灯供養会は、大仏殿のあたりに約2,500もの数に上る灯篭を並べます。その灯篭にはそれぞれの人の願いが記されています。
また、大仏殿の正面の窓も開けられ外から大仏を眺めることができる日でもあります。奈良の大文字焼きは、戦争で亡くなった人や東日本大震災で犠牲になってしまった人の追悼などを目的としているそうです。
お水取りで有名な二月堂の夜の様子を眺めることもできるので歴史好きさんにぜひ行ってほしいイベントでもあります。
浮見堂は水と灯の競演
なら燈花会は、奈良公園の広い野原に燈花会¥を並べているイメージが強いかもしれません。
でも、趣向が少し違う会場もあります。その会場は、浮御堂です。なら燈花会において、浮御堂も見どころスポットの1つです。
浮御堂は、その字の通り鷺池に浮かんでいるように見える建物です。なので、水と灯りの素敵な組み合わせを見ることができます。
浮御堂は、池の真ん中に立っているので通常であれば橋を通らないと行くことができません。
その橋の上に燈花が並べられすごく美しい世界が広がっています。池に炎が映り幻想的で美しい世界が広がっています。
また、鷺池ではボートをこぐこともできるそうです。普段は昼のみの営業ですが燈花会の期間のみ夜間も営業しているそうです。
ボートの料金は30分900円となっています。30分経つとアナウンスされるのでわかりやすく楽しむことができるので安心してください。
燈花の光であふれている池を浮かぶボートなんて幻想的で素敵ですよね。水に浮かぶ燈花の明かりも美しいでしょう。
水と明かりの組み合わせを楽しむことができるのは、この浮御堂会場のみとなっています。ただし、なら燈花会の期間中は浮御堂に入ることはできないので注意してください。
浮御堂は水場でもあり、草が多い場所でもあるので虫よけスプレーなどを常備しておく穂が良いと思います。
終日奈良燈火会を楽しむなら縁日もおすすめ!
東大寺南大門~大仏殿交差点
なら燈花会は奈良県民にとっては夏祭りという位置づけのイベントです。夏祭りに欠かすことができないのは浴衣だけではありません。
ほかの夏祭りのように縁日も出ています。縁日は東大寺南大門から大仏殿交差点までに広がっています。
こちらの場所にある夜店は、ほかの夏祭りとラインナップも変わりません。くじ引きやかき氷などごく普通の夜店が多いので夏祭り気分を味わいたい方にぴったりです。
その年のはやりの夜店も多いので楽しめるでしょう。ただし、価格は夜店価格なので比較的高いイメージがあります。
また、通常の夜店以外にも毎年スタバのキッチンカーも出店しています。今でこそ、奈良県にもスタバがたくさんありますが燈花会の始まったころは少なかったこともあり大人気でした。
自分なりの楽しみ方を見つけてみましょう。こちらのゾーンの出店に関しては、近鉄奈良駅から東へ向かって歩くと出現するので迷わずに行くことができると思います。
春日大社の特別な2日間
春日大社がライトアップされるのは10日間の期間の中でも2日だけになるので注意してください。
例年、14日と15日にろうそくが置かれてライトアップされます。この日は、鳥居からの参道が明るくなります。
14日に限っては、なら燈花会の開催期間中ということもあり参道が燈花で彩られます。その様子は、幻想的で美しいです。
普段、真っ暗なこともあり不思議な感覚になること間違いないでしょう。参道に設置されるろうそくは、赤、黄、緑の3色です。
また、参道の灯篭にもろうそくが入れられます。この日は、春日大社で中元万燈籠という行事が行われます。
その境内の3000もの数になる燈籠は古くから武士や国民から奉納されたものになります。神社の柱が赤いこともあり、灯篭の光がすごく映えるでしょう。
普段の昼間でも火がついていない灯篭を見かけることができます。その灯篭でも美しいので火が入るとさらに美しい様子を眺めることができるでしょう。
写真が好きな人など回廊沿いの釣燈籠の灯影が幻想的であるがゆえに参拝者もたくさん訪れます。
春日大社の神様にお願いをすることもできます、その場合は、初穂料が3,000円となっています。
奈良春日野国際フィーラム甍(iraka)では全国ご当地グルメも!
