88星座のおうし座「Taurus(タウルス)」の特徴や探し方、神話やおうし座「Taurus(タウルス)」の誕生日星の人が何月何日生まれなのか?
星言葉や特徴や運勢まで完全紹介いたします!
目次
おうし座「Taurus(タウルス)」の基本情報と特徴
星座名 | おうし座 |
略符 | Tau |
ラテン語(英語・読み方) | Taurus (タウルス) |
意味 | 牡ウシ |
季節 | 冬 |
最も明るい恒星 | アルデバラン |
おうし座「Taurus(タウルス)」の探し方
おうし座は冬に天頂付近の空に見られる星座です。
黄道12星座の第2座に当たります。
この星座は日本でも古事記や万葉集の時代からすばる星として有名なプレデアス星団と、1等星アルデバランを中心としたヒアデス星団(アルデバランは見かけ上、重なっているだけで実際にはこの星団と70光年近く離れています)の二つの星団を含んでいます。
このような星座は非常に珍しく、全天でも他に類がありません。
また古代バビロニアやペルシアでは牛は神聖視されていて、さらに4000年ほど昔には春分点がこのおうし座にあったため、古くから非常に重要な星座とされてきました。
星図では角を振りかざして挑みかかる猛々しい牡牛の姿として描かれています。
探し方は、オリオン座の西に輝く二つの星団が目印になります。
ちょうど牛の肩にはプレデアス星団があり、牛の顔の部分にV字型のヒアデス星団があります。
また赤く輝く1等星アルデバランの近くにヒアデス星団があります。
おうし座「Taurus(タウルス)」の神話
フェニキアの王アゲーノールには3人の息子と一人娘のエウローペがいました。
あるとき、大神ゼウスはオリュンポス山の頂から下界を見下ろし、フェニキアの海岸近くで戯れるエウローペの姿を見つけました。
エウローペの美しさに懸想した大神ゼウスは、妻へーラーの目を逃れるため、1頭の牡牛に姿を変えてフェニキアへと降り立ちました。
大神ゼウスの変身した牛は雪のように白く、透き通るようなつおを持ち、とても優しい目をしていました。
エウローペは突然現れた牡牛に驚いたものの、その美しさに見とれてしまいました。
エウローペは恐る恐る牛に近づき、摘んだ花を差し出すと、牡牛は鼻面をエウローペに擦り付けて喜びました。
こうして牡牛と戯れるうち、エウローペの心はすっかりと恐れが消えて、ついにエウローペは牡牛に背にまたがりました。
すると途端に牡牛は海に向かって走り出し、ザブッと海に飛び込んで海を渡り始めました。
背上のエウローペは恐怖におののきながら牛のツノをしっかりと掴み、遠ざかる陸地を見ているしかできませんでした。
やがて牡牛はクレタ島に着きました。
このときのゼウスの変身した牡牛の姿が星になり、おうし座になったと言われています。
さてその後、大神ゼウスとエウローペはミノス、サルペドン、ラダマンテュスの3人の子をもうけましたが、のちにエウローペがクレタ王アステリオスと結婚したため、王位はその子らに引き継がれることになりました。
ところが、誰が王位を継承するかという問題が出てきてしまいました。
このときミノスは自分こそが正当な王位継承者であると主張し、その証拠として自分の望みは神々によってなんでも叶えられるのだと言いました。
ミノスは海神ポセイドンに生け贄として捧げるための雄牛を1頭遣わしてくれるように祈りました。
ミノスの祈りは聞き届けられ、海中より波を分けて1頭の立派な牡牛が現れました。
これにより、ミノスは晴れてクレタ島の王位に即位することになりました。
しかし、その牡牛があまりにも素晴らしかったので、ミノスは生け贄に捧げるのが惜しくなり、その牡牛を自分のものとして、他の牛を生け贄にしてしまったのです。
海神ポセイドンは誓約を破ったミノス王に大いに腹を立てました。
そこで復讐のためミノスの妻パシパエが彼に遣わした牡牛に道ならぬ恋心を抱くように仕向けました。
パシパエは日増しに募る牡牛への恋情に煩悶し、ついにクレタに亡命していたアテナイの工人ダイダロスにこっそり相談をしました。
するとダイダロスは木の板で牛の形を作り、外側に牝牛の皮を張って、本物そっくりの牝牛の張りぼてを作りました。
そしてパシパエをこの中にひそませ、例の牡牛がいるところにひいていきました。
海神ポセイドンの牡牛はその張りぼてを本物の牝牛と思い、挑みかかりました。
こうしてパシパエの思いは遂げられることになったのです。
しかしその交わりが元で、パシパエは一人の恐るべき子どもを身ごもりました。
その子は人間の身体に牛の頭を持っていました。子は祖父の名前にちなんでアステリオスと名付けられましたが、人々はこの呪われた子をミノスの牛、ミノタウロスと呼びました。
このミノタウロスは大変凶暴で人肉を好んで食したため、ダイダロスの作った迷宮に閉じ込められますが、やがえ英雄テセウスによって退治されてしまいます。
なおこの元凶となった海神ポセイドンの牡牛も、のちにヘラクレスによって捕らえられてしまいますが、一説にはこの牡牛がおうし座になったとも言われています。
おうし座「Taurus(タウルス)」の誕生日星の人が何月何日生まれなのか?星言葉や特徴は?
