甲と言えば、乙と対になっている十干です。何となく木のような性質を持つ十干だと思っていても具体的にはよくわからないかもしれません。
今回は、甲にどのような性質があるかを見ていきましょう。また、抱えやすい持病などを知ることによって対策をすることもできるかもしれません。
目次
1番目の十干の甲(きのえ)とは?
陽の性質を持つ
甲は、乙と対の関係にかる干支であり陽の性質を持っています。陽だから良くて陰だから悪いということはありません。他の四柱のバランスにもよります。ただし、どちらかというと陰の十干を持つタイプとの相性の方が良いかもしれません。
樹木を表している
甲は、樹木を表しています。樹木の中でもしっかりと生えている木を想像してください。大木や幹のある木のように独立心があるタイプです。
木の兄
甲は、「甲」という感じが割り当てられていますが、日本では「木の兄(きのえ)」とも言われています。「木の弟(きのと)」と対になっています。ちなみに、木の弟は「乙」と表現されています。
1番目という意味がある
甲は、十干の中でも1番目の十干です。四柱推命の日支の一番初めの干支も甲子ですよね。甲は、1番目という意味も持っています。
五行での甲(きのえ)の持つ意味はとは「木」
五行とは?
五行とは、木、火、土、金、水という5つの要素から成り立っています。この5つの要素が組み合わさることで万物は成り立っているという考えが元になっています。この五行の組み合わせにより相性の良さや悪さを知ることもできるのです。
木の性質を持つ
甲は、五行の中でも木の性質を持つ干支です。木は、五行の要素の中でも命を持っています。なので、ほかの五行よりも人の気持ちがよくわかると言われています。
命を持っている
甲は、五行の中で唯一生きている存在です。そういったこともあり、生命力にあふれている十干でもあると言えるでしょう。
木の要素を取り入れるには?
甲の持っている木の要素を取り入れるには、温泉に入ることが1番簡単な方法です。温泉は木の性質だけでなく、五行の要素が全て含まれていると言われているのです。
なので、難しいことを考えなくてもまんべんなく取り入れることもできるでしょう。また、甲や乙の方角の東へ吉方旅行に行くことがおすすめです。
神社や温泉に立ち寄ってその土地の気を取り入れるのです。時間もお金もない場合は、自宅植物を育ててみるということも悪くはありません。
甲(きのえ)の性格や特徴
常に努力し続けるタイプ
甲は、成長し続ける大木のように常に努力を続けるタイプであると言えます。その上、地位や名誉も欲しいと思っているタイプが多いので高い目標を設定してその目標を達成するために頑張ることができます。
意思が強い
甲は空に向かって真っすぐ生えている大木のように何に対してもまっすぐです。1度決めたら、その目標を達成するためにまっすぐ努力を続けるでしょう。周囲の様子を見逃してしまうことも少なくはありません。
情に厚い
甲は、一見人に興味がなさそうに見えて実は結構情に厚いタイプでもあると言えます。誰かのために夢中になることも少なくはありません。自分のことだけで突き進むようなイメージがつきがちですが、意外と人のために行動をすることもできます。
孤独なタイプ
甲は、高台に1本だけ生えている大木のような孤独です。誰かに頼ることなく自分の足で立ち続けようと頑張るタイプです。ただ、実は打たれ強く見えても1度挫折すると立ち直ることができなくなってしまうことも少なくはありません。ボキッと折れてしまった木のようにそのまま人生から転落してしまうこともあるでしょう。その分、人生を諦めてしまうことも少なくないので気を付けてください。人間は何度でもやり直すことができます。たとえ大木であっても挿し木から新たな命を生み出すこともできますよね。
発明家
甲は、真面目で真っ当なイメージしかないかもしれませんが、実はひらめきに優れているタイプでもあります。自ら大きな声で主張するタイプでもないので気づかないかもしれません。けど、心の奥底にすごい大発見を持っている可能性もあるでしょう。否定されることが怖いから言い出せないということもあるかもしれません。
甲(きのえ)の外見や雰囲気
体型が両極端
甲を持つタイプの人の体型は両極端で細すぎるか太すぎるかのどちらかになっていることが多いと言えます。木を想像してみると、太い木もあれば細い木もありますよね。その様子をイメージしてみるとわかりやすいと言えます。
どっしりとした雰囲気
甲は、どっしりとした雰囲気を持っています。頼りになりそうな見た目なので真面目で落ち着いた雰囲気です。なので、悪い印象を持たれることは少ないと言えるでしょう。
リーダー系
甲は、真面目で大人しいわりに目立ちます。周囲を統率していることが多いということも理由の1つかもしれません。1本の太い木のように凛とした出で立ちである人も少なくはありません。
甲(きのえ)が表す臓器や通変星
甲が表す臓器
甲が表す臓器は、肝臓、胆のうなどを表します。気を付けるべき病気は、不眠、脳病、皮膚病、首から上の病気です。病気ではありませんが頭髪がはげてしまいやすい人が多いのも特徴の1つです。また、頭痛持ちになってしまったり、むち打ちになりやすいタイプでもあるので気を付けてください。
甲が表す通変星
甲が表す通変星は、比肩と劫財です。比肩と劫財は、木の性質があるとされています。
甲が表す季節
甲が表す季節は春です。その中でも主に2月、3月、4月を指します。季節も五行と同じく循環していくことからそれぞれに季節を当てはめて表現していることも多いと言えます。
甲(きのえ)と相性の良い十干
相性の良い十干は、水の性質を持つ干支です。甲は木の性質を持っていますよね。なので、五行の中から木を育てるために必要な性質を持つ十干と相性が良いと言えます。木を育てるために五行の中で必要なものと言えば水と土です。水と土があれば植物はすくすくと育っていくでしょう。だからこそ、水の性質を持つ干支と土の性質を持つ干支がぴったりです。具体的には、癸や壬、己や戊になります。また、同じ木の性質を持つ乙とも相性は良いと言えるでしょう。
甲(きのえ)と相性の悪い十干
甲と相性の悪い干支は火の性質を持つ干支と金の性質を持つ干支です。木と言えば火を付けられると燃えてしまいます。そういう相性なので、火の性質を持つ丙と丁とは相性が良くないと言えます。また、金の性質に関しては一見何の関係もないように思えますが、刃物などを表しているのです。木がのこぎりで切られている様子を想像してください。どう考えても木にとって良い状態ではないと言えるでしょう。
四柱推命で甲(きのえ)を含む干支一覧
占い師 秋桜のワンポイントアドバイス
刃物で切らないと倒れないわよね。それくらい強い意思を持って踏ん張ることができるタイプでもあるわ。
ただし、倒れにくいということもあり1度倒れてしまうと再起不能に陥ってしまうことも少なくないわね。
小さな失敗で自分の人生を終わった!と思ってしまう悲観的な傾向を持っているので注意した方が良いでしょう。
木が折れてももう1度生えてくるわ。そう考えると人生もやり直し可能だと思いませんか?