なら燈花会のメイン会場である春日野園地にある国際会議場のことを「奈良春日国際フォーラム甍」と呼んでいます。
少し奥に入った場所にあるので土地勘のない人であればわかりにくいかもしれません。この場所は、なら燈花会の会場でもあります。
燈花会の会場となるだけでなく、休憩場所やご当地グルメの出店などもありますよ。ほかの場所と比べるとトイレも充実しているので休憩に立ち寄るべき場所でもあると思います。
こちらの施設は大きな庭園を併設しています。普段はその庭園は日中しか見学することができませんが、燈花会の期間であれば夜間も一部眺めることができます。
最近では、自分で燈花会の燈花をつけて並べるイベントやプロジェクションマッピングの会場になっている場所でもあります。
自分で燈花を並べるイベントを一客一燈と言います。この一客一灯は、こちらにある受付で500円を支払うと燈花セットを渡してくれるという形です。
1セットで500円という金額は少し高いように感じますが、寄付という意味合いもあり来年の燈花の費用へとなるそうです。
なので、今自分で並べる燈花の代金と来年の美しい燈花会のためと思えばそこまで高くないような気がしますよね。
スタッフが所定の場所を案内してくれるので自分で自分の燈花を好きな場所に並べます。燈花会の会場でたくさんの燈花が並ぶ様子を見ると自分の燈花を並べたいと思ってしまうのも自然な流れかもしれませんね。
一客一灯の参加者には散華が渡されます。本来の意味での散華は、生花を指しますが、この場合は花弁の形をしている色紙になります。
そして、表では奈良のご当地グルメの出店が広がっています。吉野葛やそうめんなど奈良グルメを楽しむこともできます。
また、毎年出店するお店が変わるエリアでもあるので興味がある食べ物があればその場で食べておく方が良いでしょう。
ただし、普通の屋台と比べても少し値段が高めです。でも、せっかくだから奈良グルメも楽しんでみたいですよね。
奈良燈火会で注意すべきことは時間と撮影方法
三脚、自撮り棒、ローン禁止
なら燈花会では、三脚、自撮り棒、ドローンが禁止されています。ほかにもストロボの強い撮影機器やコスプレ禁止という決まりもあるみたいです。
三脚や自撮り棒が禁止なのはなら燈花会に限らない話だと思います。ある程度の規模がある夏祭りや花火大会では禁止されているところも多いでしょう。
要は、周囲の人たちに迷惑がかかるということが理由にありそうです。三脚の場合、場所をとってしまいますよね。
スムーズに人を流していきたいのにとどまっている人がいると、かなり邪魔です。動きたい人と三脚の人がぶつかってしまうという事故が起きてしまう恐れもあります。
きれいな夜景をきれいに撮影するには三脚が必須なのはわかりますが、自分の家の庭ではないので周囲の人たちに配慮してみんなで楽しみましょう。
自撮り棒も三脚と同じく邪魔です。周囲の人たちにも迷惑をかかってしまいます。誰もいないような場所であれば問題ないのかもしれません。
でも、なら燈花会は多くの人が参加する規模の大きいイベントなので自撮り棒を出しても人に迷惑がかからないということはないでしょう。
今はSNSの時代なので映える写真を撮影したいという気持ちもよくわかります。でも、自分さえよければよいという感性ではだめです。
みんなで楽しむ場所という意識があれば振る舞いも気を付けやすいですよね。
春日野園地のメイン会場は広いのでおすすめ
なら燈花会は、ほかの夏イベントと同じく土日の方が込み合うイベントになっています。その中でも浮御堂は人が少ないタイミングの方が美しい風景を眺めることができます。
平日の早い時間帯であれば浮御堂から回る方がおすすめです。土日であれば歩くのも大変なくらい込み合うのでピークの時間帯は避けた方が良いでしょ。
みんな集まる時間と少しずらしてみることがおすすめです。また、メイン会場である春日野園地は、混雑しますが体感的にはそんなに感じないかもしれません。
確かに入口付近は人が集中しますが、敷地が広いので意外と中に入るとそこまで混んでいるように感じません。
結局は、人が少ない時間帯に楽しみたいのであれば早くから回ることがおすすめです。夏は日が長いので始まってすぐは夜より夕方の空ですが人は少ないでしょう。
1番ピークの時に屋台や飲食を楽しむ方が良いかもしれません。
21時45分を目安に帰ろう
なら燈花会の燈花が消えるのは、21時45分頃です。なので、21時45分を目安に帰宅時間を設定すると良いでしょう。
ただし、イルミネーションのように時間がくると、いきなり全ての明かりが消えてしまうわけではありません。
電灯じゃなくてろうそくなので消すとなると1本ずつ消していかないといけないですよね。さすがに2万本のろうそくを一気に消すのは面倒です。
基本的になら燈花会のろうそくは3時間程度で消えるようになっています。なので、徐々に消えていくという形なので時間が過ぎても残っている部分には残っているでしょう。
ただし、公式画像で見かけるような美しい姿を見かけることは難しいです。逆にさみしい気持ちになってしまうかもしれません。
逆に始まる時間も人が手で火をつけるので急に始まるものでもありません。なので、少し早めに会場に足を向けてみても良いかもしれません。
早い時間帯だと人も少ないのでゆったりと楽しむことができるはずですよ。
コロナや天候の影響は?