「誕生日星」とは誕生日に太陽と一緒にのぼってくる星のことを指します。
365日それぞれに誕生日星があります。
誕生日星はその日に生まれた人の守護星でその人の人生を象徴すると言われています。
誕生日星の持つ意味を知ることで自分の本心を読み解くことができるようになります。
5月15日の誕生日星はクサイ・タウリー(ξTauri)で、誕生星の星座はおうし座ξ(クサイ)星、星言葉は「寂しがり、頼りなさの魅力」、特徴は、儚げでか弱いイメージがある、守りたいと人に思わせる、少し病弱なところがあるという傾向があります。
5月20日の誕生日星はアルキオーネ(alcyone)で、誕生星の星座はおうし座η(エータ)星、星言葉は「アイデア豊かな鑑識眼」、特徴は、創造性が豊か、人の本質を見抜く力を持っている、臨機応変に対応するのが得意という傾向があります。
5月24日の誕生日星はニュー・タウリー(νTauri)で、誕生星の星座はおうし座ν(ニュー)星、星言葉は「信頼される直感力」、特徴は、直感力がありズバリ言い当てる、人からの信頼感を得やすい、人気運があるという傾向があります。
5月28日の誕生日星はファイ・タウリー(φTauri)で、誕生星の星座はおうし座φ(ファイ)星、星言葉は「意欲あふれる想像力」、特徴は、前向きに物事を考える、ロマンティストで空想好き、何事にも情熱を燃やすという傾向があります。
5月29日の誕生日星はデルタ2・タウリー(δ2Tauri)で、誕生星の星座はおうし座δ(デルタ)2星、星言葉は「宇宙に思いを馳せる冷静さ」、特徴は、神秘的なものに惹かれやすい、大きな視点で物事を捉える、現実的で客観性もあるという傾向があります。
5月30日の誕生日星はシータ2・タウリー(θ2Tauri)で、誕生星の星座はおうし座θ(シータ)2星、星言葉は「他人の痛みを感じる正義」、特徴は、共感能力が高い、正義感が強い、純粋で誠実な思考を持つという傾向があります。
6月1日の誕生日星はアルデバラン(Aldebaran)で、誕生星の星座はおうし座α(アルファ)星、星言葉は「情熱的なロマンティスト」、特徴は、壮大な理想を持つ、深い情熱をもとに行動する、人に魅力を感じさせるという傾向があります。
6月13日の誕生日星はエルナト(Elnath)で、誕生星の星座はおうし座β(ベータ)星、星言葉は「強い自我の内の行為」、特徴は、自分をしっかりと持っている、感じたままに行動する、自己肯定感が強いという傾向があります。
おうし座「Taurus(タウルス)」の運勢
おうし座は36星座によると 第1デークのおおかみ座、第2デークのオリオン座、第3デークのぎょしゃ座から構成され、この時期に最もおうし座のエネルギーが強くなるので運勢に生かすと良いでしょう。
「36星座」とは12星座をそれぞれ3つのデーク期間に分けたものです。
デークとは一つの星座宮につき3つ存在します。
一つの星座宮は30度の角度で構成されていますが、さらにその30度を10度づつ区切ったものになります。
1デークは1〜9度、2デークは10〜19度、3デークは20〜29度になります。
おおかみ座はおうし座の第1デークにあたり、4月21日〜4月30日で惑星だと金星の影響が最も強いとされています。
この期間に生まれている人は、純粋なおうし座の影響を受けており、のんびりおっとりとしているように見られ、人に大きな安心感を与えます。
しかしただ行動が遅いというわけではなくしっかりと物事を考え、堅実に行動するということができるので具体性や現実性、そしてあらゆる感覚をもとにベストな行動をすることができます。
