乙と言えば、甲とセットになっている十干です。甲も乙も植物のイメージがあると思います。甲と乙の違いや乙の性質を見ていきましょう。
性格的な特徴や見た目の雰囲気を掴むことによってわかることも多いはずです。また、抱えやすい持病などもあるので今後の人生へと生かしていくこともできるでしょう。
目次
2番目の十干の乙(きのと)とは?
木の弟
乙は、「乙」という漢字が当てられています。でも、日本では「木の弟(きのと)」とも言われています。対になっている甲は「木の兄(きのえ)」です。陽と陰を兄弟で表すのはわかりやすいと言えますね。
陰の性質を持つ
乙は、甲とセットの関係になっている十干です。甲が陽の性質を持っていることに対し、乙は陰の性質を持っていると言われています。
陰と聞くと日陰の身などという言葉が思い浮かんでしまうので良いイメージを持つことができないかもしれません。
ただ、どちらだから良いという話ではないので否定しなくても良いでしょう。どちらかというと正反対の陽の性質を持つ相手との組み合わせの方が良いと言えます。
植物を表している
乙は、植物を表しています。植物と言えば、しっかりと立っている樹木をイメージしている人も多いでしょう。
でも、乙は木ではなく草をイメージしてください。住宅や歩道に沿って植えられているつるを巻く植物をイメージするとわかりやすいでしょう。
立派な木と比べると頼りないイメージがあるかもしれませんが、意外と真逆かもしれません。
2番目という意味がある
乙は、十干の中でも2番目にある干支です。1番目と2番目ということで、甲乙と表現されることも多いですよね。
乙と言えば、漢字のイメージから甲よりも劣っているようなイメージがあるかもしれませんが、そんなことはありません。
五行での乙(きのと)の持つ意味はとは「つる草」
五行とは?
五行とは、四柱推命の大本となる考え方です。世の中のすべては、木、火、土、金、水という5つの要素に分けることができ、この5つから成り立っていると考えられています。
この5つの要素と対応する干支が十干なのです。
木の性質を持つ
乙は、五行の中でも甲と共に木の性質を持つ干支です。木は、五行の中で唯一命を持っている存在です。
そういう理由もあり、ほかの干支と比べて人間臭い面を感じることもできるのが乙や甲なのかもしれません。
木の要素を取り入れるには?
乙の持っている木の要素を取り入れるには、温泉に入ることが1番手軽です。温泉は五行の要素が全て含まれていると言われているのでまんべんなく取り入れることもできるでしょう。
また、木の要素のみを取り入れたい場合は甲や乙の方角に吉方旅行へ行くことがおすすめです。
時間もお金もない場合は、べたですが植物を育ててみるということも悪くはありません。
乙(きのと)の性格や特徴
人に頼ってしまうタイプ
乙は、甲と違い立派な樹木ではありません。どちらかというと、木というよりは植物と言われるタイプの木です。つるを巻くタイプの植物なので、柱などに巻き付きながら大きくなっていきます。
乙は、そんな植物のつるのように誰かにまとわりつきます。誰かに便乗することも多いでしょう。
それは楽をして見えていることも多いかもしれません。けど、逆に考えると人の言う通りに行動することができるということでもあります。
自分で何かをするというよりは人の言う通りに行動をするというタイプの方が性に合うはずです。
リーダーよりも補佐役になる方が出世することができるはずです。
体が弱い
乙は、体が弱いと言われています。つるを伸ばしていくタイプの草は意外とすぐに枯れてしまったりしますよね。
人や動物に踏まれてしまうとすぐに枯れてしまうということもあるでしょう。それと同じように誰かに攻撃されてしまうとそのまま傷ついてしまうことも多いタイプです。
立ち直りが早い
乙は、すぐに枯れてしまう植物のイメージですが意外と立ち直りは早いです。植物も枯れてしまっているように見えても新芽がほかに出ていたということもありますよね。
そんな感じに失敗してもすぐに復活することができるタイプでもあると言えます。
誰かに傷つけられてこの世の終わりのような顔をして帰っても一晩寝ると元通りになるタイプでしょう。
覇気がない
乙は、甲と違い我が強くないタイプです。よく言えば、人に合わせることができるタイプと言えるでしょう。
悪く言えば、自分がないタイプであるとも言えるでしょう。自分がしないといけないという責任感に少し欠けるタイプでもあります。
自分が絶対にしないといけないと感じる気持ちは少ないとも言えるでしょう。
偏屈なタイプ