ほかのイベントのようにコロナの影響があるのか?という点や天候による影響も気になりますよね。
まず、天候の穂ですがなら燈花会は、火を使う催しものなので雨が降ってしまうと中止になってしまいます。
基本的にろうそくが消えない程度の小雨であれば決行されるということになっています。
公式のアナウンスによると、よほどの荒天ではない限り結構するようです。ろうそくの火の天敵と言えば雨だけではありませんよね。
風も同じくろうそくの火を消してしまう恐れがある天候の1つです。なら燈花会では風が強いときは、燈花の上に防風キャップを付けます。
なので、風が強い日は少し準備に時間がかかってしまう傾向があります。どちらの場合も迷ったら公式ホームページやSNSを見てみましょう。
また、近年は新型コロナ感染症によって中止になることが続いています。2020年は全面的に中止でした。
2021年は、予約者のみで規模を縮小して開催されたようです。逆にこのスタイルの方がゆっくりと眺めることができて良いかもしれませんね。
最近では、自宅でも燈花会を楽しむことができるセットの販売もありますよ。奈良公園の広い敷地に燈花会が並べられる様子とは全然違うかもしれません。
だけど、たまには小さな世界で楽しんでみるのも悪くないでしょう。
キャンドルグッズを購入してお家で燈火会&キャンドルナイトを楽しむ
おうちで燈花会セットもおすすめ
なら燈花会も新型コロナウィルスの影響で2020年と2021年の2年間は通常開催を行うことができませんでした。
でも、実は自宅で燈花会を楽しむことができるセットの販売もあります。自宅の庭が広い場合であれば、たくさん用意すれば燈花会気分を楽しむことができるかもしれませんね。
小さな場所で自分なりに楽しむというのも意外と良いものです。燈花会セットは、さまざまなセットが販売されています。
初心者向けがカップとろうそくがセットになっているものです。カップ5個ろうそく10個で3,000円、カップ10個ろうそく20個で5,000円です。
そして、ろうそく30個3,000円なのでろうそくを使い切っても買い足すことができます。ただし、送料が別途必要なので注意してください。
また、ろうそく300個やカップ300個などの業務用サイズも売っています。
なので、自分たちの楽しみたい方法でチョイスすることができますよね。おうちでとうかはCMでも話題のBASEで販売されているので気になる方はチェックしてみましょう。
夏至のキャンドルナイトにも!
なら燈花会と夏至の時期は少し違いますが、夏至のキャンドルナイトの時に燈花会セットを使ってみても良いと思います。
夏至のキャンドルナイトと言えば、夏至の日にキャンドルとイベントが最近流行っています。
100万人のキャンドルナイトという名称で2003年に最初に始められたイベントになります。
参加者は同じ場所にいる必要はありません。夏至の日の20時から22時の間だけ電気を消してキャンドルのみで過ごすというシンプルなイベントです。
合言葉が「電気を消して、スローな夜を」なので、電気を一斉に消します。普段、電灯の下で生活しえちるからこそ感じることもあるでしょう。
キャンドルナイトの日に夏至が選ばれた理由は特定の国の記念日などでなく、世界共通の日だからということです。
また、夏至だけでなく冬至の日にも同じイベントが行われます。同じことを行っていても夏か冬だけでなく1年で最も日が長い日か短い日かでも見え方が変わってしますよね。
さすがに夏はキャンドルをつけると暑苦しいだけのような気がするかもしれません。でも、なら燈花会の風景を頭に思い浮かべてみましょう。
意外と夏もありじゃないかな?と感じませんか?昼間と比べて少し暑さが落ち着いたときにろうそくの火を眺めるだけの時間を持つなんてかなり贅沢ですよね。
キャンドルナイトのイベントも初回はみんなで集まってお寺で行われていたそうです。でも、最近は時代の流れもありオンライン開催となったみたいです。
オンラインの方が都合が合わせやすいという人も多いでしょう。また、普段から自分が生活をしている場所の穂がリラックス度も上がりますよね。
キャンドルナイトは、リラックスするためだけのイベントではありません。ろうそくの灯りを見つめながらゆっくりと自分が思うことを考える時間にしようということを提唱しているイベントでもあります。
同じ時間を多くの人がともに過ごしていたとしても考えていることは全員違うでしょう。でも、それで良いのです。
全員が同じことを考えるイベントだとこんなに大きなイベントにならなかったかもしれません。
普段、おろそかにしていることや自分のことを後回しにしていることを考えるチャンスでもあると思います。
自分ひとりではないと感じるからこそ、安心してゆっくりと考えないといけないことを考えることができるのかもしれませんね。