おおかみ座は特に自分の欲求や願望に正直な星座で、自分の素直な心をかなえることを特に重要視します。
欲しいものを手に入れるという面ではこだわりも強いのですが、それが良いものになるかそうでないものになるかは人それぞれです。
忍耐力もあり、一度決めたことはやり抜く強さも持っています。
しかし温厚さが際立つので、あまりガツガツした印象にはなりにくいでしょう。
オリオン座はおうし座の第2デークにあたり、5月1日〜5月10日でおとめ座と惑星だと水星の影響が最も強いとされています。
この期間に生まれている人は、おうし座特有の物質へのこだわりや感覚的な鋭さに加え、おとめ座ならではの真面目さと水星の持つ知性などが入り混じり、現実的にそれらの力をバランスよく駆使し、柔軟に物事に対応していくことができるでしょう。
ある意味では計算高いところがあり、自分の利益などを中心に考えるところもありますが、真面目さと誠実さがあるので、結果的には自分だけではなく、他者のことをしっかりと考えて行動できる優れた人格になります。
また成功を収めやすく、世のため人のために尽くすことでより優れたものを手に入れることができるでしょう。
ぎょしゃ座はおうし座の第3デークにあたり、5月11日〜5月21日でやぎ座と惑星だと土星の影響が最も強いとされています。
この期間に生まれている人は、やぎ座ならではのクールさと客観性を持ちながらもしっかりとした基盤に立つことで自分の活動範囲を広げていくような堅実さを持っています。
現実的で合理性も優れていて、滅多なことで感情を揺るがされることはありません。
感情の波によって左右されてしまうほどの弱い心持ちではなく、強固で強い自我が内面にしっかりと備わっています。
基本的には土星の影響もあり、保守的で公私の区別や上下関係などはしっかりと守り、自分と他者の境界線をしっかりと持っています。
おうし座のキーワードは「gentle」で温厚さ、温和、柔らかさ、物腰の柔軟さという働きが強くなります。
強い自我がありながらも周りにはそれがソフトに受け取られるので、人間関係などではとても順調で安定した関係を形成できるでしょう。
運勢的に良いものとしては、欲しいものを手に入れる、物質的に満足いく状況を作る、環境を整える、家計簿をつける、芸術を嗜み直感力を磨く、美學を追求するということが挙げられます。
逆に、マイナス面としては、感情に左右されてしまう、思い込みで人を嫌う、苦手な人との距離感がつかめない、ケチになりやすい、湯水のようにお金を使うということが挙げられます。
恋愛面でおうし座を活用する方法は、本質を見極めて恋人を見極める、甘え上手、自分の魅力を磨く、相手の良い面を育てるということが挙げられます。
逆に恋愛面でのマイナスは、積極的にアプローチができない、いつまでも片思いになりやすい、妄想にふけりやすい、執着心が強くなり嫉妬深いということが挙げられます。
このおうし座以外の生まれの人でも、これらのことに注目していれば自然と座のエネルギーを得ることになります。
おうし座の時期にはこのような側面の影響を受けることもあるので、良い部分は伸ばし、気をつけるべきところには気をつけるようにするといいでしょう。
占い師 聖子からのワンポイントアドバイス
マイペースを貫けるのはこの世の中を生きていくには欠かせないほどに大切なこと。
自分を信じて前に向かって進んでいれば必ず道は拓けてくるのを、誰よりもくわかっていると思うわ。