仏教の世界で一番有名でもあり、そして非常に強い力を持っている阿弥陀如来。
この阿弥陀如来がついている人にはある特徴が表れるといわれています。
今回は、阿弥陀如来がついている人の特徴とともに、阿弥陀如来から授けられるご利益や真言、阿弥陀如来と他の仏様の関係についてまとめて紹介していきましょう。
阿弥陀如来がついているのか確認したい方は必見です。
目次
阿弥陀如来とは極楽浄土の主の仏様
引用元:大阪 高槻 神峯山寺の阿弥陀信仰 | 日本最初毘沙門天 大阪府高槻市 神峯山寺
阿弥陀如来(あみだにょらい)は、生きているもの救ってくれる仏様とされています。
日本へは7世紀の初めころに伝えられ、平安時代から貴族をはじめとした極楽浄土を願う人々の信仰を集めてきました。
阿弥陀如来信仰が一般的になったのは鎌倉時代の頃からであり、この頃になると民衆の中で阿弥陀如来信仰が盛んとなり、浄土宗、浄土真宗、時宗のご本尊とされるようになったのです。
多くの仏様の中で、唯一どんなに重い罪を背負った人でも救うことができるといわれており、西方にある極楽浄土の教主とされています。
阿弥陀如来がついている人の特徴8つ
阿弥陀如来が守護神としてついてくれている人には、いくつかの特徴が表れます。
ここでは、阿弥陀如来がついている人の特徴を8つ、紹介していきましょう。
どのくらい当てはまるかによって自身に阿弥陀如来がついているかを確認することもできますので、ぜひチェックしてみてください。
阿弥陀如来を信仰している
仏様からご利益を授かるにあたって、まず一番に大切なのは、信仰心を持っているかどうかというところです。
阿弥陀如来がついている人は、阿弥陀如来を信じています。
信仰心を持っている人に対しては、自然とその人と阿弥陀如来の繋がり、絆といったものが深くなりますから、阿弥陀如来も力を貸しやすく、手を差し伸べてくれやすくなるのです。
日頃から阿弥陀如来を信仰することで自然とその関係は強まっていくため、そこから徐々に阿弥陀如来がついている人の特徴が表れ始めることもあるといわれています。
戌年と亥年の生まれ
- 子年:千手観音菩薩
- 丑・寅年:虚空蔵菩薩
- 卯年:文殊菩薩
- 辰・巳年:普賢菩薩
- 午年:勢至菩薩
- 未・申年:大日如来
- 酉年:不動明王
- 戌・亥年:阿弥陀如来
自身の干支によって、守り本尊というのがあります。
その中で、阿弥陀如来は戌年と亥年の守り本尊であるため、戌年、亥年生まれの人は生まれながらにして阿弥陀如来とご縁があり、阿弥陀如来がついてくれていると考えることができるのです。
もちろん、戌年と亥年の人でなければ阿弥陀如来がついてくれることはない…というわけではありませんし、戌年と亥年の人に他の仏様がついてくれることもあります。
来世を信じている
阿弥陀如来がついている人は、来世の幸せを信じることができるといわれています。
極楽浄土の教主である阿弥陀如来は、古くより現世を終えてあの世に行ったら、極楽浄土で往生して永遠の命を得るということ願う人々を守ってきました。
阿弥陀如来は、信仰する者の来世の幸せも引き受けているため、阿弥陀如来がついている人はごく自然に、来世も幸せになれると信じることができるようになるのです。
人々を幸せに導いている
阿弥陀如来はすべての人を幸せに導く仏様です。
そのため、阿弥陀如来がついている人は、阿弥陀如来からご利益を授かるだけではなく、阿弥陀如来が実現しようとしている世界を作るためのお手伝いをするようになっていきます。
また、反対にすべての人を幸せに導く行動をとっている人に対して、阿弥陀如来が目をかけてくれるようになり、就いていてくれるようになると捉えることもできるでしょう。
人の笑顔が見たい、人を幸せにしたいと考えながら生きている人は、阿弥陀如来がついてくれるのです。
惜しみなく愛を与える
周囲の人に対して、出し惜しみすることなく愛情を注げる性格の人も、阿弥陀如来が自身と同じ考え方を持っているとしてついてくれるようになるといわれています。
人を大切にし、愛情を注ぎ、支えたり、力になったりすることができる人は、阿弥陀如来が目指す世界実現のお手伝いをしているのと同じことをしていると考えられるのです。