ろうそくにもさまざまな種類があります。基本は、自分が気に入ったろうそくを使うのがおすすめです。
アロマキャンドルでも良いし、それこそなら燈花会のろうそくでも良いと思います。多くのろうそくはパラフィンという石油素材が使われています。
でも、日本の和ろうそくは、櫨の実や米ぬかなどの自然素材を原料に作られていることが多いです。
そのような自然素材のろうそくからはいやないにおいがしにくいのでおすすめです。自宅に小さい子や動物がいてろうそくをつける環境にない人もいるかもしれません。
その場合は、ろうそくが灯っている様子の動画や過去のなら燈花会の動画を眺めてみるのも良いと思います。
ろうそくを目の前でつけるのが1番良いのかもしれませんが、最近は代わりになる動画なども多いので自分なりの楽しみを見つけてみましょう。
庭や自宅で自由に配置して楽しもう
なら燈花会のおうちで燈花会セットを使えば、自宅を実際の燈花会の会場のようにすることができます。
家の庭が広いと同じような空間を作り上げることもできるかもしれません。また、庭が小規模でも小さく楽しむこともできるので自分なりの楽しみを見つけることができます。
自由に並べることができるので自分が好きなように置くことができますよ。好きな文字を作ったり、敷地が広ければ絵を描くこともできるかもしれません。
ただし、いくらカップに入っているからといっても火災には気を付けるようにしましょう。自分なりのレイアウトができれば楽しさも高まるかもしれませんね。
また、SNSなどに掲載することでコミュニケーションの幅も広がる可能性があります。コロナが続かなくても遠方だからなかなかなら燈花会に行くことができない人にもおすすめです。
好きな場所で自分の好きなように楽しむというのは悪くないでしょう。
キャンドルは心の癒し効果もあり!
キャンドルナイトの項目でも紹介しましたが、キャンドルには癒し効果があります。気持ちがいらだっているときにキャンドルを眺めることで気持ちが落ち着いたという経験もありませんか?
火をぼーっと眺めているだけで気持ちが落ち着く人が多いということで最近では、焚火の動画が人気だったりもしますよね。
焚火の動画の最も良いところは、火の始末をしなくても良いということです。なので、火を眺めていて眠たくなってしまっても問題ありません。
でも、自分でキャンドルに火をつけていたらそうはいかないでしょう。きちんと火の始末をした上で眠るようにしないと火災の原因にもなってしまいます。
さらに、動画は自分では用意することができないくらいのダイナミックな焚火を眺めることもできます。
そう考えると実際にキャンドルをつけるよりも動画を眺める穂がメリットが大きいのではないか?と感じてしまいますよね。
けど、そうではありません。火のぬくもりや香りなどは動画では感じることができない要素です。
キャンドルやろうそくに火が灯っているの時のぼやーっとしたぬくもりはなかなか再現できないですよね。
あの感じが最も落ち着くと思っている人も多いでしょう。また、火が燃えるにおいだけでなくアロマのにおいがするキャンドルもあります。
アロマキャンドルの香りをお家のアロマや芳香剤として使っている人もいるでしょう。人によっては、蚊取り線香代わりに使っている人も少なくないと思います。
自分の好きな香りのアロマを見つけて楽しむというのも素敵な時間だと思いますよ。お茶の時間を楽しむのに自分の好きなスイーツだけでなく、器などを用意するのと似ていると思います。
形から入ることも悪くないと思います。心の癒しを求めるだけでなく、何か迷うことがあったときにキャンドルに火をともして自分の内面を見つめてみませんか?
占い師秋桜のワンポイントアドバイス「幻想的な灯の優しい光と古都のマリアージュを味わって|奈良燈火会」
でも、最近では奈良県民で知らない人は少ない行事にまで成長してきたと思うわよ。
奈良公園の中にたくさんの燈花が並ぶ様子は、幻想的でありながらもどこかノスタルジックな風景に心を打たれる人も多いわ。
だって、都会の真ん中のイルミネーションも美しいものね。それに歴史や趣が加わるのだからそりゃ違った魅力があるわ。
奈良には何もないと言われているけど、なら燈花会を見る価値はあると思うのよ。みんな、昼間に奈良公園で観光をして大阪や京都に宿泊しちゃうけど1度奈良で宿泊もして燈花会を楽しんみて。
ここ2年は新型コロナウィルスの影響で通常通りの開催が難しくなっているけど、おうちで燈花会を楽しむセットもあるから気になる人はチェックしてみてね。
炎って昔からあるものだけど、何年たっても人々の心を打つなんてすばらしいわよね。自分の中で迷いや不安があるときこそキャンドルの力を借りてみても良いかもしれないわ。