乙は、意外と偏屈なタイプです。甲と違って上から押さえつけられることも多いということもあり、少しねじ曲がってしまっている部分があります。
まっすぐに育つ木と違い、あちこちの方向に生えていく草木です。思った方向につるを巻いてくれないということもあるでしょう。
そのように人が思いもよらない方向に進んでいく可能性があるタイプでもあると言えます。
ロマンチスト
乙は、意外なところでロマンチストな一面を持っています。現実をまっすぐ見るのでなく理想を高くもち空想で暮らしてしまうこともあるでしょう。
乙(きのと)の外見や雰囲気
控えめなタイプ
乙を持つタイプの人は控えめなタイプが多いでしょう。自己主張を自らはっきりとするタイプではないと言えます。
なので、意思表示をあまりしない人も多いタイプです。ただし、特に何かを考えていて発言をしないという訳ではありません。
人に何を言われても割と受け止めて従う従順なタイプでもあります。
温和なタイプ
乙は、温和なタイプです。見た目から言うと優しそうで穏やかなタイプです。ただ、見た目と反して怒りっぽいということもありません。
見た目通りの穏やかなタイプであると言えるでしょう。ただし、はっきりとした意見を発することはほとんどないので聞いてもらうことを重視した方が良いかもしれません。
病弱で弱々しい印象
乙は、ほかの十干に比べて病弱な雰囲気を持っていることが多いです。常に風邪を引いていると言っても良いでしょう。
少しでも無理をしてしまうと体に表れてしまうのでわかりやすいタイプでもあると言えます。
常にどこか具合が悪そうにしていることが多いです。
ハゲている人が多い
乙の男性に関しては、他の十干よりは禿げている人が多いかもしれません。女性の場合は、特に禿やすいということはありません。
乙(きのと)が表す臓器や通変星
乙が表す臓器
甲が表す臓器は、肝臓、胆のうです。対応する臓器に関しては甲と同じです。同様に不眠、脳病、皮膚病、首から上の病気には気を付けておきましょう。
甲よりも病弱なのでさらに気を付ける方が良いでしょう。ただ、乙のみが気を付けるべき病気もあります。乙は、扁桃腺に気を付けてください。
少しでも無理をしてしまうと扁桃腺を腫らして熱を出してしまうということになってしまいます。幼い頃は、大人になってからよりも扁桃腺で熱を出したことが多いと言えます。
乙が表す通変星
乙が表す通変星は、甲と同じで比肩と劫財です。比肩と劫財は、木の性質を持っているので同じく木の性質を持つ甲と同じになります。
乙が表す季節
乙が表す季節も甲と同じく春です。春の中でも2月、3月、4月の月を指します。季節も五行で成り立っているので、それぞれの月に十干を当てはめることができるのです。
乙(きのと)と相性の良い十干
乙と相性の良い十干は、甲と同じです。乙は甲と同じで木の性質を持っています。だから、五行の中で木と相性の良い組み合わせを探してみるのです。
木は水で育つので水とは相性が良いですよね。水に沈めてみると強くなるということもあるでしょう。そういったこともあり、水の性質を持つ壬と癸とは相性が良いと言えます。
また、木は土の養分を栄養として生えるということもあり、土の性質を持つ戊と己とも相性も良いです。
また、乙が陰であることから対になる陽の性質を持つタイプとの相性がさらに良いと言えるでしょう。もちろん、同じ木の性質を持つ甲との相性も良いです。
乙(きのと)と相性の悪い十干
乙と相性の悪い干支も甲と同じで木と相性の悪い性質を持つ干支となります。木と言えば、火で燃やすと燃えてなくなってしまいますよね。そのことから、火の性質を持つ干支の丙と丁とは相性が良くないと言えるでしょう。常に負けてしまいがちかもしれません。
また、刃物と例えられることも多い金に関しても相性が良くないと言えます。乙のような植物は刃物で切れば瞬殺ですよね。
そういったこともあり、辛と庚も相性が良くないです。木にとってどういう働きをするのか?ということを考えてみると自ずと相性の悪い十干はわかってくるでしょう。
四柱推命で乙(きのと)を含む干支一覧
占い師 秋桜のワンポイントアドバイス
草は、雑草と同じで除去するのも簡単ですが意外としつこくはびこっていることも多いわよね。
乙も基本は同じです。挫折してしまうことがあっても雑草のような驚異的な生命力で復活を繰り返すタイプであると言えるわ。
また、自己主張が強いタイプでもなく人に合わせることが好きなので意外と世渡り上手な一面もあるでしょう。
ただ、特定の物事に関してはかなり頑固になってしまうこともあるので注意してください。
また、十干の中で最も体が弱く病気がちなので無理をしないということを意識してみる方が良いと言えるわね。