そのため、阿弥陀如来は自分と同じように愛情をもって人々に接する人に対して、常に見守り、ご利益を授けてくれるようになります。
目標に向けて努力をしている
阿弥陀如来も、初めから強大な力を持っていたわけではありません。
長い修行期間を経て如来となった存在なのです。
だからこそ、弱音を吐かず、惜しまず努力を続ける人には共鳴してくれるといわれています。
自身が修行を行ったときのように、努力をしている人には自然と手を差し伸べ、常に見守ってくれる存在となるのです。
何か目標を作ってそれに向かって日々努力を積み重ねている人、そしてその努力を長い間継続できている人は、阿弥陀如来の加護を受けていると考えることができるでしょう。
素直に人の力を借りることができる
阿弥陀如来は、“他力本願”を説く仏様です。
世間一般では他力本願は「人を当てにする」という意味になってしまうため、あまり良い意味として捉えられることはありませんが、阿弥陀如来の説く他力本願は、「阿弥陀如来の導きによって、素直に他人に助けや教えを乞うことができる」という意味であるため、決して悪い意味ではないのです。
阿弥陀如来の力を借りて導かれることで自然と周りが手を差し伸べてくれるようになり、物事が良い方向へ進んでいくことを意味しているため、阿弥陀如来がついている人は周囲の助けを得ながら幸せに向かって歩んでいくことができるとされています。
失敗を恐れずチャレンジしている
阿弥陀如来がついている人は、どんなに失敗しても、何度うまくいかなくても、必ずやり遂げられる、最後には成功できると信じてやまない心を持っています。
これは、潜在的に阿弥陀如来がついていることを理解しているため、「必ず大丈夫」と信じることができるからだと考えられるでしょう。
そのため、いろいろなことに積極的にチャレンジしたり、失敗しても再度挑戦することができるのです。
新しいことに踏み出す際にも、決して躊躇したり、失敗したときのことを考えて不安になりやめてしまうようなことはありません。
阿弥陀如来の本願とは?守護されている人が得られるご利益
引用元:木造阿弥陀如来坐像/千葉県
阿弥陀如来は西方の極楽浄土の教主であるため、あらゆる苦難から救い、極楽浄土へと導いてくれる仏様です。
生きているものすべてを救ってくれるといわれていますが、地蔵菩薩のように子育てにご利益がある、薬師如来のように病気平癒のご利益があるなどと、現世においてご利益を授けてくれる仏様ではありません。
阿弥陀如来は、人の死後に極楽浄土へ導いてくれることが最大のご利益といわれています。
阿弥陀如来のご利益の中に“現世利益”がありますが、これも決して現世でご利益を授けてくれるという意味ではなく、「生きているものすべてをそのまま必ず救う」という意味であり、やはり死後に繋がるご利益を表しているのです。
阿弥陀如来がついていない人でも極楽浄土へ行ける?
引用元:人々を極楽浄土に導く 阿弥陀如来|瑞甲山 乙津寺|岐阜県岐阜市のお寺「鏡島弘法」
阿弥陀如来は生きているものすべてに対して慈しみの心を持っていてくださるといわれています。
そのため、阿弥陀如来がついている、ついていないは関係ないといってもいいでしょう。
阿弥陀如来がついていない人であっても、阿弥陀如来の加護を受けることはでき、死後極楽浄土に導いてもらうことはできるのです。
また、普段から阿弥陀如来はすべての生きているものを見守ってくれているため、特別に守護を得ていない人でも、阿弥陀如来のご利益を授かることは十分可能だと考えてよいのです。
「南無阿弥陀仏」と唱えることで極楽浄土へ行ける、阿弥陀如来を信じて他力本願の教えを守るなど、阿弥陀如来の教えを守ることで、特別な守護がなくても阿弥陀如来からご利益を授かることができると考えましょう。
阿弥陀如来の真言(マントラ)の意味
阿弥陀如来の名前はサンスクリット語で“アミターバ(Amitabha)”や“アミターユス(Amitayus)”が原名となっています。
これは、“無量光”や“無量寿”という意味を持っており、この“アミタ”というのが阿弥陀如来の名前の由来となっているのです。
また、阿弥陀如来の真言は「オン アミリタ テイセイ カラ ウン」ですが、これには「威光の無量光明の如来よ、永遠の命を与えたまえ」と、直接阿弥陀如来に極楽浄土を願う意味を持っています。
さらに、阿弥陀如来を表す梵字は“キリーク”と呼ばれ、位牌に刻まれることも多いようです。
阿弥陀如来の手印
阿弥陀如来像といえば、左手は手のひらを上にして膝の前に、右手は胸の前でOKサインをするような手印であったり、両手を胸の前まで上げ、両手でOKサインのような手印を結んでいるもの、さらに両掌を上にしてお腹の前に置き、人差し指と親指の先をくっつける手印のものがあります。
これらは極楽行きの願いをくみ取ったこと、導くことを表しているとされているのです。
阿弥陀如来をその他の仏様の関係
引用:国宝 阿弥陀如来坐像 縮小復刻像 仁和寺ショップ(仁和寺公式オンラインストア)
仏教の世界には多くの仏様がいますが、ここでは、阿弥陀如来と他の仏様との関係について紹介していきたいと思います。
阿弥陀如来と釈迦如来の違いや見分け方、さらに阿弥陀如来と大日如来ではどちらが偉い仏様なのかについて、説明していきましょう。
阿弥陀如来と釈迦如来の違い
釈迦如来というのは、仏教の祖であり、歴史上実在したとされているゴータマ・シッダールタ…つまり、仏陀のことです。
阿弥陀如来と釈迦如来はともに仏教の中でも非常に重要な仏様であるとされています。
阿弥陀如来は「南無阿弥陀仏」を唱えることですべての生きているものを極楽浄土へと導いてくれる寛大な優しさと力を持っている一方で、釈迦如来は自分自身を律することで成長し、幸せになることができると教えているので、それぞれの授けるご利益や力には大きな違いがあることが分かるでしょう。
日常生活と信じる気持ちの大切さをバランスよく教えてくれるのが、阿弥陀如来と釈迦如来の関係性なのです。
釈迦如来についてはこちらで詳しく説明しています。
阿弥陀如来と大日如来の違い
引用元:大阪・金剛寺の大日如来坐像(こんごうじのだいにちにょらいざぞう)
大日如来も、釈迦如来同様、阿弥陀如来と教えに違いはあっても、深いつながりを持っている仏様です。
光や智慧のシンボルであり、宇宙を司る存在である大日如来は、現世で生きる人たちを深く哲学的な教えてで悟りに導いてくれ、阿弥陀如来は極楽浄土へ導き、来世の幸せを授けてくれる、現世と来世まで繋げて見守ってくれる存在だと考えることができます。
また、仏様の階級の中で“如来”は一番位が高いとされていますが、大日如来は真言宗の最高位であり、阿弥陀如来がすべての人を救う仏様であるという考えから、阿弥陀如来のほうが大日如来よりも偉いとされています。
こちらでは大日如来がついている人の特徴について説明しています。
阿弥陀如来と観音菩薩の違い
引用元:日本遺産 会津の三十三観音めぐり
観音菩薩は、阿弥陀如来の脇侍とされており、いわば阿弥陀如来のサポート役といったところです。
阿弥陀如来に、人々から届く祈りや願いを伝える役割を果たしています。
浄土にいて、生まれ変わる人達に対して罪を取り除く方法を教えてくれたり、浄土へと導いたりと、阿弥陀如来の導きをもとに人々に救いの手を差し伸べてくれるのが観音菩薩なのです。
阿弥陀如来をお祀りする有名な寺社
阿弥陀如来は仏教の中でも最強といわれるほど強い力を持っており、ご利益を授けてくれる仏様です。
だからこそ、日本全国には阿弥陀如来をご本尊として祀る寺が多く存在します。
秘仏とされており、普段そのお姿を目にすることはできない場合もありますが、神奈川県鎌倉市にある高徳院の鎌倉大仏は阿弥陀如来坐像であり、特に有名な阿弥陀如来像のひとつといえるでしょう。
こちらでは、阿弥陀如来をご本尊とする寺社を紹介しているので、気になるお寺があればぜひ訪れてみてください。
- 誓願寺(京都府京都市)
- 醍醐寺(京都府京都市)
- 仁和寺(京都府京都市)
- 廬山寺(京都府京都市)
- 善光寺(長野県長野市)
- 高徳院(神奈川県鎌倉市)
占い師CRISSのワンポイントアドバイス「阿弥陀如来のお力を借りよう」

死後に極楽浄土へ行き、そして幸せな来世を迎えることができるよう、日々信仰心を持ち、見守ってもらうことでより現世においても生きやすさを感じることができるはず。
困難を乗り越えるために阿弥陀如来を信じ、力を借りるのもいいことだと思うわ。
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